第29回 無気力に見えてしまう競馬
ワールドカップもそろそろ終わりが近づいて来ました。全くサッカーなど見た事のない人間でしたが、
日本戦に限らず、ついつい見てしまいましたね。
やっぱり真剣さが伝わってきますから、食い入るように見てしまいました。
日本には野球というメジャーなスポーツがあります。私も中学生まではプロ野球を真剣に見ていた口です。
しかし21世紀になるに従い、人気は下降しているようです。
かつてならば、テレビ局の看板番組であった巨人戦は全く視聴率が取れなくなり、
来年からの中継は打ち切りになるかもしれないそうです。
野球は各チーム、年間144試合も行います。毎回毎回、真剣にやっていたら体が持つわけありません。
あからさまでは無いですが、手を抜くというか負けてもしょうがないという試合がありますよね。
たまたま、贔屓のチームの試合を見に行ってやテレビで観戦した時に捨て試合されたらね・・・。
現代には楽しい遊びが沢山ありますから多くのにわかファンが見なくなる事は仕方がないことでしょうね。
なんか競馬にも同じ事が言えませんかね。上記の言葉を少し変えてみましょう。
「毎回毎回、真剣にやっていたら馬体が持つわけありません。あからさまでは無いですが、
手を抜くというか負けてもしょうがないというレースがありますよね、騎手も含めて。」
夏競馬がはじまって今週はもう4週目です。福島、阪神はまだ、まともだと思うのですが、
函館の競馬はひどいレースばかりだと思います(すべて私個人の主観ですから)。
好スタートから最後方ぽつんと追走を何度も繰り返す某レーディングジョッキー、
周りを恫喝しての逃げが得意なはずなのに、簡単に4角で飲み込まれる自称、漢の騎手、
逃げ馬でも先行馬でも追い込みをしようとして届くわけが無い若ハゲ騎手(特別や重賞は先行するからたちが悪い)、などなど。
「やらず」を通り越して「無気力」にしか見えません。
函館の開幕週に追い込み競馬なんて決まるわけ無いのは、馬券買っている人間なら
みんな分かっているんだから、後方ぽつんをやられるともう二度とやらんとなるでしょう。
こういうのは毎年ある事ですが、どうも野球に似ているような気がします。
野球で今日は先発投手の谷間なのでと知らない投手が出てきたりしますが、
この日は負けてもいいやと思っているわけでしょ。
競馬で言うところの「やらず」でしょ。でも勝つことを信じて応援しているファンはいるのです。
競馬はもっと露骨に金がかかっています。騎手、厩舎のやらずはともかく、無気力まで予想するのは無理ですよ。
北海道シリーズで買っていいレースは3歳未勝利だけです。勝ちたい馬だけは真剣にやっているから。
それ以外は後悔するので、私は馬券は買いません。
中村俊輔がバックパスしてボール取られちゃう時のような気分になってしまうから。
GⅠが面白いっていうのは真剣だからでしょ。特にダービーが盛り上がる理由は、
負けたら終わりのワールドカップ決勝トーナメントのようなもんだからでしょ。
この1ヶ月、サッカーをいっぱい見て「にわかサッカーファン」になりましたが、今後Jリーグは見ないでしょうね。
函館競馬の条件戦を見ても楽しくないから。
2010年7月8日