第19回 第77回日本ダービー #2
第77回日本ダービー(東京優駿) 出走予定馬
ヴィクトワールピサ 岩田康誠 角居勝彦 皐月賞 1人気 1着
ヒルノダムール 藤田伸二 昆 貢 皐月賞 6人気 2着
エイシンフラッシュ 内田博幸 藤原英昭 皐月賞 11人気 3着
ローズキングダム 後藤浩輝 橋口弘次 皐月賞 2人気 4着
ペルーサ 横山典弘 藤沢和雄 青葉賞 1人気 1着
トゥザグローリー 戸崎圭太 池江泰郎 青葉賞 2人気 2着
ルーラーシップ 四位洋文 角居勝彦 プリンシパル 1人気 1着
ダノンシャンティ 安藤勝己 松田国英 NHKマイル 1人気 1着
ゲシュタルト 池添謙一 長浜博之 京都新聞杯 3人気 1着
アリゼオ ウィリア 堀 宣行 皐月賞 3人気 5着
ハンソデバンド 蛯名正義 尾形充弘 皐月賞 7人気18着
コスモファントム 松岡正海 宮 徹 京都新聞杯 2人気 2着
サンディエゴシチー 浜中 俊 作田誠二 皐月賞 15人気15着
シャイン 和田竜二 川村禎彦 皐月賞 17人気16着
トーセンアレス 江田照男 鈴木康弘 皐月賞 18人気14着
レーヴドリアン 藤岡佑介 松田博資 京都新聞杯 1人気 3着
リルダヴァル 福永祐一 池江泰郎 NHKマイル 3人気 3着
《抽選対象》
トウカイメロディ 吉田隼人 後藤由之 青葉賞 5人気 6着
ビートブラック 吉田 豊 中村 均 夏木立賞 1人気 1着
メイショウウズシオ 飯田祐史 飯田明弘 京都新聞杯 10人気 4着
フルゲート18頭。抽選対象は1頭のみ出走可能。2010年5月25日現在です。
どの馬が勝ってもおかしくない今回の日本ダービーです。
どれから取り上げるかも迷いますが、トライアルを好タイムで勝ちましたペルーサを見てみます。
青葉賞を楽勝して、しかもタイムがとても良かったです。若葉Sでは皐月賞2着になるヒルノダムールを破っています。
しかも4戦4勝の無敗です。ダビスタならダービーを勝つまでリセットしちゃう戦績です。
ただし、戦ってきた相手で骨っぽいのはヒルノダムールだけ。皐月賞前に書きましたが、この若葉Sは
ヒルノダムールが全く追ってないのです。しかもペルーサは、ヒルノダムールにかなり馬体をぶつけています。
青葉賞ははっきり言ってメンバーに恵まれすぎています。
何が言いたいのかといえば、ただ一つ。一流処と本気で戦ってないのが不満というか不安です。
昔、このタイプの馬は「西(栗東所属)の秘密兵器」「東(美浦所属)の最終兵器」なんてことを
新聞に書かれ、なにすることなく消えていくのが常でした。今回はどうでしょうか?
次は、ここまでで、もう5回も書いてうんざりしているヒルノダムールを見てみます。
やはり若駒Sでの強烈な末脚が記憶にあります。上がり33秒1ってなかなか出せるものではありません。
皐月賞で大外からの追い込みで2着でしたが、昨日のオークスのような馬場ならあっさり勝ってしまうかも。
今週からCコースですから、外差しが決まる馬場なのかが最大の鍵のような気がします。
追えば確実に伸びてくる馬ですからね。
若駒Sで2着だったのがルーラーシップです。
前にも書いたのですが、この馬は人災の為、皐月賞に出られなかったと私は思っております。
プリンシパルSの圧勝は少しも驚きはしません。今回勝ったとしても驚きはないです。
若駒Sでのラスト100mの脚はディープインパクトを超えていたと思いますし(あくまでも100mだけですよ)、
メンバーが相当な貧弱でしたが、アルメリア賞で大きく不利を受けたのに、怯むことなく差し切った勝負根性は
かなりのものだと思っております。
ただ、権利を取る為に出走したプリンシパルSで消耗していないかが心配です。
これに勝たなければダービーに出られないのだからしょうがないのですが、余計な一戦になりそうな気がします。
密かに期待しているのが京都新聞杯組なのです。ゲシュタルトはどうでもいいのですが、
コスモファントムとレーヴドリアンの2頭は勝てないまでも、2着の可能性は十分考えられると思っております。
コスモファントムは、2歳時に戦ってきた相手が強敵ばかりで、なおかつ結果は残してきました。
2歳時のレースで常に全力を出していたのですから、蓄積疲労は相当なものだと推測されます。
3歳になり調整の遅れから皐月賞をパスしたのは、これが原因ではないかと思っております。
京都新聞杯では、最後の最後にバテてしまいましたが、休み明けを考えたら十分でしょう。
なによりもラジオNikkei杯でヴィクトワールピサにタイム差無しでしたから。
「才能は並でも努力しだいで一線級にもなれる」という田舎教師が好んで使う言葉がぴったり合う馬に思えます。
レーヴドリアンも人災に見舞われた、非常にかわいそうな馬です。騎乗される方の信頼と髪の薄さは同一です。
スーパーホーネットも他の騎手なら大きいのが勝てたはずです。
福寿草特別で見せたマクリ気味のレースは強さを感じましたが、
それ以外のレースは絶対に勝てない位置からの追い込みです。
往年の小島太を彷彿とさせるイライラ感。この髪の薄い方じゃなければ誰でもいいのに。
ところでレーヴドリアンは一流だと思います。
軸にするにはリスクがあるけど、大外一気の可能性はあるような気がします。
でも薄い方はこういうときこそ、伸びない内をついてきたりするんですよね。
また次に分けます。
2010年5月26日