第13回 第141回天皇賞・春
今週は、いよいよ待ちに待った第1回天皇賞特別(OP)です。
一流馬にはけっしてなることがなく、種牡馬には絶対になれない馬たちの戦いです。
万葉ステークスとなにが違うのでしょうか。
開催する時期が違うので、ダラダラしたレースを暖かい気候の中で観戦できるくらいです。
レースが始まる前から全てのGⅠの中で、最低なレベルと誰もが理解している天皇賞ですが
見所はあるのでしょうか。
第141回天皇賞(春) 出走予定馬
エアシェイディ
父サンデーサイレンス
母父ノーザンテースト 牡8 戸崎圭太 伊藤正徳 日経賞4人気2着
エアジパング
父エルコンドルパサー
母父Halo せ7 蛯名正義 藤原英昭 日経賞9人気10着
(外)カネトシソレイユ
父French Deputy
母父Sadler’s Wells 牡6 幸 英明 大橋勇樹 湾岸S3人気1着
ゴールデンメイン
父ラムタラ
母父トウシヨウボーイ せ10太宰啓介 新川 恵 阪神大賞典8人気7着
ジャガーメイル
父ジャングルポケット
母父サンデーサイレンス 牡6ウィリアムズ 堀 宣行 京都記念3人気2着
ジャミール
父ステイゴールド
母父Sadler’s Wells 牡6安藤勝己 松元茂樹 阪神大賞典4人気2着
テイエムアンコール
父オペラハウス
母父ブライアンズタイム 牡6浜中 俊 柴田政見 産経大阪杯6人気1着
トウカイトリック
父エルコンドルパサー
母父Silver Hawk 牡8藤田伸二 野中賢二 阪神大賞典5人気1着
トーセンクラウン
父オペラハウス
母父ダンシングブレーヴ 牡6江田照男 菅原泰夫 日経賞7人気3着
ナムラクレセント
父ヤマニンセラフィム
母父サクラシヨウリ 牡5小牧 太 福島信晴 日経賞3人気8着
フィールドベアー
父フジキセキ
母父トニービン 牡7秋山真一郎 野村彰彦 産経大阪杯12人気4着
フォゲッタブル
父ダンスインザダーク
母父トニービン 牡4内田博幸 池江泰郎 ダイヤモンドS 1人気1着
ベルウッドローツェ
父ダイタクリーヴァ
母父バンブーアトラス 牡4的場勇人 小島茂之 阪神大賞典 7人気10着
ホクトスルタン
父メジロマックイーン
母父サンデーサイレンス 牡6四位洋文 庄野靖志 阪神大賞典 3人気5着
マイネルキッツ
父チーフベアハート
母父サッカーボーイ 牡7松岡正海 国枝 栄 日経賞 6人気1着
メイショウドンタク
父マンハッタンカフェ
母父Machiavellian 牡4武幸四郎 本田 優 大阪ハンC5人気11着
メイショウベルーガ
父フレンチデピュティ
母父Sadler's Wells 牝5福永祐一 池添兼雄 阪神大賞典1人気3着
メインストリーム
父アグネスタキオン
母父トニービン 牡5川田将雅 角居勝彦 大阪ハンC1人気5着
※出走予定馬は4月27日現在です。
老いぼれたジジイのような事を言いますが、昔の天皇賞・春は真の王者を決めるレースだったと思います。
昔といっても90年代ですよ。スーパークリーク、メジロマックイーン、ライスシャワー、スペシャルウィーク
テイエムオペラオーなどなど中距離から長距離まで、変わらない強さを持っていたと思います。
それが21世紀に入ってからは王者といえる馬はディープインパクトとメイショウサムソンだけだと私は思います。
101 1990 京都3200良 スーパークリーク 牡5 3:21.9 武豊 伊藤修司
103 1991 京都3200良 メジロマックイーン 牡4 3:18.8 武豊 池江泰郎
105 1992 京都3200良 メジロマックイーン 牡5 3:20.0 武豊 池江泰郎
107 1993 京都3200良 ライスシャワー 牡4 3:17.1 的場均 飯塚好次
109 1994 阪神3200稍重 ビワハヤヒデ 牡4 3:22.6 岡部幸雄 濱田光正
111 1995 京都3200重 ライスシャワー 牡6 3:19.9 的場均 飯塚好次
113 1996 京都3200良 サクラローレル 牡5 3:17.8 横山典弘 境勝太郎
115 1997 京都3200良 マヤノトップガン 牡5 3:14.4 田原成貴 坂口正大
117 1998 京都3200良 メジロブライト 牡4 3:23.6 河内洋 浅見秀一
119 1999 京都3200良 スペシャルウィーク 牡4 3:15.3 武豊 白井寿昭
121 2000 京都3200良 テイエムオペラオー牡4 3:17.6 和田竜二 岩元市三
123 2001 京都3200良 テイエムオペラオー牡5 3:16.2 和田竜二 岩元市三
125 2002 京都3200良 マンハッタンカフェ 牡4 3:19.5 蛯名正義 小島太
127 2003 京都3200良 ヒシミラクル 牡4 3:17.0 角田晃一 佐山優
129 2004 京都3200良 イングランディーレ 牡5 3:18.4 横山典弘 清水美波
131 2005 京都3200良 スズカマンボ 牡4 3:16.5 安藤勝己 橋田満
133 2006 京都3200良 ディープインパクト 牡4 3:13.4 武豊 池江泰郎
135 2007 京都3200良 メイショウサムソン 牡4 3:14.1 石橋守 高橋成忠
137 2008 京都3200良 アドマイヤジュピタ 牡5 3:15.1 岩田康誠 友道康夫
139 2009 京都3200良 マイネルキッツ 牡6 3:14.4 松岡正海 国枝栄
※歴代天皇賞・春勝ち馬
で、今年のメンバーを見てみましょう。
GⅠ馬は1頭だけいますが、その他は長距離でおなじみの馬だけです。
なかには3走前1200mを走っていた馬もいます。ダビスタでもこんなローテーションしませんよね。
あわよくば入着できるかもとエントリーしてるのでしょうか?
10歳にして初GⅠ出走や、前走1600万を勝ったばかりで昇級戦が天皇賞、
今回が5回目の挑戦などネガティブな話題には事欠きません。
今年からダービーは、さらに狭き門になっているというのに。同じGⅠとは思えません。
データを調べてみても3000m以上のレースって阪神大賞典、ダイヤモンドS、万葉S、ステイヤーズS
そして菊花賞の五つしかありません。2500m、2600mはステイヤーではないと思うのです。
(特に中山2500mはダイワメジャーが馬券に絡めるくらいですから。)
サンプルは足りないと思いますが参考にしてみてください。
長距離といえば血統に現れやすいですよね。(データは3年間です)
芝3000m以上時 種牡馬成績
エアシェイディ サンデーサイレンス 0- 1- 1-14/16勝率 0.0%連対率 6.3%複勝率 12.5%
エアジパング エルコンドルパサー 4- 0- 1-14/19勝率21.1%連対率21.1%複勝率 26.3%
カネトシソレイユ フレンチデピュティ 2- 0- 1- 0/ 3勝率66.7%連対率66.7%複勝率100.0%
ゴールデンメイン ラムタラ 0- 1- 0- 3/ 4勝率 0.0%連対率25.0%複勝率 25.0%
ジャガーメイル ジャングルポケット 1- 1- 0- 8/10勝率10.0%連対率20.0%複勝率 20.0%
ジャミール ステイゴールド 0- 1- 1- 7/ 9勝率 0.0%連対率11.1%複勝率 22.2%
テイエムアンコール オペラハウス 1- 1- 0- 1/ 3勝率33.3%連対率66.7%複勝率 66.7%
トーセンクラウン オペラハウス 1- 1- 0- 1/ 3勝率33.3%連対率66.7%複勝率 66.7%
トウカイトリック エルコンドルパサー 4- 0- 1-14/19勝率21.1%連対率21.1%複勝率 26.3%
ナムラクレセント ヤマニンセラフィム 0- 0- 2- 0/ 2勝率 0.0%連対率 0.0%複勝率100.0%
フィールドベア フジキセキ 0- 0- 0- 2/ 2勝率 0.0%連対率 0.0%複勝率 0.0%
フォゲッタブル ダンスインザダーク 3- 3- 0-20/26勝率11.5%連対率23.1%複勝率 23.1%
ベルウッドローツェ ダイタクリーヴァ 0- 1- 0- 1/ 2勝率 0.0%連対率50.0%複勝率 50.0%
ホクトスルタン メジロマックイーン 0- 0- 0- 4/ 4勝率 0.0%連対率 0.0%複勝率 0.0%
マイネルキッツ チーフベアハート 1- 0- 0- 5/ 6勝率16.7%連対率16.7%複勝率 16.7%
メイショウドンタク マンハッタンカフェ 0- 1- 1-14/16勝率 0.0%連対率 6.3%複勝率 12.5%
メイショウベルーガ フレンチデピュティ 2- 0- 1- 0/ 3勝率66.7%連対率66.7%複勝率100.0%
メインストリーム アグネスタキオン 0- 0- 0- 9/ 9勝率 0.0%連対率 0.0%複勝率 0.0%
アグネスタキオンはやはりスピードタイプなのですね。だた種牡馬でみてもあまり優劣がありません。
もっとダンスインザダーク産駒が幅を利かせていると思ったんのですがね。
サンデーサイレンスは過去3年間のデータということでこのような成績です。
次は母父馬を見てみます。
芝3000m以上時 母父馬成績
エアシェイディ ノーザンテースト 0- 1- 0- 4/ 5勝率 0.0%連対率 20.0%複勝率 20.0%
エアジパング Halo 1- 0- 0- 2/ 3勝率 33.3%連対率 33.3%複勝率 33.3%
カネトシソレイユ Sadler's Wells 0- 1- 1- 3/ 5勝率 0.0%連対率 20.0%複勝率 40.0%
ゴールデンメイン トウシヨウボーイ 0- 1- 0- 4/ 5勝率 0.0%連対率 20.0%複勝率 20.0%
ジャガーメイル サンデーサイレンス 2- 2- 3-25/32勝率 6.3%連対率 12.5%複勝率 21.9%
ジャミール Sadler's Wells 0- 1- 1- 3/ 5勝率 0.0%連対率 20.0%複勝率 40.0%
テイエムアンコール ブライアンズタイム 1- 0- 0- 0/ 1勝率100.0%連対率100.0%複勝率100.0%
トーセンクラウン ダンシングブレーヴ 1- 1- 0- 2/ 4勝率 25.0%連対率 50.0%複勝率 50.0%
トウカイトリック Silver Hawk 3- 0- 1- 8/12勝率 25.0%連対率 25.0%複勝率 33.3%
ナムラクレセント サクラシヨウリ 0- 0- 2- 0/ 2勝率 0.0%連対率 0.0%複勝率100.0%
フィールドベアー トニービン 3- 1- 2-12/18勝率 16.7%連対率 22.2%複勝率 33.3%
フォゲッタブル トニービン 3- 1- 2-12/18勝率 16.7%連対率 22.2%複勝率 33.3%
ベルウッドローツェ バンブーアトラス 0- 1- 0- 1/ 2勝率 0.0%連対率 50.0%複勝率 50.0%
ホクトスルタン サンデーサイレンス 2- 2- 3-25/32勝率 6.3%連対率 12.5%複勝率 21.9%
マイネルキッツ サツカーボーイ 1- 0- 0- 0/ 1勝率100.0%連対率100.0%複勝率100.0%
メイショウドンタク Machiavellian 0- 0- 1- 2/ 3勝率 0.0%連対率 0.0%複勝率 33.3%
メイショウベルーガ Sadler's Wells 0- 1- 1- 3/ 5勝率 0.0%連対率 20.0%複勝率 40.0%
メインストリーム トニービン 3- 1- 2-12/18勝率 16.7%連対率 22.2%複勝率 33.3%
特に優劣はありません。
ちなみにSilver Hawkの3勝は全てトウカイトリックのものです。
迷った時に自分を納得させる為くらいにしか役に立たないデータでしたね。
やはりサンプルが少なすぎます。
枠順や脚質からも浮き上がるものはこれと言ってないんですよね。
考えれば考えるほどわからないレースです。
今年の天皇賞・春は全く優劣がつけようがないということだけわかりました。
はるか昔、競馬は軍馬育成の為に行われていました。
軍馬なら長い距離を行軍できなければいけません。
スタミナの持続が求められ、しかも丈夫であることが必須でした。
だからこそアラブ馬の生産を奨励した時代もあったのです。
時は流れ、軍馬という言葉は死語になり、馬は興行の為だけに使われるようになります。
そして走るスピードが重要になり、スタミナ豊富で丈夫だけがとりえのアラブ馬は消えていきました。
サラブレッドにもスタミナよりも速さを求められる時代です。
長距離GⅠを勝っても種牡馬になれない時代です。スタミナ馬に需要がないからです。
それなら、いつまでも芝3200mでGⅠをやっている意味は全くないと思いますよね。
もし天皇賞・春が芝2400mだったら。
レッドディザイアもブエナビスタも出走して大いに盛り上がったでしょう。
3走前の距離から2.6倍も走らされる馬も出走はなかったはずですし10歳馬が出走することはなかったでしょう。
天皇賞の格も損なわれず済んだでしょうね。
ただし博打と捉えたときには、なんて素敵な天皇賞・春だと思えるから不思議ですよね。
こんなに怪しいGⅠはありませんよ、見たことがない。
騎手も調教師も馬主も馬券を買う側も、金の事しか考えてないんですから。
夢も希望もロマンもありません。走るのが犬でもいいんですから、金が入るなら。
佐藤っちは初心者の女の子にこんなGⅠは見せちゃいけません。
おしり見たって、わかるわけねえって、この天皇賞・春は。
2010年4月27日