第35回 少し役立つ邪道馬券術
携帯電話をみんなが持ってて、当たり前になったのは12,3年前からでしょうか。
ガーガーと雑音だらけで、すぐ切れてしまったおもちゃのような携帯が始まりでしたね。
それがほんの少しの間にいろんな機能が付き、本来の電話機能がおまけになるくらいに発展しました。
特に日本の携帯電話は独自の進化を遂げ、世界で類を見ない機能を多数持つ事から
携帯電話のガラパゴス化などと揶揄されております。
他国にはなかなか受け入れられない機種が多いと聞きます。
独自の進化は世界からの孤立に繋がるとも言えます。
日本の競馬は独自の進化を遂げてきました。軍馬の育成の為に競馬が行われたのが原点で
早く走る事よりスタミナをより多く持ち、斤量を背負っても勝てる馬の育成が盛んでした。
昭和60年くらいまではスプリンターは駄馬とは言いませんが、博打の駒くらいの扱いだったようですしね。
それが短距離路線にもGⅠが創設されバブル崩壊後辺りから
外国産馬(マル外)が大量に流入し、世界にも通用する日本調教馬(全てマル外でしたが)が現れました。
しかしサンデーサイレンス産駒の活躍でマル外ブームは終わり、サンデー系ばかりの競馬になり、
それとともに現在、短距離路線は脆弱なものに、逆戻りしていると言われております。
日本の短距離路線の中でも特に独自の進化というか、独特の競馬をしているのが※※の※※※※mです。
外国のレースを見ると内と外で固まりになる事もありますが、
枠順通りの位置で真直ぐに走ってくる事も非常に多く見られますが、日本のは相当違います。
スタートしたら外ラチに殺到します。最内の馬も大外を目指します。どう考えてもロスだと思うのですが
必ず大外を目指すのですから最内を走るのは不利なんでしょうね。
外枠有利などと言われ、常識が全く通用しない競争であります。
通用しないものには予想も含まれます。※※の※※※※mにセオリーは通用しません。
前走から浮かび上がるものもありませんし、血統も役に立ちません。
騎手で選ぶにも候補が多すぎで、得意としている騎手は見当たりません。
内枠が不利と言われておりますが、複勝率で見ると確かに外枠よりは見劣りしますが
勝率は内枠の方が良かったりします。枠の有利不利に関しては
他の競馬場、コースより外枠が来る事が多いという認識でかまわないと思います。
出たとこ勝負の子供の徒競走と変わりません。
なんかいつもやけに荒れてる感覚が残るのは私だけでしょうか?
実は去年からやっている馬券術がございます。このところ少しも役に立たない文句ばかりでしたので
たまには役に立ちたいと思います。
※※の※※※※mのデータを見ていきましょう(2010年から2007年の3年間です)。
荒れていると思うのは本当でしょうか?まずは平均配当を調べます。
※※の※※※※mの三連単の平均配当291,491円でした。全レースの三連単の平均配当が174,586円ですから
荒れているのは間違いありません。
では人気別の成績を見てみましょう。
※※の※※※※m 人気別成績
1番人気 23-12-10-26/71 勝率32.40% 連対率49.30% 複勝率63.40%
2番人気 7-17- 8-39/71 勝率 9.90% 連対率33.80% 複勝率45.10%
3番人気 9- 5-10-47/71 勝率12.70% 連対率19.70% 複勝率33.80%
4番人気 5- 4- 6-56/71 勝率 7.00% 連対率12.70% 複勝率21.10%
5番人気 3- 5- 4-59/71 勝率 4.20% 連対率11.30% 複勝率16.90%
6番人気 3- 5- 6-57/71 勝率 4.20% 連対率11.30% 複勝率19.70%
7番人気 2- 1- 5-63/71 勝率 2.80% 連対率 4.20% 複勝率11.30%
8番人気 5-11- 2-53/71 勝率 7.00% 連対率22.50% 複勝率25.40%
9番人気 2- 2- 7-60/71 勝率 2.80% 連対率 5.60% 複勝率15.50%
10番人気 4- 3- 1-63/71 勝率 5.60% 連対率 9.90% 複勝率11.30%
11番人気 4- 1- 4-59/68 勝率 5.90% 連対率 7.40% 複勝率13.20%
12番人気 0- 1- 2-63/66 勝率 0.00% 連対率 1.50% 複勝率 4.50%
13番人気 3- 2- 1-57/63 勝率 4.80% 連対率 7.90% 複勝率 9.50%
14番人気 0- 1- 0-61/62 勝率 0.00% 連対率 1.60% 複勝率 1.60%
15番人気 1- 1- 2-54/58 勝率 1.70% 連対率 3.40% 複勝率 6.90%
16番人気 0- 0- 2-55/57 勝率 0.00% 連対率 0.00% 複勝率 3.50%
17番人気 0- 0- 0-34/34 勝率 0.00% 連対率 0.00% 複勝率 0.00%
18番人気 0- 0- 1-29/30 勝率 0.00% 連対率 0.00% 複勝率 3.30%
一番人気は全レースの成績と比べても遜色ありません。
逆に荒れているのに16番人気から18番人気は低確率です。
来たら事故と思いましょう。
ここで邪道馬券投資術です(詐欺のような名前ですが、こちらは本気です)。
1番人気は必ず買って16番人気から18番人気は消す。つまり
1番人気-2番人気から15番人気を買う1頭軸マルチで三連単を100円ずつ全て買ったとしましょう。
(15頭以下の場合、1番人気は必ず買って他は全て買う三連単になります。)
最大で買う点数は546点です。さて、どうなるでしょうか。
※※の※※※※m過去三年間のレース数 61レース
上記の買い方での的中数 衝撃の36レースです。勝率は、なんと59%になります。
総投資金額 3,131,400円
総回収金額 4,602,590円
収支 プラス1,471,190円です。たったこれだけの事で軽自動車一台分になってしまいます。
三連単は初期投資がかさむと言われる方には三連複がございます。
買い方は三連単と同じ、1番人気は必ず買って、2番人気から15番人気を買う1頭軸マルチです。
最大点数は91点です。
総投資金額 521,900円
総回収金額 720,510円
収支 プラス198,610円です。 三年間で約20万ですから少ないですよね。やはり三連単ですね。
この邪道買いの欠点は人気が割れた時、なかなか投票できない事です(オッズ買いは全てそう言えますが)。
買う条件を絶対に変えてはいけない事と自分の予想はしないのがコツです。
これは絶対にいらないからと消すと激走したりして泣きを見ますから。
日本競馬はガラパゴス的進化を遂げてきました。特に短距離は空洞化が激しく、
能力の差が低いところで無い状況が近年続いております。
レベルが低いという事はなんでも来てしまう可能性が高い事を意味します。
上記の馬券術が通用するのは買う側の観点のズレが大きい事が理由だと思います。
観点のズレがオッズを狂わせ荒れるレースになる。
取る方にはいいのでしょうが、取られる方は・・・。
厩舎のコメントでは絶対に取れない競争です。
まともな予想では、やらない方が良いレースだと私は思いますよ。
※※の※※※※mに限らず、荒れてしまうレース条件は多々ございます。
こういう邪道買いは荒れなければいけない前提があります。
どうしても点数を多くしなければいけないですから。
探し出して、買ってみて、もし負けが続いたとしても我慢して続ければ結果は付いてきますから。
ある意味、一番我慢が必要な博打かもしれません。
でも一番の強敵は、見つけ出したその日から途端に固い決着が続いてしまう事なんですよね。
2010年8月1日
追記
※※の※※※※mと表現しているのは現在、実践している方への配慮です。
果たして実践している方がいるのか分かりませんが、皆がもし買えば一気に破綻してしまうので。
ただ文面からすぐに条件はお分かりいただけると思います。
ちなみにこの所のレースでは、マイナスになっています。
明日からはずっとマイナスかもしれませんし、プラスになるかもしれません。
あくまでも参考程度で御願い致します。