◆神道其の他

◆神道其の他◆

・神社では榊の木が多く用いられますが、なぜですか? →榊とは、神様と私達の世界の堺を示す「堺木」や、栄える「栄木」が転じたともいわれます。日本人は昔から、生命力あふれる常緑樹には神様が宿られると考え、榊と呼んで神事に用いてきました。

・絵馬の起源は?

→日本では古来より、神様の乗り物として馬が神聖視され、お祭りや祈願の際には、神馬(じんめ)といって生きた馬を神に奉納する風習がありました。古くは『常陸国風土記』『続日本記』などに、祈雨止雨、その他の祈願のために生馬を献上していたことが記されております。

しかしながら、馬は高価でなかなか奉納できず、また奉納された寺社の側でも馬の世話をするのが大変でしたので、馬を奉納できない者は次第に木や紙、土で作った馬の像で代用するようになり、平安時代から板に描いた馬の絵で代えられるようになりました。これが絵馬の起源とされています。

絵馬が一般大衆に広まったのは、鎌倉時代以後のことで、その頃から、馬の絵の他にも様々な動物(お祀りされている御祭神と関わりのある動物)も描かれるようになりました。さらに時代が下るにつれて図柄は多様化し、病気平癒を願う絵馬や、安産や子育てなどの絵馬が次第に増えていき、最近では入学祈願や就職、良縁を祈願するための絵馬が増えています。

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・注連縄にはどのような意味があるのですか?

→「注連縄(しめなわ)」は神社や神棚などに見られるように、神聖な区域に懸け渡し、内と外を隔てて、不浄にふれさせないために用いられるものです。

その由来は、天照大御神が天の岩戸から出た際に、再び天の岩戸に入らないよう注連縄で戸を塞いだという日本神話にあるとされ、「しめ」には神様の占める場所という意味があるといわれています。つまり、ここが特別な場所であることを、人々に明示するためです。ですので、紙垂(しで)を垂らすというのも、注連縄を目立たせて、縄の所在をはっきりさせる目印なのです。

注連縄は、その形状によって大根注連、牛蒡注連といった種類がありますが、いずれも新しい藁で左綯(ひだりない)にして作ります。

神棚に取り付ける際には、向かって右に太い方、左に細い方がくるようにして、これに紙垂を四垂はさみ込みます。