講座、セミナー、シンポジウムなど 2025年の環境学習はこちら
★気候危機対策交流フォーラムで、コメンテーターを務めました。 会場風景
日時:2025年1月23日(木)13:30~16:40
場所:ウインクあいち(愛知県産業労働センター)13階 1302会議室
愛知県気候変動適応センターの取組 澤田 和孝 氏 愛知県気候変動適応センター長
基調講演 1. 気候危機がもたらす未来の死者数~季節性の変化に迫る
橋爪 真弘 氏 東京大学大学院 医学系研究科 国際保健政策学教授
2. 気候変動がもらたす環境政策と熱中症対策
小森 繁 氏 環境省中部地方環境事務所長
交流トークセッション 「暑熱対策における緩和策と適応策の融合とは」
コメンテーター 橋爪 真弘 氏 東京大学大学院 医学系研究科 国際保健政策学教授
小森 繁 氏 環境省中部地方環境事務所長
浅野 智恵美 環境カウンセラー、消費生活アドバイザー
福井 弘道 氏 中部大学副学長、中部口頭学術研究所所長、教授
コーディネーター 原 理史 氏 環境省EPO中部・中部地方ESD活動支援センター
橋爪真弘教授は、昨年9月10日に放送された NHKクローズアップ現代に出演されています。
この記事を事前に拝読し、トークセッションに臨みました。
暑さの影響による暑熱関連死は、熱中症死亡者数の約7倍も発生しています。
エアコンを動かしていない部屋で亡くなられた80代の女性は、高温環境下で食欲が
なくなり栄養不足に → 低アルブミン血症が重症化し、深刻な心不全を発症し、死亡。
気候変動は、精神面も含めた公衆衛生において、様々な面で影響を及ぼします。
暑さで寝不足 → ホルモンバランスの乱れ → 心の不調 → うつ病発症 → 自殺。
気温によって誘発される自殺者数は、全自殺者の 4.2%。
気候リスクは、命のリスク。
取り返しがつかない局面に入る前に、国際社会や個人の行動変容が必要と痛感しました。
猛暑への対応は、暑い季節が到来してからでは遅いとの事。
愛知県さんは、毎年1月に気候危機対策フォーラムを開かれています。
当フォーラムの記録報告集「環境 Environment 168」が、冊子として後日発行されました。
★新城市役所で食品ロスについて、環境講座を担当しました。
日時:2025年2月9日(日)14:00~15:30
場所:新城市役所 本庁舎 会議室
テーマ:いちから始める食品ロス削減
愛知県環境学習コーディネート事業を通し、講師依頼を受けました。
愛知県、新城市役所環境政策課 2名、浅野で事前打合せを持ち、詳細を詰めました。
食品ロスの話題を初めて聴く方を対象に、食品ロスとは?、食品ロスの現状、
食品の買い方、保存の仕方、調理の工夫、過剰除去を改める方法、デコ活、
SDGsと食品ロスの関係性などについてお話しました。
ワークシート「消費期限、それとも賞味期限?」や、食ロスに関する2択のクイズを出題し、
インタラクティブな体験型講座として、楽しい雰囲気の中、学びを深めました。
新城市長も参列され、最後まで拝聴くださいました。
市民と課題や情報を共有いただけました。
今後の施策推進につながればと期待が高まりました。
★豊橋市 ゼロカーボン普及啓発セミナー を 豊橋市まちなか図書館 で担当しました。
日時:2025年3月1日(土)14:00~15:30 チラシ
場所:豊橋市まちなか図書館 中央ステップ *会場とオンラインによる併催
テーマ:家庭生活に役立つ省エネセミナー
豊橋市は2021年11月6日に、2050年までにCO2排出量を実質ゼロにする
「ゼロカーボンシティとよはし」を宣言されています。
当セミナーは「豊橋市ゼロカーボン普及啓発セミナー」として実施されました。
豊橋市の取組やデータ等を織り込み、豊橋市バージョンの資料を作成し実施しました。
会場は、まちなか図書館の中央ステップという、申込者以外の方がセミナー会場の
すぐ側を行き交うフリースペースでした。
申込された方とは別に、当日ふらりと参加される人もあると伺っていました。
そこで、子どもでも気軽に参加できるよう、2択のクイズなどを取り入れ、実施しました。
オンライン参加者も回答いただけるよう、Zoomのリアクションキーを活用しました。
*(財)省エネルギーセンター講師派遣事業
日時:2025年3月27日(木)13:00~15:30
所在地:愛知県豊田市小田木町大水別
奥矢作第一水力発電所と黒田ダムを見学しました。
ここは第二水力発電所と一体運用して揚水発電を行なう、世界的にも珍しい二段式揚水発電所。
電力需要のピークに合わせて、短時間に大容量の電気をおこしています。
国道153号線沿いにある第一発電所は、162.8mの落差を利用し、最大出力32.3万kW。
500mの地中深くにある第二発電所は、404.4mの落差を利用し、最大出力78万kW。
第一・第二発電所を合わせて、総出力は110.3万kW。原子力発電1基分に相当します。
導水路トンネルを貫流した水は水圧鉄管立坑で垂直に390m落下し、
第二発電所を動かすエネルギーに。
地中に埋められた水圧鉄管立坑の高さは、333mの東京タワーを超える大構造物。
発電中に送電線の故障などで発電機が止まった際、トンネル内の水圧をやわらげ、
水圧鉄管などの破壊を防ぐ巨大なサージタンクは4つ有ります。
黒田ダムと第一発電所の間にあるサージタンクは、地上50m、地下50m、直径18m。
その大きさに驚きます❢
矢作川の支流である黒田川の黒田ダムから、矢作川本流の矢作ダムまで5.5km。標高差約600m。
地下導水路で結んだ二段式揚水発電の壮大なスケールに圧倒されました。
国内有数の大規模水力発電所ですが、運転は全て遠隔制御されるため、両発電所とも無人。
山深くにある黒田ダムと黒田貯水池を目にしたのは、初めて。
山に囲まれた静寂な地。道端に雪が残っていました。
河川水は位置エネルギーを利用した単なる媒体ではなく、魚や昆虫、鳥、水生植物など
無数の生き物が生息する生態系です。
ネイチャーポジティブの視点を忘れないことも重要と考えます。
水力発電⚡️は、温室効果ガスを排出しない、脱炭素社会の実現に貢献する再生可能エネルギー。
純国産エネルギーです。
山が多く起伏に富んだ日本の地形を生かした水力発電の存在に、エネルギー供給を支える
重要な役割を再認識しました。
発電所建設時に水圧鉄管搬入用として作られたトンネル内部の気温は、年間を通じて約15℃。
日本酒の醸成に適していることから、関谷酒造さんが日本酒を貯蔵され、純米大吟醸の
「トンネル熟成酒」を販売されています。
電力会社と日本酒製造事業者の協働を知ることもできました。
トンネル内で熟成された日本酒「蓬莱泉 夢筺(ゆめこばこ)」の蔵出しに合わせ、
地域活性化を目的としたイベントも実施されているようです。
★武豊町消費生活研究会50周年記念式典で、エシカル消費についてお話しました。
あいち消費者市民講座:持続可能な消費の実践「エシカル消費」
日時:2025年5月21日(水)10:30~11:30
場所:武豊町中央公民館
テーマ:エシカル消費-未来世代のためにできること
50周年記念式典は、武豊町消費生活研究会の総会後に開催されました。
4/27に就任された鳥羽悠史(ひさし)武豊町長(40歳)や武豊町商工会会長など、
来賓の方々の祝辞後にお話しました。
この件の依頼主は、愛知県県民文化局県民生活部さん。
持続可能な消費の実践「エシカル消費」について、あいち消費者市民講座を実施して
欲しいとの事でした。
「衣服の一生を考えよう」を中心課題に、お話しました。
絵本『じゅんびはいいかい、名もなきこざるとエシカルな冒険』を活用し、
インド、バングラディシュの衣服製造関連ページを読んで紹介しました。
衣服にまつわる2択クイズや、Tシャツが店頭に並ぶまでの工程を考えるワークをとり入れ、
双方向のやりとりで、楽しく進行しました。
エシカル消費とSDGsの関連性を示し、最後に愛知県エシカル消費ポータルサイト
「エシカル×あいち」掲載の「エシカル消費チェックリスト」を紹介しました。
会場には、消費生活研研究会の活動報告をまとめた9枚の模造紙が掲示されていました。
「五十年のあゆみ」冊子、総会資料と共に、古着や端切れで手作りされた50本の“チューリップ🌷”や、
消費生活研究会50周年祝いの紅白饅頭を頂きました。
研究会の皆様の活動継続とお取り組みに、深く頭が下がります。
2024年11月25日に担当しました愛知消費者協会「消費者のつどい」に、武豊町消費生活研究会会長
および役員が参加されました。この際の学びを会員と共有したいとの思いから、今回の開催となりました。
武豊町役場から中央公民館まで担当職員の方が、往路は武豊町所有EV自動車🚙で、
復路は地域安全パトロールカー🚓で送迎くださいました。
よい思い出になりました。
★名古屋市高年大学鯱城(こじょう)学園 で、暮らし専攻2年の授業を担当しました。
日時:2025年6月4日(水)9:30~11:00
場所:伏見ライフプラザ 鯱城学園 講義室
テーマ:エシカル消費とは?-未来世代のために出来ること、衣服の一生から考える
環境省のサステナブルファッションのデータを活用し、衣服にまつわる2択クイズや、
Tシャツが店頭に並ぶまでの工程を考えるワークをとり入れ、授業を実施しました。
わが国の衣類👗の輸入浸透率は98%(出典:日本繊維組合「日本のアパレル市場と輸入品概況2022」)。
国産品はわずか2%です。日本で購入する衣服👕の殆どは、海外の人が作っています。
2013年4月24日、バングラデシュの首都ダッカで、8階建てビル「ラナ・プラザ」が崩壊しました。
死者1,134人、負傷者2,500人以上の大惨事になりました。
身体障がい者となった元労働者の方々は、現在も苦しい状況にあります。
世界展開する欧米や日本のファストファッション👚が、バングラデシュの劣悪な労働環境や
安価な労働力に依存して、経さ営利益を上げている状況が浮き彫りとなりました。
1997年、人件費が安い東南アジアの生産委託工場の実態が引き金となった「ナイキ・ショック」。
米国スポーツ用品メーカーのナイキは、児童労働、強制労働、低賃金労働、劣悪な環境での
長時間労働などが批判を浴び、世界的な不買運動につながりました。
ナイキはその後、フェアトレード認証を取得したスポーツ用品の販売を実施しています。
最後に、私たちに出来ることを考えました。 消費には責任が伴います。
・消費者は、自分の選択がおよぼす影響に関心を持つ。
・味や安さ、品質だけでなく魚をとり過ぎたり、森や自然を壊したりせず、きちんとルールを
守って獲り作られた商品を選ぶ。
・商品を買う時に、未来のことも考えてみる。
・消費者の「私が変わる、未来を変える」エシカルな行動が、世界の未来を変える
“チカラ”を持っていることに気づく。
環境意識に基づく買い物をすれば、自然の恵みとの関係性を築き直すチャンスとなり得ます。
★刈谷市「令和7年度かりやエコフレンドリー事業」6回連続講座の第1回(開講式)を担当しました。
日時:2025年6月21日(土)9:30~11:30 *(財)省エネルギーセンター講師派遣事業
場所:刈谷市社会教育センター
テーマ:地球温暖化防止に向けた適応策・緩和策(省エネ)、SDGsに関して
刈谷市は2022年2月17日に「ゼロカーボンシティ」を表明されています。
刈谷市主催連続講座「かりやエコフレンドリー事業」は、今年5年目を迎えます。
今年度は11グループ、33名がエントリーされています。
設備工事会社の社員グループ、刈谷市環境支援員*グループ、小学4年の女子4名のグループ、
小学1年の男子とママ、小学2年の男子とママなど、年齢も所属先も幅広く、多彩な方々。
地球温暖化の仕組みは、環境省発行「こども環境白書」、愛知県環境学習副読本
「わたしたちと環境」などを活用しました。
2024年度から運用開始された「熱中症特別警戒アラート」、暑熱対策の重要性、
私の失敗談を含め、事例をお伝えしました。
ワークシート「AとBの家を比べて省エネを探そう!」は、Aのスライドをスクリーンに映し、
省エネできていない箇所を、参加者の皆さんに発言して頂きました。
(財)省エネルギーセンター制作DVD「だめだめ家族の省エネ挑戦」の映像(約7分)を
ご覧いただき、皆で省エネポイントを考えました。
手回し発電機を利用した白熱電球とLED電球のエネルギー消費比較実験を実施しました。
「発電所長」を募ったところ、小学4年の女の子が手を挙げ、前に出て実施してくれました。
2択のクイズを出題。ピンクと青の2色のポストイットを活用して、楽しく学びにつなげました。
「かりやエコフレンドリー事業」は、6回講座のうち4回以上参加すると、
修了証とSDGsバッジがプレゼントされます。
当講座は刈谷市さんの意向により、ペーパーレス対応としてPPT資料は配布なしで実施しました。
会場の社会教育センターは、KARIYAクーリングシェルター(暑熱避難施設)に指定されています。
地域密着ケーブルテレビ(刈谷市、安城市、高浜市、知立市、碧南市、西尾市)キャッチの
取材が入りました。「KATCH TIME30」番組内で、6月23日、24日、30日に放送されます。
*(財)省エネルギーセンター講師派遣事業
★令和7年度 環境教育インストラクター・フォローアップ研修を担当しました。
日時:2025年7月26日(土)13:00~14:30
場所:環境省 稲永(いなえ)ビジターセンター
テーマ:「環境教育の推進とエシカル消費-ウェルビーイング/高い生活の質を目指して」
当研修は、第6次環境基本計画を踏まえ、自然資本充実と環境価値を通じた「新たな成長」
による「ウェルビーイング/高い生活の質」の充実がテーマです。
環境基本法に基づき策定された第6次環境基本計画(2024年)は、
「ウェルビーイング/高い生活の質」を最上位の目的に掲げ、環境の質を上げることで、
経済社会が成長・発展できる循環共生型社会(環境・生命文明社会)の構築を目指しています。
一方、ISO 25554は、高齢化社会―地域や企業等におけるウェルビーイング推進のための
ガイドラインです。
高齢化先進国の日本主導で2021年から議論が始まり、ウェルビーイング重視社会への転換を
促す国際規格として、2024年11月12日に発行されました。
受講者の皆さんは熱心に研修に取り組まれ、最後に修了証が授与されました。
環境省の基調講演もあり、密度濃い研修内容でした。
★公益社団法人 日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会(NACS)
環境委員会主催サステナブル広場 第5回オンラインカフェを担当しました。
日時:2025年8月6日(水)20:00~21:00
方法:Zoomオンライン
テーマ:「暑熱対策の重要性と熱中症警戒アラート等の課題から考える」
①地球温暖化による熱中症の増加、② 地球温暖化防止に向けた適応策、
③ 熱中症情報発信、対応等の課題、の3構成で話題提供しました。
令和7年度版環境白書から熱中症死亡者数、救急搬送者数を年次推移グラフで紹介。
1/23に「気候危機対策フォーラム」で学んだにも関わらず、5/21に熱中症を発症しました。
猛暑日に関するクイズも出題。
8/5に群馬県伊勢崎市で最高気温41.8℃を記録しました。
気象庁は「経験した事のない命の危険がある暑さ。一つの災害と認識」と発表しています。
一方、環境省の熱中症特別警戒アラートの発表基準は「都道府県内の全てが暑さ指数35以上」
としています。しかし山間地域と海側、都市部では気温や気候、地域特性が大きく異なります。
山間地を含め、全ての地点が暑さ指数35以上となるまで待てば、都市部や海側の暑さは
かなり上昇すると予測されます。酷暑地点の対策の手遅れが懸念されます。
熱中症警戒アラートの発令方法等、再考が必要と思われます。
クーリングシェルターについては、家庭の省エネを重視し気温が高い日中に外出すると、
熱中症リスクが高まります。
何より、家から出られない高齢者や障碍者等へのさらなる対応が望まれます。
★「オモロー授業発表会 全国大会」で脱プラ授業を実施しました。
日時:2025年8月23日(土)14:30~15:00
場所:名古屋市公会堂 1~4 階
テーマ:「みんなで地球を守ろう!脱プラ!」
講師:小山千智、浅野智恵美(アシスタント)
クイズを出題し、参加者はじゃんけんで回答を示す参加型の授業を実施しました。
自由研究で海のゴミを調べ、海を守りたいと思い、小学3年生から海のゴミを拾い続けている
中学生も紹介しました。彼の基本コンセプトは、「子どもだって地球人」。
大阪万博で採用された2500人分のユニフォーム合計16,200枚は、土に還る
堆肥分解ポリエステルを使用しています。開幕後は全て回収され、最後は土に戻します。
まとめで、「プラスチックを減らすためにできることを考えよう!」と呼びかけ、
会場参加者に発言頂き、インタラクティブなやりとりを行いました。
メイン会場は10:30にスタート。
全国から参集された小中高校の先生方のオモロー授業の発表で、名古屋市公会堂は
16:30終了まで熱気に溢れていました。
★公益社団法人 日本技術士会中部本部 生命・環境系部会 講演会でお話しました。
2025年8月30日(土)15:10 ~16:30
場所:東桜会館 および オンライン併催
テーマ:「エシカル消費の推進-ウェルビーイング/高い生活の質を目指して」
講演1では、天野エンザイム株式会社 海外マーケティング部長の豊増敏久氏が、
「産業用酵素の環境への貢献」と題し、ご講演されました。
講演2を担当しました。
2025年6月13日に、令和7年版消費者白書が公開されました。
令和7年度版の特集は、グリーン志向の消費行動~消費から変えていく、私たちの生活と地球環境。
環境問題は喫緊の課題であり、消費者においても自身の消費行動が今後の経済社会や
地球環境に影響を及ぼし得ることを自覚して、持続可能な社会の形成に積極的に参画することが
期待される、と示されています。
環境基本法に基づき策定された第6次環境基本計画(2024年)は、
「ウェルビーイング/高い生活の質」を最上位の目的に掲げ、環境の質を上げることで、
経済社会が成長・発展できる循環共生型社会(環境・生命文明社会)の構築を目指しています。
ISO 25554は、高齢化社会―地域や企業等におけるウェルビーイング推進のためのガイドラインです。
高齢化先進国の日本主導で2021年から議論が始まり、ウェルビーイング重視社会への転換を
促す国際規格として、2024年11月12日に発行されました。
環境省が提唱する「サステナブルファッション」を題材に、エシカル消費についてお話しました。
「エシカル消費」は、持続可能な社会に向けた取組を行う企業の後押しをしたり、
そのような企業を増やすことにつながります。
消費者の行動変容を起点とした環境負荷低減を通じた持続可能な社会の実現が重要です。
ポリエステルのフリースやナイロン、アクリルなど化学繊維の服は、洗うたびに細かい
繊維が抜け落ち、衣類からのマイクロファイバー(長さ5mm以下)として流出します。
現在は、下水処理場のろ過システムを通過してしまい、取り除けません。
化繊のマイクロファイバーが海の生態系に害を与えないよう、様々な技術革新が
さらに進展しますよう願っています。
★豊川市役所市職員「第3次豊川市役所地球温暖化対策実行計画」に係る推進委員研修を担当しました。
2025年9月3日(水)13:30~15:30
場所:豊川市役所 本31会議室
テーマ:「地球温暖化防止に向けた緩和策について」
本庁職員、消防士、保育士等約60名が受講されました。
当日の資料はペーパーレス対応で、紙の配布は無し。
職員の皆さんは、パソコン持参で着席されていました。
産業環境部のご担当者から、第3次豊川市地球温暖化対策実行計画策定の改訂にあたり、
緩和策におけるハード設備導入の必要性を伝えたい、とのご要望がありました。
公共施設における太陽光パネル導入の検討、各庁舎の新築・増改築時はZEB Ready化を
目指す方向性、公共施設におけるEV普通充電器設置の推進などについてお話しました。
2023年に開かれた「水銀に関する水俣条約第5回締約国会議」で、蛍光灯の製造と輸出入が
2027年末までに禁止になることが決定しました。
蛍光ランプには微量ながら、水銀が含まれます。
水銀使用を示す原子記号「Hg」マークのランプに注意が必要です。
蛍光ランプの種類ごとに廃止時期が異なります。LED化の先送りは、リスク大!
今後は蛍光灯の交換・修理もできなくなくなることから、旧式の蛍光灯は早めに
LED照明に交換する重要性をお伝えしました。
Terra Charge株式会社との協定に基づき、市役所北庁舎の東側駐車場に、
電気自動車等急速充電器が整備されていました。
豊川市のキャラクター「いなりん」が、今年も出迎えてくれました。
★(株)日本アルファさんでエコアクション21環境取組に関する社内研修を担当しました。
日時:2025年9月6日(土)13:00~15:00
場所:(株)日本アルファ 本社事務室、東日本工場、オンライン併催
テーマ:地球温暖化防止に向けた適応策(熱中症対策)、緩和策(省エネ)について
住宅設備機器の企画、製造、販売業の(株)日本アルファさんは、環境省が策定された
環境マネジメントシステム(EMS)であるエコアクション21登録認証事業者です。
三重県の本社と千葉県の東日本工場をオンラインで繋ぎ、毎年秋に環境に係る
社内研修を実施されています。
昨年に続き、2度目の担当です。
今年度は、職場での熱中症対策と省エネ取組を中心課題と実施しました。
地球温暖化防止に向け、温室効果ガスの排出抑制等を行う「緩和策」だけではなく、
すでに現れている影響や中長期的に避けられない影響に対し、被害を回避・軽減する
「適応策」の推進が求められています。
労働安全衛生規則が改正され、本年6月1日から職場における熱中症対策が強化されました。
熱中症を生ずるおそれのある作業を行うときの遵守事項として、以下の措置が事業者に
義務付けられました。
(1) 熱中症の自覚症状がある作業者や、熱中症のおそれがある作業者を見つけた者が
報告する体制の整備、作業者への周知
(2) 熱中症のおそれがある作業者を把握した場合に迅速、的確な判断が可能となるよう
①② の作成、作業者への周知
① 事業場における緊急連絡網、緊急搬送先の連絡先、所在地等
② 作業離脱、身体冷却、医療機関への搬送等熱中症の重篤化防止に必要な措置の実施手順
対象は、暑さ指数(WBGT)が28度以上、または気温31度以上の環境下で、
連続 1 時間以上、または1日 4 時間を超えることが見込まれる作業。
日本救急医学会は2024年に、熱中症の診療指針を9年ぶりに改訂し、新たに最重症群の
「4度」を設け、1~4度の4段階に整理しました。
取り返しがつかない局面に入る前に、職場等でも対応が必要です。
暑熱対策や熱中症警戒アラートの詳細を紹介しました。
省エネ取組のポイントは、クイズを出題して進めました。
社長も拝聴くださいました。 若いスタッフが多く、明るい雰囲気の事業者さんでした。