昭和5(1930)年
賀川豊彦氏の提唱によって「神の国運動」という伝道計画が全国的に組織され、わが教会もこれに呼応してプランを進めた。
元旦から三日間イエスの友冬期福音学校が当教会を会場として開催された。敞牧師は礼拝担当に、初音牧師は「コーヘレスと方丈記」と題して講演。また、この期に便乗して新年特別大伝道集会を、岩橋武夫、升崎外彦両講師によって行った。また長坂鑒次郎、牧野虎次、林龍太郎三先生による恒例集会をも成功裡に終わり、2月1日から神の国運動に入った。
この運動の第一声は再び升崎外彦氏に願い、四月堀貞一氏、七月の創立五周年記念伝道講師が岩橋武夫氏、八月吉田悦蔵氏、十月の秋季伝道には小崎弘道牧師と城のぶ子姉、その外、長期聖書講座講師として応援されたのが平賀徳造氏に浅野源三郎氏であった。
神の国運動の機関誌として「神の国新聞」が刊行されたので、毎号百部を購入、自分が読み友人に送って二度三度と利用する様務めた。誠に「我らの主なる救主イエス・キリストの恩寵と主を知る智識とに進め」(ペテロ後書3ノ18)との御言から与えられた標語「成長」の一年であった。