今週も聖書を読みましょう 10月20日(土)~26日(日)
10月20日(月)
・旧約 詩編 129編 Psalm 129;
・旧約 エレミヤ書 38章14~28節 Jeremiah 38:14-28;
・新約 コリントの信徒への手紙一 6章1~11節 1 Corinthians 6:1-11;
10月21日(火)
・旧約 詩編 129編 Psalm 129;
・旧約 エレミヤ書 39章1~18節 Jeremiah 39:1-18;
・新約 ヤコブの手紙 5章7~12節 James 5:7-12;
10月22日(水)
・旧約 詩編 129編 Psalm 129;
・旧約 エレミヤ書 50章1~7、17~20節Jeremiah 50:1-7, 17-20;
・新約 ルカによる福音書 22章39~46節 Luke 22:39-46;
10月23日(木)
・旧約 詩編 65編 Psalm 65;
・旧約 ヨエル書 1章1~20節 Joel 1:1-20;
・新約 テモテへの手紙二 3章1~9節 2 Timothy 3:1-9;
10月24日(金)
・旧約 詩編 65編 Psalm 65;
・旧約 ヨエル書 2章1~11節 Joel 2:1-11;
・新約 テモテへの手紙二 3章10~15節 Timothy 3:10-15;
10月25日(土)
・旧約 詩編 65編 Psalm 65;
・旧約 ヨエル書 2章12~22節 Joel 2:12-22;
・新約 ルカによる福音書 1章46~55節 Luke 1:46-55;
10月26日(日) 三位一体節第二十主日
・旧約 ヨエル書 2章23~32節 および 詩編 65編 Joel 2:23-32 and Psalm 65
・旧約 エレミヤ書 14章7~10、19~22節 および 詩編 84編1~節 Jeremiah 14:7-10, 19-22 and Psalm 84:1-7
・新約 テモテへの手紙二 4章6~8、16~18節 2 Timothy 4:6-8, 16-18
・新約 ルカによる福音書 18章1~14節 Luke 18:9-14
10月26日(日) 三位一体節第二十主日
メッセージ 「神様の前でのうぬぼれ」 田淵 結 牧師
●今日の聖書のお話は、私たちの社会ではあまり問題にならないかもしれません。イエス様の時代、ユダヤ教が当たり前の社会では自分の信仰を見せびらかす人たちがたくさんおり、そのことによって人々から尊敬されることを期待する、つまり自己満足を満たしていたのでしょう。でも、今の日本の社会で、いや最近のネットなどを見ていると欧米でもChurch Goer(教会に行って礼拝する人)が激減しており、もはやその社会はキリスト教信仰を失いつつある、とさえ言わるなかで、自分の信仰を人の前で堂々と自慢するひとなど、皆無かもしれません。その意味で、時々駅前にたって「聖書の勉強をしませんか」と声をかけておられる人たちには、ある種の尊敬と、ある意味違和感を感じるときもあります。
●でもイエス様当時のユダヤ教の社会と、現在の日本の社会、今日の聖書の箇所でイエス様が語っているのは同じメッセージです。つまり神様への信仰は、その一人一人がその社会の状況の中でどれだけ自分と神様のつながりをしっかりととらえ、感じ、感謝しているかにかかっているのです。それは他社にひけらかすことでもないし、人前では隠しておいてもかまわない。でもあなた自身が、ひとりで神様の前に立つということを、そのなかで自分の今のあり方をどうとらえているかがポイントなのです。
●旧約聖書のなかにイザヤという預言者が活躍しますが、彼の預言者としてのスタートは自分自身の絶対的な弱さ、汚れ、小ささの認識でした。なぜなら彼自身がエルサレム神殿の中で神様に出会ったからです。聖書の聖という言葉はヘブル語でカドーシュと言いますが、もともとの意味は「絶対に超えられない隔たり=差」です。私たちは神様に近づくことはできますが、そのとき神様の前に立つ自分は今日のファリサイ人のように自分を誇ることなどできないのです。でもそれが平気できるというのは、実は彼自身が神様と出会ったことがないということを証明しているようなものなのです。
●祈りましょう、神様、私たちの弱さをあなたがゆるし、イエス様の愛のなかで私たちを生かし、勇気づけ、用いてくださることを感謝します。あなたのまえにイエス様とともに歩む毎日の豊かさをお与えください。主の御名によって祈ります、アーメン。
聖書 ルカによる福音書18章9~14
9自分は正しい人間だとうぬぼれて、他人を見下している人々に対しても、イエスは次のたとえを話された。 10「二人の人が祈るために神殿に上った。一人はファリサイ派の人で、もう一人は徴税人だった。 11ファリサイ派の人は立って、心の中でこのように祈った。『神様、わたしはほかの人たちのように、奪い取る者、不正な者、姦通を犯す者でなく、また、この徴税人のような者でもないことを感謝します。 12わたしは週に二度断食し、全収入の十分の一を献げています。』 13ところが、徴税人は遠くに立って、目を天に上げようともせず、胸を打ちながら言った。『神様、罪人のわたしを憐れんでください。』 14言っておくが、義とされて家に帰ったのは、この人であって、あのファリサイ派の人ではない。だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。」