▼ レポート 01 ▼
■ 蓮ケ池交番 宮崎市 2001年完成
宮崎市の中でも主要道路に面した場所に建っております。正面の外壁には清武石を張っており、屋根とは別に傘をイメージしたアーチ屋根が架かっています。交番を使用される方や近くに住まわれる方達のランドマークとしての建築、住民が愛着を持つ建築になってくれることを願ってこのような交番建築になりました。
■ 南郷コテージ 美郷町(旧南郷村) 1999年完成
管理棟は瓦とガルバの2重屋根になっており、南面に面して縁側が設置されています。宿泊棟2棟はアプローチデッキと同じ地盤レベルで行き来ができるので、車椅子の方でも宿泊出来るようになっています。宿泊棟はこのほかに8棟あり、全部で10棟が周りの敷地に点在しています。
■ T病院看護師寮 日南市 1996年完成
10戸の戸数からなる看護師寮です。住戸タイプはメゾネットタイプの1DKが8戸と平屋タイプの1DKが2戸で構成されています。それぞれの住戸は庭やアプローチ、建物の窓の位置などにより、少しずらして配置されているので、互いの生活が干渉されないようになっています。
■ 提案住宅 2010年
計画初期段階で提案した模型です。完成した住宅は異なる案の住宅になりましたが、設計士として建主さんにあった生活の提案をするのも役目だと思っております。現在の生活で変わらない部分ともっと暮らしやすくなる為にかわる部分、その部分を打合せを重ねていき生活を設計して、形の提案をする。その繰り返しが建主さんにとってより良い家づくりができていくと考えています。
■ 百彩館 西米良村 2004年完成
西米良村の休憩所になっている百彩館です。切妻屋根の重なりが周辺の山並の風景を形成しているように感じる建物です。
■ 美容室 提案
一面ガラスを張ったワンルームのような美容室の提案です。
■ 提案住宅 2009年
長期優良住宅を前提に提案した住宅です。居間、食堂、台所、和室、デッキが一体となった開放感をもち、寝室、納戸、水廻り、そして干場と上手く配置されており、各部屋とそれぞれのつながりもよく考えられている住宅です。
■ 住宅設計競技 提案住宅 1997年
玄関、中庭、テラスが同じレベルで行き来でき、車椅子でも生活ができるように各所に工夫や配慮が見られる提案住宅です。
■ 提案住宅 2010年
2011年完成住宅の初期提案模型です。食堂の位置やアプローチの仕方の変更があり、最終案に詰めて行きました。模型を提示することで建主さんも明確に住宅の規模や配置、雰囲気が分かり、目指している住宅の形が徐々にですがまとまっていきます。
■ 住宅設計競技 提案住宅 1997年
2世帯住宅を前提に提案しており、親が車椅子生活になったときでも、一人が付き添って手助けすることにより、ストレスなく生活が出来る場を提案した住宅です。
■ 住宅設計競技 提案住宅(入選案) 宮崎市 1994年
審査員が宮脇檀さんと言う事もあり提出した競技案です。なんとか入選を頂いたみたいです。露地を取り込んだ構成の住宅になっています。どなたか興味のある方は是非どうでしょうか。
■ 柴釣具商会本店 宮崎市 1999年完成
宮崎市の青島に行く時に目に付く建物で、見るだけで釣具屋とわかるファサードが特徴的です。
(コメントは当時のスタッフ葛迫和人氏によるものです)
▼ レポート 02 ▼
■ OT邸 宮崎市 2005年完成
平成17年度宮崎県木造建築物設計コンクール最優秀賞
駐車場の屋根を住宅の屋根として一体的に作っております。内部は居間を中心にどの場所に居ても家族の気配が感じられるような住まいの住宅となってます。屋根にはムクリをつけており、室内の天井には緩やかなカーブが表れています。
■ OB邸 宮崎市 2005年完成
居間には壁一面に本棚を造り付けており、定期的に本を地域の方達に開放しています。居間とデッキと庭との関係がとても気持ちの良い空間となっており、庭の紅葉樹が夏にはデッキに木漏れ日を作り、冬には日光浴ができるデッキをといった季節に応じた楽しみが感じれる住宅です。
■ MI邸 綾町 2004年完成 平成16年度宮崎県木造建築物設計コンクール最優秀賞
2004年に住宅が完成し、2005年には駐車場兼物置を増築しました。住宅は2重屋根の平屋に近い2階建て住宅です。生活の中心になる部屋をそれぞれ南面に配置している為、模型から分かるように東西に長い住宅になっています。また、敷地が十分にあったので、庭を建主さんご自身で植栽しております。住宅を建てる際はできれば、庭のスペースも含めた敷地検討が良いかと思います。
■ 模型
模型は、図面だけでは理解しにくい部分を建主さんへ伝えるために一番有効な手段なのではないでしょうか。また、設計者側にとってもバランスやボリュームを確認する上で欠かせないモノとなっています。模型は作った数だけ精度があがっていき、良い物が出来ているような気がします。
■ YA邸 延岡市 2004年完成
屋根の右下がりは、敷地境界に合わせて屋根の軒先出をとっているのでこのような形状になっています。
■ モデルハウス 諸塚村 1998年完成
完成当初は諸塚村産の木材モデルハウスとして使われていましたが、現在は村民が入居しており、本来の住宅としての機能を果たしています。
■ YA邸 延岡市 2004年完成
100分の1で作った模型のため、細部まで表現するには限度がありますが、このスケールでも十分に住宅の雰囲気は伝わるのではないでしょうか。
■ U邸 高鍋町 2003年完成
生活の中心を2階にあげ1階には玄関、納戸、和室を配置しています。2階ベランダは寝室、子供室、居間とそれぞれの部屋に合ったベランダの使われ方をしています。階の縦格子部分は洗濯物干場用のベランダです。
■ HE邸 新富町 2003年完成
緩くムクリのついた屋根が印象的な住宅です。3つの屋根がバランスよくおさめられています。
■ O邸 宮崎市 2000年完成
同じ敷地内で別棟に暮らす2世帯住宅の模型です。別棟といっても玄関ポーチ及びウッドデッキを共用しています。
■ MY邸 宮崎市 2008年完成
この住宅は敷地と前面道路との高低差が2m近くあったので外構を作るのに大変時間がかかってしまいました。その分とても良く出来た模型が完成しました。平屋の住宅は2階建てに比べ高さがない分ボリュームにかけるのですが、そこを感じさせないバランスの良い模型になるようにいつも心掛けて作っています。面の格子は屋根取外しをしないといけないので壁ではなく屋根に固定しています。屋根に固定する事により、屋根の勾配確保や屋根どおしを固定する為にも有効な方法です。また、屋根と壁との隙間を隠す事ができるので多用しています。
(コメントは当時のスタッフ葛迫和人氏によるものです)
▼ レポート 03 ▼
今回の通信では2009年〜2011年に完成した住宅模型を掲載しています。大小合わせて年間10個前後の模型を製作していますが、年々精度が上がってはきているように思います。7年程前に作った模型と見比べても一目瞭然です。当初の模型を見るとこんな完成度でよく建主さんに提示できたな。と恥ずかしく申し訳ないような気持ちになります。2005年から模型の素材をスチレンペーパーからスチレンボードに換えました。ペーパーに比べボードの方が変形が少なくホコリが付きにくいのが利点です。そのため、現在も良い状態で保管されています。模型展なども開いてみたいです。興味のある方は是非、模型を見にでも事務所に来てもらいたいものです。
本紙担当 葛迫 和人(旧スタッフ)
■ NA邸 川南町 2011年完成
北東から見たところです。引込み道路から2台分の駐車スペースを設け、敷地内で車が回転出来るように住宅の配置及び駐車スペースを計画しました。
NA邸模型はこの模型以外に計画段階では100分の1模型を3案作りました。建物のボリュームやバランスを確認の為にプランや勾配を変えながらと多くの試行錯誤をしてプランが決定しました。
南面からみたところです。南面は東側から通り土間、和室、居間、食堂となっています。食堂前にはデッキを設けています。敷地南側は視線が抜け、数年後に建物が建つような状況にないので、安心して住まう事ができるのではないでしょうか。北側の駐車スペースと敷地南側の庭をつなぐ通り土間の使われ方が楽しみの一つでもあります。
■ KO邸 高鍋町 2011年完成
前面道路に面した北立面です。北面の木格子は地域風土を考慮して設置しています。
屋根は瓦葺きにムクリをつけています。1階の居間に面したテラス部分は隣地に建つ、ご実家との関係を考え縁側を設けずにテラスにしました。
南西から見たところです。下屋がかかっている部分は洗濯物専用の干場となっています。完全に屋内にある洗濯物干場なので、空気の通りもですが光をどのようにして室内に取り込めばいいのか。という点でなかなか、形状が決定しにくい空間でした。最終的には出窓を設け、張り出した部分にトップライト付きの屋根をかけることにより室内に光が取り入れるように提案しました。
■ NI邸 宮崎市 2011年完成
南面からみたところです。この住宅は今まで作ってきた模型の中でも大規模の模型になりました。住宅の床面積が80坪程度あります。前面道路と設計GLとの高低差は取合いがあるので、まず敷地を作るまでに時間がかかってしまいます。今回は住宅だけではなく、外構の庭や門、塀、駐輪場まで含めての計画でした。木は使わなくなった電気コードの被覆材をはがした電線を利用しています。以前は木に葉っぱ表現の為に細かく刻んだ紙切れをスプレー糊でつけていたのですが、時間が経つにつれて糊がはがれ、紙屑が散乱してしまうので最近は葉っぱは付けないで表現しています。アンダーグランドに設ける笹やタマリュウなどは小さく丸い既製品の発砲スチロールがあるので、それを木工用ボンドで固定していき、ボリュームが必要なところには重ねて凹凸を出しています。トップライトには硬質塩化ビニール板0.5㎜を使用しており、既製品のトップライトの場合は枠を付け、現場製作のトップライトには枠を付けないで表現しています。煙突等の円柱状の物は木の丸棒が既製品で売っているので、それに油性ペンで白く塗り使用しています。
■ O邸 宗像市 2011年完成
前面道路に面した南西面です。妻面の格子が印象的な住宅です。
■ A邸 宮崎市 2009年完成
小高い丘に建つ住宅です。濡縁に木雨戸を設けており、夏場はデッキとして冬場はサンルームとして使われ方が変化するスペースとなっています。
西面の濡縁からは大平洋も望む事ができます。
■ I邸 霧島市 2009年完成
前面道路よりみたところです。住宅と小屋を同じ勾配の切妻屋根にしてそれらを結ぶようにパーゴラを設置しています。
棟のうち手前の作業小屋は現在、建主さんが自力建設しています。
鹿児島県で初となる住宅です。建主さんとは2001年からのお付き合いでしたので、かれこれ10年近くになり、念願の我が家が完成に至りました。今でも住宅に関する相談が時たまあり、連絡がないと気になってしまうようなお付き合いをさせて頂いています。
(コメントは当時のスタッフ葛迫和人氏によるものです)