一般的に、感染と言う場合は、水平感染のことを指します。
空気感染、接触感染、飛沫感染等、ウイルスや病原菌が、様々なものを媒介にして、
人から人、個体から個体に感染することです。
当たり前ですが、性行為(セックス)による、感染は水平感染です。
その他、刺青や覚せい剤等で使う、針からの感染や、輸血等も、水平感染になります。
一つの世代から、次の世代への感染のことを指します。
垂直感染には、遺伝子感染と母子感染があります。
遺伝子感染
遺伝子感染とは、精子や卵子のDNAにウイルスゲノムが組み込まれて、子供へ伝わって行く感染の形式です。
現在のところ、ヒトでは遺伝子感染は見つかっていません。
母子感染
母子感染とは、母親から子供への感染のことを言います。
厳密な意味での、母子感染とは、子宮内での感染、つまり、出生以前の感染の事で、
子宮内感染、または、経胎盤感染とか経羊水感染と呼ばれます。
ですが、実際には、お腹の中にいた赤ちゃんが、お母さんの産道を通る時や、生まれた後の、授乳時(おっぱいを飲む時)に感染しても、母子感染と呼んでいます。
つまり、母子感染は、赤ちゃんがいる場所、つまり、感染するタイミングによって、3つのタイプに分けられます。
3つの母子感染の内、もっとも、感染の危険が高いのは、産道を通り、母親の血液にさらされる時です。
胎児や新生児は免疫力が未熟なので、ウイルスを排除することが難しく、成人に比べるとはるかに、感染の影響を大きく受けます。
持続感染と言って、慢性的な感染症になりやすいのも、母子感染の特徴です。
B型肝炎では、訴訟問題も起きています。
B型肝炎訴訟と母子感染