ジェノタイプとは、 遺伝子型(いでんしがた)、別の表現をすると
ある生物個体が持つ遺伝子の構成のことです。
英語では、 【genotype】と書きます。
ジーノタイプとも読みます。
B型肝炎:ジェノタイプの種類
HBV=B型肝炎ウイルスには、遺伝子型(ジェノタイプ)によって、AからHまでの8つの種類があります。
日本では、いままでジェノタイプCのHBVに感染した人が多くみられていました。
ジェノタイプCのHBVは、成人になって感染した場合には、肝炎が慢性化する可能性はきわめて低いものです。
ところが、ジェノタイプAのHBVに成人が感染すると、治癒せず肝炎が慢性化することがあります。
そして、近年は、欧米に多いジェノタイプAのHBVに感染した人が、日本で増えてきているのです。
その理由として、一番に挙げられるのは、若い世代、10代、20代の性に対する意識です。
平たく言えば、外人とも気軽にセックスを楽しんでしまうってことでしょうね。
ここに出てくるジェノタイプのAとかCは、あくまでも、B型肝炎ウイルスの遺伝子の種類のことです。
A型肝炎ウイルスの”A”や、C型肝炎ウイルスの”C”とは違います。
保険が使えるのは1回だけです
HBVのジェノタイプ判定検査は、EIA法によって、B型肝炎に感染しているとの診断が確定した患者に対して、
B型肝炎の治療法の選択の目的で実施した場合に、患者1人につき1回に限り算定できます。
どういうことかと言うと、B型肝炎は遺伝子のタイプによって、有効なインターフェロンが違うのです。
つまり、適切な治療薬を使うためには、ジェノタイプを知ることが、とても重要なのです。
その為、【B型肝炎の患者】であり、かつ【1回きり】と言う条件が付いているのです。
B型肝炎は『長期間経過後に、死にいたる可能性が高い疾患=肝硬変・肝臓がん=になる』病気です。