子宮頸がんは、約20年前から、他のがんの発症率を大きく上回っています。
理由は、
・子宮頸がんの原因は主にHPVの感染である。
・HPVの感染の原因は主に性的行為である。
ですね。
これは、子宮頸がんが、肉体の老化に伴う他の癌と違い、活発にセックスを行っている年代に多くなる事を意味しています。
バージン以外の女子の全てに発症の危険があります。
ですので、年齢別にみた子宮頸がんの罹患(りかん)率は、20歳代後半から40歳代前半まで増加し、
身体の機能が衰える70歳頃から再び増加します。
子宮頸がん+ヒトパピローマウイルス(HPV:悪性型)のペア検査
年間の日本での子宮頸がんの
発症数=約8900人
死亡数=約2700人
発症者の3人に1人は命を失っていることになりますね。
一日当たり、7人が亡くなっているんですね。
国立がん研究センターがん対策情報センターの資料(2011年)より
地球全体では、年間約50万人の女性が新規に罹患し、27万人が死亡しています。
つまり、2分に1人の女性が子宮頸がんによって死亡しています。
婦人科つまり、女性のみが罹る、子宮系のがんには、子宮頸がんと子宮体がんがあります。
子宮頸がん+ヒトパピローマウイルス(HPV:悪性型)のペア検査
子宮体がん
子宮頸がん
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子宮と周囲の臓器について
子宮は全体として中が空洞の西洋梨の形をしています。
球形に近い形の体部は胎児の宿る部分であり、下方に続く部分は細長く、その先は腟(ちつ)へと突出しています。
この部分が頸部(けいぶ)で、腟の方から見ると奥の突き当たりに頸部の一部が見えます。
その中央には子宮の内腔に続く入り口があり、この入り口を外子宮口(がいしきゅうこう)と呼んでいます。
子宮頸がんの発生には、性感染症であるところの、ヒトパピローマウイルス(Human Papillomavirus:HPV)の感染が大きく関わっています。
つまり、HPVに感染すること自体は、特別のことではないということです。
子宮頸部にHPVが感染しただけでは自覚症状はありません。
また、感染しても、多くの場合は、症状のないうちにHPVが排除されると考えられています。
ですので、HPVに感染したら必ずがんになる訳ではありません。
しかし、HPVが排除されず感染が続くと(持続感染)、一部に子宮頸がんの前がん病変や子宮頸がんが発生すると考えられています。
また、HPVは子宮頸がんだけでなく、膣がん、口腔がん・肛門がん、陰茎がんなどの原因にもなり、男性にも感染します。
HPVの型は100種類以上あり、そのうち子宮頸がんの原因となるのは、 16・18・31・33・52・58型の7つが日本における主な型です。
中でも16・18型がその60%を占めています。