性器ヘルペスの特徴・潜伏期間・症状・出現場所~女性用
女性の性器ヘルペス:特徴
女性の性器ヘルペス:特徴
- ペニスの挿入によるセックス、フェラチオやクンニリングスによるオーラルセックス、肛門へのアナルセックス等、あらゆるセックスによって、感染します。
- 男性の性器ヘルペスと違い、強い痛みが出ることが、多くあります。
- 過労・セックス・ストレスなどの刺激で再発することが多く、 1年以内に8割以上が再発すると言われています。
- 一度、身体の中に入り込んだヘルペスウィルスを、完全に消滅、抹殺できる薬は、まだ、開発されていません。
- フェラチオによって、口やのど等にヘルペスが出来ると、痛みで食事が出来なくなったりします。
- 再発する前に、腟の入口の違和感や太もも周辺に、神経痛のような痛みなどの前兆が見られることもあります。
- 症状が出ていなくても、ウイルスが潜んでいることもあります。
女性の性器ヘルペス:発症する場所
女性の性器ヘルペス:発症する場所
水ぶくれや潰瘍(かいよう=ただれたようなもの)ができます。
強い痛みで排尿や歩行が困難になったり、発熱を伴うこともあります。
同時に太もものリンパ節の腫れや痛みがみられます。
症状の出る場所は、通常は、腟の入口、臀部周辺、肛門ですが、子宮頸管や膀胱にまで感染が広がることもあります。
女性の性器ヘルペスは
性器の周辺はもちろん、口腔内や唇周辺にも現れます。
性器ヘルペスの出現場所
外陰唇(がいいんしん)・小陰唇(しょういんしん)・尿道光周辺(にょうどうこうしゅうへん)・肛門(こうもん)・会陰(えいん)・膣口(ちつこう)
女性の性器ヘルペスの場合、
子宮頸管(しきゅうけいかん)や膀胱(ぼうこう)にまで感染が広がることもあります。
性器ヘルペス:女性の潜伏期間
性器ヘルペス:女性の潜伏期間
潜伏期間とは、ウィルスに感染してから、症状が現れるまでの期間です。
『初感染初発』=感染してから、すぐに症状が現れる場合
潜伏期間は、2~10日間です。
『非初感染初発』=感染はしたけれど、取りあえずは症状が現れていない場合
潜伏期間は、人それぞれです。
他の病気や、体調不良等、何かのきっかけで、体内の免疫機能が低下することで、静かに潜んでいたウイルスが活動して、症状が現れます。
『再発』=初発が治まり、潜伏感染していたヘルペスウイルスが、再び活性化することによって起こる場合
『非初感染初発』と、同様です。
潜伏期間は、人それぞれです。
再発が起きるのは、ヘルペスウィルスの発症を抑え込んでいた、身体の免疫力が落ちた時、つまり、【免疫抑制状態】になった時です。
免疫抑制状態は、
- 抗がん剤や副腎皮質ホルモン剤などの投与
- 放射線照射や手術
- 心身の疲労やストレス
- 月経(生理)
等によって、起こります。
性器ヘルペス:女性の症状
性器ヘルペス:女性の症状
『初感染初発』の症状
- 大陰唇や小陰唇から、膣前庭部、会陰部にかけて、浅い潰瘍や水疱がたくさんできます。
- 子宮頸管や膀胱にも、浅い潰瘍や水疱ができることがあります。
- 強い痛みが出て、排尿困難や歩行困難になることもあります。
- 鼠径リンパ節(股の付け根のあたり)が腫れあがったり、痛みが出ます。
- 神経麻痺によって、便秘になることがあります。
- 38℃以上の発熱を伴うこともあります。
『非初感染初発』の症状
通常は、初感染の場合よりも、症状は軽く、治るまでの期間も短くなります。
ただし、免疫不全者(エイズ)や高齢者では症状が重くなります。
『再発』の症状
- 再発時の症状は軽いことが多く、性器または、臀部(おしり)や大腿部に、小さな潰瘍や水疱が数個出来るだけだったりします。
- 再発する前には、外陰部の違和感や、大腿から下肢にかけて、神経痛のような激しい痛みに襲われることがあります。
- 再発の頻度は、月に2~3回から、年に1~2回とバラツキが大きいのが特徴です。