(SONYの「Printer for LIBRIe」のUNIX版です)
http://printtolrf.peterknowles.com/から PrintToLRF v0.1 をダウンロードして展開すると、以下のファイルが出てくる。
この README に従って各ソフトのインストールと設定を行う。
CUPS (Common UNIX Printing System) は、Fedora Core 1 インストール時に導入済。
新たにインストールする場合は、適当なサイトからRPMパッケージを取ってくるか、http://www.cups.org/からダウンロード。
プログラム言語の一種で、Fedora Core 1 に標準で入っているPython はバージョンが古かったため、最新版をインストール。
日本Pythonユーザ会を参照して、Python 2.4のRPMソースパッケージをダウンロードし、コンパイル。
makelrfの内容については、「makelrf」 を参照。
http://www.sven.de/librie_files/から makelrf3.zip をダウンロードして展開し、sources ディレクトリにあるソースファイルから実行ファイルを作成する。
makefile はついていないので、次のようにコンパイル。
$ gcc -O2 -lz book.c makelrf.c -o makelrfできあがった makelrf は /opt/makelrf/bin/ にコピー。
$ mkdir /opt/makelrf$ mkdir /opt/makelrf/bin$ cp makelrf /opt/makelrf/binまた、メタ情報ファイル info.xml を /opt/makelrf/share/ にコピー
$ mkdir /opt/makelrf/share$ cp info.xml /opt/makelrf/shareグラフィックデータのフォーマット変換やフィルタ処理を行うツール。
http://netpbm.sourceforge.net/を参照し、netpbm の RPMパッケージを取ってきてインストール。
GhostScriptは、Fedora Core 1 インストール時に導入済。
以下の作業はrootで行う。
1. printtolrfのファイルをCUPSのバックエンド設定ディレクトリ(通常は /usr/lib/cups/backend )にコピーし、パーミッションをrootに変更。
# cp printtolrf /usr/lib/cups/backend# chown root.root /usr/lib/cups/backend/printtolrf# chmod 755 /usr/lib/cups/backend/printtolrf2. CUPSのデーモンを再起動。
# /etc/init.d/cups restart3. lpinfo で printtolrf がうまく設定できているか確認。
# lpinfo -vdirect printtolrf4. PrintToLRF の設定を行う。
必要に応じて /usr/lib/cups/backend/printtolrf をエディタで編集。
設定名: MAKELRF説 明: makelrf プログラムの絶対パス初期値: /opt/makelrf/bin/makelrf設定名: XMLINFO説 明: makelrfで使われるメタ情報ファイル info.xmlの絶対パス初期値: /opt/makelrf/share/info.xml設定名: GS説 明: GhostScript の実行ファイル gs の絶対パス初期値: /usr/bin/gs設定名: PSSELECT説 明: psファイルを分割するためのコマンド psselect の絶対パス(実は不要?)初期値: /usr/bin/psselect設定名: OUTPUTDIR説 明: 作成された電子ブックの LRFファイルを出力するディレクトリ初期値: /tmp設定名: TWOPAGE説 明: ページを2つに分割するか否かの設定。このオプションを使うと、 LIBRIeを横にして読む必要があるが、このほうが読みやすい初期値: 1(2つに分割する)設定名: DEFAUTHOR説 明: 電子ブックの著者名 (ブックリストで表示される)初期値: PrintToLRF設定名: DEFDESCRIPTION説 明: 電子ブックの注記初期値: Generated by PrintToLRF v0.1設定名: NETPBMDIR説 明: NETPBMの一連のファイルがインストールされたディレクトリ初期値: /usr/bin5. CUPSのプリンタ設定を行う。CUPSは、Web画面から設定を行う。
http://localhost:631適当なアプリケーションを立ち上げ、プリントを行う。
たとえば、WWWブラウザで適当なサイトにアクセスし、「印刷」を行う。
このときプリンタとして、先に設定した "LRFPrinter" を選択して印刷すると、「設定名: OUTPUTDIR」で設定したディレクトリに電子ブックが出力される。
出力された電子ブックのファイル名の形式は次のとおり。
<uniquename>.<CUPS Job ID>.<Username>.lrf今回インストールした PrintToLRF は python のスクリプトファイル。
このスクリプトファイルによる電子ブック作成の流れは、だいたい次のとおり。
その後、2005.4に PrintToLRF v0.2 がリリースされましたが、インストールの手順は v0.1 と同じでよさそうです。
2009年6月25日作成/2016年11月1日修正