青空折紙文庫

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1折無綴じ

一枚の紙を折りたたんで、はさみを1回入れるだけで8ページの小冊子を作る方法が、田中栞さんのブログ田中栞日記で紹介されています。

また、同じブログの、折紙豆本の動画田中栞日記 2007/11/24(土) 午前 0:11)によると、YouTubeにも「1折無綴じ」の手順を紹介した動画(DIY - How to Make a Zine; Paper, Scissors, Pen - Rockin!)があります。

このような小冊子の折り方は、古くから(江戸時代から?)知られていたもののようですが、これにヒントを得て、青空文庫の短い作品を「1折無綴じ」の小冊子にできないか、試してみました。

手順

今回は、A4(210mm×297mm)の紙から冊子を作成することにしました。1枚に4ページ×2段=8ページなので、1ページは縦105mm、横74mmになります。まずはワープロソフトを立ち上げ、このページレイアウトになるよう設定をしました。

1ページはこの大きさとして、あまりぎりぎりに印刷すると折りにくいので、周りに適当な余白をあけます。今回は上・右・左を10mm、下を15mmあけることにしました。印刷面としては、縦80mm、横54mmになります。

さて、ここに文字がどれくらい入るかということですが、表紙と裏表紙を除く本文6ページ、そして文字の大きさを10.5ポイントと9ポイントの2通りで計算しました。

    1. 文字の大きさ10.5ポイント → 縦20字×8行×6ページ = 48行、960字
    2. 文字の大きさ9ポイント → 縦25字×10行×6ページ = 60行、1500字

だいたい原稿用紙3-4枚ということがわかりましたので、青空文庫から適当そうな作品を探します。

どの作品がどのくらいの長さかわからないので、青空文庫の検索サイト 青空なまず君 の検索結果を、ファイルサイズ順に並べ替えて表示し、いくつか試してみました。その結果、今回は次の2作品を選びました。

ここからZIPファイルをダウンロードして解凍し、テキストデータをワープロソフトに貼り付けます。表紙や裏表紙の部分は別に作成し、レイアウトが 整ったら、PDFに出力します。さらに、PDFを1ページずつにばらして再加工し、「1折無綴じ」で冊子になるよう並び替えます。このあたりの手順は、PDFを使った版下作成の応用です。

そして、このPDFをAdobe Readerで表示し、A4用紙1枚に収まるよう4ページ×2段で出力したのが、次のPDFです。

これをA4用紙に印刷して折り目をつけ、切り込みを入れました。

折りたたんで、完成です。いかがでしょう。

追記

8p Orihon Maker - PDFで誰でもかんたんに折本が作れるウェブサービス

このサイトを使うと、簡単に「1折無綴じ」を作ることができます。

参照:コピー&ペーストするだけで折り本用PDFファイルを作成・ダウンロードできる「8p Orihon Maker」(GIGAZINE)

2009年6月6日作成/2016年11月1日修正