1年生の音楽での出来事です。
「今日はみんなで楽器を演奏するよ! 楽器は1年生から6年生のみんなが使うから、優しく大切に扱ってね!」
と伝えました。
配られた楽器をすぐに鳴らしたいけれど、机の上に置いて待っていてくれる1年生。
しっかり話が聞けてとても立派でした。
いよいよ楽器の演奏です!!
初めて手にする楽器に興味津々の子どもたち。
小さな手からは、がんばろうとする一生懸命さが伝わりました。
自分の演奏が終わり、隣のお友達の順番が来た時です。
「がんばれ!」
と優しく応援する子どもがいました。
そしてその輪がどんどん広がり、楽器を演奏していた一生懸命な手が、友達を応援する優しい手に変わっていきました。
授業が終わり、楽器を片付ける時には、
「楽器さんまたね!」「ありがとう。」「おやすみ!」「元気でいてね。」「待っててね。」「授業がんばるね。」
と優しい言葉が溢れました。
楽器を鳴らす小さな手が、いずれリコーダーを演奏したり、ドラムをたたいたり、金管楽器を演奏するようになるんだなぁ。。
そして、誰かを助ける手、励ます手、そっと寄り添う手になっていくんだなぁ。。
と思うと、心が温かくなりました。
それと同時に6年間という長い時間、子どもたちの成長を近くで見ることができること、感じることができることに改めて感謝をおぼえました。
M.K
お芋の植え付けに子どもたちと一緒に行ってきました。
畑を貸してくださっている方はもう20年以上ご協力いただいています。今年もトラクターで畑を耕し、土が柔らかく植えやすい状態を作ってくださり、にこにことした笑顔でお迎えいただきました。本当に感謝です。
荷物置き場についた子供たち、特に男の子は隣にとめてあったトラクターに興味津々。「おおきい!」とか「乗ってみたい」など声が上がっていました。
長靴をはき、スコップを手に意気揚々と畑にやってきた子どもたちが次に口にしたのは「わっ!土がふかふか」。「さっき見た大きなトラクターで耕してくださったんだよ」と説明しました。トラクターが畑を耕しているところを見たことある子どもはあまりいないでしょうから、イメージがわいたでしょうか。
そのあと、みんなでマルチを張り、風で飛ばないようにふちに土をかけ、マルチにスコップで穴をあけてサツマイモの苗を植えました。
土に触って生き生きとしている子どもたちを見て、なんか人間の生活の原点を経験しているようでうれしくなりました。今の時代、おうちに土がない家庭も増えていると思います。子ども時代から土に触って、匂いを嗅いで、そこにいる虫やミミズにびっくりして。そんな経験ができることはいいなと思いました。
以前、まだ別の学校に勤めていたころ、授業で円錐が出てきました。ちょっと興味を引こうと思い「円錐をさかさまにすると蟻地獄の巣の形になるよ」と言ったところ、子どもたちの頭の上に「?」が浮かんでいるのが見えるようでした。翌日、一人の男の子がバケツを持ってきて、何かなと思ったら蟻地獄を持ってきたよと見せてくれました。なんかホッとしたことを思い出します。
小学生でもアイパッドを使いこなす時代です。写真を撮ったり加工したり、それでプレゼン資料を作ったり、すいすいとやっていく姿を見るとすごいなと感心します。こんな時代がやってきているからこそ、畑で土を触って喜ぶ経験。こんな経験をたくさんさせてあげたいなと思ったお芋植えでした。
N.K
子どもが歌っている声を聞いていると、心に響いて感動から自然と涙が溢れてくることがあります。
大人の心を感動させられる、子どもの歌声の力って本当にすごいですよね。
子どものころは、子どもにはできることが少ないから早く大人になりたいと思っていました。
けれど、大人になってから子どもにしかできないすごさが子どもにもたくさんあることを知りました。
きっとみんなは気づいていない。自分のすごさに。
きっとみんなは気づいていない。自分の尊さに。
子どもたちが気づいていない、自分のすばらしさを沢山教えてあげたいな。
そして、自分ってすごいんだってことや、自分の素敵なところを沢山知ってほしいと思っています。
A.M