天使
少し前のこと、テレビを見ていた息子から「すごいのがやってるからちょっと一緒に見ようよ。」と誘われました。それではと息子の隣に座って見てみると、画面の中で5歳くらいの女の子がパパにお説教をしています。その女の子はとても真剣に、そしてパパを諭すように懇々と話しているのです。
「パパはお姉ちゃんに厳しく当たりすぎてるの。お姉ちゃんが言うことを聞かないのはパパのその態度のせいよ。私とお姉ちゃんは、パパをもっとよいパパにするために神様に送られてきたんだから。」
最初は少し反論も見せていたパパでしたが、最後の言葉を聞くと、はっとしたように女の子に言うのです。
「そうか。それじゃあお祈りしよう。」
その先の映像はありませんでしたが、2人はきっとお互いの存在と、共に過ごす意味を神様に感謝して一緒にお祈りしたのではないでしょうか。
あなたはきっと わたしの天使
わたしもそっと だれかの天使
大好きな晴作久昌英神父のことばです。
今、隣にいてくれる、一緒に過ごせているこの人、あの人は神様が与えてくださっている天の使い。もしかしたら私もまた誰かにとって天の使いになり得るのだ。そう思うと何だかじわじわと喜びと力が湧いて、改めて感謝の気持ちがあふれました。 (Y・T)
サミット
世界で唯一の被爆国である日本の広島においてサミットが開催された。
世界の首脳が原爆資料館を訪れ、核兵器の使用がどのような惨劇を招くかについて改めて認識を深める機会となったという点で意味があったと思う。また、世界により広く報道されたことの意義もあると思う。
しかし採択された宣言の中には、ロシアの核兵器使用を強く牽制する文言とともに核の抑止効果を容認する文言が明記されていたという報道がされていた。
被爆者の方々や原爆資料館そして核兵器廃絶を願う人々が核兵器の惨劇を繰り返させない為にと願い、祈り、全世界へ長い年月を通じて訴え続けてきたという。今回のサミットに期待する思いが大きかったそうだが、国家間の勢力・覇権争いの中で核兵器廃絶の願いは届かず、むしろ核抑止論を国家間の均衡を保つために重要視する内容の宣言が採択されたと報道は続いた。
私は世界の歴史の動きや現在の世界情勢や現状について特別に詳しいわけでもなく、解からないことが沢山ある。しかし、確信を持って言えることはある。それは、人や自然の営みを根底から破壊し、命を奪い尽くす兵器を相手への牽制のために持ち続ける世の中が真に平和な世界とは思えないということだ。
今年も日々の生活の中で、また6年生は沖縄修学旅行を通じて平和について学び、考え、祈り、行動していく。
私自身、小学校だけでなくこの学園に集う方々と共に真の平和な世界へとつながる一歩を進めることができるようにと願う。子どもたちとの歩みは本当に目立たない小さなことの積み重ねの中に大切なことが詰まっているように感じる。共に感じ、考え、祈っていけるようにと思う。