4月は、希望に漲るとき。「何かが始まる」「何かをやってみよう」と胸がわくわく高鳴る季節です。児童の4月の勢いをゆっくり応援して行こうと思います。そして、小学校に新一年生が入学してきました。入学式では、恥ずかしそうに返事をする子ども、元気よく返事をする子ども。入学の朝、一人ひとりが神さまから招かれて、これから始まる学校生活を上級生と共に過ごしていきます。
教室を覗くと登校してきた一年生の周りには、6年生がしっかりつき添っていました。「おはよう」「こまっていない?」「大丈夫だよ」と声をかけながら、丁寧に関わろうとするその姿に私たち教師は感謝の気持ちでいっぱいです。一年生にとっては学校という場所が未知の世界ですから、6年生の些細な事のサポートや小さな背中を見守りながら支える様子は、成長に必要な関わりです。このような関係性が成長とともにバトンタッチをしながら学校生活の歩みがこれからも続いていきます。このつながりも神さまからの贈り物です。平和学園小学校は神さまが優しく包んでくださる喜びで満たされています。それは、春の日差しが、庭一杯に降りそそいでいるように。
A.T
前庭には沢山の草花が元気に育っています。
秋から育てた大根・カブ・キャベツがすくすく育ちましたが、昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響で調理実習などがなかなかできず、神さまの恵みを子どもたちと学校でいただくことができなかったので、この機会に、そのまま収穫せず育て続けてみました。
すると・・・。それぞれの野菜からきれいなお花が咲いて、今は前庭をはなやかにしてくれています。
「大根ってこんなお花が咲くんだー。知らなかったー。」と子どもたちも初めて見る光景におどろきの声をあげていました。
また、別の花壇には、昨年育てていた草花のこぼれ種から自然に芽がでてきました。
「これが、朝顔。これが、マリーゴールド・・・」と、子どもたちに教えていると、嬉しそうに「神さまからのギフトだー!」と大きな声で喜ぶ子どもの姿がありました。
そのように感じられる豊かな心を、子どもたちは神さまからの賜物として授かったんだなあと、私は嬉しく思いました。
今年も学内の草花栽培係として、子どもたちが生活する学校のお手入れをより一層がんばる力をもらいました。日々、子どもたちから元気をもらえることに、心から感謝の日々です。
A.M
小学校で一番古い物って何だろう。
一番か定かではないけれど、グレーニアホールの講壇はかなり古い。この小学校にとってとても大切で、昔から大事にされてきた物の一つだ。
平和学園ができたころからずっと、この講壇は平和に集う一人ひとりのことを見守ってきてくれた。
なんと! 創立者の賀川先生も村島先生もこの講壇に触れ、いろいろなお話を子どもたちに語っていたと聞いている。
4月27日は創立記念日。この小学校の誕生日。
今週27日、平和学園小学校は76才になった。
「もし、船に碇(いかり)がなければ漂流する。羅針盤がなければ目的地へ行き着かない。それと同じく、われわれは心の碇と心の羅針盤がなければその行方が決まらないであろう。われわれは、神を信仰し、キリストという羅針盤を持たねばならない。」
創立者の一人である賀川先生が、70年前に講演の場で語られた言葉だ。賀川先生はこの時もきっと、今も小学校に残るこの講壇に立っていたのだろう。
私はもちろん賀川先生にも村島先生にもお会いしたことはない。できることなら会ってみたい。創立当初の平和のこと、聖書のお話、イエス様のこと、教育のことをたくさん聞いてみたい。でも、「おい君、もっとしっかり祈りなさい。」と言われてしまいそうで、ちょっとこわい。
私は今年、平和に招かれて31年目を迎えた。
失敗も後悔もたくさんあるけれど、それ以上の恵みと喜びをプレゼントされてきた。はじめてこの学校の子どもたちの前に立ち、先輩の先生方と出会い、よい意味で「こんな学校があるんだ。」と感動した。年を重ねたがその思いは今も変わらない。たくさんの出会いの中で、祈っていただいて、今もここに立つことができている。感謝だ。
少しでもお返しができるよう、もうしばらく、この小学校でみんなと一緒に歩んでいきたい。
これが私の今の呟きです。
H.T