来年度新入生として入学予定の年長児のお友だちを迎えて楽しく過ごしてもらう一日入学を行った。
2か月後に控えた小学校生活を楽しみにできるようにと、6年生を目前に控えた5年生が中心となり「お出迎え」「ご案内」「待ち時間の間の過ごし方」「司会進行」「一緒に遊ぶ企画」「会場準備」「片付けの打ち合わせ」「おみやげの渡し方」「見送り」・・・初めて出会う後輩の幼稚(保育)園児たちに安心して楽しんでもらうのにどうしたらよいか分からないことだらけの中、様々な場面を想像し相談を重ね準備をしてきた。
当日、5年生は緊張をしつつ、誠心誠意新しいお友だちと向き合って関わっていた。最初は自分の腰から胸くらいの身長である相手に対し立ったまま関わっていたのに、時間を追うごとに膝が曲がっていき、ついには床に膝をついて関わるようになっていた。つまり相手の目線と自分の目線が合うように、相手の目線に合わせて関わろうと姿勢を変化させていったのだ。
相手のことをおもい、『どうしたら相手が安心できるか』『どうしたら相手のことを感じとれるか』『どうしたら相手に伝えられるか』を短い時間の中、彼らの感性で感じ取って対応していたと思う。5年生の子どもたちはこの一日入学を通して、幼稚(保育)園児から非常に大切なことを学び、行動していたのだと思う。
マタイによる福音書25章40節
「そこで、王は答える。『はっきり言っておく。私の兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。』」
5年生のひたむきで生き生きとした姿に出会うことができ、大きな喜びを感じ、また襟を正すおもいに駆られた日となった。
N.S
二十歳になるとき、みなさんはどのように誕生日を迎えましたか?飲酒解禁で楽しんだり、めでたい日ですから、友達や家族と盛大にお祝いをしたり...といったところでしょうか。
私はというと...カナダの島にいました。誕生日の旅行!ではなく、大学生の長期休みをまるまる使って語学留学をするためです。バンクーバー島のビクトリアという大きな街にいたのですが、英国様式の建物が並び、海風香る素敵な街で、横浜のような雰囲気があります。
私は滞在6日目にして「ハタチ」になりました。私の誕生日はいつも祝日なので、家族に祝ってもらうことが多かったのですが、初めて来た土地の家族でも友達でも知人でもない、1週間一緒に過ごした人たちが、心をこめてお祝いしてくれている!本当に嬉しかったのを覚えています。同時にホストファミリーの「安心してここにいていいんだよ」という想いもひしひしと伝わってきました。その後も家族のように扱ってくれ、充実した留学になりましたし、ここでの経験が私を一歩前進させたといっても過言ではありません。
(「ここが私の、アナザー○カイ!」と言いたいくらいです)
どの人にとっても誕生日というのは特別ですが、幼ければ幼いほどより特別なもののように感じるはずです。平和学園小学校では毎月、子どもたちのお誕生日をみんなでお祝いします。担任の先生から誕生カードをもらって(先生たちは校長先生からいただきます)、「うまれるまえから」という讃美歌を歌い、お祈りをします。私は、小学生の時からこのあたたかい時間が大好きで、カードをもらうのを楽しみにしていましたが、今では担任として子どもたちにカードをあげる側になりました。
神様からいただいた大切な命と平和学園小学校へ集わせてくださったことに感謝して、お祝いします。お誕生日、おめでとう!
うまれるまえから かみさまに まもられてきた
ともだちの たんじょうびです おめでとう
(こども讃美歌 116)
「命ある者、命ある者のみが 今日の、わたしのようにあなたに感謝し 父は子にあなたのまことを知らせるのです。」
(イザヤ 38:19)
T.F
今まさに、冬季オリンピックが開催されています。一人ひとりの選手がこのオリンピックを目指して血の滲むような努力を重ねてきたんだなあ、と感慨深く思ったり、フィギュアスケートなど美しさと強さを兼ね備えた演技に、心いやされたり、わたしなりに楽しませていただいています。
もう一つ、わたしにとっては、画面から感じるノスタルジアといっていい思いがあります。スノーボード、スキー競技の中、舞い上がる雪けむり(今回は人工雪だそうですが)や雪上をすべるザザーという音に、なぜか、雪のにおいや街路灯に映るキラキラと光り舞い落ちる雪、タイヤにチェーンを付けた車が道路を走るシャンシャンという音‥‥が思い出され、懐かしくなります。
小学校時代、雪国で育ちました。雪の思い出が自分の五感に組み込まれ、わたしの感情を揺り動かすのでしょう。雪国の方にとっては、毎日の雪下ろしや災害級の大雪への警戒など、ノスタルジアにひたっている場合ではないと言われてしまいますね。
冬季オリンピックも後半。次はパラリンピックですね。選手達が、良いコンディションで自分の力を発揮できますように。
F.T
SNSできれいな貝殻が取れる海岸があるから行ってみたいと妻が…。
調べてみると子どもが小さい時に何度も行った磯遊びをする海岸に近かったので、行ってみることにしました。
もう子どもたちは大きくなっているので、ついてくるわけもなく、いい年の夫婦が二人で貝拾いへ。
134号線を走っているときは太陽もしっかり顔を出していたのですが、北風が勝ってしまったのでしょうか。途中から重たい雲がやってきて、雪を落としていったのです。
海岸に着くころには強い北風と雪で凍えるようでした。
せっかく来たので、海岸へ行くことに…。
行ってみると普通の海岸じゃないかと思いましたが、よく見ると確かに辻堂海岸では見られない貝殻が落ちているではないですか。
一つ見つけると、もうスイッチが入ってしまいます。
「SNSの写真でみた場所は向こうの岩があるあたりだったかな…」
雪が降る中、先へ先へ、奥へ奥へと下を向きながら足が勝手に動いていきます。手がかじかんでいることも忘れ、無心になって小さくてきれいな貝を拾っている自分がいました。袋の中に増えていく貝を見ると、もっと拾いたくなってきます。
気づくと私たち二人だけでなく数人同じように貝を拾っている人がいました。
私たちよりたくさん拾っているようでしたね。
一時間ぐらいたったでしょうか。
体が冷え切ってきたことに気が付いて「はっ」と我に返り、袋の中の貝に満足して、車に戻ることにしました。
夢中になって貝を拾う。
童心に帰って貝を拾う。
たまにはいいな。
たのしかったな。
s.s