ある昼下がり。
いつものように昼休み後の掃除をしにグランドへ向かった。もうすでに担当の高学年がブラシ掛けを始めていて、校庭にきれいな帯状の模様が出来はじめていた。
私は箒を手に建物周りの砂を掃き進めていると、なんとも元気な歌声が聞こえてきた。
「マ~リヤ、マ~リヤ、よーくききなさい・・・」
クリスマスページェントの一場面で歌われる歌詞の一節だった。建物の陰になっていて分からなかったのだが低学年の子どもたちがブランコに揺られながら歌っていたのだ。見ると、ブランコ周りで順番待ちしている人たちも笑顔で歌っていた。鉄砲道を行き交う自動車のエンジン音をものともしない力強い歌声だった。
高学年は授業の関係で低学年よりも先に掃除の時間が始まるので、彼らはまだ昼休みを楽しんでいるさなかだった。
『いいな』と思いつつ掃き掃除を進めていると、今度はグランドからページェントの別の一節が聞こえてきた。
グランドのまん中を並んでブラシ掛けをしている高学年が嬉しそうに歌っていたのだ。
ブランコから聞こえてくる声に呼応するように、自然と出た歌声。
子どもたちにとってはいたって当たり前の日常生活の一場面なのだが、賛美の歌声に包まれながら掃除をする幸せを感じた。
小学校でのある昼時の風景。
N.S
前回『きょうのひとピース』に書いた時は6月だったか、5月だったと思います。
そのころ私自身の畑は借りたばっかりで、初めて育てる夏野菜を楽しんでいました。
今、私の畑は夏野菜が終わり、冬野菜や春に収穫を迎える野菜を育てています。
夏野菜については初めてだったこともあり、苗を買っていましたがこの冬は種からやってみました。
今回やってみたのは大根・かぶ・ほうれん草・春菊・小松菜・空豆・スナップエンドウ。どれも種からやってみて、なんだかありがたいことに育ってくれています。
あんまり調べずに、どの野菜も同じ様な畝をたてて、種を植えて、育てています。
どの畝も高畝にしてしまったから、大根やかぶはとってもよく育ってます。大根はスーパーで売られている様な大きな大根に育ってくれて、サラダに、おでんに、きんぴらに、大活躍しています。葉っぱももれなく味噌汁に入れれば美味しいので、スーパーの野菜がとっても高い中、美味しくいただけます。
夏野菜や、今回の冬野菜を育てて思ったこととしては、とりたての野菜はおいしいということです。
とりたての野菜や、自分で作った野菜は美味しいっていうのはよく聞くことですが、気持ち的な面でのことだけではなく、実際に食べて感じたことは単純に水分をたくさん含んでいるのだろうと思います。
昔、私のおじいさんが採ってから2時間以内の野菜を食べると良い。と言っていました。子どもの頃はそういうこともあるんだなあと特に深く受け止めていませんでしたが、今になってその難しさに気づきます。
だからこそ、採ってから2時間以内に野菜を食べられる環境にあることに感謝します。
神は言われた。
「見よ、全面的に、種を持つ草と種を持つ実をつける木を、すべてあなたたちに与えよう。それがあなたの食べ物となる。 ー 創世記1章29節 ー
N.T