季節はめぐる…という言葉は、そのままの意に使われることもありますが、人生になぞらえて使われることもあります。「よいこともやってくれば、悪いこともあり、そしてそれが繰り返されていく。それが人生なのだ。」という意味であったり、「順番にやってくる物事」を指し示すものであったりします。
最近、我が家の子供たちも新しい学年となりました。長女は高校生になり、ファッションやお化粧にも興味を持ち始め、友達と過ごす時間も長くなり、目標も持ち始め、いわゆるJKライフをスタートしたように感じます。そんな彼女をを見ながら、なぜか私は彼女の小さい時を思い出すことが増えました。他愛も無いことです。お散歩に行った時に道端の花を嬉しそうに見つけては一つ一つ私に教えてくれる姿、妹が生まれる時に陣痛で苦しむ私に「お姉さん(看護師さん)、連れてこようか?」と言いながら心配そうに私をのぞき込む姿、妹や弟にスプーンで離乳食をあげながら自分の口も「あーん」となってしまう姿…。ふとした時に思い出します。たいていはかわいい姿がよみがえってきて、何となくキュンとします。
小さい頃の子育ては、本当に無我夢中で大変なことが多かったはずなのに、やがてふと思い出すのがそういうことばかりになるなんて、あの頃は想像できませんでした。彼女の15年間は彼女にとって苦しいこともたくさんあり、一緒に悩んだこともありました。でもそうやって私も親として育ててもらってきたのだと思います。私が子育てのあらゆる場面で焦り戸惑う時も、子供はちゃんと育つように備えられていたのだと思います。
最近の私は子供に世話を焼いてもらう場面も増えました。忘れていることを指摘されたり(忘れっぽくなりました)、朝お弁当を袋に入れてくれたり、急いでることを先回りして用意しておいてくれることも助かります。もちろんまだまだそんなことばかりではないけれど、彼女はもう”子供”じゃなくなってきているのですね。彼女の子育ても終盤に差し掛かっているようです。この先はゆっくり子育てを楽しんでいこうかな、老いを深めてきた両親に感謝して、娘としてできることもしていきたいと思う今日この頃です。両親から受けたものを我が子に渡し、我が子からもらったものを両親に返し…そんなめぐり方もあるのですね。
♪球根の中には 花がひめられ、さなぎの中から 命はばたく。寒い冬の中 春はめざめる。
その日、その時を ただ 神が知る。(こどもさんびか135番「きゅうこんのなかには」)
A.K
新年度が始まって3週間。今週からクラブも始まりました。担当している「手づくりクラブ」は今年も、他のクラブの中でも一番の大所帯となりました。「手づくりクラブ」は、工作も調理も異学年で協力しながら自分たちで何かをつくることを目標に活動しています。
初回は、「ポピドンヨードで夜空を描こう」でした。ポピドンヨードとは、ヨウ素の化合物で、カバが目印の茶色のうがい薬の成分です。小学校理科では豆やお米などデンプンが含まれているかを調べる際にヨウ素液を使って反応を見ますが、実はコピー用紙にも反応するのをご存知でしたか?私はこの工作を見つけた時に「そうなんだ!?」と驚きました。
どうやら、コピー用紙を形成する時に使用する「糊」に反応するので、ポピドンヨードを塗るとじんわりと青紫色に変わるのです。
この性質と、クレヨンが水分を弾く性質を使って夜空を描きました。
夜空だけではなく、夜の公園、夜の海や深海をイメージして書いた人もいました。子どもたちの想像力/創造力が一段と輝いた1日でした。