子どもと関わるお仕事をさせていただいている中で、人間は自然の中で生きている生き物なのだと感じる機会が多くある。子どもたちだけでなく、自分自身を含めてのことを書こうと思う(科学的な検証や論拠はほとんど無く、感覚的なものに基づいているので変なことを言っているな…ぐらいに受け止めてほしい)。
理科室において過去何年にもわたり、朝の時点での日付、曜日、天候、気温、湿度、気圧の数値を測り、毎日のルーティンとして記録記入を続けている。
数値の計測を続ける中で、気圧の変化と子どもたちの様子の変化に関連性があるように感じるようになった。
*1010hPa前後~1020hPa前後(ヘクトパスカル…気圧の単位)の周辺で気圧が安定している時は子どもたちは落ち着いていることが多い。
*1000hPa以下や1020台後半以上の気圧の時は子どもの様子が落ち着かなかったり、イライラして子ども間でトラブルになりやすかったりすることが多い。また短時間での気圧変化差が大きい場合にも、同じく多い。
*大人である私自身にも同じような場合が多い。
というような傾向があるように感じている。
もちろん気圧の変化だけでなく、天候の変化やその時の個々人の体調によっても感じ方が違うだろうから、あくまでも傾向という域を出ないのだが、自然の変化に身体が反応しているのかなと思う。有史以来、長きにわたって人は自然の変化に対応しながら、自然と共に生きてきたことを考えると当然だろうとも思う。
しかし、近代化の中で経済を中心とした国づくりを進め、今に至っている私たちの社会の仕組みは知らず知らずのうちに自然の営みから離れてきてしまっていると感じる。自分自身の生活を振り返ってみても、このことは強く感じる。
こう考えてみると必要があって形づくられ改善されてきた学校や社会のシステムは、自然から切り離された中でできあがってきた故に、いわば不自然なものなのかもしれないと思うことさえある。
子どもたちはその日の自然の動きに文字通り『自然に』反応して色々な動きを見せてくれる。機嫌がよい時もあれば不安定な時もあり、本当に様々である。それらをこういった自然の変化の影響も視野に入れた上で多角的に受け止め、理解していけるようになれたら、子どもたちへの理解をもう少し深めることができるのではないか・・・と感じているこの頃である。
N.S