日曜日にカーラジオをつけていたら、「科学子ども相談室」という番組が流れていました。何気なく聞いていたのですが、子どもたちの質問が面白くて、引き込まれてしまいました。その中の質問に、「どうして女の子は虫がきらいなんですか?」というものがありました。相談者は、昆虫好きの5年生の男の子でした。その質問に対して、昆虫博物館の先生が、女の子は昆虫に興味がないわけではない、ということを実にていねいに回答していました。その話を聞いていたら、1年生の子どもたちの姿が思い浮かびました。
1年生のクラスには、虫好きの女の子がたくさんいます。教室前のキャベツ畑で、しゃくとり虫を見つけると、とても喜んで飼育していました。しゃくとり虫は、毎日もりもりキャベツの葉を食べて、さなぎになりました。その食欲旺盛な姿は、エリック・カールの「はらぺこあおむし」そっくりでした。しゃくとり虫を愛でる子どもたちのまなざしは、女の子も男の子も同じです。小さな命を見守るあたたかいまなざしでした。
また、1day自然教室に行った時は、6年生といっしょにバッタやイナゴ、カマキリをつかまえました。その時も、みんな興味津々で昆虫観察をしていました。昆虫の世界は、子どもたちをわくわくさせて、夢中にさせてくれます。
私自身は、子どもの頃は昆虫大好き女子だったのに、大人になったら苦手になってしまいました。昆虫は、身近なわくわくする存在だったのに、いつの間にか得体のしれない存在になっていました。昆虫の世界の魅力を子どもたちといっしょに探っていきたい、と思う今日この頃です。
K・I
ここ1、2年涙腺が緩くなったなと感じる。以前はあまりそういうことはなかったのに些細なことで涙が出そうになってしまう。
例えば子どもたちの歌声。朝の礼拝でも音楽の授業でもしっかり聴いてしまうと結構危ない。先月も校舎の移動をしながら運動会の練習をみてはがんばっている姿にうるっとしてしまった。
経験を重ねたことにより感受性が豊かになったからと格好よく言ってもいいのだけれど、単純に歳を取ったからだなと思う。一生懸命取り組む姿に、真剣な眼差しに感動してしまい、今は仕事中と自分に言い聞かせる今日この頃。
今年もクリスマス礼拝に向け、3年生がページェントの練習を頑張っている。歌声を聴きながら、今年はどんなページェントになるのか今からとても楽しみにしている。
涙腺は緩くなってしまったけれど、子どもたちの日々の様子を間近に感じられる喜びを味わいつつ、来年はもっとたくさん保護者の方にも子どもたちの学校での姿をみてもらえるようになればいいと願うばかりだ。
M.M
私はお隣の平和学園幼稚園で今まで働いていましたが、二学期から兼務となり、小学校と幼稚園を行き来する日々です。
これまでの乳児や幼児との関わりから、児童の成長も支えることができ、とてもやりがいを感じ、教育理念の素晴らしさも肌で感じることができています。特に9月に行われた「平和をともに」の行事では、こんなに小さな頃から「平和について」を各学年が真剣に考え、それを舞台で表現していた姿に感動しました。
幼稚園の保護者の中にも平和学園小学校に興味を持って下さる方がいるため、これから“幼小の架け橋”になれたらと願っています。
M.K
日本の四季は、とても素敵です。それぞれの季節には自然の豊かさがあり、それに魅了されます。今はまさに紅葉ですね。周りの木々が緑色の葉っぱの衣を赤や黄色に染めて、その美しさを映像として脳裏に焼き付けてまた来年を楽しみに過ごしたい私たちです。これも神さまの業だと考えると、私たちは何と幸せな恵みを与えられているのか。すべてのつくり主である神さまに感謝です。又、その反対に自然がみせる怖さもありますから、その時々に応じてどのように自然と付き合っていくかが課題となりますね。
その一方で、季節の移り変わりがあるものの、どの季節の中でも小学生の逞しさ、元気な様子があり、それが私たちの心を励まし支えてくれています。今日もグラウンドで過ごす児童の額に光る汗、教室で友達と話す姿がありました。そして、じっくり本に溶け込み、まわりの騒がしさも気に留めずにのめり込める、そんな学校であり続けたい。一人の個が自律し、また、他者との関係性にも悩み、苦しみそして喜びを見出していく。一人を認め受け入れて共に生きる仲間を尊重する学校を築いていきたいと思う秋です。
A.T