1.応募書類に目を通す
応募書類作成のポイントでもお伝えしましたが、エントリーシートや履歴書は、応募企業ごとに作成するものです。特に志望動機や自己アピールの部分は企業研究から得た内容をもとに作成しているはずです。
通常、企業は書類審査に合格した人だけを面接に呼びます。ということはあなたが応募書類でアピールしたことが企業に響いたということです。面接でも、その応募書類でアピールしたこととずれないように、志望動機や自己アピールをしっかりと伝えなければなりません。
よって、その企業の魅力としてどのようなことを伝えたか、求められる人材にふさわしい自己アピールをどのようにしたかなど、提出した書類で何を伝えたかを確認しておきましょう。
ここで注意点を一つ、応募書類の志望動機や自己アピールの内容をしっかりと頭に入れるのですが、応募書類の内容をそのまま丸暗記するのはあまりよい方法ではありません。なぜなら書類に書いた言葉と面接で話す言葉は微妙に違うからです。また、丸暗記してそのまま伝えようとすると緊張で思い出せなくなった時により緊張してしまいます。
例えば、志望動機なら、そのポイントをしっかりと整理しメモにしましょう。それを話し言葉で伝えるのが面接の目的です。
2.持ち物・身だしなみの確認
前日の夜に持ち物と身だしなみを確認しておきましょう。
持ち物 ①応募書類のコピー ②筆記用具 ペン、ノート ③持参するように指定されているもの ④交通費 ⑤スマホなど 充電
身だしなみ ①スーツ・コート しわや汚れ ②シャツ アイロン(特に襟と袖口) ③靴 磨く かかとのすり減り ④鞄 ビジネス感 ④アクセサリー 外す ⑤ヘアスタイル お辞儀をしても乱れない 顔を隠さない ⑥メイク ビジネス感
3.経路確認
今はスマホなどで経路案内が充実していますので、迷うということはないと思いますが、シミュレーションはしておきましょう。できれば事前に一度行ってみるとよいと思います。こんな話があります。
ある大手企業の採用担当者から聞いたお話です。ある年の採用面接当日、交通機関の事故で電車遅延があったそうです。ほとんどの学生が電車遅延を理由に指定時間に到着できないと連絡してきたそうですが、ある一人の学生は、時間通りに到着したそうです。「電車遅延に合わなかったのですか」と聞くと「指定時間の40分ほど前に到着していましたので、事故が起こる前でした。」
早めに到着し、お茶をするなり、ベンチに座るなりして気持ちを落ち着かせておくことも必要だと思います。
4.受付でしっかりと挨拶
多くの場合、受付で手続きをします。受付でのポイントをまとめておきます。
①ビルの入口に入る前にコートを脱ぎ、たたんで手に持つ。
②受付の担当者に近寄り、挨拶をする。(「こんにちは」、「おはようございます」⇒お辞儀とよい表情、アイコンタクトをわすれずに)
③名乗る。(「〇〇大学の△△と申します。」)
④要件を伝える。(「〇時〇分の採用面接で伺いました」)(担当部署、担当者名がわかっていれば「〇〇部の△△様はいらっしゃいますでしょうか。」)
⑤案内されるまできちんと立って待つ。
私がお会いした企業の採用担当者の何人かが「受付や待機場所での印象も採用に影響します」とおっしゃっていました。
5.待機場所も面接会場
直接面接会場に案内されることもありますが、多くの場合は待機場所に案内されます。「面接開始までこちらでお待ちください」と言われますので、「ありがとうございます」とお礼を言いましょう。また、先着のほかの学生がいれば「こんにちは」「おはようございます」とあいさつしましょう」
徐々に緊張が高まってきますが、緊張は悪いことではありません。採用担当者によっては「緊張している学生のほうが一生懸命さを感じる」そうです。深呼吸をする、面接のシミュレーションをするなどして緊張を和らげましょう。あなたなりの方法で。