○財政が悪くなるとどうなるの?
市の財政の将来は決して安心できる状況ではありません。
では、実際に財政が悪くなると私たちの生活に何か影響するのでしょうか。
財政状況の最も悪い市といって思い出させるのは夕張市です。
夕張市では財政破綻をしたために、日野市の10倍以上の面積を持ちながら小学校が1つを残して廃校になってしまいました。
このように借金を減らすために行政サービスが極端に切り詰められることになっています。
これは極端な例かもしれませんが、財政が悪くなれば今までと同様の行政サービスは受けられなくなり、ひどくなると市民生活に必要な行政サービスを維持することも困難になっていくのです。
○私たちができることは?
それでは、私たち市民には何ができるのでしょうか。
まずは、一人一人が財政に関心を持つことが重要です。
最初に財政とは『みんなから集めたお金をみんなのために使う仕組み』と説明しました。
あまりよい例えではないかもしれませんが、バーベキュー大会のお金のやりくりも一種の財政といえるでしょう。
当然のことながら、材料を買ってくる係の人がリーズナブルな材料を買ったかおつりをごまかさないかチェックするのは当たり前ですよね。
市民生活を支える財政はバーベキュー以上に重要なものです。無駄遣いがないか、使い方が偏っていないかをチェックすることはとても重要です。
「財政をチェックするのは議員さんに任せておけばよい」という意見もあります。確かにそれは議員の重要な仕事の一つです。でも投票したらあとはお任せではなく、それぞれの市民の立場から受益と負担のバランスを含めてみていくことが重要なのです。
例えば福祉とか街づくりとかゴミとか。身近な興味のあるところからでも、関心を持って調べたり市のHPを見たりしてみてはどうでしょうか。
この財政白書ではさまざまなデータを示すと共に、決算書など主要なデータへのリンクを用意しました。興味のある方はそちらも見ていただければと思います。
動画版5 まとめ