○概要
平成21年度の教育費は図1のようでした。
平成21年度の平成20年度との大きな違いは、
小学校費 -8.2億円。ほぼ学校建設費の差。
中学校費 -1.9億円。これもほぼ学校建設費の差。
教育総務費 +0.8億円
変動の主な要因は教育指導費 16百万減
(通常教室の介助員約1千万減。特色ある学校づくり6百万減)
放課後子ども育成費 +1.11億円
職員人件費15百万減。指導員など報酬7千万円増。整備費約75百万増。
体育費+3億円 ほぼ市民ふれあい館の建設費分です。
○詳細
平成21年5月1日現在の小学校の児童数は9,367人(307学級)
中学校の生徒数は3,920人(115人)です。
小中学校の教員の給与は都の負担なので、図1の数字を人数で割ったものが小中学校の教育にトータルでかかる費用、というわけではありません。(教員の給与を含めると遥かに多くかかっている。)
教育費は教育総務費、小学校費、中学校費、幼稚園費、社会教育費、体育費に分類されています。
ちなみに総務省の市町村決算状況調では、体育費の代わりに保健体育費なる分類があり、体育費の内訳として体育施設費等と学校給食費があるみたいです。なんか不思議。
最も多いのは小学校費(20.63億円:児童一人当たり約22万円)。
1.学校管理費が5.7億円。(小学校費の約28%)
そのうち水光熱費やトイレの掃除、施設の保守などの経費が2.97億円
職員16人の人件費が1.42億円。
校舎の管理や学校の事務、ごみ収集などの委託料で0.54億円
また学校のあんしん力アップ事業で約1700万円
学校安全安心対策事業(上記とは別)で630万円(スクールガード?)が計上されています。
2.教育振興費が4.92億円(約24%)
これはどういったものかというと、消耗費や教材用の備品・図書の購入(約1億円)
学校用のPCの借上げや関連備品が約2.35億円、要・準要保護児童の援助費 3400万円、遠足や修学旅行などの経費 約1800万円、特別支援学級の経費(介助員やバスの借上げの費用が多い)7000万円 といったもの。
3.学校保健給食費が7.02億円(約34%)
そのうち職員の人件費が3.83億円49人分。
学校保健経費が 8000万円、給食の経費が 2.23億円、そのうち委託料が1.3億円、要・準要保護児童への給食費補助が5500万円。
ちなみに、一回あたりの給食数は約10000食、年187回なのだそう。
4.学校建設費は2.99億円(約14%)
平成21年度は、第四小学校の校舎増築工事(1.17億円)、電気工事(2200万円)、機械設備工事(3469万円)
旭が丘小学校の体育館の耐震補強約3000万。平山小学校の太陽光発電1585万円 が主なものでした。
二番目に多いのは中学校費(18.49億円:生徒一人当たり約47万円)
1.学校管理費(2.90億円 :中学校費の16%)
うち職員8名の人件費68百万円
警備などの管理費 47百万円、水光熱費や清掃費などの施設管理費1.62億円。
学校安全安心対策事業(292万円)とあんしん力アップ事業(814万円)がこちらにも計上されています。
2.教育振興費(2.81億円:15%)
小学校と同様、消耗品や教材、PC借上料。要・準要保護生徒の援助が主です。
修学旅行の補助が約1500万円出ているとのことで、生徒あたり1万円超になります。知らなかった。
3.学校保健給食費(3.29億円:18%)
うち 職員人件費が約6700万円(8名)、 学校保健経費が約3800万円、給食運営経費が2.16億円(委託料が1.7億円)
4227食×年間183回。
準要保護生徒への給食費支援が約3600万円
4.学校建設費(9.48億円:51.2%)
主なものは、第一中学校の改築関係のもろもろで8.32億円。三沢中中学校の体育館の耐震補強等で7200万円。
三番目に多いのが教育総務費(13.91億円)
これは一体どんなものがあるかというと。
1.教育委員会費 約770万
2.事務局費 4.60億円
職員の人件費 4.21億円 職員46人+教育長。高校の奨学金 1000万円。ICTのメディアコーディネート業務委託費 1365万(つくば電気通信が受託しているようです。)
3.教育指導費 1.35億円
特色のある学校づくり推進事業 約1700万円。
その内訳としては外国人英語指導の謝礼584万円、研究奨励463万円、部活動奨励400万円が主なもの
基礎学力向上事業 2423万円
内訳は指導補助金1416万円、学力向上支援者(市政協力員)660万円
特別支援教育充実経費 2743万円(≒臨時職員)
サポート教 1428万円(=臨時職員)
⇒ 内容的には小学校費か中学校費に分類すべきものもあるように思います。
4.教育センター費 4283万円
専門職員や指導員の賃金・報酬が多いようです。
5.放課後子ども育成費 7.46億円
教育総務費の約半分を占めています。
要は学童保育費。3年ぐらい前までは児童福祉費に分類されていました。
児童館は児童福祉で民生費、学童保育は教育費ってちょっと違和感。
経費の大半は職員人件費(19人1.45億円)、報酬(指導員2.51億円)、賃金(介助員等1.44億円)など人件費系。その他賄い材料が2472万円。
ちなみに全部学童保育ではなく、ひのっち(くわしくはリンクを参照)も5800万円含まれています。
学童保育の登録人数は1458人なので、一人当たり47万円/年、一回あたり2566円かかっている計算になります。
ひのっちの方は登録数8615人、参加総数約14万人なので、一回あたり414円という計算になります。
四番目は社会教育費 (10.66億円)
1.社会教育総務費(1.24億円)
職員13名の人件費1.04億円がほとんど。あとは市民文化祭532万、社会教育センター補助金520万が大きいところ。
2.市民会館・七生公会堂費(1.41億円)
指定管理料がほとんど(1.03億円)たぶん企業公社への委託。その他市民会館文化事業協会へ1170万円補助しているようです。
市民会館の利用者は約27万人、七生公会堂は約3万人。一人当たり経費は470円。稼働率は市民会館が25~50%(施設による)、七生公会堂が約40%のようです。また使用料収入は約48百万円となっています。
3.林間施設費(0.72億円)
ほとんどが指定管理料。大成荘。ちなみに乗鞍山荘の費用は民生費。稼働率は53%(8月は88%なのでほぼ満杯。)利用人数は11822人。一人当たりの経費は約6千円です。
4.文化財保護費(0.11億円)
発掘調査の委託料が約8割
5.郷土資料館費(0.56億円)
職員3名の人件費2876万円でほぼ半分。
幻の真慈悲寺調査事業に約900万円。資料の整理に750万円が主なもの。
関連イベントの参加者は約1.6万人(一般参加1.2万人、スタッフ4千人)
展示の一般観覧者は1665人。
6.公民館費(1.01億円)
職員7名の人件費6457万円で2/3弱。
施設の管理運営費で約17百万 が主なもの。利用者が中央公民館4万人、高幡分館が2.4万人。
一人当たりの経費は約1578円
7.図書館費(5.61億円)
職員39人の人件費が約3.2億円
管理運営経費 2.34億円
うち図書の購入が4600万円。
嘱託職員 5400万円、消耗品 1840万、図書貸出管理システム借上料2450万(+保守料756万)
電気代や清掃など管理経費が4600万
百草図書館の借上げが2049万
が主なものです。
幼稚園費(5.30億円)
1.幼稚園費(2.06億円)
市立幼稚園の費用
職員20名の人件費1.44億円が約70%。
残りの半分が介助員などの賃金で約3200万円
あとは施設の管理経費。
2.幼稚園保健費(438万円)
市立幼稚園の保健医などの経費
園児は366名なので、あわせて一人当たり57.3万円の経費がかかっています。
幼稚園の保育料や入園料で4483万円の使用料収入があります。
3.幼児教育援助費(3.19億円)
私立の幼稚園に通う家庭への補助金
私立の保育園に通っている園児数は不明。
<体育費>(5.28億円)
1.体育総務費(1.11億円)
職員9名の人件費約7千万円。
その他 市民体育大会運営委託料548万円。体育協会への補助金等570万円。
ひのっ子元気プール経費480万円(小学校費や教育総務費じゃないんですね・・・)
2.市民プール費(0.20億円)=指定管理料
利用者は18800人 一人当たり経費は1063円。
3.市民グランド費(0.42億円)
うち委託料3250万円。工事費(内容不明)540万円。修繕費329万円。
利用人数は約41000人、+会議室で1万人。
一人当たりの費用は823円
4.体育館費(3.55億円)
ふれあいホールの工事費が3.22億円、工事監理が630万円。
残りは南平体育館の管理委託料(日野市企業公社)2537万円
南平体育館の利用者は9.5万人。
一人当たりの経費は約267円となります。
動画版 平成20年度決算
教育費は3:30から