第二章でいろいろと説明したお金の使い道。それではそのお金はどこから調達しているのか。
ということを示したものが歳入の内訳です。
「市税など」とは、市税と使用料・手数料などを合計したもの。
昨年の動画などでは市内の住民や企業からのお金と説明していますが、厳密に言えば道路の使用料など市外の企業からいただいている部分もあります。
「国庫・都支出金」とは、国や都からのお金。大体例年国と都は半々ぐらいだったかと。
「繰入・繰越金」とは、前年から繰り越したお金や基金から繰り入れた(イメージ的には貯金を下ろした)お金のこと。
普通の企業と違って銀行から下ろしたお金や年初のお金の残高のようなものも歳入にカウントされるのです。 毎年新しい財布にするので、昨年の財布から今年の財布に移したお金を収入にカウントするような感じです。
ということで、実質的になにか収入があったというものではなく、過去の市民が負担したものを引き出している、ということです。
「市債」とは、厳密にはちょっと違うようですが、とりあえず市の借金と捉えておいて間違いないかと思います。
全体としてみれば、使っているお金の50~60%を自前で調達していることとなります。
ちなみに平成20年度は図2。
市税などが減少し、国や都からのお金が増えています。
平成21年度は全額国が費用を負担した定額給付金が含まれているので、やや特殊といえますが、それを考えても国や都からのお金は若干増えているようです。
図2 平成20年度一般会計歳入