○概要
目的別歳出で2番目に多いのが総務費です。
総務費というのは、市政運営のための一般管理費のようなもので、その他もろもろなので一言では言い表せません。
平成21年度の総務費の概要は図1のようになっています。
平成20年度は図2。総務管理費が増えた分、総務費全体が増えている。
職員給が増えた理由は不明。退職金か。
○詳細
総務費は日野市の場合
総務管理費、徴税費、戸籍住民基本台帳費、選挙費(2.4億円)、統計調査費(0.3億円)、監査委員費(0.3億円)に分類されていますが、そのほとんどが総務管理費になります。
この総務管理費が「その他もろもろ」の正体でもあります。
総務管理費67.0億円は、
一般管理費(30.97億円)、文書管理費(0.56億円)、広報広聴費(0.43億円)、財政管理費(0.13億円)、会計管理費(290万円)、財産管理費(22.03億円)、企画調整費(0.38億円)、男女平等推進費(267万円)、車両管理費(0.55億円)、支所費(1.36億円)、情報化推進費(3.42億円)、多摩平の森ふれあい館費(1.12億円)、諸費(5.97億円) に分かれています。
まずは一般管理費から主なものを紹介します。
・一般管理費の大半を占めるのが市長などの特別職と一般職の人件費の25.99億円。
この中には一般職112人、再任用44人の給与と手当て、共済費が含まれています。
人件費についてはこちらで詳しく説明しています。(ちなみに昨年分の解説はこちら)
・人事管理経費が2.24億円
臨時職員の社会保険料(約1億円)と臨時職員の賃金0.67億円が大きく、そのほか公務災害の弔慰金3千万円。元副市長が就任している市立病院経営専門監の報酬740万円、人事給与管理システム借上料の731万円があります。
・本庁舎管理経費 1.45億円
ちなみに電気代が3537万円、水道代は659万円。
管理業務委託費が3013万円。
土地借上料が1500万円 ~ 一部借地があるのでしょうか?
・団塊の世代活用推進経費 0.56億円
要は再雇用? 再雇用職員報酬と市政嘱託員報酬、専門技術嘱託員報酬がその内容。
・福利厚生費が0.24億円
職員の健康診断と職員互助会への交付金が多い。
・安心安全のまちづくり経費0.22億円
安全パトロール嘱託員 に444万円、防犯協会に228万円、交通安全協会に467万円
市町村民交通災害共済の負担金が391万円。
次は文書管理費(0.56億円)
庁内印刷経費(3730万円)が大きい。年間116万枚のコピーが使用されたそうです。ちなみに前年は4500万円ぐらいでした。
広報広聴費(0.43億円)
広報の費用は3354万円 うち制作に1202万円、折込に1247万円。60700部が新聞に折り込まれているそうです。HPの費用は235万円。 ちなみにバナーの広告料で224万円の収入が。
広聴活動は696万円。広聴ってなに? というと市民相談のことのようです。法律相談や税務相談もここに含まれています。
財政管理費(0.13億円)、
会計システムの借上料、保守・支援業務が95%ぐらい。
動画版作成費用30万円もここに乗っています。
会計管理費(290万円):出納事務の経費らしい。
財産管理費(22.03億円)
なぜこんなに多いかというと、基金の積み立てと利子の積み立てがここに計上されるため。
平成21年度は21.7億円が計上されています。
残りの約3千万円のうち約半分が施設賠償責任保険料です。
企画調整費(0.38億円)、
なんと13もの項目があがっており、なぜここに?と思われるものも。調査費などが多いようです。
・市立病院経営分析・経営改善支援業務委託 411万円
→ 衛生費じゃないの?
・国際交流協会への補助金 816万円
・団塊世代活動支援経費の補助金など 972万円 →民生費?
・第五次総合計画の経費 960万円
・藝術文化の薫るまちコンサート補助 280万円 → 教育費?
男女平等推進費(267万円)
女性相談関係が181万円と大きい。あとは男女平等推進委員会の報酬が多い。
車両管理費(0.55億円)
管理委託とマイクロバスの運行業務、リース料が主。ちなみに燃料費は589万円。
市としては97台の車両を持っているようです。
支所費(1.36億円)
七生支所の経費 職員13名の人件費が1.11億円とほとんど。
情報化推進費(3.42億円)
委託料が多い
主なものは 住民情報システム再構築・移行関係 約8300万
電子計算業務技術支援 約1960万円
税総合システム技術支援 約1140万円
電子自治体共同運営協議会 約770万円
情報セキュリティ関係 約480万円
コンピュータ及び端末機器(5714万円)やOA機器(5444万円)、光ファイバー(1223万円)、電源・空調機器(783万円) などの借上げ料も多くなっています。
多摩平の森ふれあい館費(1.12億円)
建設費の債務行為の負担分が7600万円で大半。 実は中で運営している事業の一部は民生費になっていたりします。
諸費(5.97億円)
還付金4.39億円(還付金の詳しい説明はこちら)と返還金1.58億円
動画版 平成20年度決算に基づく
総務費は4:20ごろから
(次のコンテンツ(教育費))