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○概要
土木費は決算書では
土木管理費(2.6億円)、道路橋梁費(7.1億円)、河川費(1.3億円)、都市計画費(35.9億円)、住宅費(1.0億円)
に分類されていますが、都市計画費が圧倒的に多いというのと、都市計画費の中には下水道や街路の費用など「都市計画」という名前から想像しにくいものも含まれているので、図1では都市計画費を細分化しました。
平成20年度と比較すると公園費が大きく減少し、その分が土木費の減少になっています。
○詳細
○土木管理費(2.65億円)の大半は職員29人の人件費2.40億円。
建築指導費が約11百万円かかっています。(建築指導のための職員の給与は上記の2.4億円に含まれているので実際のコストはもっと大きいはず。)
なお21年度は278件の確認申請を受け付けたそうです。
建築確認その他の手数料収入は約1500万円となっています。
○道路橋梁費は7.09億円ですが、都市計画費の中の街路事業費1.79億円と合計して図1の「道路」の項目の金額としています。
道路橋梁費と街路事業費の違いについての解説はこちらのページ参照。
日野市では都市計画道路の計画と建設が街路事業費、それ以外が道路橋梁費になっています。
ということで道路橋梁費の内容。
1道路橋梁総務費(0.88億円) ほぼ職員10人の人件費0.85億円。
2道路維持費(0.56億円)
修繕費が約1070万円、補修の資材が約830万円。草刈が1370万円、残土の運搬と処分で1210万、路面清掃で171万、側溝清掃で100万ぐらい。
日野市の市道の延長は約447.7km、面積は約235万㎡なので単純計算すると、1mあたり年間125円、1平米あたり24円かかる計算になります。
ちなみに道路の使用料収入が年間1.36億円(ガス管や電気・電話関係) あります。
3道路新設改良費(4.10億円)
緑橋の架替工事に関する費用の3.34億円分が大きい。
そのほかは、舗装の改良 約4910万円、
日野宿通り周辺再生・整備事業で998万円。
ユニバーサルデザイン福祉のまちづくり推進事業940万円
4橋梁維持経費(0.11億円) 矢頭橋他の点検修復など。
5街路灯(0.77億円)
ちなみに該当の電気代は年間5210万円。補修費は約1500万円とのこと。市有の街路灯は11648箇所なので、大体電気代は一箇所年間5千円ぐらいといったところ。(ちなみに電気代はそのための料金体系が別にあるようです。)
その他、66箇所の街路灯を新設し、工事費は約750万円、一箇所11~12万円ぐらい。ちなみに街灯の中には自治体が所有しているものもあります。市内には1037基あって、年間約250万円の補助を出しているようです。
6交通安全対策費(0.67億円)
自転車関連が多い。(0.55億円)
放置自転車対策が緊急雇用促進事業を含め約33百万円。
放置自転車の手数料が約80万円
豊田駅北口に立体駐輪場関係で12百万円。
駐輪場の土地の借上料が730万円ぐらい。
自転車関係以外は、道路安全施設(反射鏡や道路標示、ガードレール)の修理などで1100万円ぐらい。
○河川費(1.33億円)
職員7名の人件費0.63億円で約半分。
用水路の維持(主に清掃浚渫)で約2350万円
水路図や台帳の作成・保守で約1030万円。
程久保川・谷地側の遊歩道の維持経費で約980万円
水質分析や地下水位の計測などで約460万円。などが主なもの。
なお、河川使用料で約600万円の歳入があります。
○都市計画費は大きく
都市計画総務費、区画整理費、街路整備費、地名地番整理費、下水道費、公園管理費、公園整備費、緑化費
に分かれています。
区画整理費と下水道費は特別会計への繰出金です。
土地区画整理事業特別会計の解説はこちら。
下水道事業特別会計の解説はこちら。
1都市計画総務費(5.11億円)
うち6割弱は職員33名の人件費 2.94億円。
その他主なものは、
日野本町4丁目の密集事業経費が0.84億円(主に家屋の補償と道路用地購入費)
市内バスの補助金7600万円。(8路線、延べ約150万人が利用)
ワゴンタクシーの補助金1200万円(2路線、延べ2.8万人が利用)
豊田駅北口のバリアフリー化設計 1550万円、など
緊急雇用創出事業として、市内トイレマップづくり268万円。交通安全施設調査602万円。避難経路の調査370万円、緑地用地の測量240万円の委託が行われています。
2街路整備費(1.79億円)
一番橋から北野街道方面へ抜ける都市計画道路(一番橋通り)の京王線の立体交差工事がほとんど。
3公園管理費(1.23億円)
樹木の管理や除草、清掃、遊具の点検の費用です。
日野駅前のトイレの管理費300万円の含まれています。
公園の面積は約69万㎡、㎡あたり170円ぐらい。(地区広場や遊び場の経費を除くので)
なお公園の使用料(主に電線や電柱の占用料)収入が560万円
4公園整備費(2.40億円)
浅川スポーツ広場に1.57億円(ほぼ用地購入・借上費用)
七ツ塚公園に0.69億円(ほぼ用地購入費)
南平緑地の整備に300万円(工事費)
昨年度は土地購入費用が6億円ありました。
5緑化費(0.65億円)
環境緑化協会への助成金が約2450万円 (活動内容はこちら 但し平成20年度)
街路樹の管理が約990万円(道路費ではないのですね。。。)
緑地の管理経費(委託料)が974万円 あたりが主なものです。
土木費の最後は住宅費(1.02億円)
市営住宅の費用です。
借上料が8097万円でほとんど。
残りで大きいのは約1330万円の修繕費。
市営住宅は8団地620戸あり、一戸あたり16.4万円の費用がかかっています。
使用料収入は1.93億円、一戸あたりは31万円(月約2.6万円)。
滞納が5800万円もあるのが課題です。
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