7月9日

投稿日: 2009/07/09 20:23:00

昨今、巷はリサイクルやらマイバッグ運動やらといったロハスな言葉であふれ返っている。

確かに聞こえはいいが、本当に意味があるかなんてことは誰にも分からず、少数の声の大きな人に言われるがまま、扇動されるがままというのが現状ではないだろうか。

CO2の量が減れば減るほど、却って息苦しい世の中になるというのは実に逆説的なことである。

そんな中、もうエコなんてうんざりだよ、という人は自分だけではあるまい。

そこで、温暖化を別のアプローチで解決する方法を考えた。

太陽と地球の赤道との間に巨大な人工衛星を打ち上げ、熱を遮断するというものである。

以下この案が現実的なものかどうか、寝るのを諦めて検討してみたい。

今回は地球半径を6000km、GM(万有引力定数×地球の質量)を4*10^14、円周率を3として計算した。

あと打ち上げる人工衛星の高度については、計算がめんどうだから静止衛星と同じ約36000kmという数字を使う事にした。(衛星の公転周期は高度のみによって定まるため、この人工衛星は静止衛星と同じ挙動をすることになる)

実際には、赤道上の静止衛星の軌道というのはものすごく混雑しているので、そんなもの打ち上げた日には大変なことになると思う。

まず、人工衛星の素材だが、薄くて軽くて熱をカットしてくれそうなものという事でアルミ箔で作ることにする。

具体的にはアルミ蒸着積層フィルム(http://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/hyoujun_gijutsu/syokuhinyou/1-6-2.pdf)を使う。

コーティング用のフィルムを打ち上げる事なんてできるのか等という質問には、現在担当の者が席を外しているためお答えできない。

この箔の厚さを0.05μmとし、これで高度36000kmにおける赤道を中心とした太さ1000km(適当)の輪っかの内50%を埋め尽くすことを考えると、打ち上げに必要なアルミ箔の重さは大体1700万トンであろうという回答がエクセル先生から得られた。(アルミの密度を2700kg/m^3とする)

ちなみにアルミの生産量は電力供給力とともに増加しており、現在世界で年間2000万トン以上である。

従って一気に打ち上げるのは難しそうなので、10トン程度の小さな人工衛星をたくさん打ち上げるようにすればいいかもしれない。

隕石衝突時のリスクも減るだろう。

それから、1700万トンのものを打ち上げて、地球の軌道に影響はないのと心配される向きもあるかもしれないが、万有引力の大きさは物体間の距離の二乗に反比例する。

このため、高度36000kmの物体が地球に及ぼす影響は、地表でその物体の1/49の質量の物体が地球に及ぼす影響と等しい。((6+36)^2 / 6^2)

すると今回の状況は30万トン強の物体が地表にあるのと同じ状況(実際は分散しているため、もっと影響は小さい)である。

一方で、黒部ダムの貯水量は2億トンと言われているが、黒部ダムが地球の軌道を変えたという話は今のところ聞いたことがない。

国がひた隠しにしているという可能性も否めないが。

さて、なんだか意識が朦朧とし始めて訳分かんなくなってきたから打ち切って寝ることにする。計算も間違ってるかも。

エコカー減税やエコポイントを進呈している暇があったらアルミ箔人工衛星を開発してみてほしいなぁ。