7月15日

投稿日: 2009/07/16 21:56:02

僕は飢えていた。

既存のパラダイム(荒川区)に辟易し、まだ見ぬアナスタシアを求めていた。

気づけばチャリを漕いでいた。

ただひたすら西へ西へと。

そう、かつてインドを目指したコロンブスのように

―――西には池袋という町があるらしい

この頼りない情報だけが唯一僕を突き動かしていた。

現実逃避、そう思いたければ思うがいい。

僕はただ、この閉塞した日常と突き出始めた腹に別れを告げたかっただけなのかもしれない。

しかし日本人よ、決してフロンティア精神を失ってはならない。

かく言う僕も永らくそんな精神は忘れていたが、柏の葉キャンパスで独り雑草をむしる内に覚醒した。

雑草生い茂るフィールドから徐々に自らの領域を広げていく感覚。

これだ、と思った。その瞬間僕の中で何かが目覚めた。

今後の日本は、フロンティアをいち早く探し、フロントランナーとしての立場を築いていかなくてはならない。

これまでのようにただ追従するだけでは、世界での存在感を除々に失う事になるだろう。

はてさて、心を無にこぎ続けると、とうとうひと際栄えた町を発見したので、そこを「池袋」と呼ぶことにした。

しかしそれは間違いだった。

町の中央に位置する南千住という駅名から察するに、恐らく僕が池袋だと思ったもの、果たしてそれは池袋なんかではなく、南千住であった。

荒川区と南千住の位置関係をご存じの方ならばもうお気づきであろうか、そう、地球は丸かったのだ。

ギリギリまで何も手につかない病なので、OS演習の課題が出せそうにありません。