木幡賢人のすべってナンボ
これは私が一人でしりとりをするという企画です。
小学生の時、しりとり大会を企画した。そういうものを企画する変な授業があったのだと信じたい。
日本語でしりとりをする場合、最後に「ん」が付く単語を言うと負ける。つまり金を払う。
それではつまらないので、最後に「と」がつく単語を言った場合も負けにするという特別ルールをつくった。
なぜ「と」なのかは忘れてしまった。「こはたけんと」を禁止ワードにするためだったかもしれない。
大会が始まった。
担任の若い女の先生が「る、る…ルーレット」と言って、去った。
気まずいような満足したような変な表情だった。
もちろんお金のやり取りはなかった。
しりとりを始めるときはいつもそのことを思い出し、「と」で始めたくなる。
次回は「と」で始まる言葉です。