2017-09-22 今年度日本魚類学会年会で、論文賞２本とポスター発表賞をいただきました

Post date: Sep 22, 2017 12:14:55 PM

函館の北海道大学水産学部で9月15日から18日まで2017年度の日本魚類学会年会が開かれました。

大変名誉なことに、今年度の魚類学会論文賞の2本のうち、2本とも我々の研究が受賞しました。

富永さんのカマツカ系統地理論文とアユモドキのPVA論文です。

・Tominaga, K., J. Nakajima and K. Watanabe. 2016. Cryptic divergence and phylogeography of the pike gudgeon Pseudogobio esocinus (Teleostei: Cyprinidae): a comprehensive case of freshwater phylogeography in Japan. Ichthyol. Res., 63: 79-93.

・渡辺勝敏・一柳英隆・阿部司・岩田明久．2014．琵琶湖・淀川水系のアユモドキ個体群の存続可能性分析．魚類学雑誌，61: 69–83．

推薦者、編集委員会、学会賞選考委員会、共著者、そして査読者に心から感謝します。

また今年から本格的に始まった発表賞のうち、優秀ポスター賞を大学院生の三品さんが受賞しました。

・三品達平・武島弘彦・高田未来美・井口恵一朗・川原玲香・橋口康之・田畑諒一・佐々木剛・西田睦・渡辺勝敏．2017（9/16–17）．“稀な性”と倍数性を超えた遺伝子流動がもたらす3倍体フナの進化と多様性．第50回日本魚類学会年会（北海道大学水産学部，函館）．

これを入れて今年度は５タイトルの発表を行うことができました。

共同研究者に感謝です。

・近藤剛毅・神谷慧・釣部翔平・伊藤僚祐・三品達平・渡辺勝敏・小北智之．2017（9/16–17）．ウキゴリ類におけるヘモグロビン遺伝子群の分子進化：琵琶湖固有種イサザに検出された正の選択．第50回日本魚類学会年会（北海道大学水産学部，函館）．

・田畑諒一・渡辺勝敏．2017（9/17）．MIG-seq法による縮約的ゲノムデータに基づく琵琶湖産魚類の人口学的歴史．第50回日本魚類学会年会（北海道大学水産学部，函館）．

・上野浩太郎・木下直樹・柿岡諒・永野惇・松田征也・渡辺勝敏・小北智之．2017（9/17）．琵琶湖産ヒガイ類における色彩多型の進化遺伝基盤．第50回日本魚類学会年会（北海道大学水産学部，函館）．

・渡辺勝敏・一柳英隆・阿部司・三品達平・岩田明久．2017（9/17）．琵琶湖・淀川水系のアユモドキ個体群の人口学的・遺伝学的危機状況．第50回日本魚類学会年会（北海道大学水産学部，函館）．

発表以外にも思い出深いイベントもいくつかありました。

台風直撃でしたが、充実した、楽しい学会でした。

自らの見事なカルテットの生演奏で迎えてくれた今村実行委員長を含め、北大の皆さんに大感謝です。