2010-10-18 久々に出勤

Post date: Oct 18, 2010 3:02:04 PM

9月下旬に第三子が生まれてから,3週間あまりにわたって,基本的に育休体制にあったが,いわゆる床上げ時期にいたり,今週から出勤するようになった.

最初の2週間はフル家事+自宅でのお仕事で,使い慣れない筋肉が痛んでかなり苦痛もあったが,段取りが悪いながら,がんばった.後半は一部の家事を分担し始めたので,かなり楽になった.これからも当分分担体制で進める.子供の弁当作り,幼稚園への送り出しをはじめ,新鮮な経験を時間に追われながらも楽しんでいる.家事一つ一つは苦ではないが,すべてを時間内にうまくこなすのは考えていた以上にむずかしい.65点のできだった.このところ95%を丸投げしていたことを今更ながら深く反省.世の中の主婦も働きながら子育てする親も,やはりすごい.

コンピュータとインターネットのおかげで(せいで?),幸い論文原稿チェック,査読,学会誌の編集等を滞らせることはなかったが,それでもいつも以上に仕事が山積みになっている.焦らずに進めたい.

ちょうど学会に出かける朝に子供が生まれそうになったので,20年余り皆勤だったその学会をすべてキャンセルした.1時間半で戻れるから大丈夫と踏んでいたが,結果的に甘い見積もりだった.出かける前だったおかげで3人目もまた自宅で一緒に迎えることができた.上の二人は妻の実家だったが,今回は本当に自宅だったので最高に楽で贅沢だった.考えてみれば,1人目は学会関係で滞在していた東京から早朝に呼び戻されたが余裕で間に合い,2人目は偶然実家を訪ね,宿泊した日の早朝に生まれ(自宅からだとむずかしいタイミングで),今回も出張直前に生まれてくれた.3人の子供たちとその最初の瞬間から一緒におれたのは,もちろん希望ではあったが,決して当然ではなかった.ありがたいし,不思議だが,そういうものかもしれない.

自然科学者としてはどうかと思うが,出産と育児の世界に素直に飛び込むと,この現代にありながら神話の世界と共存できる部分がある.また同時に生物学・進化生態学を学んで心からよかったと思える.

高い技能と不思議な力をもち,真にやさしい助産婦さん達に,また家族に心より感謝.理解・サポート・祝福をいただいた職場・研究室や学会関係の皆さんにも感謝.