2017-09-18 一応、説明と解説を

Post date: Sep 17, 2017 10:11:17 PM

亀岡のスタジアムに関係する議会でのやりとりに登場したとわざわざお知らせいただいたので、一応レスポンスしておく。

一言で言えば、馬場議員も桂川市長も、時系列とこの間のやりとりの内容を理解せず、空疎なやり取りが議会の場で行われ、誠に馬鹿馬鹿しい。

(なお、この件については、亀岡市からお詫びと答弁に誤りがあったことを市長によく説明した旨の連絡があったことを付記しておきたい。)

私の今年2/21の亀岡市長・京都府知事宛の意見書に基づく議員質問であるが、これは1月末から2月初旬に、公共事業事前評価にかけるために間を開けず2回の環境保全専門家会議が開かれ、ずさんで不十分な進められ方がなされた直後の意見書である。

1月末〜2月初旬の進め方に関しては、環境保全専門家会議、公共事業事前評価委員会の場でもその問題点は指摘され、さらに亀岡市アユモドキ緊急調査委員会の委員長からも意見書が出された(未公開)。この際、府知事も会見で反省の弁を述べた。

それらに少し遅れて、私は環境省のアユモドキ生息域外保全に関する委員会の座長、亀岡市アユモドキ緊急調査委員会の一委員、また研究者として、この時点でのアユモドキ保全に関する問題点と課題を具体的に意見した(2/21)。

その後、特に京都府を中心に、私の意見等を無視することなく、できる範囲で取り入れ、指摘事項への対応を含めて、保全内容を5月にまとめた。自然保護団体や我々に対して事前説明した上で、5月17日の専門家会議で、工事着工に向けた当座の保全対策が了承されたのである。

以上のとおり、時系列と府市の実際の対応内容を考えれば、馬場議員の質問に対しては、桂川市長は、意見書に対する府を中心とする検討・対応内容を明確に説明すべきなのであり、この間の経緯、時系列を混乱させた上で、単に私の人格への疑問を呈されても、仕方がないのである。

当初から専門家・自然保護団体等が求めてきたとおり、スタジアムの建設場所の変更が昨年決定されたが、それだけでアユモドキの保全が保証されたわけではないし、京都府を中心とする対応が現状で十分だというつもりはない。しかし空疎なやり取りをやっている場合でもない。

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(追)1月初旬から2月末の問題ある事業進行は2/21の私の意見書に記されているので、参照してください。

https://sites.google.com/site/fwfwatanak/home/recent/2017-2-21jingdousutajiamufanchengjihuaniguanxishitaayumodokibaoquanniduisuruyijianshuwojingdoufuzhishitoguigangshizhangnitichu

(追2)またWWFジャパンの記事も。|スタジアム建設を強行!?危ぶまれるアユモドキの未来(2017/2/2)https://www.wwf.or.jp/staffblog/2017/02/post-1165.html

(追3)その後の検討・対策内容を含む5月17日に了承された工事着工に向けた当座の保全対策と方針はリンク先で見ることができます。

http://www.pref.kyoto.jp/sposei/news/documents/documents/houshin3_1.pdf

(追4)5月の工事着工に向けて提示された保全対策に関する自然保護団体の反応は例えば下記で見ることができます。

https://www.wwf.or.jp/activities/2017/06/1371915.html