特論2014-12-16 LeBrun et al. (2014: Science)

Post date: Feb 9, 2015 5:03:31 PM

LeBrun et al. (2014) Chemical warfare among invaders: a detoxification interaction facilitates. Science 343:1014–1017

http://www.sciencemag.org/content/343/6174/1014

2種のアリの化学兵器戦争.

Nylanderia fulva (F) が,Solenopisis invicta (I) に置き換わるメカニズム(両方外来種).

Iの毒を,ギ酸により解毒することで,Fが競争的に有意に(でもギ酸は自らに若干有害)

毒を使って競争的に優位になる例は知られているが,解毒能力によって優位になる点がこの研究の売り.

・毒と解毒の生残への効果

・解毒剤の分泌腺(2つのうちどちらか)

・アルゼンチンアリをバイオアッセイ媒体として使って再検証

・ギ酸に効果があること

・近縁種等に対する解毒効果を(種特異性)・・・Iに特異的

原産地での長い相互作用の歴史を反映か,と.

?単にあるアルカロイドに反応して,ギ酸を自分でぶっかけるのでは.

?他種を用いた実験で,他種の毒で死ぬのか死なないのか.

?本当にF以外はギ酸を解毒に使わないのか?

carrier solution・・・蒸留水と界面活性剤