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1. 口腔が横に引っ張られて狭くなる
横方向に筋肉(大頬骨筋・口角挙筋)が緊張
→ 口の容積が減る
→ 響くスペースが失われる
声楽的には「縦の空間(高さ)」が命だから、真逆。
2. 舌の付け根(舌根)が上がりやすい
口を“イー”にすると
→ 舌が前に押し出される
→ 舌根が持ち上がる(=咽頭腔が狭くなる)
→ 響きが浅く軽くなる
3. 咽頭腔がつぶれる
咽頭腔(喉の奥の空間)は響きそのもの。
“イー”は
→ 舌と顎でこの空間を押しつぶす
→ 深みも太さも消える
声楽で避ける最大の理由はここ。
4. 声帯の閉鎖が不自然に強くなる
“イー”は表情筋の力みが喉に直結しやすい。
→ 声帯周りが固まりやすい
→ 固く薄い発声になりがち。
表情を柔らかくして上方向のエネルギーを作るためであって“イーの形をキープしろ”じゃないことが多い。
本来の狙いは:
• 口角をほんの少し上げて
• 喉の圧を抜いて
• 上方向に響きを飛ばすイメージを作る
でも過剰にやって 「イーーー😬」 になると喉が死ぬ。
☑ 軽く口角が上がるのはOK
❌ 口を横に引っ張って“イー”にするのはNG
☑ 縦のスペース(あくびの喉)を優先
❌ 舌根が上がる動きはNG
深い響きを作りたいなら“イー”は邪魔。
✅ 表情筋を上げる=有効なことがある(良い)
・響きの方向性が整いやすい
・喉や舌根の余計な力みが減りやすい
・声の通り道が開きやすい
イーの形は
・口の中が狭くなる
・舌の前側が持ち上がる
・口腔の縦方向のスペースが潰れる
→ 声が浅く・前に突っ込みやすくなる
声楽はもちろん、ポップスでも「深み・太さ」を出す方向とは逆。
“頬が上がる” のは良いけど “イーの口にする” のは別で、むしろ避けた方がいい。
🎤 頬は上げる(表情は明るい)
口は縦方向に程よく開く(イーにはしない)
舌は前ではなく中間〜後ろに自然に置く
つまり「顔は明るく、口の中は広く」
これが両立してる状態が一番発声にいい。
軽く笑顔にして頬を上げるけど、口は「の」の形になるように軽く丸めてみて。
表情は明るいのに、口の中はちゃんと深さができるベスト状態になる。