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オケの代わりに音楽稽古で伴奏をする際、単なるピアノ伴奏ではありません。声楽の発声を除いた全ての面倒を見守る役割があるため、むしろリーダーシップが求められます。
ピアノソロのコンクールで最優秀賞を取ることと、コレペティトール(伴奏者)としての役割は、明確に別物です。どちらも高度な技術が求められますが、必要なスキルやアプローチが異なります。
ピアノソロでは、演奏者が音楽全体を作り上げ、表現力やテクニック、音楽性、細かいニュアンスを自分一人でコントロールします。自己表現が主なポイントであり、独立して演奏することが求められます。
一方、コレペティトール(伴奏者)の役割は、他の楽器や歌手を支えることです。伴奏者は、音楽の流れや言葉のニュアンスに合わせて、主役の演奏を引き立てます。特にリズム感や和声感覚、タイミングに敏感である必要があり、音楽のバランスを取ることが求められます。
コレペティトールは、単に他の演奏者に「ついていくだけ」ではなく、むしろ主役をサポートし、場合によっては先導することも重要です。特に歌や他の楽器と演奏する際は、リズムや和声を安定させ、音楽の流れを作る役割を担います。歌のテンポが微妙に変わる部分や、感情を込めたフレーズでのダイナミクス調整、呼吸のタイミングなど、伴奏者の感覚が非常に重要です。
また、コレペティトールは演奏者の表現を引き立てるため、音量や表現が過剰にならないよう、主役に寄り添う繊細な演奏が求められます。ピアノソロでの優れた演奏技術をそのまま伴奏に活かせるわけではなく、伴奏には異なるスキルや練習が必要です。
ピアノソロで優れた技術を持っているからこそ、コレペティトールとしても必要なスキルを磨くことが大切です。両方のスキルを理解し、習得することで、より完成度の高い音楽を作り上げることができます。