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成人男性でありながら、自然な発声でソプラノの音域を歌うことができる歌手のことを指します。
多くの場合、変声期を迎えても声が大きく低くならなかった男性がそのまま成長したケースが多いですが、必ずしも全員がそうとは限りません。特に、日本の岡本知高(おかもと ともたか)氏のように、地声(チェストボイス)と裏声を組み合わせながら独自の発声を確立しているソプラニスタもいます。
そのため、ソプラニスタには「変声期を経ても高音域を保った人」と「特殊な発声技術によってソプラノ域を出せる人」の両方が含まれます。
ソプラニスタは、単独のアリアやクラシックの編曲作品を歌うことは多いですが、オペラ本来の重唱やレチタティーヴォに参加することはほぼありません。
理由としては:
1.オペラの役柄としての歴史がない
•カストラートが廃止されてから、男性のソプラノ役が消滅したため、ソプラニスタ向けの役が存在しない。
•伝統的なオペラでは、ソプラノ役は女性が担うのが一般的。
2.声の特性が合わない場合がある
•女性のソプラノとは音色が違い、重唱ではバランスが取りにくいことがある。
•レチタティーヴォでは、男性特有の低音域も使うことが求められるが、ソプラニスタは高音域に特化しているため、自然なやり取りが難しい。
3.レパートリーはアレンジされたものが中心
•既存のオペラではなく、歌曲やポップスのクラシックアレンジなど、ソプラニスタ用に選曲・編曲されたものが主流。
•オペラ・アリアを歌うこともあるが、通常のオペラ公演ではなく、コンサート形式が多い。
そのため、ソプラニスタはオペラの伝統的なキャスティングには馴染みにくく、むしろ独自のジャンルとして確立されている