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グランドオペラ
特徴としては:
大規模な舞台装置やオーケストラ、合唱を用いた壮大な作品
ドラマチックで感情表現が強く、スペクタクル性が高い
歴史や伝説を題材にすることが多い
1924〜1926年ごろ
《トゥーランドット》はプッチーニの死により未完で遺されたオペラ
補筆:フランコ・アルファーノ(プッチーニのスケッチとメモに基づき第3幕のエンディングを完成)
作曲の背景
プッチーニは晩年、喉頭癌を患いながらも《トゥーランドット》の作曲に取り組んでいた。
1924年11月29日、作曲途中でプッチーニは亡くなり、第3幕の途中(リューの死後)までしか完成していなかった。
このオペラは中国を舞台にした物語で、東洋趣味と西洋的和声の融合が試みられ、プッチーニの作曲技法の集大成とされる。
当時の音楽界や劇場からの期待は非常に大きく、彼の壮大な音楽表現を最後まで形にすることが課題となった。
初演は1926年4月25日、ミラノ・スカラ座で行われ、指揮はトスカニーニ。トスカニーニはプッチーニの書いた部分まで演奏した後に棒を置き、観客にプッチーニの死を知らせる形で伝説的な公演となった。
特徴・見どころ
プッチーニの最もスケールの大きいオペラで、舞台装置も音楽も華やか
「オペラ史におけるグランドオペラの到達点」と評される
有名なアリア「誰も寝てはならぬ(Nessun dorma)」をはじめ、リューの哀しみや心理描写も深い
東洋的モチーフと西洋的和声の融合が聴きどころ
トゥーランドット(Turandot) – ソプラノ
中国の王女。美貌で冷酷、求婚者に謎解きを課す。
恋愛に慎重で、物語の中心的存在。
カラフ(Calaf) – テノール
異国から来た王子。トゥーランドットに一目惚れし、謎解きに挑戦する。
「誰も寝てはならぬ(Nessun dorma)」の歌唱で有名。
カラフに仕える奴隷の少女。献身的で純粋な愛を捧げる。
物語の哀愁と感情の深みを表現する重要な役。
ティムール(Timur) – バス
カラフの父。亡命した王族で、物語における穏やかな存在感。
声種:
役割:三人の宦官のリーダー的存在。
性格・特徴:賢く計算高いが、少しおどけた面もある。
見せ場:皇帝やカラフの周囲でコメディリリーフ的な役割を担い、物語のテンポを作る。
役割:三人の宦官の一人、軽妙なキャラクター。
性格・特徴:おしゃべりで少しおどけた性格。PingやPongと協力して場面を盛り上げる。
見せ場:合唱の中で笑いを誘い、物語にユーモアを添える。
役割:三人の宦官の一人、低音で安定感のある存在。
性格・特徴:重厚感のある声でツッコミ役を担うことが多い。
見せ場:PingやPangの軽快な動きと対比して、コミカルな掛け合いに厚みを加える。
皇帝(Emperor Altoum) – テノール
北京の皇帝。権威ある存在で、トゥーランドットの父親でもある。
その他の人物
宮廷の廷臣や群衆(合唱)、兵士などが登場。
合唱は物語の雰囲気や場面展開に大きな役割を果たす。
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