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オペラ・ブッファ(opera buffa/喜劇オペラ)
プッチーニが作曲した三部作
《外套》
《修道女アンジェリカ》
《ジャンニ・スキッキ》
の最後の一作で、唯一のコメディ作品。
軽妙なストーリーとウィットに富んだ音楽で知られていて、有名なアリア 「私のお父さん(O mio babbino caro)」 が歌われるオペラとしても人気。
背景・依頼
プッチーニは既に『トスカ』『ラ・ボエーム』など大作で成功しており、名声を得ていた。
当時、フィレンツェの劇場関係者やパトロンから、短時間で楽しめるコミカルなオペラの作曲依頼が。
ルッジェーロ・レオンカヴァッロ作『道化師』などの人気もあり、1幕物のオペラ・ブッファの需要が増加。
ルイージ・イルリカ作の短編喜劇『ジャンニ・スキッキ』を原作に採用。
遺産相続の策略を巡るドタバタ劇という題材は、軽妙なオペラ・ブッファとして理想的。
短時間で完結する1幕オペラとして、テンポよく物語が進む構成に。
コメディ要素を盛り込みつつ、ラウレッタの「O mio babbino caro」のような抒情的な瞬間も挿入し、観客の印象に残る作品に。
大作とは異なる軽快な作風で、プッチーニの多才さを示す挑戦的作品。
幕数:1幕(約50分〜1時間程度)
舞台設定:13世紀フィレンツェの裕福な家族の屋敷
ストーリーは遺言の読み上げから始まり、ジャンニ・スキッキの策略で遺産がどう動くかが中心。
短い幕でテンポよく進むので、オペラ初心者でも楽しみやすい。
1918年12月14日、ミラノのコロンブ劇場で初演。
同時に「イル・タバッキーノ」「エドガルド・アッターレ」との1幕オペラ3部作の一部として上演。
その後、短時間で楽しめる作品として世界中で上演される定番作品に。
軽妙なコメディと機知に富んだセリフが多く、演技・表情の妙も楽しめる
「O mio babbino caro」
ジャンニ・スキッキの親戚の娘ラウレッタが歌う有名なアリア
オペラ全体で唯一の抒情的な瞬間
1幕構成でテンポよく進行
無駄がなく短時間で楽しめる「オペラ・ブッファ」の典型
ジャンニ・スキッキ(バリトン)
機転の利く使用人。物語の中心人物で、遺産相続の策略を考える。コメディリリーフ的存在で、巧みな話術で家族を操る。
ラウレッタ(ソプラノ)
ブオナコルシ家の娘。「O mio babbino caro」という名アリアを歌う。父の遺言や家族の騒動に心を痛めるが、ジャンニ・スキッキの助けで解決に導かれる。
リヌッリョ(テノール)
ラウレッタの恋人。ジャンニ・スキッキの策略で物語が解決する中、ラウレッタとの恋愛を成就させる役。物語のロマンチックな要素を担う。
ラウレッタの父(テノール)
大富豪で亡くなったドナート・ブオナコルシの遺産をめぐり騒ぐ人物。
ラウレッタの母(メゾ・ソプラノ)
自己中心的でお金に目がくらみやすい。
ラウレッタの姉/妹(ソプラノ)
遺産を狙う意欲は強いが、可愛らしさや騒ぎ役として描かれることが多い。
ラウレッタの兄(バリトン)
欲深でちょっとドジ、物語のコメディ性を支える。
その他の使用人や親戚
家族とジャンニ・スキッキのやり取りに彩りを添える。
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