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「コロラトゥーラ」とは、高音域で非常に速い音符や装飾的なフレーズ(ランやトリルなど)を正確かつ美しく歌うための技術のことを指します。
細かい音階や跳躍を正確にこなす能力が求められ、声の「高さ」や「軽やかさ」と結びつきやすいですが、声の重さ(リリコかスピントかなど)とは直接関係しません。
「コロラトゥーラ・ソプラノ」という言葉はよく聞きますが、
“コロラトゥーラ”自体は声種ではなく、あくまで「歌唱技術」です。
つまり、ソプラノに限らず、他の声種(メゾやテノールなど)でも、技巧的な装飾が求められる場合に「コロラトゥーラ」が使われます。
ソプラノ・レッジェーロ・コロラトゥーラ:超高音&軽やか。細かい動きに強い。
ソプラノ・リリコ・コロラトゥーラ:甘さと技巧のバランス型。
ソプラノ・ドラマティコ・ディ・アジリタ(ドラマティック・コロラトゥーラ):重さ+技巧。体力勝負のヒロイン役。
メゾ・ソプラノ・コロラトゥーラ:低めの声でも軽やか&技巧的。
コントラルト・コロラトゥーラ:ごく少数の特異な役、レアケース。特殊な音域と技巧が必要。
『魔笛』より「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え(Der Hölle Rache)」
『ラクメ』より「鐘の歌(Où va la jeune Hindoue)」
「コロラトゥーラ」とは技巧の呼称であり、声種の分類語ではない。
メゾやテノール、時にバスにもコロラトゥーラ的役は存在する。
よく言われる「コロラトゥーラ・ソプラノ」は、正確には
「ソプラノ・レッジェーロ」や「ソプラノ・リリコ」+コロラトゥーラ能力
を意味するのが学術的には自然。