2022年1019

ID定例ゼミ

日時:2022年1019日(水)12:30-13:10
会場:オンライン(Zoom)
参加者数:9名
発表者:根本淳子

紹介した書籍:Fadde, P.J., Sullivan, P. (2020). Developing Expertise and Expert Performance. In: Bishop, M.J., Boling, E., Elen, J., Svihla, V. (eds) Handbook of Research in Educational Communications and Technology. Springer, Cham.

第7回の題材は「専門的スキルの開発」でした。AECTの教育工学ハンドブック第5版の内容をもっと知りたいと思いまして前回に引き続きこのハンドブックから選びました。

専門家の養成は様々な関連研究がありますが、本論文では専門性を説明することとその能力開発の違いを踏まえた上で、専門性を高めるため研究・実践におけるインストラクショナルデザインの役割を示そうとしています。

専門家養成のためのIDモデルとして4種類のモデルが本論文の中で取り上げられていますが、すべて実践的な内容です。専門的なスキルは高度な認知スキルが求められるため、その判断力をトレーニングする手段として文脈の重要性を再認識させる内容でした。

当日は、紹介されていたIDモデルと紹介されていた基礎研究の関連性などについて確認がなされたり、専門性を高める教育は、系統的・積み上げ式で行うよりも早い段階で小さな専門的な実践を重ねていく視点が重要という点から、初年次教育の在り方や重要性についての議論などがありました。

(文責:根本淳子)


詳細は勉強会のレジメをご参照ください。

221019_レジュメ(根本淳子).pdf