2020年8月6日
第10回 ID勉強会
(自主ゼミ)
日時:2020年8月6日(木)13:00-13:40
会場:[オンライン]Zoom
参加者数:計10名
第10回の題材は「課題解決型学習」でした。
ジョゼフ・S・クレイチャック,ナムスー・シン(2016)「第14章 課題解決型学習」(河崎美保訳),R.K.ソーヤー 編,大島純ほか監訳,『学習科学ハンドブック 第2巻』北大路書房,p17-35
担当者のこれまでの職業経験(中等教育後期の学齢を含む工学系高等教育機関での授業改善、プロジェクト科目導入)、および学生時代の学習経験(理科系科目への苦手意識というよりは違和感?)という点で関心があり,今回は上記の書籍を題材としました。勉強会は,担当者が作成した資料(レジメ)を画面で共有しながら進められました。
題材の要約は以下のとおりです。
・課題解決型学習(Project-Based Learning)は、科学リテラシーの獲得という学習目標に対して有効な教育方法。
・この学習は生徒にとって重要で、プロフェッショナルの取り組む問題に類似した現実の有意味な(meaningful)問題に取り組む(科学教育、研究的基盤(学習科学理論))。
・1900年代初めには、科学の学習への動機づけの低さ、表面的理解の問題が認識され、課題解決型学習で学ぶと、従来の方法よりも学習成果が高いことが示されている。
・本章では、筆者らの10年以上の実践(LeTUS、IQWST)から得た教訓を優れた課題解決型学習がもつ6つの特徴として整理し、説明している。
担当者による発表に続き,質疑応答を行いました。参加者からは,「優れた駆動質問はどうやって作るのか」「自身の経験を振り返り、経験と理論を組み合わせることによってよい駆動質問を作ることができるのではないか」「国際バカロレアの教育が類似しているため参考になるのでは」などの意見が聞かれました。
詳細は勉強会のレジメをご参照ください。
詳細は勉強会のレジメをご参照ください。
【お知らせ】
第11回 ID勉強会(自主ゼミ)は,2020年10月に開催する予定です。日程が決まり次第,お知らせいたします。
次回からでも参加できます。ご希望の方は,以下のサイトからお申し込みください。
※Webページの「活動報告」にて,過去の資料もご覧いただけます。