2003年5月12日に開設し,続けてきたホームページを2011年3月31日に閉鎖しました。
この日までに,70135人の方に訪問していただきました。
このホームページには,道徳教育,生徒指導,学級経営,読書記録,セミナーの様子などいろいろなコーナーをつくり書いてきましたが,あまりにも手を広げすぎたため閉鎖して,ブログ「半径3mの教育論」に絞って書くようになりました。
そこで,旧ホームページの「半径3mの教育論」の記事をこのホームページに再アップすることにしました。現在,毎日更新しているブログ「半径3mの教育論」に未収録記事をぼちぼちとアップしていこうと思います。 (1~1064)
新しい年がはじまった。寅年である。年男である。次の寅年を迎える時はいよいよ定年となる予定だ。こんなことを考えると,教師生活も先が見えてきた。何もしない惰性的に残りの教師生活を過ごすのか,教師として一ミリでも成長する努力をするか,自分次第である。私が所属している道徳教育改革集団は今年で解散することが決定している。10年ひと区切りである。これもサークル活動が惰性的になったり,マンネリ化したりすることを防ぐ意味もあるのだと思う。ファイナルとなる今年,新しい動きもある。この動きにも私もほんのちょっと関わっているが,これも楽しみだ。
さて,今のところの予定を挙げてみる。
1 いのちと食を題材にした道徳授業の実施 長崎大学の研究との連携(2月)
2 『とっておきの道徳授業 中学校編8』の発刊(日本標準)(4月)
3 長崎大学教育学部の道徳授業&講義(7月予定)
この他にも,市教委レベルでの公開授業や道徳教育改革集団関係のセミナーやイベントに参加するかもしれない。いずれにしても,自分が学ぼうとする意欲がないとできないことだ。
50歳を間近にして,自分の実践をしっかりと整理し,深め,理論化ていく必要がある。
『教える力,育てる力』(セオリービジネス 講談社)
『からくり民主主義』(高橋秀実 新潮文庫)
今読んでいる『教える力,育てる力』(セオリービジネス 講談社)に内田樹氏への特別インタビューが掲載されていた。この中にで,なるほどと思ったものが次の言葉である。
●(師匠に出会えるかは),「運ではなく,センサーが自分に備わっているかどうかだと思います」である。
私と野口先生との出会いに関しても,同じような経験がある。若い時に,ある保護者から,モラロジー主催の野口先生の講演会への誘いがあった。しかし,その時は恥ずかしながら野口先生について全く知らなかった,そして私自身に学ぼうとする意欲がなかったこともあり,参加しなかった。その3年後,初めて参加した時に,あの時参加しておけばよかったと非常に後悔したことを覚えている。出会いがあっても,その人に学ぼうとする気持ち(センサー)がなければ,つながりができないということである。また,いくら資料を他の教師に配布しても,いくら公開授業をしても,相手にこのセンサーが備わっていなければ,その教師は伸びていかないのだと思う。若いうちから,いろいろなセンサーを身につけておく必要があるだろう。
昨日から,仕事をはじめた。3つの仕事がある。
1つは,実力テストを1つ作成すること
2つは,新雑誌の原稿作成すること
3つは,「いのちと食」をテーマにした道徳授業を創ること。
元日から2日間,どれから手をつけようかいろいろと考えていたが,とにかく考えるだけでは はじまらないので,悩む時間が一番短いと判断した実力テストから手をつけることにした。結果的には,昨日一日かけておおかた出来上がった。あとは,こまかい点をチェックする仕事が残っている。そして,一番手強い原稿書きの構想メモを書き始めたところで,ギブアップした。1200字という少ない分,難しくなる。だらだらと書いても読者に響かないだろうし,理屈だけ書いても読みづらくなるだろうし,創刊号ということもあり,自分としては,1つのことに絞って書きたいと 思っている。道徳授業づくりについては,道徳教育改革集団の仲間から資料をもらったこともあり,それを参考にして,また自分でも資料を集めている最中である。こちらも思いついたことをノートに書き出しているだけである。遅遅として進まない。難しいところである。2月の公開授業に間に合うのか,心配だ。しかし,多くの方に迷惑がかかるので,できなかったではすまない。全力でがんばるしかない。このような追い詰められることも自分にとっては大きな修業となっていることは間違いない。
ある言葉が相手の心に響き,伝わるということはどういうことか考えた。何故そのようなことを考えたかと言えば,ドリアン助川さん(現TETSUYAさん)の「青春放浪」というエッセイを読んだからだ。その本の中に次の文がある。
●僕の言葉ひとつひとつで,お客さんは笑ったり,拍手をしたり,時には涙を流したりもする。 それは言葉そのものの刺激ではなく,言葉を媒介として心が触れあうからなのだと思う。
うーん。この文章でスイッチが入った。
例えば,「プラス思考で生きよう」という言葉を受検を控えた生徒に投げかけたとする。この言葉自体対してはほとんどの生徒は,悪い印象は受けないだろう。しかし,響き,伝わったかとなると疑問である。言葉が上滑りする生徒もいるに違いない。これは教師が考えている「プラス思考」という言葉が持っている意味と生徒が知っている「プラス思考」という言葉の意味とでは同じだろうが,その言葉にリンクするものが違うからだと思う。教師とって「プラス思考」という言葉には,本来の意味だけではなく,その教師が体験してきたこと,本で読んだこと,聴いた音楽,見た映画などとリンクしている。一般的に考えても,生徒よりも教師のほうがリンクする数,内容ともに多くなり,逆に生徒はそのリンクが少なく,内容もあまり深くないはずだ。この違いが,言葉が響くかどうか,伝わるかどうかに出てくるのだと思う。ある言葉のリンクする数が多ければ多いほど,相手との重なる部分が多くなる。そうなれば,言葉が響きやすくなるのではと考えた。つまり,AさんとBさんの言葉の公約数が多ければ,多いほど響くとなる。(はずである)その公約数は感性と言ってもいいのではないか。では,言葉を響かせるためにはどうすればいいのか。まずは教師自身が感性を磨くことである。そう言葉とは,感性なのだ。
この「半径3メートルの教育論」も今回で900回を迎えた。書き始めた頃は,日々の出来事や考えたことの備忘録程度にとらえていた。つまり自己満足で始めたものだった。しかし,今はこの㏋の向こう側にいる読者を意識して書いている。900回を迎えるまでに,いろいろな反応があり,多くの方とのつながりができた。質問や資料提供,意見交換などである。このHPにはこの他,いろいろなコーナーを作っているが,定期的に更新しているのは,この「半径3メートルの教育論」と「年間100冊読破計画」だけである。いずれは,この2つのコーナーもブログへ移行しようかとも考えている。とりあえず,1000回までは,この形式で書くつもりだ。今後とも,このコーナーをどうぞよろしくお願いします。
4月に出版予定の教育雑誌の原稿書きを一応終えた。昨日1日をかけて書き上げた。しかし,大切なことはこの原稿を完成とはせず,一晩ねかせることである。その時は,満足して完成したと思っても,次の日,見るといろいろマズイ点が見えてくる。読点の打ち方,文のねじれ,語尾の統一,わかりづらい表現などが見つかる。これを修正する。 あとは,出版社の担当などに見てもらい調整していくことになる。こう考えると,原稿ってカレーと同じだなあ。と思ってしまった。
先日,NHKで放映された「7サミット世界七大陸の最高峰へ若き登山家の全記録」を見た。栗城史多(くりきのぶかず)さんの挑戦を描いたドキュメンタリーである。東京でフリーターをしていた彼は,生きる意味を見いだせないでいた。そんな時,出会ったのが登山である。北米大陸のマッキンレー登頂を皮切りに次々と各大陸の最高峰を上り詰めていく。しかも彼は,単独無酸素登頂である。そして自分の様子をカメラで撮影し,ライブで発信しているのだ。彼の息づかい,苦しさ,喜びがリアルタイムで伝わってくるのだ。彼は,正直だ。辛いときは「苦しい」,寒い時は「寒い」と叫ぶ。泣く。生きているぎりぎりのラインで,出る言葉は単純だ。「生きたい」「すごい」「生きて帰る」しかし,この言葉が非常に重い。超人でもない,普通の若者の苦しむ姿に,いのちの輝きをみた。
ある雑誌に書いてあった「開示悟入」という言葉が気になった。この言葉は「法華経」の中に出てくる言葉だそうだ。これを教育に置き換えて,私なりに解釈してみた。
●開…まず教師は,教えるために,生徒に心を開かせる必要がある。
●示…考えさせる前に,「どうするのか」「どうやるのか」などしっかりと示す必要がある。
●悟…生徒になるほどと思わせる。納得させる。
●入…最後に上っ面の知識ではなく,生徒の心や頭にしっかりとしみ込ませる。
最近,酒井雄哉さんの人生を描いたノンフィクションを読むなど,仏教関係にひかれてしまっているような気がする。
本日,読破した『教える力,育てる力」(セオリーMOOK 講談社)は,一流スポーツ選手を育てた指導者たちの育て方,教え方が数多く紹介されていた。スポーツでは,そのスポーツをしたい人が集まってくることをベースにしている。しかし,学校は,そういったベースとなるものが不安定である。生徒全員が,勉強をしたいからきているとは言えないのだ。このように,スポーツと学校教育では,同じ条件とは言えないが参考になる部分が多かった。その中で特に教師としていいなと思ったものは
●「たまに褒めることですね。1~2ヶ月に一度くらいでしょうか。ふだん叱られることの多い子供たちなので,たまに褒められると”なるほどそうか”と思ってやる気が出てくるものなんですよね」(リトルリーグチーム総監督 有安伸吾)
●スパルタでもない。放任という名の自主性でもない。今の前田の最大の武器は「言葉」だ。
「手を出せないってわかっているから,選手はしらを切ったりするとがある。そういうときは怒鳴ってもしょうがない。『逆の立場になって考えてみろ。おまえだったらそういう態度の選手を使いたいと思うか』と。それがいちばん効きますね。それと『ゆとり』が出てきましたけど,私はこれも端から警戒していましたよ。選手たちにはずっと言っていた。詰め込みがあってこそのゆとりだぞって」(帝京高校野球部監督 前田三夫)
●「レフリーの役割とは選手とコミュニケーションを図りながら,いいゲームをつくりあげていくことにある」(日本ラグビー協会A級レフリー 桜岡将博)
元日,実家へ年始の挨拶に行ったが,その時に,「させぼ夕学(せきがく)」というものがあることを知った。これは,慶應義塾の社会人教育機関である「慶應丸の内シティキャンパス(慶應MCC)」が実施している定例講演会『夕学五十講』をインターネット通信を使って受講するものだ。 もちろんリアルタイムで受講するので,質問もできる仕組みになっている。参加料も格安で,1回あたり500円となっている。また,講師陣がすごいメンバーだ。北京五輪陸上銅メダリストの朝原宣治氏,無駄学,渋滞学の西成活裕氏,爆笑問題ニッポンの教養に出演した日本のヘレンケラー,福島智氏などである。特に,西成の氏の講演を聴きたかったが,都合がつかなくて参加できなかった。(今日の夜だった)次回は是非参加したいと思っている。大都市に行き,高額な参加料を払って講演を生で聴くことも大切だが,時間やお金に余裕がない私にとってこのような講演会は,とても魅力を感じている。今後もこの「させぼ夕学」を注目してきたい。なお,慶應MCC「夕学五十講」の過去の講演記録は,以下のブログで見ることが可能。講師陣には,作家の重松清氏,作詞家のなかにし礼氏,ノンフィクション作家の沢木耕太郎氏,希望学の玄田有史氏,ゴリラ研究の山極寿一氏などすごい面々が揃っている。この記録を読むだけでも大いに勉強になる。今後,じっくりと読んでいきたいと思う。
●慶應MCC「夕学五十講」楽屋blog
『ダイイング・アイ』(東野圭吾 光文社)
先日,NHKの宮崎駿氏と養老孟司氏の対談番組を観た。その中で,養老さんが言っていた言葉が記憶に残った。それは,交番などに書かれている「今日の死亡者数 1名」掲示板についての話である。この1名は一体何を伝えようとしているのか。死者の数だけを提示するだけでは,命の大切さを伝えることはできない。それよりも,○○○男さんが交通事故で死亡しました。という名前と 死体の写真を提示した方がよっぽど,命の大切さが伝わるのではないかと養老氏は語っていた。 つまり,日常生活から死というものが隔離されてしまっては,本当の意味での命の尊さは伝わらないということだ。確かに,私自身も社会科や道徳の授業でも,死者や行方不明者の数を提示することで,被害の大きさや命の大切さを教えている。テレビや新聞のニュースでも数によって,被害の大きさを伝えようとしている。しかし,そうではない。数の向こう側にある,○○○男さんの命,生活,家族などを知ることにより,命の重さがわかるのだ。血の通っていない数字に意味があるのではない。一人一人が持つ名前のついた命に意味があるのだ。
『一歩を越える勇気』(栗城史多 サンマーク出版)
この1週間毎日の日課となっていることがある。それは,先日紹介した,慶應MMCの講演記録が掲載されているブログを読み,ポイントをノートにまとめることだ。このブログは,A4一枚程度の内容なので,短時間で読み,まとめることができる。一日,一人の講演記録を読み,まとめている。これまで,ノートにまとめた講師は,田坂広志氏(シンクタンクソフィアバンク代表)、玄田有史氏(希望学),高塚猛氏(ダイエーホークスオーナー代表),柴田昌治氏(スコラコンサルタント)などである。経営者や経済学などの大学教授が多いが,教師にも大いに参考になる部分がある。例えば,柴田氏の講演記録でメモしたのは,次の部分である。
●企業幹部の社員に対する姿勢として「会社が決めたことだからやれ」という指示や命令ではなく,夢,展望を語る,方向性を示す,励ます,部下を守ることである。つまり,質の高いネットーワークをつくることである。気楽に真面目な話ができる場「オフサイトミーティング」(会議でもない,アフターファイブでもない)を持ち,思いの共有の促進を図ることである。
これは,若手教師の育て方の参考になると思う。
今後は,藤原正彦氏,陰山英男氏,鴻上尚史氏など著名な講師の記録が続く。お金を出して講演会に出向いて行かなくても,学ぶことはできる。
来年度の新入生を対象にした,中学校説明会を行った。参加したのは,小6の児童19名とその保護者17名。中学校からは,校長,生徒指導主事,生徒会役員そして教務主任の私だった。校長のあいさつ,生徒会役員からの中学校生活のプレゼン,生徒指導主事から生活面などの話があった。 私は,教育課程の概要について説明する前に次のような話を約5分間行った。
●小学校と中学校の大きな違いは何だと思いますか。(数名を指名)
英語という新しい教科が始まるとか,教科別に先生が変わるとか,授業が5分伸びて50分間になるとかいろいろあるでしょう。しかし,先生が考える大きな違いは,中学校3年間は,大人になる準備をしておく時期であるということです。高校生になって一人暮らしをしたり,中卒で就職したりする人もいます。もちろん,高校生活では,みなさんは子供扱いはされません。そのためには,中学校3年間で成長しておくことです。楽しいとか,面白いとか,好きとかだけではなく,きついとか,やりたくないとか,嫌いだとかいうことを我慢して乗り越える必要があります。乗り越えた時に成長できるのです。できないことではありません。みなさんの先輩も乗り越えていったのです。それができれば,大きな喜びや楽しさなどを得ることができます。わずか5分程度の話だったが,会場が引き締まった雰囲気になった。
今夜放送されたNHKの「クローズアップ現代」のテーマが「ほめる力」だった。その中で,気に入ったのが,ゲストで来ていた春風亭小朝さんの言葉である。
●最近の弟子たちの様子を見ていると,2種類いるように思います。小さい頃からいつもほめられてきた弟子と全然ほめられたことがないまま大人になった弟子です。(作為的にほめるのではなく)いつも愛情をもってその人を見ていて,その人が安心するする言葉をかけてあげることがほめるということです。その人が一番ほしがっている言葉です。人をほめるツボというものがあるのです。
中学生も一緒だと思う。いつもほめればいいというものではない。また,いつも叱ればいいというものでもない。ほめるタイミングがある。また,ほめる技がいる。また,様々なほめる言葉を持っておく必要がある。その生徒が実際やったことに対してきちんと評価することがほめることだと思う。そのためには,日頃から,生徒をよく観察しておかなければ適切にほめることはできない。いわれのないほめ言葉では中学生は不信感を抱くことになる場合がある。「よし」というとても短い言葉でも,ある生徒には,すごいほめ言葉になることもあるのだ。私が新採2年目で担任した生徒で,家族でとても大きな不幸があった女子生徒がいた。1週間以上欠席して久しぶりに 学校にきた時に,何という言葉をかければいいのか,正直わからなかった。夕方まで特別な言葉をかけられないまま放課後になった。考えた挙げ句,手紙を書くことにした。励ます言葉を探せば探すほど,見つかる言葉がなかった。結局,私が書いた言葉は「がんばれ」だった。しかも,便箋いっぱいに,たくさんの「がんばれ」という言葉を書いた。その手紙を彼女がどのように受けとめたかはわからないが,それから休むこともなく,元気よく中学校生活を送り仲間と一緒に無事に卒業していった。ほめるとは違った話になってしまいました。スミマセン。若かったからこそできたことだなあ。
車中で聴くものといえば,ほとんどが音楽やラジオ番組だろう。最近,私は落語を聞いている。お気に入りは,桂枝雀さんである。古典落語も枝雀さんにかかれば別の話のように聞こえる。枝雀さんの得意とする顔芸やアクションが見られないのは残念だが,それでも十分楽しむことができる。話の緩急,見事な間と描写などやはり天才だ。特に気に入っているのは,「宿替え」「夢たまご」そして,枝雀流の進化論である。TUTAYAに桂枝雀全集CDがあるので,それを利用している。音楽を聴くよりも,島の住宅に着くのが早く感じている。
『日本人の矜持』(藤原正彦 新潮文庫)
先週,学校給食週間の取組として各学級で標語をつくることがあった。いつもお世話になっている給食センターの人たちへの感謝の気持ちを表す目的もあった。さて,出来上がった作品を見ると,「おいしい給食ありがとう」といった,どれも同じようなものだった。これは,日頃から生徒の実態把握をしていれば,おおよそどんな作品が出てくるか予想ができることである。そのためには,作品を書かせる前の指導をしっかりとしておく必要がある。私が,学級担任ならば,次のような指導をすると思う。
●「ありがとう」という言葉を使わないで感謝の気持ちを表現してみよう。
●給食に関して,自分たちのまずい点をあげてみよう。
●給食に関して,自分たちのよい点をあげてみよう。
●給食センターの人たちが,(言葉ではなく)よろこぶ君たちの行動はどんなことだろう。
標語づくりという簡単な取組だが,これを通して生徒をどこまで高めたいのかをしっかりと認識してそれに対する策を練る必要があるのだと思う。
平成24年度から完全実施される学習指導要領には,職場体験学習を5日程度実施することが望ましいように書いてある。現在は,2年生が10月中旬,3日半で実施している。離島ということもあり,引き受けてくれる事業所が少なく,また,景気が悪くて引き受けたくても余裕がないと言われる事業所もある。何も知らない中学生が5日間も職場にいれば,時間的にも制約が多くなり,利益も面でも影響が出ていることだろう。しかし,地元の子供を地元で育てたいという優しい気持ちに甘えてしまっている。これが,5日間となればますます,お願いしにくい状況になるだろう。 もちろん予算的にも,厳しくのお礼も返せない。このような現状を何とかできないかと考えた。あまり良い考えとはいえないだろうが,中学校の事業所に対する誠意は伝わると思う。その考えとは,1つに職場体験学習を引き受けていただいた事業所に,ステッカーを配布する。そのステッカーには,「職場体験引き受け事業所」と書いてある。こども110番みたいなものだ。2つは,市や町の広報誌に,事業所名を掲載する。こういったことをすることで,その事業所のイメージアップができるはずだ。他に良い考えはないだろうか。
『活字たんけん隊』(椎名誠 岩波新書)
昨年も開催した,佐世保で行っている教師修業セミナー冬の陣を今年も実施する。講師には,北九州から菊池省三先生,そして宮崎からは日向教育サークルの代表である鈴木健二先生である。学級づくり,道徳授業について存分に堪能できる1日となるだろう。うちのサークルからも道徳模擬授業を行う予定である。それを講師の方に斬っていただくのだ。授業者にとっては辛いことだろうが,これが大切である。現場でしっかりと評価されることはあまりないからだ。もちろん,批判ばかりだけではなく,代案や修正案やアイデアがいただける。これが大いに参考になる。今回,私は道徳授業の講評役である。これが大変だ。授業者や参加者が納得するような講評をする必要があるからだ。しかし,これも私にとって修業となるはずだ。みなさんのご参加を待ちしています。
先日の授業でバリアフリーを扱った。段差や障害がない社会のほうが住みやすいに違いない。その通りである。しかし,これが進みすぎるとどうなるかを考えた。大きなバリアは必要ないが,ほんの少しのバリアは必要なのではないかということである。つまり,ほんの少しのバリアがあることで,障害者とのコミュニケーションがとれる機会が出てくるのだ。例えば,横断歩道の前にちょっとした段差があり,そこを白いつえを持った方が通りかかったとすれば,声をかける人が多いのではないか。「ちょっと段差がありますよ」「大丈夫ですか」などである。バリアフリーがすすむと,みんな大丈夫だろうという考えをもつ人が多くなり,声をかけなくなってしまうのではないかと思う。こんな考えは間違っているだろうか。
私が所属している道徳教育改革集団の機関誌である『道徳教育改革』の最新号が届いた。私もちょっとした連載をもたせていただいている。毎回の締め切りギリギリまで書けずに苦しんでいて,編集長にはずいぶんと迷惑をかけている。さて,今回一番興味深く読んだのは,野口芳宏先生が千葉県の教育委員に就任された時の様子を詳しく書かれてたものだ。中でも,野口先生が今持たれている4つの問題意識は,参考になった。その4つとは,
1 研究と修養の問題
2 スーパーリーダー塾の構想
3 根本,本質,原点への回帰
4 身銭を切って自ら学ぶ風土 である。
注目は,3である。目先のことだけに振り回されている教育現場を変えるためには,教育とは 何かという根本から考えることが大切だからである。日本全国の教育委員会で,このような議論が交わされるようになれば,教育現場は変わっていくだろう。
『世界どこでもずんがずんが旅』(椎名誠 角川書店)
『5人の落語家が語る ザ・前座修業』(稲田和浩・守田梢路 NHK出版生活人新書)
長崎大学教育学部の上薗先生の研究と連携した取組が明日から始まる。テーマは「食といのちを考える」である。その第一弾として,明日「ブタがいた教室」の映画上映である。生徒だけではなく,PTAと連携し保護者の参加もお願いしている。この映画の前と後で,連想調査を実施し,生徒の変容を見ることになる。そして第二弾として,来週,私が道徳授業をすることになっている。大まかな構想はできているが,食育との関係もあるので,栄養職員にもT2として協力していただくことにした。その授業後に,三度連想調査をすることになる。映画と道徳授業を通して,生徒の「いのち」「死」「食」などに対する意識がどのように変容するのか,楽しみである。とりあえず,明日の映画上映を成功させたいと思っている。
『少年リンチ殺人事件』(日垣隆 新潮文庫)
道徳性の意識調査のための映画上映が無事終わった。全校生徒及び職員と10名程度の保護者が参加した。島には映画館がないため,久々大きなスクリーンで映画を観た生徒も多かったことだろう。現在は,レンタルDVDが普及しているため,映画が「孤」で楽しむようになってきている。1つの映画を話題にして,友達や家族などと話をする機会が少なくなっていると思う。今日の映画も,同じ時間に同じ場所で同じ映画を観たということが大切なのだ。今日,来校された保護者はきっと食事の時に,映画の話をするに違いない。さらには,食といのちについて子供と話をされたことを切に願っている。最後に,長崎からわざわざ来ていただいた映画センターのお二方どうもありがとうございました。さあ,来週は私の道徳授業だ。指導案ももう少しで完成します。
先週の土曜日,教師修業セミナーを開催した。JRの列車事故により遅刻者がでたが結果的には20名の参加者だった。講師には,菊池省三先生と鈴木健二先生を招聘した。菊池先生の学級づくりのコツ,鈴木先生の道徳授業づくりのポイントなど大いに学ぶことができた。2人の講師の先生に共通していることは,根本から考え,工夫をこらし,実践されているということである。普段,気にも留めないことやさらりと流したり,惰性でやっていることに注目し,考えられているのだ。 菊池先生のほめ言葉のシャワー,学習ゲーム,鈴木先生の全校集会での話など使えるものを数多かった。さて,私は2つの道徳模擬授業の講評をした。しかしこれが全くダメだった。10分程度の授業を見たあと,短時間で講評をするのだが,自分の視点が定まっておらず出てくる言葉もまとまりがないものだった。代案をしめしたつもりだが,これも具体性に欠けたものだった。とにかく授業者の2人の先生にはとても悪いことをしたと思っている。私の後に鈴木先生が素晴らしい講評をされたことが,救いだった。自分の課題がまたひとつ見つかった。とにかく今の自分に満足していることが,失敗の原因だと思う。修業不足を痛感したセミナーだった。
『アホの壁』(筒井康隆 新潮新書)
筒井康隆氏の新刊『アホの壁』を読破した。タイトルはふざけているが,中身はしっかりとした人間論だ。アホが歴史を変え,世界を面白くさせているのだ。この中で,特におもしろかったのは,ビジネス現場における様々なアホについて書かれた第4章「人はなぜアホな計画を立てるか」である。その中からいくつかを紹介する。
三 成功の夢に酔うアホ
四 よいところだけを数え上げるアホ
五 批判を悪意と受け取るアホ
六 自分の価値観にだけ頼るアホ
七 成功した事業を真似るアホ
八 専門外のことを計画するアホ
このアホを何かと置き換えることができるなあと考えてしまった。あなたは,何と置き換えますか。アホな話はこれでおしまい。明日は,長崎大学の教授が参観する道徳授業である。がんばるのみ。
長崎大学の上薗先生との連携させた道徳授業を本日行った。食育との関連から,学校栄養職員とのTT授業とした。参観者は,長崎大学からは上薗先生,映画上映との関係で映画会社のお二人, 保護者1名,校長をはじめとする本校職員4名だった。絵本をメインとした授業で,読み聞かせの時は,生徒はとても真剣に聞き,集中していることがわかった。授業後,校長室で授業について,4人で話をした。映画について,授業について,付属小や先進校での道徳授業を現状など,様々な話題が出て,とても勉強になった。この道徳授業をつくりあげるまでに,苦労したが何とか実施できてよかった。このような場を与えられることで,学ぶ機会ができたことに感謝である。T2を快く引き受けてくれたY先生,どうもありがとうございました。
先週の火曜日夜に行われた小中合同の学校支援会議で,3分程度話をする機会をいただいた。せっかく学校関係者の前で話をするのだからと思い,ネタを探し,構成を考えた。そして話した内容が以下のものである。
●みなさんはゲーテという人を知っていますか。そう,『若きウェルテルの悩み』などを書いたドイツの作家ですね。このゲーテが次のようなことを言っています。「生活はすべて2つから成り立っている。したいけれど,できない。できるけれど,したくない。」今の中学生はどちらだと思いますか。私は,できるけれど,したくない生徒が多いように感じています。できる力をもっているのに,出そうとしていないのです。では,この力を出させるためにはどうすればいいと思いますか。厳しく怒ったり,怒鳴ったりばかりで,生徒は力を出そうとするでしょうか。もちろん,悪いことをしたときは,しっかりと叱ることは大切です。しかし,大切なことは,できることはやり方を教えてやらせてみる。できなければ,どこがまずいのかを生徒に考えさせる。この繰り返し。 そして,できた時はしっかりとほめることです。ほめすぎはだめです。しかし,あまりにもほめられていない生徒が多いのです。ほめることは甘やかすことではありません。生徒を認めることです。保護者はもちろん,地域の方も生徒が良いことをやったり,できることを自分でやった時は,しっかりとほめてください。
『向日葵の咲かない夏』(道尾秀介 新潮文庫)
3月に入り,来年度の教育課程の準備を進めている。授業時数,年間計画,新学期に向けた提案文書作成などなどやることが多い。特に,数字を見ることが多くなっている。2つの文書の数字がピタリと一致すればいいのだが,どこか間違っているため,一致せずに間違っている箇所をていねいに探していく。この作業がなかなか大変だ。数字を見るだけでイヤになってくる。藤原正彦氏は,数字は美しいと言っているが,なかなか一致しない数字は,お世辞にも美しいとは言えない。 明日こそ,美しい数字と出会うことを願っている。
先週,行った道徳公開授業の感想を同僚にいただいた。質問もあったので私なりの考えを書き, 本日,全職員に配布した。○が同僚の感想など ●が私の考え
1 指導案について
○先日の「ブタがいた教室」を題材にいのち(食育)の教育を展開されるのかと思っていたので意外でした。TTで学校栄養職員が入られたことで日頃の食育活動に実践をつなげる工夫であったと思います。
●映画が食肉センターに送られるまでを描いていたので,その後の内容を扱った資料で授業をしようと考えました。資料の絵本は,昨年の6月に購入していたもので,この絵本を資料に道徳授業が創れないかなと思っていました。最初は,Y先生からいただいた統計と東京の先生が実践された資料を参考にして,給食の残飯量という事実を示しながら進めていく構成を考えていました。しかし,命の尊さは数字ではないと思い変更しました。
○調査も含めての50分だったのですか?
●そうです。絵本だけの資料では,50分間はもたないと考えました。しかし,その他の資料を使うと絵本の持つ魅力が薄らいでしまうと判断しました。道徳授業で失敗する原因の一つは資料の使いすぎです。あれこれ使うと,生徒の思考が拡散してしまいます。結局,何を言いたいのか分からない,ねらいに近づけない授業になってしまいます。
2 資料の選定
○(とくに絵本)が主題に迫るものであり,またスライドで見せることで自分の考え,イメージを深めやすくなっていたと思います。1時間,生徒の集中をきらさないようなテンポであったと思います。
○テンポが良いと思いました。
●授業では,導入とテンポはとても大切だと思います。特に中学校では,どんなにいい資料を使ってもテンポが悪いと生徒の集中が続きません。テンポは,できるだけ簡潔な説明と明確な指示,効果的な発問といろいろな学習形態と発表方法で作っていきます。
○栄養職員とのTTはとても良いアイデア。専門性を生かせて,話に説得力があります。
●Y先生には,ご無理を言いました。しかし,TTでやってとても効果があったと思います。ありがとうございました。
3 生徒の反応や活動について
○ワークシートに記入させ,先生が机間巡視をされて意図的に意見を出させているのが良いと思います。また,日頃からの学習姿勢のルールが徹底されており生徒がよく集中していました。
●教師の授業力が高く,生徒が十分に育っていれば,指名なし発表や自由討論も可能です。しかし,私自身まだまだです。ですから机間巡視をしながら授業構成を考えています。 ねらいに近づけるために,だれをどのタイミングで指名するかを考えています。授業のルールは,4月のはじめ1週間をかけてしっかりと教えてきました。なぜ,こんなことをするのかという理由付けも行いました。(プリントリレー,いすを入れる,弾んだ返事など)
○自分をじっくり見つめることができていた…にはまだ手が届いていないかもしれません。
●私もそう思います。道徳授業の限界です。1時間の道徳授業でできることは,生徒をその気にさせるまでです。たとえ話で「道徳の授業は抗生物質ではなく,漢方薬です。じっくりと効いてくる。」とよく言われるところです。ですから,その他の授業や学活,行事,話,その他の教育活動と連動させることにより深化させ,行動化できるのです。
4 その他
○最後に生徒に授業の評価をさせているところがよいですね。真似したいと思います。
●生徒に授業を評価させることで,自分の授業の善し悪しを客観的に数値として考察することができます。また,いつも評価される側の生徒が,教師の授業を評価することで,授業への意欲も生まれます。研究授業や公開授業は終わって安心という雰囲気が多いように感じています。しかし,大切なのは,授業後の分析です。そのためには,授業記録を自分で書いて残す作業を必ず行うことです。書くことにより,自分の思考が整理され,改善へとつながります。
○彼らは食前,食後のあいさつをきちんとしません。しかし,授業後,「これからは命あるものに 感謝して食前,食後のあいさつをきちんとしますかと聴いたら「はい」と返事をしました。何人,意識してくれるか明日の給食が楽しみです。公開授業お疲れ様でした。
●道徳的心情を育て,実践力を身につけさせることは,口で言うほど簡単ではありません。道徳授業を「接着剤」としてとらえ,様々な教育活動とつなげていくことで行動化できるのだと思います。
『青い鳥』(重松清 新潮社)
昨日(3月7日)放送されたTBS系の情熱大陸はとても興味深かった。登場したのは,改善士(こんな職種があったの?)の横田尚哉(よこたひさや)氏だった。横田氏は,公共事業のコストカットをコンサルトしている,今注目の人だそうだ。10年間で総額1兆円分の公共事業の改善に乗り出し,2000億円のコストカットを成功させたそうだ。特に,興味深く見たのは,FAというものだ。FAとはファンクショナル・アプローチのことだ。ファンションとは,機能,効用,意図,目的という意味で,世の中すべての「モノ」は何らかの意図を達成しようと思いある手段を選択した結果である。と横田氏は言っている。このFAという考えで,日常生活をじっくりと観察すると,すべてのモノが意味深いものになるのだ。例えば,電車のつり革の長さ,視覚障害者のための黄色い点字ブロック,ペットボトルのカバーなど,誰のために,何のために,そうなっているのかを常に考えるのだ。そのことにより,改善点が見えてくる。横田氏は,ある大学の講演会で,次のような問題を学生に投げかけていた。
●( )は( )を( )するためのモノ
( )に言葉を入れてみよう。
例えば,眼鏡は,視力を,補うもの。ここから,考えると視力を補うためのものならば,眼鏡でなくてもいいのだ。眼鏡以上に機能的なものはないか。従来の眼鏡の形でなくてもいいのではないか。などと深く考えることにつながる。
すべてのモノを誰のため,何のためという視点で考えることは,教育にもあてはまる。学校で当たり前のように行われている様々な教育活動は,誰のため,何のために実施しているのかを考えてみる必要がある。班作り,日直,専門部活動,始業式などなど。学校教育にFAという考えを取り入れることにより,学校現場が大きく変わるような,そんな新鮮な考え方だと思った。さっそく,取り入れてみようと思う。
本日,はじめての卒業式練習を行った。3年生は,高校受検で不在だったため1・2年生の指導を行った。体育館に生徒を集めて,次のような話をした。移動式黒板に次のように書いた。
●卒業式は( )を( )ためにする。
○( )に入る言葉を考えなさい。時間は1分間です。
1分後,1年生の一人を指名し,答えを発表させた。
・卒業式は(卒業生)を(祝福する)ためにする。
○そうですね。しかし,それだけだったら,3年生の教室でやればいいでしょう。わざわざ,体育館に全員が集まってしなくてもいいはずです。他にはないですか。次に2年生を指名し,発表させた。
・卒業式は(卒業生の保護者)を(お祝いする)ためにする。
○それもあります。しかし,それだけだったら,卒業生の家に,お祝いを言いに行けばいいでしょう。2年生は,去年の卒業式や今年の入学式でも言ったことなので,覚えている人もいるでしょう。
他にありませんか。次の2年生を指名した。
・卒業式は(自分)を(成長させる)ためにする。
その通りです。卒業生のためや保護者のためだけではなく,自分の成長のためにやるのです。
そう考えると,式の練習中,私語をしたり,ふらついたり,式歌の声が小さかったりしないはずです。楽な方に流れては自分は決して成長はしません。これからの練習や本番では,自分を成長させるためと考え,全力を出して欲しいと思います。この後,式の流れの具体的な動きを教え,やらせていった。明日も,練習は続く。毎回成長してくれることを願っている。
もう,おわかりでしょうが,これは,先日紹介した,FAをヒントにしました。
昨日に続き,1・2年生の卒業式練習を行った。同じ練習を繰りかえしても効果が薄いと考え,今日は,流れを変えた指導を行った。まず,1年生だけで,式の流れを一通りやらせた。マズイ点やおかしい点があっても続けさせた。終わり,2年生に評価をさせた。100点満点で何点ぐらいの取組だったか,数名に発表させた。次に,同じように2年生にやらせた。そして,同じように1年生にも評価させようとしたが,しにくい表情だったので,私が評価した。その後,全体的になおした方がよい点を1つに絞って指導した。(いくつも挙げると,生徒の意欲が高まらない)昨日よりは,2年生が頑張っていたので,そこを評価して終えた。(極微の成長をほめる)外は,吹雪いている中,寒い体育館で生徒はよくがんばったと思う。明日は,いよいよ全学年での練習となる。 その前に,3年生への指導をしていく。できる限りのことはやる。
本日,風雨の強い日だったが,第5回卒業証書授与式が無事終わった。3日間という短期集中型の練習だったが,本番では,1・2年生も1時間30分よく頑張り式を成功させたと思う。答辞や送辞,式歌では卒業生だけではなく,1・2年生も涙を流す場面も多く見られた。出席された来賓の方々から,とてもよい式であったとお褒めの言葉をいただいた。司会をしていた私も,卒業生の3年間を思い出して,グッときた場面もあった。式が終わり,見送りの最中,卒業生から色紙をもらった。そこには33名全員から私に対するメッセージがビッシリと書かれていた。
●先生の授業の思い出といったら本当に面白い話ばかりです。先生の言葉で助かったこともありました。本当に ありがとうございました。
●山中先生の授業はとても楽しくて面白かったです。中学の社会はむずかしいかなと思っていたけどそんな事はなくてとても面白いものでした。3年間ありがとうございました。
●1回も担任になってもらえなかったのが,少し残念でした。
●先生の授業はとて楽しく時間が過ぎるのが早かったです。これからも先生の授業のスタイルで頑張ってください。
33名の卒業生,みんなと過ごした時間が一番の宝物です。卒業おめでとう。また,会いましょう。
『日本・日本語・日本人 』(鈴木孝夫・大野晋 新潮選書)
先日,何気なくネットで調べものをしていると,藤井千春氏の論文を見つけた。藤井氏の論文をはじめて読んだのは教師になって2年目ぐらいの時だ。定期購読をしていた教育雑誌の中で,道徳授業について書かれたものだった。さて,今回読んだ論文は,「どうとくのひろば」というページ掲載されたもので,題名は「道徳教育の根本的な課題~子どもたちの居場所作りと仲間関係の構築~」だった。その中で,メモしたのは,以下の部分である。
●仲間関係の中での自尊感情と自己有用感の形成を促進することである。そのような関係性が構築されるような,また,そのような関係性が機能するような学習活動を展開することが,学校における道徳教育に求められている在り方である。
●道徳的実践力とは,現実の生活における人間関係の中での行動として示される。道徳的実践力とは,社会生活を支える協同的な活動に有能に「参加」できる行動力なのである。そのような行動力は,自尊感情と自己有能感によって支えられる。
現在,自尊感情や自己有用感が私が一番興味を持っているテーマなので,この部分はとても参考になった。
先日,本県の人事異動の内示があった。私は残留だったが,数名の同僚が異動となった。異動の目的の一つは,マンネリズムの打破にある思うが,共に働いてきた仲間がいなくなるのは,やはり寂しい。うちの学校は小規模校のため,職員室の空気も家族的となっていたため,なおさら別れは寂しい。しかし,異動先には新しい子供と新しい仲間が待っているのだ。どうか,新天地でも活躍して欲しいと思います。お世話になりました。私は,また新しい修業をはじめます。ありがとうございました。
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーの『マネジメント』を読んだら』(岩崎夏海 ダイヤモンド社)
『教育幻想~クールティーチャー宣言~』(菅野仁 ちくまプリマー新書)
本日,平常授業の最後の日だった。1年生は,説明を丁寧にしすぎたため時間がかかり,教科書の内容が終わるのが今日になってしまった。最後の授業内容は,化政文化だった。文化を教える時は,人物名や作品名が数多くでてくるので,つい,ワークシートに頼りがちになってしまい,最後に答え合わせをして終わることが多くなってしまう。しかし,これでは作品の面白さが生徒には伝わらない。そこで,今回は,1つの作品に絞って授業をした。作品は,『南総里見八犬伝』である。大まかな筋を紹介したところで,次の質問をした。
●ここまでの話,みんなが知っているあるマンガの内容と似てないか?
●数名の生徒がすぐに,ドラゴンボールだと答えた。
この江戸時代の終わり頃書かれた『南総里見八犬伝』は,現代のマンガに影響をあたえるぐらい面白い話なんですね。図書室にも置いてあるので,読んでみてはどうかな。最後に,生徒が毎時間,頑張って調べた国語辞書にはってある付箋を一人一人見て,それぞれ評価して終わった。付箋で一杯になりふくれあがったこの国語辞書が1年間の成長だと思った。
本日は,今年度の修了式が行われた。全校生徒が集まった後,進行の私が次のような話をした。
●今からある式は何という式ですか。(2年生を指名し,答えさせた)
○しゅうりょうしきです。
●しゅうりょうしきのしゅうとはどんな漢字を書きますか。(1年生を指名し,答えさせた)
○「終」わるという字です。
●では,2年生どうですか。
○「修」めるという字です。
●「終」と「修」どちらだと思いますか。どちらかに手を挙げてください。
※「終」が3分の1,「修」が3分の2だった。
●正解は,修めるという字です。ですから修了とは,1年間で学ぶべきとをしっかりと身につけているかどうかということです。しいかりと身につけた生徒には,修了書に校長印が押してあります。押されていない場合は,身についていないということです。(ここで「えっ」という表情になった生徒が大勢いた。)しっかりと身についている人は,これからの修了式と離任式はきちんとした態度ができるはずですね。みなさんの1年間の成長を見せてください。では,はじめます。 このような指導をした結果,生徒は立派な態度で二つの式を終えることができた。
先日,新雑誌『教師のチカラ』(日本標準)が送られてきた。教師が本を読まなくなったから売れないのか,面白くないから売れないなのかわからないが,教育雑誌や教育関係本が売れない状況にあるそうだ。そういう状況にあって,新雑誌が創刊されたのだ。気合いが入っていない訳はない。連載がすごいメンバーだ。杉渕鐵良氏,深澤久氏,鈴木健二氏、香山リカ氏,陰山英男氏などである。子供を育てるという視点でいろいろな角度から様々な教師の哲学と実践が紹介されいている。 この雑誌の読者ターゲットが,新採教師ではなく3年目ぐらいの教師であることが興味深い。 その理由は,3年ぐらい経験すると教師は,一通り先が見えてしまったことで,自分が一人前になったと勘違いし,学ばなくなってしまう傾向が強いからだ。こんなすごい雑誌の創刊号に私の拙稿が掲載されたことを本当にうれしく思う。是非,一人でも多くの教師に買ってもらいたい雑誌である。購入申し込みは以下へhttp://www.nipponhyojun.co.jp/sinkan/mag_kyousi_tikara/index.html
『子ども集団を動かす魔法のワザ!』(杉渕鐵良 学陽書房)
昨日と本日は,当番で学校で新年度の準備を進めた。教務主任という役柄は,年度始めや年度末が 一番忙しい。特に新しいメンバーが加わる新年度は数多くの提案文書を作成することになる。作成した文書綴りは以下の通り。
●教育課程関係文書
●新年度提案文書
・日課
・日課表
・校務分掌
・校舎配置図
・職員会議提案議題一覧表
・学級経営案枠
・学年重点努力目標枠
・教科指導目標枠
・分掌部会目標枠
・家庭訪問計画
・入学式実施要領
●道徳教育全体計画
●道徳授業年間計画
●「世のため・人のために」について
旧年度の様々な文書の点検や身の回りの片付けをした後,これらの綴りを職員の各席に置いて 6時過ぎに学校を出た。いよいよ明日は,新しいメンバーでスタートする。どうなるか楽しみだ。
本日,新メンバーが全員揃い,平成22年度が始まった。職員室の空気が大きく変わったように感じた。軌道にのるまでに時間がかかるが最初はスロースタートでいいと思う。焦って,軌道を少しでも外れてしまうと,年度末には,大きくずれる形で終わってしまうからだ。お互い手探りの状態だが,少しずつ慣れていくだろう。離れすぎず,くっつきすぎず適度な距離感を保った職員室であればいいなと思う。
新しいメンバーが加わり,学年,校務分掌,部活動など体制が出来上がった。年齢順で言えば,校長,教頭に次いで3番目となってしまった。つまり平均年齢が若くなったということだ。この若手を育てる意味で,今年度は道徳通信を発行することにした。今までは,道徳資料やその他の教育資料,指導案など不定期に若手職員には配布していたが,通信となると初めてのことである。 若手教師に刺激と情報を与える意味と,今までの学びを整理する意味もある。先週金曜日に第1号を発行した。できれば週一のペースで出していこうと思う。
『壊れ方指南』(筒井康隆 文藝春秋)
『さよなら渓谷』(吉田修一 新潮社)
本日,着任式と始業式があった。担任発表や部活動顧問などの発表があり,生徒の気持ちも新しくなったことだろう。さて,職員の気持ちも新しくなったこともあり,今年度,「世のため・人のために」を全校で実施することが正式に決まった。学校長が興味を示し,賛同してくれたのだ。都市部の中規模校で実施した時と比べて離島しかも生徒数63名の小規模校での取り組で,生徒はどのように変容するのか楽しみだ。その報告は,随時行っていこうと思う。
菅沼仁氏の『教育幻想』(ちくま新書)を読破した。最近読んだ教育関係本の中で一番頷くことが多かった。私の考えに近いものが多かったからだ。気にいった見出しの一部を挙げると,
●学校はすばらしい人間を育てる場ではない。
●みんな仲良くは実現不可能
●「心の教育」ではなく,「行いの教育」を!
●観念的な空疎な言葉は,子どもには説得力がない。
●「個性」より「ルール」を
●子どもたちに教えるべき「社会のリアル」などである。
このような本音で書かれた教育書が多く読まれることを望んでいる。
1年生の担任が本日の道徳授業で「世のため・人のために」を実践された。さっそくどんなことをしたのか,カードを見せてもらった。入学式から一週間でどんな良いことをしたのかいくつか紹介する。
○先週の金曜日の昼休み,入学式に使った花のプランターを運んだ。
○金曜日 学校で Sくんの机の高さ調整を手伝った。
○4月8日 学校で 教科書を運んだ。
レベル的にはまだまだだが,全員が何らかの良いことをやったことは素晴らしい。今後も担任と連携を図って更なるレベルアップを目指していく。
4月の第一週目から全職員に配布し始めた道徳通信が本日で第7号までいった。自分としてはハイペースだが,思いついたことや調べたことをどんどんパソコンに入力していくので,1回の作業で2号分は書いている。書いていくうちに,過去の資料や実践記録,機関誌の「まるどう」や「道徳教育改革」などで参考になることを調べている。そうすると,自分の考えが整理されていくことがよく分かる。書くことの大切さがよく分かる。これからは,週1回の割合のペースに戻し,職員を飽きさせないようにしようと思う。
『横道世之介』(吉田修一 毎日新聞社)
「テストの花道」というのはテレビ番組の名前である。宮崎のK先生のブログで紹介されていた ので,さっそく録画して見てみた。これが面白い。放送しているのは,NHK教育である。大学受験対策の番組だが,出演者がこれまたいい。所ジョージとTOKIOの城島茂である。マンガのドラゴン桜は,勉強のイメージを大きく変える内容だったが,この番組は,より実践的なものとなっている。現役の大学生のアドバイスで説得を増している。大学受験向けだが,中学生にも十分使えるワザがたくさんある。是非,多くの中学教師特に国語教師に見てもらいたい番組となっている。
『東京湾景』(吉田修一 新潮文庫)
『最後の息子』(吉田修一 新潮文庫)
中学校版 とっておきの道徳授業の第8弾が発刊される。すでに日本標準のHPには詳しい内容が掲載されている。私の実践も4つ掲載されている。今回のテーマは失敗から学ぶということである。今日の授業がうまくいった100点満点だと言える教師はそんなに多くはないはずだ。誰でもうまくいかずに悩んでいる。これを失敗の一言で終わらせてしまう教師は伸びていかないと思う。失敗から学ぶことが大切である。最近,とっておきの道徳授業に掲載されている私の道徳授業を全て読み直してみた。今考えると,どうしてここでこんな発問をしたのだろう。どうして,このような構成にしたのだろう。今年で道徳教育改革集団は解散することになる。これを記念して,自分の実践を再構成し直そうと考えている。さあ,どこまでやれるか。
先週の金曜日,福井県のある中学校の先生から電話があった。福井県に知り合いの先生はいないので,少々驚いたが話を聞いてとてもうれしくなった。その内容は,「世のため・人のために」を全校で実施したいので,詳細を教えて欲しいというものだった。しかも,話を聞くために,わざわざ鷹島まで来たいとのことだった。こんなうれしいことはない。うまくいけば,5月の中旬に実現しそうだ。その時のために資料を作成しておこうと思う。
先週の金曜日,今年度最初の教科部会と領域部会が開催された。社会科と道徳に参加したが,その道徳部会での話。昨年度は,九州道徳教育研究大会での提案,へき地教育研究大会での研究授業 を私が担当したので,今年度は静かにすごそうと思っていた。因みに今年度の予定されていることは県道徳教育研究大会での提案,そして定例となっている研究授業である。さあ,この二つを誰がするのかという話し合いになった。結論から言えば,誰も引き受けなかったので,結局二つとも私が引き受けることにした。できれば,若い先生(私より若い先生がほとんどだったが)に引き受けて欲しかったが仕方がない。引き受けた以上は,参加者が来てよかったと思うような提案と授業に したいと思う。さて,何をしよう。
『子どもに勉強を教えるな』(横峯吉文 宝島社新書)
『長崎乱楽坂』(吉田修一 新潮文庫)
『熱帯魚』(吉田修一 新潮文庫)
『きみ去りしのち』(重松清 文藝春秋)
『アザラシのひげくらべ』(椎名誠 文藝春秋)
『小学五年生』(重松清 文春文庫)
今回の本屋大賞にノミネートされながらも,残念ながら大賞を逃した吉田修一氏の『横道世之介』で見つけたいい言葉を紹介する。お母さんの手紙の一部である。
世之介が自分の息子でほんとによかったと思うことがあるの。実の母親がこんな風に言うのは少しおかしいかもしれないけれど,世之介に出会えたことが自分にとって一番の幸せではなかったかって。
親の幸せってここにあるのではないかと思う。平凡だけどとても大切なことに気づかせてくれる
本だった。
一番気になっている冒険家である栗城史多(くりきのぶかず)さんは,現在アンナプルナの登頂
を目指している。その様子をほぼリアルタイムで見ることができる。栗城さんは,これまでも自分の登頂の様子をハンディカメラで撮影し,ライブで発信してきた。冒険家にとって,荷物の重さは命に関わることなのだが,食料を減らしてまでもカメラを持っていく彼のやり方に感動を覚える。その映像を見るたびに,自分と彼がつながっていることを認識できるのだ。彼の息づかい,ぼやき,喜びが直接聞けるのだ。当然,応援する気持ちの入り方が全然違う。栗城さんを応援している自分が,逆に応援されていることに気づく。詳しくは,公式HPを見てください。
『教師力を高める』(鈴木健二 日本標準)
『子どもを伸ばす学級づくり』(土作彰 日本標準)
先週の金曜日の夜,久々のサークルがあった。今年度の人事異動でメンバーが対馬へ転勤したため,集まったのは3人だった。A氏からは,道徳授業実践2本の紹介。いつも思うのだが,どこからこんなネタを集めてくるのか,驚きである。ネタがいいので,もう少しのヒネリがあれば,面白い授業になったと思う。B氏からは,貧困と格差に関するレポート。アメリカの貧困の実態にこれまた驚いた。私は,12号まで行った道徳通信とヨコミネ式教育に関するレポートを持参した。内容的には薄っぺらいものだったことを反省している。最初は,学校内で放課後やっていた勉強会だったが,A氏とB氏に出会い佐世保教育サークルをはじめたそれが10年前。その最初の3人に戻ったという感じがした。6月19日(土)に行われる「教師修業セミナー2010夏」の内容を検討し終えた。そのセミナーの第2講座で,道徳授業づくりについて講義をする。いよいよ資料づくりに取りかかる必要がある。
著者は日向教育サークル代表であり,宮崎の公立小学校校長である,鈴木健二氏だ。この本を読んで,自分の教師修業の甘さと独りよがりさを思い知らされた。教師修業はこのようにやるのだということを具体的に紹介されている。ズバリ言うと,鈴木氏は自分に厳しいのだ。これぐらいでいいだろうという妥協はない。若い頃のこの本と出会っていれば私の教師人生は大きく変わったと思う。そう確信させる素晴らしい1冊である。もちろん評価はA。
●『優しさってよくわからないけど悲しさや寂しさがじょうずに育っていったものだと思うの』
(『きみ去りしのち』重松清)
1 主催者 佐世保教育サークル
2 期 日 2010年6月19日(土)
3 会 場 佐世保技能会館(〒857-0852 長崎県佐世保市干尽町3-3)
4 参加費 4000円
5 講 師 野口芳宏氏・桃崎剛寿氏・山中 太氏・朝長謙信氏
6 日 程
●10:10~10:40 第1講座 格差社会・これからの教育(朝長謙信氏)
●10:40~11:10 第2講座 管理職になって見えたもの(緒方 茂氏)
●11:20~12:00 第3講座 子どもが本気になる道徳授業づくりのヒント(山中 太氏)
●13:00~13:40 第4講座 道徳模擬授業(佐世保教育サークルメンバー)
●13:50~14:40 第5講座 野口流「実感道徳」模擬授業(野口芳宏氏)
●14:50~15:40 第6講座 野口流教師修業・人間修業(野口芳宏氏)
●15:50~16:40 第7講座 中学生を変えた奇跡の道徳授業(桃崎剛寿氏)
皆様のご参加をお待ちしております。なお,先着20名様に私が校内で発行している道徳通信を
プレゼントします。申し込みはお早めに!
1年生は4月最初の出会いから,ほぼ30日が経過した。学級開きの時はどの教師も授業のルールやマナーなどを熱く語るが,30日も経てば,教師自身もなあなあになってしまうことが多い。 そこで,1年生にこの30日間を振り返らせるためのチェックシートを作成した。チェック項目は,①予習 ②忘れ物なし ③音読 ④ノート作成 ⑤辞書引き ⑥ワーク完成など10個である。それぞれABCの3段階で評価させる。30日,50日,100日,150日,200日の5回に分けて評価し,自分の成長がわかるように一覧表にした。さっそく明日,実施する。
先日行った,30日間の授業自己評価の結果を紹介する。まず,合計点から言えば,1年生18名の平均点は71.8だった。(100点満点)
10項目の中で一番,低かったのが,予習である。教科書の音読を予習課題にしているがCの評価をしている生徒が13名もいた。ここは,指導に力を入れていく部分である。
Aの評価が多かった項目は。「あいさつ」「辞書引き」「プリント声かけ渡しリレー」だった。個々の生徒のチェック表を確認して,それぞれの対応を考えて指導していくことになる。
コメントとしては,以下のものがあった。
●宿題を忘れない
●音読予習をきちんとする
●Bをできるだけ減らしてAにする
●Cがあるので,できるだけCを減らすように努力します。
●家庭学習をきちんとする
●音読予習をめんどくさがらないで毎日読んでいきたいです。
●音読予習をして音読の時,スラスラと読めるようにする。
●姿勢を気をつける
●音読予習をしていないから50日目までにしっかりと読んでくる。
授業の隙間に使える漢字クイズを2つ紹介する。
第1問 鏖 これは何と読む?(授業では使えないので,職員室の話題の1つとしてどうぞ)
第2問 口に2画を加えて別の漢字をたくさん作れ!(例 田など)
※答えは,CM2の後で…
※答えは,「みなごろし」でした。
最近,暇な時間にネットである動画を観ている。それは,藤原和博氏の「新しい時代の学校マネジメント~ネットワーク型の学校経営とは何か~」である。先月,校長を対象にした塾の講義がそのまま観ることができる。おそらくUSTREAMを使い,ライブで流していたのだと思う。1時間以上の講義なので,時間を見つけて少しずつ観ている。観ながらメモをとっている。日本の学校教育の大きな流れとこれからの在り方について知ることができる。講義の仕方のコツなどもわかりとても興味深い。校長に自分の学校の教育目標を言わせるところが面白かった。藤原氏は,すぐに言えない教育目標は何の役にも立たないと喝破した。まだ,3分の1ぐらいしか観ていないがメモした 主な内容は次の通り。
●20世紀は成長社会
学校がまぶしかった時代
・学校には家にないものが多くあった。顕微鏡や天体望遠鏡など
・社会は変化したが,学校の機能は低下した
●時代の変化の特徴
1 多様化,複雑化
2 TV ネット ケータイ メディア理論→学校・父親から権威を奪った
3 親の意識と地域社会の後退
ご覧になりたい方は,藤原氏の「よのなか」にアクセスしてください。
いよいよ6月に入り,期末テストの作成で忙しくなってきた。1年から3年まですべてのテストを作成するのでこれがなかなか大変だ。テストというのは,生徒の実態をしっかりと把握しておかなければ,とんでもない結果となってしまう。生徒の到達度を知るためであり,教師の教え方に対する評価であるのだ。平均点が低い理由を生徒にだけ求めるのではなく,教師自身が反省すべきことがあると思う。また,テストに向けた勉強をするような手だても必要である。勉強しろといくら言ってもなかなかしないのが現状である。これを何とかするために,次のような指導を行った。1年生がぼちぼちとテスト勉強の自学ノートを提出している。それぞれのノートを見て,評価をすることはあたり前である。そこで更なるやる気を出させるために,次のような指導を行った。
授業開始すぐに,2冊の自学ノートを紹介した。
1冊は,自分で世界地図を書いて,必要事項を記入したもの。
2冊は,自分で調べたい歴史上の人物についてまとめたもの。
1つずつ,見せながらどこが良いのか具体的に説明していった。ここまで3分程度。
さて,今日である。
自学ノートの提出冊数が倍になった。また,自分なりに工夫した自学をした生徒が増えた。例えば,自分が考えた地図記号を10個ぐらい書いてきたものがあった。これは,高い評価をしてあげた。明日の授業でさっそく紹介しようと思う。これがまた,生徒のやる気につながってくれたらと思う。さあ,今夜もテスト作成に励もう。しかし,眠い。
先週の1年生の授業で,先日紹介した漢字クイズを出した。
口という漢字に二画を足して別の漢字を作れというクイズだった。残り時間がなかったので土日の宿題ということにしておいたが,本日,答えあわせをした。
黒板に,1~30の番号を書き,一人一つずつ書かせた。一巡ぐらいでギブアップするかと
思ったが,二巡目までいった。それでもまだある,まだあると言う声があがり最終的には35個の漢字が出そろった。
「史」「只」「兄」「四」などをはじめ,漢和辞典などで調べてきた難しい漢字もあり
大いに盛り上がった。
みなさんの学級でも実施してはどうですか。盛り上がりますよ。ただし,教師も知らない漢字が
飛び出す可能性もあるので,電子辞書を持参することをお薦めします。
今日の夜,学校支援会議が行われた。島内には中学校1つと小学校1つしかないため支援会議は小中合同で行っている。さて,今回は教育委員長をはじめ,小中の校長,教頭,教務主任,PTA正副会長民生委員,育成会会長など約20名が集まった。その会の中で,私が「世のため・人のために」について5分間程度,説明した。一通り議題が終わり,その他の意見交換の時間に,「世のため・人のために」の話題が出てた。結果,良い取組なので島内で取り組んで行こうという共通理解を得ることができた。生徒,保護者,地域,島民すべての人たちが,子どもを良い方向に導こうという空気が出来上がれば,確実に子どもは変わるはずである。どうなるか,今後が楽しみである。
『悼む人』(天童荒太 文藝春秋)
『少しだけ欠けた月 季節風 秋』(重松清 文藝春秋)
先週の金曜日に,佐世保教育サークルの学習会があった。内容はセミナーで発表するためのリハーサルである。T先生は,発表用の原稿をしっかりと書いてきいて,本番さながらの発表だった。私は,PPTの資料を提示しながらポイントだけを説明した。いつものことだが,本番では,発表する内容の大筋だけをメモしておいて細かい点は参加者の反応を見ながら進めていくことにする。定期テストづくりと同時進行しているが,両方とも手を抜くことなく最善を尽くすのみだ。今晩は,ワールドカップを見ながらの仕事となる。当日受付もできますので,お時間が許されるかたは是非,ご参加ください。
1 主催者 佐世保教育サークル
2 期 日 2010年6月19日(土)
3 会 場 佐世保技能会館(〒857-0852 長崎県佐世保市干尽町3-3)
4 参加費 4000円
5 講 師 野口芳宏氏・桃崎剛寿氏・山中 太氏・朝長謙信氏
6 日 程
●10:10~10:40 第1講座 格差社会・これからの教育(朝長謙信氏)
●10:40~11:10 第2講座 管理職になって見えたもの(緒方 茂氏)
●11:20~12:00 第3講座 子どもが本気になる道徳授業づくりのヒント(山中 太氏)
●13:00~13:40 第4講座 道徳模擬授業(佐世保教育サークルメンバー)
●13:50~14:40 第5講座 野口流「実感道徳」模擬授業(野口芳宏氏)
●14:50~15:40 第6講座 野口流教師修業・人間修業(野口芳宏氏)
●15:50~16:40 第7講座 中学生を変えた奇跡の道徳授業(桃崎剛寿氏)
昨日,教師修業セミナー2010が無事終わった。30名近い参加者と共にいろいろな学びを得る ことができた。野口先生の実感道徳授業では,誰もやっていない,また誰もやれないようなテーマ だった。そのようなテーマでも深い思考を促すところは,さすがである。しかし,社会科教師である自分の勉強不足を痛感したのも事実である。私も40分間の講座を担当したが,いつもは欲ばって少しでも多くのことを伝えたいと考え,話をしていたが,今回は道徳授業づくりの資料の加工と発問について語った。しかし,最後は今作成中の道徳授業を紹介したため,最後は急ぎ足になってしまった。この部分は,参加者のアンケートでも指摘をされた。さらなる改善を図る必要がある。 桃崎剛寿先生は,いつもと同じくゆっくりとした説得力のある語りで,会場をうならせていた。 いつもと違っていたのは,マンガを講座の中心におかれていたことだ。2つとも読んだマンガだったが,その部分にこだわり,道徳授業と結びつけるところがすごい。セミナー終了後,6名で懇親会へ。ここでの裏話も大いに参考になった。「とっておき中学9」へ向けての話もちょっぴり出て,次への意欲も高まった。梅雨のジメジメとした天候だったが,心が凛としたとてもいい1日だった。野口先生,桃崎先生,参加者の皆様,どうもありがとうございました。
『日本の美しい 言葉と作法』(野口芳宏 登龍館)
『とっておきの道徳授業9』(佐藤幸司編著 日本標準)
先日のセミナーの野口先生から学んだことを書き連ねていく。
●生活で一番大切なものは,何か。→「安心」である。
「安心」は何から生まれるか→「安全」である。
「安全」であるためには何が必要か→「安定」である。
「安定」は何から生まれるか→「秩序」である。
「秩序」の本質は差があることである。
「差別」は悪であり,「平等」は善であるという考えを考え直してみるべきだ。
「秩序」を乱すのは平等である。
良い「差別」と悪い「差別」がある。
●人のためにする修業は続かない。修業すればその人が得をする。自分の人生を豊かにする。
●「進歩」「向上」「成長」とは現在の自分を否定することである。
●「謙虚」は自分を破壊することである。
一見,過激な言葉に見えるが,根本を考えていくと,この考えにも頷くことができるだろう。
厳しい教育の現場を知っているからこそ,野口先生の本音,実感,我がハートが心に響いた。
『野口流 話す作法』(野口芳宏 学陽書房)
『野口流 小学生の作法』(野口芳宏 学陽書房)
先日のセミナーで行った私の講座に対する評価と感想をいただいたので紹介する。
第3講座「子どもを本気にさせる道徳授業づくりのヒント」
●〈評価A〉
・子どもを授業でひきつけるヒントがたくさんあってよかった。通信まで頂き、ありがたかったです。
・6つの視点が分かりやすかった。
・作成中1の栗城さんのDVDを道徳授業で使ったことがあります。とてもインパクトのある映像で、生徒達の反響がすごかったです。『道徳のチカラ』ありがとうございました。講座の内容をより理解することができました。
・道徳授業について、私もどのようにすればいいかほとんど分かっていなかったのでとても勉強になりました。将来教師になった時に役立てたいです。
・道徳授業作りを私自身も取り組んでいますが、これまでの自分の教師修業の在り方を改めて考えさせられました。発問のポイントを分かりやすくまとめて頂き、とても参考になりました。もっとゆっくり聴いてみたい内容でした。「道徳のチカラ」通信もすばらしい実践だと思います。資料まで頂き、ありがとうございました。
・教師修業通信、ありがとうございました。大変参考になりました。
・“人間くささ”という言葉が心に残りました。常にアンテナをはって、授業に使えるかという意識をもって過ごしたいです。
●〈評価B〉
・「年に一冊、本の一節を書き残す」という記録法は今後参考にした。「私がひかれたのは」という自分の感じ方を常にモニターすることがなにより大切な授業づくりなのだろう。
・時間が短かったので、次はもう少しくわしく教えた頂きたいです。
・ますますお話が上手になられたなーと思いました。具体的・実践的なヒントとして、広く役立つと感じました。今の子どもたちが喜びそうな、とっつきやすい目線での道徳実践が先生の売り、強みですね!これからも楽しみにしております。
・これから道徳授業に対面していこうと思う人にはとてもいい刺激になったと思う。
・日頃のセンス磨きに努めたい。
●〈評価C〉
なし
●〈評価なし〉
・道徳授業の発問の工夫では、キーワードを従来のものに加えたり、限定することで、生徒はより深く考えることになる…山中先生のアイデアにはいつも納得します。
その根本的なひらめきが希薄な自分が残念です。
・深く考えさせる発問、なるほどと思うことが多かったです。がんばります。
・教材から資料にする方法がたいへんわかりやすかったです。
野口先生の講座については,先日紹介したがここではその楽屋話を2つ紹介する。
●パワーポイントの欠点
最近,いろいろな講座や研究発表,授業でもパワーポイントを使っているが,あれはあまり良くないね。講師の先生の顔を見ないで,資料ばかり見てるよ。
●レーザーポインタって,どうしてみんなグルグル回すのかね。あれじゃ逆に見にくいよ。
以前紹介した,授業30日間の自己評価に引き続き50日間の自己評価を行った。10項目を10点満点で点数化させたところ,30日間の平均点が71.8点、そして50日間の平均点が74.2点だった。点数的には頑張ったと言える。確かに前回Cがついたところを改善していた生徒が増えていた。生徒の意見をいくつか紹介する。
●音読がすらすら読めるように頑張りたいです。
●音読をしてステップ2・3もきちんと提出します。
●授業中はしゃべらない。集中する。
●またまた音読予習を忘れてしまいました。今度こそ絶対にするようにします。
●姿勢が悪い。
●予習をしてすらすら読めるようにする。
●音読をする。授業態度をよくする。私語をつつしむ。
次は100日目で評価する。
先日,購入した『教師のための話す作法』(学陽書房)は大いに参考になった。野口先生の講座の度に話術を学んできたつもりだ。聴衆が聞きたくような話をするためにはどうすればいいか興味があったからだ。野口先生の『話術で鍛える』から学んだりや直接アドバイスをいただいたりしてきた。そして今回の本では,話術について細かい項目で整理されていてとても分かりやすい。例えば,「区切りと束ねを生かす」「受けの技術を生かす」「冷たい本当より温かい嘘を」など,これだけみてもうまいキーワードである。その他にもテレビなどからも学ぶことが多い。タモリの引き込む話術とさんまの束ねるワザと紳助のたとえのうまさなどである。さだまさしや,綾小路きみまろステージトーク,落語の描写力などからも学んでいこうと思う。
『コンビニ・ララバイ』(池永陽 集英社)
本日の西日本新聞に掲載されていたインタビューより。
●「目指すものの形が変わるだけであって人は止まらないよね。止まる必要がないじゃないですか。「ロックで飯食いたい」がまず最初ですよ。飯食えたらロックに新しいものを加えたらどうなっていくのか。クオリティーを変えてみたい,とか。今度は次の目標ですよ。やっていたらきりがないですよ。」
この文章を読んだら,20代の若者の言葉のようだ。しかし,矢沢永吉さんは60歳なのだ。
先週行われた教師修業セミナー2010の桃崎先生の講座での話で,ハッとしたことがあった。それは,気持ちを教えることも大切なのではないかという提案である。浦沢直樹さんのマンガ「プルゥトウ」の一場面を紹介して,今の子どもは自分の気持ちを言葉で表現できなくなっているのではないかというものだった。従来の道徳授業で強調されていた「気持ちを問う」ことに違和感を感じて,オリジナル道徳授業を創ってきたため,この提案は正直驚いた。ここまで子どもが変わってきたのかという驚きつつ,そうかもしれない思った。
「こんな時は,うれしいと言うんだよ。」
「悪いことをした時は,ごめんなさいと言うんだよ。」などという指導をする時が,そこまで来ているのでは?いや,こんな指導をしたこともあったぞ。
最近,ラジオで聴いて気になったのが,松任谷由実さんの「バトンリレー」という曲だ。6月中旬に明け方何気なくつけたNHKラジオ第一放送で「ラジオ深夜便」という番組が流れていた。その中でユーミンさんのインタビューがあり,曲作りの発想や曲に込めたメッセージなどを静かに語っていた。今までにユーミンさんの語りは聴いたことがなかったので,とても新鮮で刺激的だった。 そのインタビューの中で「バトンリレー」という曲について語り,その後,曲が流れた。実に意味深い詩だった。
人生にはゴールなんかないんだ。この部分にハッとした明け方4時だった。
なお,そのインタビュー録音はNHKの「ラジオ深夜便」のHPで聴くことができます。しかし7月中旬までです。
『ダダ漏れ民主主義』(日垣隆 講談社)
NHKの『龍馬伝』を観ながら,昔の人はものすごく歩いていたんだなと思った。龍馬の移動も半端ではない。今とは違って,歩いて移動するしかない。移動途中でいろいろなモノを見ただろう。いろいろなコトを聞いただろう。いろいろな人と出会っただろう。いろいろな臭いを嗅いだだろう。見たいと思ったら自分の目で見,聞きたいと思ったら自分の耳で聞き,感じたいと思ったら自分の肌で感じていただろう。五感をフルに使って生きていたのではないだおろうか。書物では学べないことを学んでいたのではないか。そう言えば,武田鉄矢が書いた「遥かなる人」という坂本龍馬をテーマにした歌に次のような詩があった。
●本など広げて明日を探すより,人は空を見上げている方がずっと賢くなれるんだと遥かなる人の声が僕に届く。
本日,全学年で学級弁論大会があった。私は1年生の副担だが,全学年を聞いてまわった。自分が書いた文を大勢の聴衆の前で発表することはとても難しいことだろう。恥ずかしいからその場をできるだけ早く立ち去りたいという考えが優先し,小さな声でしかも早口になってしまう生徒が多かった。原稿があるのにこの程度である。となれば,自分の考えを堂々と発表することはなおさら難しいことだろう。そのためには,国語科だけではなく,全ての教科で発表の型をしっかり教え,発表する場面を設定することが大切だ。授業以外では,帰りの会でのスピーチや全校集会での発表なども有効である。菊池省三先生のコミュニケーション力を鍛える方法が使えそうだ。いずれにしろ教師が育てたい生徒の具体的像がないと指導はできない。最後に,1年生のある男子生徒の弁論発表で,社会科が大好きだという発表があったそうだ。教職24年間で,こんな発表をしてくれた生徒は初めてである。Yくんありがとう。これからも楽しい社会科の授業にするためにがんばりますね。
夏休みまであと1週間となった。中学校教師は部活で忙しいのだが,長期休業は修業を積む大きなチャンスであることを忘れてはいけない。若い時にしか学べないこともある。若い時に出会って欲しい人もいる。若い時に受けて欲しい講座がある。若い時に読んで欲しい本がある。要は学ぼうという意欲と行動力だ。私も,7月末に予定している長崎大学での講座の準備を始めていこうと思っている。
『十字架』(重松清 講談社)
『チッチと子』(石田衣良 毎日新聞社)
今日の1時間目は,総合の時間で平和についての調べ学習だった。1年生の教室に入るなり,突然 歌が始まった。それは,私の誕生日を祝ってくれる歌だった。驚きと同時にとてもうれしくなった。その後,2年生や3年生も廊下ですれ違う時に「おめでとうございます」と言ってくれた。 そして6時間目は,地区PTCAがあり,公民館で小中合同で生徒,保護者,教師,地域の方が顔を合わせ夏休みの生活や学習について話し合った。学校からの話が終わり退席しようとしたら,ある保護者から「誕生日おめでとうございます」とここでも祝ってもらった。本当にうれしい1日となった。みなさんありがとうございました。本日で48歳となりました。次の寅年を迎える時は,60歳になります。
『オンリーワン』(野口聡一 新潮文庫)
社会科教師のために「Rainbow News」という経済情報誌が定期的に届く。今回は,ジャパネットたかた社長である高田明氏と池上彰氏の対談だった。読み進めていくうちに気づいたら多くのことをメモしていた。その中からいくつかを紹介する。
●私たちならカタログ,先生方なら教科書をより深くより本質的に理解する必要があると思うのです。
●わからないところには対しては謙虚に勉強する姿勢を特に持たないとダメなんです。
●自分が商品の特性について理解していなければ言葉になりません。ですからカタログの言葉をどれだけ自分の言葉に置き換えることができるかが一番大事になります。
最後にまとめとして,どうすれば相手の心に届く表現(授業)ができるかについて次の4つのポイントが挙げてあった。
その1 謙虚になって,徹底的に学ぶ
その2 「他人の解説」を「自分の言葉」に換える
その3 単なる解説ではなく,本質や夢を語る
その4 テクニックよりも「伝えたい」という気持ちが大切
実に参考になる。
今朝5時半に起き,担当している地区のラジオ体操に参加した。会場に到着すると町内有線のスピーカーからラジオの生放送が流れていた。さすがに漁港である。朝が早い。小中学生7名と保護者2名がすでに集まっていて,楽しそうに遊んでいた。いよいよ6時30分だ。懐かしい歌が流れてきた。(♪新しい朝がきた 希望の朝が) 生で聞くのは何十年ぶりだろう。いよいよ第一が始まった。早朝から中々の運動量だ。終わった。ほっとしていると続けて第二が始まった。えっ第二もやるの?細かい部分を忘れていたが何とか終了。子供たちは,カードに印鑑を押している。海が見える会場で朝の涼しい風を受けながら久々に懐かしい空気を肌で感じることができた。体操が終わっても子供たちは,再び遊び始めた。やはり子供はこうでなくちゃ。
今日,読破した石田衣良の『チッチと子』(毎日新聞社)の中にいい文を見つけたので紹介する。
●なにかを考えるのは,すごく力のあることだから,いつかひとはその人の考える方向へ変化
してしまう。だから悪い考えを遠ざけておかなければいけないって。(大切な人を失うことは)美しいもの,おいしいもの,たのしいもの悲しいもの…心を動かすすべての栄養素の味わいが,半分になってしまったように感じられる。薄いブルーのフィルターでもかけたように,世界は冷たく静かになってしまった。
今年のはじめから時間がある時に,見て,メモをしているブログがある。慶應MCC通信「てらこや」である。いい言葉やなるほど,えっと思ったことをメモし続けている。これが,結構な量となった。全て見終わる頃には,ノート1冊分にはなる。
さて,夏休みに入りペースを上げて行こうと思う。その中で,なるほどと思ったのは,藤巻幸夫(株 フジマキジャパン代表取締役副社長)氏の言葉である。
●八本主義
1 本質 2 本音 3 本心 4 本流 5 本筋 6 本質 7 本物 8 本気
野口芳宏先生の言葉に通じる部分がある。
明日,28日は毎夏恒例となっている長崎大学教育学部で行っている,道徳教育特別講義の日だ。 早いもので,8回目となる。佐世保の事件で1回は中止となったが,それ以外は毎年行っている。 今回は,今までにない大人数で190名近くの学生の前で講義と2本の道徳授業を行う予定だ。時間は,90分間。PPT資料はおおよそできた。あとは,時間配分を間違わず,学生をひきつけるような話術をどうするかである。よく考えると,私の講義を受けた大学生が教師になって,実際に道徳授業を行っている可能性もある。少しでも役に立てればと,今年も精一杯頑張るのみ。
『利他の教育実践哲学』(野口芳宏 小学館)
長崎大学教育学部での道徳授業に関する講義と授業が無事終わった。160名以上の学生は90分間,集中していた。内容は,道徳授業クイズから始まり,中学生の意識調査の結果から考えた道徳授業の改善点そして,道徳授業づくりのポイントの講義を行った。その後,道徳授業を2本実施した。講義に時間をかけすぎたため,道徳授業の時間が短くなってしまった。しかし,学生たちに書いてもらった感想を読むと,ほとんどが参考になったと書いてくれていた。しかもB5サイズのプリントにビッシリと書いていたものがほとんどだった。残りの10分間で質疑応答を行った。ここでも学生たちの素直な意見や疑問がいくつか出て答える私も大きな刺激をいただいた。毎年のことながら,この講義をセッティングしていただいた上薗先生には感謝の気持ちで一杯です。また,豪雨の中,わざわざ参加してくれた同僚のH先生,ありがとうございました。しかし,そろそろ私以外の現場教師と一緒にやりたいと思っているのだが,そのもう一人がなかなかいない。どなたか,来年の夏,長崎大学で一緒に講座を担当しませんか?
『手作り弁当を食べている場合ですよ』(日垣隆 角川ワンテーマ新書)
『こんなに違う!世界の国語教科書』(二宮皓監修 メディアファクトリー新書)
『風雲児たち17巻』(みなもと太郎 リイド社)
子供の頃から超常現象が大好きだった。心霊写真,幽霊,妖怪,未確認飛行物体,宇宙人,超能力などテレビの特番や雑誌の特集など必ず見ていた。確かにいる,あると信じていが,大人になるにつれて信じなくなった。しかし,今でもこれらのことはとても興味があり,テレビ番組もつい見てしまう。あくまでも個人的な趣味の範囲である。こういった科学的根拠がない事例をあたかも科学的だと見せかけて論を広めようとする人がいるから困ったものだ。これと似た事例,例えば,血液型占い,マイナスイオン,水の波動実験,脳科学など科学的根拠がないものを「ニセ科学」として大阪大学の菊池誠先生は警鐘を鳴らしている。先日,長崎大学の上薗先生からいただいた冊子のタイトルが「疑似科学とのつきあいかた~教師の目指す皆さんへ~」である。長崎大学の政治学,天文学,科学技術教育,電気電子工学,教育学など様々な専門家が作ったものだ。ポイントは教師を目指す学生向けに作ったということである。将来,公教育を担う若者がこのような事例をあたかの科学的であるかのように教えてしまうことを憂慮されているのだ。特に理科の授業でマイナスイオンを教えたり,水の波動を根拠に道徳授業をする教師が出現することはとても危険だ。科学的とは,誰がやっても同じ結果,結論が得られるということだ。こういった常識をしっかりと持った教師になって欲しいという願いもあるだろう。もう一度言うが,超常現象や血液型占い,マイナスイオンなど個人的には大いに興味がある。しかし,これを教壇に立ち,生徒に教えるべきではないと思っている。なぜならば,我々教師は,公教育を担っているからだ。関心がある方は,この冊子を送りますので,ご連絡ください。(ただし残部は2冊です)
現在使っているパソコンの容量が少なくなってきたので,外付けハードディスクを購入した。ネットで調べていると,すでに世の中はテラバイトの時代に入っていたのですね。最初に購入したパソコンが340メガバイトだったので,とんでもない時代になったことを感じる。日垣隆氏の本で人間の脳の容量は1ギガバイトぐらいだそうだ。その脳を越える記憶ができる機械が出てくるとは,しかし,人間の脳は矛盾を受け入れることができるがコンピュータは受け付けない。そう考えると,単純に容量ではない思う。ということで,さっそくパソコン内のデータを1テラバイトのハードディスクに移す作業を始めるとしよう。
『甲子園が割れた日』(中村計 新潮文庫)
『ドラゴン桜公式副読本 40歳の教科書』(講談社)
先日,購入した『40歳の教科書』を読破した。この本は,ドラゴン桜公式副読本の1つである。片手に蛍光ペンを持ち,気になった部分にマーカーを入れながら読んでいった。読み終わって見て,思った以上にマーカーが入っていた。これをノートに書き写す。これが,私の大切なネタとなる。授業や保護者会,学校評議委員会などで紹介できるかもしれない。特に,漫画家の西原理恵子さんと「失敗学」で有名な畑村洋太郎さんの言葉が良かった。そのいくつかを紹介する。
●西原理恵子さん
・「自由」と「責任」って,有料なんですよ。
・そもそも,わたしは学習塾ってものをいっさい信用していません。だって,百万単位のお金を取っておきながら,不合格でも一円の違約金さえはらわないわけでしょ。
・大切なのは,もう少しがんばれば手が届きそうな目標を見つけて,一歩ずつ前に進むこと。目標を見失わずに働けば,お金は必ずついてきます。
●畑村洋太郎さん
・日本の教育全体は,学生たちに,正解を教えていたんですね。「こうすればうまくいくよ」と,効率よく正解にたどり着くための道筋を教えて,それこそが教育だと思っていた。ところが学生たちは,大人の語る「うまくいくための能書き」に飽き飽きしていて,むしろ「失敗に至までの道筋」を知りたがっていたのです。
・失敗ってのは行動の結果なんだよ。君が勇気を振り絞って行動したからこそ,今回は失敗という結果がでた。失敗を恐れていたら,行動さえもできなくなる。そこから一歩も動けないままになるんだよ。
・苦しいときには時間の力を信じることだ。長い人生には,時間だけにしか解決できないものってあるんだよ。
こんな本音の言葉が好きだ。
本日,8月9日は長崎祈りの日だ。その取組の1つとして朝から平和集会を行った。学校長の講話,実行委員による発表,DVD(被爆者の証言),黙祷平和宣言の内容だった。長崎県に住んでいながら,11時2分という時刻を知らない若者がいる。何故サイレンが鳴るのかを知らない。 白黒写真や映像だけではなく,生の声を聞き,そこから色,音,臭い,温度,感触などを感じさせることが大切だと思う。しかし,被爆者の高齢化によりこれが難しくなってきている。平和や戦争については,携帯やインターネットが普及した時代だからこそ,人と人とが触れあい,伝えていくべきことだと思う。
●写真は1年生が作成した平和新聞。どの班もとてもいい仕上がりとなりました。
『永遠の0(ゼロ)』(百田尚樹 講談社文庫)
『ボックス!』(百田尚樹 太田出版)
歌人で早稲田大学教授である佐々木幸綱さんが『万葉集』について講演されたブログを読んだ。なるほどと思ったところをノートにメモしたので,それを紹介する。
『万葉集」は「われ」をうたった歌が多い4500首のうち1780回「われ」が登場する。割合で言えば39.5%となる。つまり『万葉集』は自分自身の心境をうたった短歌が多い。次に『古今和歌集』では1100首のうち140回登場する。12.7%
さらに『新古今和歌集』では1980首のうち160回。8%となる。
『古今和歌集』以降,作者と作中の「われ」とが無関係になるが明治時代になると作者と作中の「われ」が同一の歌が多くなる。こ
れは社会科の授業で使えないかなと考えている。何かとつながらないかな。
『永遠の0』「ボックス!』を読んですっかり虜になってしまった。今まで,この作家を知らなかったことを凄く後悔した。『永遠の0』が書店に平積みになっていたので,たまたま手にとると,帯に児玉清さんのセールスコピーがついていた。NHKの「週間ブックレビュー」で書評をしている人のなので信用して買った。大正解だった。本当に良い本との出会いは,奇跡に近いものがあると思う。次に読んだ『ボックス!』では,まったく違うジャンルであるボクシングを扱っている。 これまた,面白い。ネットで百田さんについて少し調べてみると,多作ではないが,時代小説,悪女,感動涙,ルポなど幅広く書かれていることがわかった。こうなったら,すべての作品を読み倒すのみだ。さっそく,次の『影法師』を購入した。楽しみだ。
『小説 イキガミ』(百瀬しのぶ 小学館)
『影法師』(百田尚樹 講談社)
この3日間で,百田尚樹さんの小説を3冊購入し,すぐに読破した。まさに一気読みだった。これだけ本にはまったのは,久しぶりだ。1冊を読み終わると次が読みたくなり,すぐに本屋へ探しに行く。あと1冊が見つからなかったので,ネット上の古本屋で購入した。夏の終わりの大きな宝物を得た気持ちで一杯だ。あと2冊を読めば,すべて読むことになる。さあ,次の1冊だ。
『聖夜の贈り物』(百田尚樹 太田出版)
『モンスター』(百田尚樹 幻冬舎)
『風の中のマリア』(百田尚樹 講談社)
今日から2学期が始まった。熱い中,始業式と新しいALTの紹介を行った。生徒の集中力を維持させるために,始まる前にちょっとだけ話をした。
●「夏休み中,先生もTシャツとジャージで過ごしました。しかし,今朝,久しぶりにネクタイをしめました。ネクタイを締めると心が引きしまりました。気合いが入りました。服装で心が変わります。皆さんは,制服を着ていますね。きちんとした服装が心をビシッとさせてくれます。これから始業式と新しいALTの先生を紹介をします。約30分間です。熱いとは思いますが,制服を着ていることを忘れずに,最後までビシッとしておいてください。
知り合いのブログで紹介されていた,マイケル・サンデル氏の動画を観た。マイケル氏は,ハーバード大学で政治哲学を教えている教授だ。この動画では,大講義室(見た目はコンサートホールみたい)で1000人を越える学生相手に白熱授業を展開している。これがとても面白い。哲学という難しそうな学問を,身近な具体例を挙げながら,しかも学生の意見を取り入れながら進めていく。ぐいぐいと入り込んでしまう。この講義を見て,ベンサムやカントという哲学者が何だか身近に感じてくる。「哲学とは,慣れ親しんだ事を新しい考え方で切り離すことである。」という言葉に納得した。また,道徳性の違いについて,大いに頷いた。
①帰結主義的な考え方…行為の帰結に道徳性を求める(結果によて判断する)
②定言的な考え方…ある種の必要条件・義務・権利の中に道徳性を求める。行為の性質で判断する。
すべてを見たわけではないが,じっくりと見ていきたいと思う。興味を持った方は,Youtubeで「マイケル・サンデル」を検索して見てください。圧倒されます。
島の教員住宅は老朽化が進んでいるため,春先から秋口までいろいろな虫が室内
に侵入してくる。ハエや蚊,蟻ぐらいなら,まだかわいいがクモやムカデやヤスデなどの
大型害虫も侵入してくるからやっかいだ。
殺虫剤は,常に手の届くところに置いておく必要がある。虫さされの薬も常備している。
ディスカウントショップに行くと,まず最初に防虫剤コーナーに行く自分が悲しい。
さて,今年のお盆に親戚の集まりがあった際,ラケットのような道具を紹介された。
形は卓球ラケットのグリップの部分が長くなったような感じだ。
何とこれは,静電気でハエや蚊やクモをショック死させる最新式の殺虫器(?)である。
飛んでいるハエや蚊に向かってバドミントンのようにスマッシュをするのである。
その時,バチッと音がして,小さな火花が散る。
殺虫剤でやっつけるよりも,達成感と征服感が強い。大型の害虫には効き目が悪い
(1回では再生する)が,小型の害虫は一発KOである。
値段も500円程度という,うれしい値段である。また,「ナイス蚊っち」という田舎くさい
ネーミングも親しみが持てる。
ホームセンターなどで売ってあるので,害虫にお困りの方は是非,購入してお試し下さい。
『少年譜』(伊集院静 文藝春秋)
4月はじめから発行している校内むけの教師修業通信が60号までいった。主な内容は,道徳に関するものだが,現在は道徳を少し離れて学力向上についての情報提供を行っている。ベネッセからの資料や志水宏吉氏,内田樹氏,苅谷剛彦氏などの論を紹介していこうと思っている。
さて,100号までの道のりだが,少しばかりゴールが見えてきた感じだ。しかし,60号まで発行したが,校内職員の反応が返って来ないのがいささか悲しいところだ。
『じょうぶな頭とかしこい体になるために』(五味太郎 ブロンズ新社)
絵本作家の五味太郎さんが書いた『じょうぶな頭とかしこい体になるために』は,子供の素直な 質問や悩みに時にはちょっとひねくれて,時にはちょっとユーモアを交えて答えた,とても面白い 本である。その中で,一番気に入った部分は,「仕事をしたい!」という悩みに答えた部分であれう。
●「自分の得意なこと,好きなこと,それを仕事にするのが一番です。それを探すのが勉強です。勉強に他の目的はありません。そのために,知識を得る必要がありますし,知恵を働かせる 必要も出てきます。そして情報も必要です。」
昨日,体育大会の総練習が終わり,いよいよ日曜日の本番を迎えることになった。全校生徒が63名という小規模校なので,出場している生徒,係で動いている生徒を除けば,応戦席にいる生徒はほとんどいない状態になる。それでも組体操や全員リレーなど大きな見せ場もある。卒業すれば,島を離れバラバラになってしまう3年生が,心を1つにして作り上げる組体操は,きっと素晴らしいものになるだろう。1人で1つのものをつくるのではなく,63人で1つのものをつくる苦しさと感動,喜びを生徒みんなに感じて欲しいと思う。
『ニュースがもっとよくわかる本』(池上彰・山里亮太 海竜社)
体育大会が晴天に恵まれて無事終わった。結果的に言えば,生徒たちはよく頑張ったと思う。組体操も難しい五段ピラミッドも成功させることができた。後片付けもよく動いた。練習中は,すべて順調とは言い難かったが,本番では何とか無難に終えたという感じだ。みなさんお疲れ様でした。
体育大会と言えば,過去こんなことがあった。3年生の全員リレーの時,回周遅れになったクラスが手を抜き,ゆっくりと走り始めたのだ。当然,ゴールは全てのクラスが終わったあとに,ゆっくりとゴールした。さて,このような場面がおこった場合,教師はどうすべきか?
A そのまますべてのプログラムを終えて,そのことには触れない。
B すべてのプログラムが終わった後,自分のクラスだけ残しても一回全員リレーをやり直しさせる。
C プログラムを途だが,もう一回,全員リレーをやり直しさせる。
D その他
何はともあれ,学校行事は,生徒も職員も見ている保護者や地域の方も気持ちよく終わりたいものだ。
やっと秋らしくなり,涼しくなってきた。朝晩は涼しいどころか寒いぐらいだ。夏以来,月曜日は朝5時に起床し,5時45分ごろ自宅を出て,島に向かうことにしている。薄暗い中,街の人々がすでに動き始めている。静かで,澄んだ空気の中,とてもいい風景だ。夜は,クーラーもつけずにすむ。いよいよたまった仕事が進みそうだ。3学年分のテスト作成,市教委合同訪問公開授業の指導案作成,県道徳教育研究大会提案用プレゼンの作成。計画的に進めなければ。しかし,睡魔も襲ってくる。これがなかなか手強い。
『だから,僕は学校へ行く』(乙武洋匡 講談社文庫)
乙武洋匡さんの『だから,僕は学校へ行く!』の中から次の言葉
●クラスの誰かと比較する。厳しい現実を突きつけられる。そうやって自分への小さな失望を積み重ねていくことで,僕らは,等身大の自分を見つけていく。そこではじめて「そんな自分に何ができるのだろう」と考えるのだ。
11月末に行われる市教委の計画訪問に向けて指導案を作成中だ。今回は,A訪問というもので,教師一人一人に指導助言者が50分間付きっきりで参観し,その後,研究協議がある予定だ。今回は,栄養教諭とのTT道徳授業を計画している。ということで指導案も,今までとは違う内容に なる。初めてのことで少々戸惑っているが,栄養教諭と協力して作成している真っ最中だ。私から見た,生徒の実態と栄養教諭から見た生徒の実態などを追加して書くことになる。来週の締め切りに向けて,頑張るのみだ。これもまた修業の一つだ。
『なぜ君は絶望と闘えたのか』(門田隆将 新潮文庫)
読書歴を振り返ってみると,いわゆるベストセラーをあまり読んでこなかった。流行に飛びつくことを好まないひねくれた性格が原因である。しかし,50歳を間近にして,ひねくれた性格も少しはまっすぐになったようだ。ということで,ぼちぼちベストセラーを読んでみようかと思い立った。ベストセラーであれば,学校図書館や市立図書館にもあるだろうし,時間が随分経過したので,借りる人も少ないだろうから,ねらい目だと考えた。とりあえずは,乙武洋匡さんの『五体不満足』から始めることにする。
本日,1年生を対象にしたなぎなた教室を実施した。なぜ,いきなりなぎなたなのかと言えば,平成26年に長崎国体が開催されるが,そのなぎなた競技が本市で開催されるからだ。開催される市民がなぎなたについて知らないと困るので,広報活動で開いたのだ。私も実際に型をいくつか教えてもらい,やってみたが剣道と違って小回りがきかないため体を大きくひねったっりまわしたりする。これが,50歳近い人間にはちょっと厳しい。「面」「籠手」の他,「すね」という決まり手もあってなかなか面白い。しかし,実践では大きい動きと敏捷性が要求されるだろう。
『元職員』(吉田修一 講談社)
言語学者の金田一秀穂さんが,次のような文を書かれていた。言葉の深さ,難しさを感じさせる内容である。
●詩人の田村隆一は,若い子が「先生,これはすごいんです。どういうふうに詩にしたらいいでしょうか」と聞くと,それは君,ちゃんと標本にしてとっておきなさい。22歳とかそれぐらいになってから言葉にしなさい。今,言葉にしてはいけないんだ」と答えたといいます。若い子が変にそこで言葉をつけてしまうと,とても大切なことを失ってしまう,と。どうしても言葉にならない,でも気になる,というものを胸の中でじっととっておく。あわてて言葉にしないほうがいいと思うんです。
本日,1年生はまる1日校外学習を行った。内容は,午前中は県や市の水産課職員と鷹島の婦人部の方々の指導と協力を得ながら,魚料理を行った。メニューは,アジの刺身,魚肉をすり身にし揚げたギョロッケそして魚肉とタマネギがたっぷり入った味噌汁だった。すべて取れたて,作りたてなので美味しいことこの上ない。大満足だった。午後は近くの海水浴場の清掃活動を行った。韓国や中国など海外からの漂着ゴミに生徒は驚いていた。わずかな時間だったが,砂浜がみるみるうちにきれいになった。最後は,きれいになった砂をつかった,班対抗のサンドアート制作だった。どの班もユニークで工夫した作品をつくりあげていた。まる1日の校外学習だったが,生徒は生き生きと取り組み,充実した日となったようだ。ただ,1日中立っていたせいで,私のガラスの腰は少々悲鳴をあげている。
切羽つまらないと動き出さないという悪い性格のため,いよいよ苦しくなってきた。いろいろな締め切りが突然やってきたのである。ないものと余裕をかましていたが,そろそろ本腰を入れて頑張ろうと決意した。やるべき仕事は,
・市教委計画訪問準備(11月下旬 道徳授業公開)
・3年実力テストづくり
・県道徳教育研究大会紀要原稿(11月中旬締め切り)
・雑誌『教師のチカラ』原稿(11月中旬締め切り)
・『とっておきの道徳授業9』の原稿作成
うーーん。中々ハードだ。
先週の土曜日,サークルの定例会があった。一番興味深かったのは,T先生の監督論のレポートである。プロ野球の監督というのは教師と似た部分が多く,特に野村元監督の考えが面白かった。
「監督」に必要なものは,①「信頼」②「人望」③「度量」④「貫禄」⑤「威厳」⑥表現力」⑦「判断力」⑧「決断力」
だそうだ。この8つは「教師」にとっても必要な資質であろう。まさに「監督」≒「教師」である。第1に必要な資質は,信頼であるということは野口先生の考えと同じである。信頼があれば,教師の言葉や指導が生徒の中にスッ入っていくのである。私は,1月に実施される県道徳教育研究大会の紀要原稿の第1稿を持参した。まだまだ改善すべき点が多々ある。しかし,締め切りはジワジワと近づいている。久々のサークルで元気とやる気をもらった。しかし,夜の繁華街が魅力的に見えた。今年も残りわずかである。
『永遠を旅する者~ロストオデッセイ 千年の夢~』(重松清 講談社文庫)
このコーナーもついに1000回を迎えた。
1000回という記念すべき回で何を書こうかと2週間悩んでいたが,今日の出来事を書くことにする。
本日,市教育委員会計画訪問があった。私は,栄養教諭とのTTで道徳授業を行った。市教委の先生と校長と2人に50分間,授業をしっかりと見ていただいた。途中で,県教委の先生や市教委の先生たちが見に来られた。主題名は「食への感謝」である。2年生への飛び込み授業だったが,生徒たちは一生懸命に考え,書き,発表していた。本当によく頑張ったと思う。社会科の授業と比べても,よくやったと言える。生徒へ感謝である。時間配分がまずかったため,最後が少々押しつけがましくなったことが反省点である。午後は,個別の指導が60分間,全体指導が50分間あった。指導案作成から,約2ヶ月間準備してきた。ほっとしている。同僚の先生方本当にお疲れ様でした。しかし,次は期末テストですね。お互い頑張りましょう。しかし,1つ1つ終わったと言うだけでは,教師として成長はしません。自分でしっかりと反省し,改善策を考えだすことである。
さて,この半径3メートルの教育論は,区切りがいいので,そろそろブログのほうに移行しようかとも考えている。
『裁判官が日本を滅ぼす』(門田隆将 新潮文庫)
先日読んだ,吉田修一氏の『静かな爆弾』(中央公論社)に気に入った言葉があったので,紹介する。耳の不自由な彼女とのやりとりの中で,
●以前なら,先の口から飛び出していた言葉を,まず,頭の中で文章にして,それをメモ帳に書く。
とても単純なことなのだが,この経緯が人を,というか人間の感情を収めてしまうこともあるのだ。
最近,身のまわりでいろいろなことが起こり,世代交代を意識するようになった。時代が変わりつつあることを実感した1週間だった。そんな1週間,隙間の時間を見つけて,ただひたすら読書の日々だった。
『錨を上げよ(上・下)』(百田尚樹 講談社)
『阪急電車』(有川浩 幻冬舎文庫)
『チーム』(堂場瞬一 実業之日本社文庫)
『かたみ歌』(朱川湊人 新潮文庫)
『イベント校長の学校再生』(島田清 講談社)
『新しい環境問題の教科書』(池田清彦 新潮文庫)
本日の夜,第2回の学校支援会議が開かれた。学校という家が揺れ始めているためまわりから支えてもらおうという目的でつくられているのだ。中学校からは,校長と教頭と教務主任である私が出席した。しかし,一人一人の教師が見えるようにしたほうが,連携はうまくいくのではないかと思う。時には,全職員が出席してそれぞれがアピールすることも大切だ。子供には個性を大切にしようと言いながら,教師の個性が見えないからだ。それぞれの顔が見えてはじめて連携が動きはじめるのだと思う。
小遣いが寂しくなったこともあり,最近図書館を利用することが多くなった。最新刊は中々借りることができないが,ちょっと前の新刊なら借りれることが多い。2週間という微妙な期間なので借りる冊数が難しい。硬い本と柔らかい本をバランスよく借りるといいようだ。ということで,今回は5冊を借りた。年始の休刊日が入るため,返却日は1月5日ということだった。ラッキー。さーがんばって読むぞ。
●『こどもの詩』(川崎洋 文春文庫)
●『14歳の子を持つ親たちへ』(内田樹 名越康文 新潮新書)
●『レインツリーの国』(有川浩 新潮社)など5冊。
○○部の部長や研究授業を誰がするのかを決める時,中々決まらないことが多い。立候補を待っても誰も手を挙げない。その部会に参加していればまだいい方で,参加すらしない部員がいたりする。欠席裁判にすることもできないので,誰かが手を挙げるまで待つことになる。しびれを切らした者が仕方なく手を挙げる。これでその場は納まる。もう一つのパターンは,持ち回りで決めるということである。つまり,部員やメンバーにこだわらずに各学校が年度毎に順番に担当していくという持ち回りである。この方法だと,部会はスムーズに進んでいくが,学校名で受け持つことになるため,新採教師が部長になってしまうことになる。この持ち回りという決め方に疑問を感じる。ある程度の経験を持つ教師がすべきだと思っているからだ。先輩が範を示すことにより,若手が育っていくのだと思う。そして世代交代となる。この世代交代がうまくいっていないから,若手教師が育っていないのだ。
『たけしの最新科学教室』(ビートたけし 新潮文庫)
4月から校内職員向けに出している,道徳通信が80号までいった。100号まで出すと職員に宣言していたので,出すしかない。しかし,何とか80号まで出すことができた。A4で1枚という分量だが,ネタがないときが非常に辛い。ある時は,一気に3枚から5枚ぐらいはするすると書けるのだが。いよいよ残すのは20号となった。先が見えたという感じだ。冬休みに書きためておこうと思う。
毎年,年末に楽しみに観てきたM1グランプリは今年で最後だそうだ。今年も,いろいろなお笑いタレントが登場したが,さて,この中で生き残るのはいったいだれだろう。落語や漫才が好きな私は,他のバラエティ番組があまり好きではない。漫才やコントでデビューした芸人が,クイズや歌やゲームなど本領を忘れているように見える。芸を磨き,修業することを忘れているかのように感じるからだ。こんなことをやっているから,せっかく面白い漫才をしていたのに,1年足らずで消えてしまうのだ。練り込んだコントをしていたのに,次の年はまったく出てこないのだ。芸の内容も薄っぺらになり,趣味的な芸,客を意識しない身内の笑いとした思えない。M1が始まった頃は,まだ漫才という芸を感じさせるコンビが多かったが,最近ではこれは漫才かと思えるほど薄い内容になってしまった。10年,ここらで終わるのがちょうどよいのかもしれない。26日は今年も「笑い飯」に期待している。
『風にそよぐ墓標』(門田隆将 集英社)
●年賀状50円
●住民票などの証明書300円
●振込手数料525円
●NTTのユニバーサルサービス料7円
●プロパンガス基本料3050円
『赤めだか』(立川談春 扶桑社)
いよいよ今年も終わろうとしている。学校での仕事も28日の当番が終わり,自宅へ戻ってきている。ゆっくりとしたいところだが,来年へ向けての仕事が気になる。
①1月18日の市道徳部会開催の研究授業準備(資料作成,指導案作成)
②1月26日の県道徳教育研究大会の発表プレゼン作成
③実力テストの作成
④卒業式の提案文書作成などである。
気になっているが,すぐには取りかかることができない。いろいろと構想を練って思いついたことをメモしてはいるが,本腰が入らない状態である。50歳間近にして,思いついたことを忘れてしまうことが多くなったようなので,すぐにメモをとることにしている。悲しい…。掃除や家事手伝いや読書の合間をぬって少しづつ形にしていこうと思う。『永遠の0』(ことし1番の収穫)で感動したこともあり,同じような内容ということで,『鋼鉄の叫び』(鈴木光司)を購入した。さあ,これはどうなのか。楽しみな本である。
『鋼鉄の叫び』(鈴木光司 角川書店)
朝起きてみると外は真っ白である。久々の大雪だ。20㎝ぐらいの積雪だ。車や人の往来もほとんどなく,静かな朝である。時折,屋根の雪が落ちる音に驚かされる。長崎は雪が降らないと思っている人も多いようだが,実は,年に数回雪のため車が出せない日があり,徒歩で通勤することもあるのだ。さて,平成22年も今日で終わりだ。今年もいろいろなことがあったが,まだまだ時間を有効活用していないという感想だ。
●「時間は有限ではありません。自分の時間がいつ終わるのか誰も知りません。だからこそ,時間を大切に使って欲しいのです。また,時間はすべての人に平等に与えられています。どのように使うかは自分次第です。特に受験を迎える3年生は考えて欲しいことです。」
2学期の終業式後,私が話した内容である。今年も全国いろいろな先生方とのつながりができた。顔も見たこともない人とのメールや手紙のやりとりだけだったが,学ぶやる気をもらった。感謝,感謝である。最後にあるお坊さんの話で締めくくろうと思う。
●「新しい年のご来光に向かって手を合わせる人は多いが,12月31日の夕陽に向かって手を合わせる人はほとんどいない。年の最初に願いごとをするだけでなく,年の最後にいろいろなことに感謝する気持ちを持ってほしい」雪のため,夕陽は見られないが感謝の気持ちをもって今年の最後を迎えようと思う。
みなさん,よいお年をお迎えください。