先生となってまず悩むのが,学級経営です。学級経営に大切なことは,「縦糸」と「横糸」です。「縦糸」とは,教師と生徒との縦の関係をつくることです。これがしっかりとしていないと指示通らなくなり,最悪の場合は学級崩壊になります。「横糸」とは,教師と生徒との横のつながりをつくることです。適度な距離を保ちつつ,日々の触れ合いを大切にします。この「縦糸」と「横糸が」がしっかりと織り込まれると秩序と信頼関係が生まれ,学級という素晴らしい「布」ができあがります。
いよいよ令和5年度が始まりますね。始業式(入学式)までにすべきことを書いていこうと思います。
①教育哲学に基づいた具体像を持つ
1年間でどんな生徒に育てたいかをしっかりと考え,構想メモをつくります。
優しい生徒とか意欲的な生徒とかなど抽象的な姿ではなく,具体的な像を持つことです。
抽象的な目標は,実践もぼんやりしています。達成できたかどうかも評価できません。
育てたい生徒の具体像があれば,実践もより具体的なものを考えるようになります。
そうすれば,日々の評価もできます。
➁すべて,目的を考える
それぞれの教育活動は何のためにするかを考え,ノートに書いていきます。
例えば,
・朝の会は何のためにするのか
・席替えは何のためにするのか
・あいさつは何のためにするのか
・班活動は何のためにするのか
などです。
野口芳宏先生は,「目標はたくさんあっていいが,目的は1つである」と言われています。
目的が明確になれば,不要なものをそぎ落とすことができます。
その目的を達成するために何をすればいいのかが見えてきます。
逆に明確な目的がなければ,その活動はしなくてもいいということになります。
他の先生がやっているから,ずっとやってきたから,何となく続けてきたからなどの理由であれば,その教育活動はやめていいのです。
③安心感を生み出す
どんな生徒でもどんな保護者でも新年度は不安をもつものです。この不安をどうやって軽減するかを考えることが大切です。
例えば,学級びらきの語りです。生徒に安心を与えるためには,わかりやすい,ユーモアがある,印象に残るような内容を語りましょう。年間を通しての教育方針をキーワードにして提示してもいいでしょう。
また,初めて会う保護者には,安心感を持ってもらう工夫は必須です。社交辞令的な話や事務的な話ではダメです。この先生なら,子どもを任せられると思わせる語りをしましょう。ダラダラではなく,短時間で印象に残るようにすることです。
安心感を生み出すことで,子どもも保護者も信頼するようになります。
④極微の成長をほめる
決めることが多すぎて,スムーズに進まないとイライラしていまいます。ついつい怒鳴ってしまうなどの強い指導をしていまいます。しかし,出会ってからの短い時間でもほんの少しは良くなっている部分もあります。ほんのわずかですが成長が見られる生徒もいます。そんなほんの少しの成長を見つける観察眼をもっておきましょう。ゴミ捨てや仲間への声掛け,係の立候補など見ようと思えば,褒める材料はたくさん見えてくるのです。
⑤まずは1週間必死にがんばる
いわゆる「黄金の3日間」だけがんばれば学級はうまくいくとは限りません。
学級のシステムを理解させ,指導し,定着させるためには少なくとも1週間はかかります。ですから,この1週間は必死にがんばるしかありません。授業の準備もありますから,学級担任は大変です。しかし,ここで気を抜くと1年間が大変になってしまうのです。休み時間や昼休みも学級にいて,生徒と雑談しながら様子を細かく観察しておきましょう。どの生徒がすぐによってくるか,どの生徒とどの生徒がくっついているか,どの生徒が外に遊びに行っているかなどです。
3日間で指導したことを
やらせてみる
フォローする(できればほめる→できなければもう一回やらせる→できればほめる)
生徒は,指導すればできて当たりまえという考えを捨てましょう。当たりまえと考えている教師は,ほめることをしません。
できなくて当たりまえと考える教師は,生徒ができるようになるとうれしいものです。
1週間,学級のシステムを定着させるために,上の指導を繰り返すことが大切です。きついと思いますががんばる価値がある1週間なのです。
⑥自己評価をさせる項目をつくる
学級経営の方針にもとづいて,評価しやすいような具体的な項目をつくります。
例えば,
〇先生が来なくても自分たちで朝の会ができる。(A・B・C)
〇移動教室の時,整列して無言でできる。(A・B・C)
〇授業が始まる2分前には着席している。(A・B・C)
〇給食準備は10分で完了できる。(A・B・C)
などです。
これらの項目を帰りの会で生徒にA・B・Cで自己評価させます。(小さなプリントに1週間分の表をつくり毎日記入させます。)
そして,記入させたのち,挙手で人数を確認していきます。例えば,
「すべてAだった人は手を挙げます。(確認したら)素晴らしい生徒たちです。全部Aなんて簡単にできるものではありません。」
「半分以上Aだった人は手を挙げます。おしいですね。明日,全部Aになるぞという人は手を挙げます。(確認したら)おー,それは楽しみです。)などと言って,必ずフォローします。(叱るのではなくできた生徒をほめましょう)
この評価を1か月続けていき,自分の学級経営方針を定着させていきます。
⑦必ずシミュレーションする
朝の会や帰りの会のメニューを決めたら,あとは生徒に任せる教師がいます。これではうまくいきません。必ず,教師が日直のそばについて,メニュー通りに進行させます。声の大きさ,明瞭さ,態度などを観察します。その時に,日直以外の生徒の様子も観察しておきます。聞く態度をしっかりと指導しておきましょう。ある程度できるようになったら,日直だけでやらせてみます。できるようになれば,大いにほめます。
プリント集めは,プリントの向き,順番,最後にトントンして整えるなどをやらせます。
清掃活動は,机の上には物を置かない,イスを机の上にのせる,
後ろに下げる,箒や使い方,ぞうきんの絞り方,ぞうきんのかけ方などを教えます。(ダスキンのHPに掃除の仕方の動画があります)
つまり,教える→やってみせる→やらせてみる→評価する→再度やらせる→評価するという流れで定着させるのです。
⑧係決めはゆっくりと
新年度は決めることが多すぎて,何も考えずにバタバタと決めてしまう教師がいます。決めてしまうことが目的となってしまっているのです。ですから,決まってしまった段階で,すべてが終わり,うまくいったと勘違いしてるのです。しかし,決めたあとが大問題なのです。一度決めたことはなかなか変えられません。決めたことを変えてしまうと信頼関係も崩れてしまうかもしれません。ですから,生徒の実態をおおよそつかむまでは,学級委員長と各部の部長まで決定しておきましょう。(任命式があるかもしれませんので)
その他の係は,とりあえず部長にさせておけばよいです。その後,部長を中心にして,仕事内容を生徒に考えさせます。仕事を生徒にあてがうのではなく,生徒に自分ができる仕事やしたい仕事を考えさせるのです。こうすれば,責任感が生まれます。
こうやって,仕事に対する責任感を育てていくのです。
⑨時刻と時間を意識させる
動き始めた学級を評価する観点の1つとして時間と時刻があります。しかも客観的で評価がすぐにわかるという利点があります。
例えば,8時5分までに着席をしておくことを評価するためには,教師が8時5分までに教室で待っておく必要があります。8時5分までに着席していない生徒の数を数えておき,次の日の数が減れば,成長したということになります。これをほめることができます。
例えば,給食準備時間を15分に設定したとすれば,タイマーを使って計時しておけば評価できます。
掃除も同じです。
時間を意識させることで無駄が少なくなり,スピードが増します。スピードが増すと集中力も増します。
つまり,時刻と時間を意識させるためには,教師自身が常に時刻と時間を意識しておく必要があるのです。
これぐれも,授業に遅れていったり,授業終了時刻が定刻を過ぎたりしないようにしましょう。
⑩学級経営の評価項目
学級開きからそろそろ1週間です。学級はうまく動いているでしょうか。それぞれの項目をチェックしてみましょう。
野中信行先生の評価表を参考にしました。
1週間ごとに評価します。そして,ゴールデンウイーク前までにこの項目の7割が達成できるようにすることです。
①子供たちは、担任の指示にすばやく反応しているか。
②子供たちは、担任の指示にきちんと従っているか。
③子供たちは、担任に反発したりしていないか。
④子供たちは、勝手におしゃべりや立ち歩きをしていないか。
⑤子供たちは、集会などできちんと整列し校長先生などの話を聞いているか。
⑥朝読書は自分たちだけで静かに行っているか。
⑦朝の会が1時間の授業に食い込まないでスムーズに進んでいるか。
⑧給食の時間は決められた時間でスムーズに進んでいるか。
⑨清掃の時間は、決められた時間でスムーズに終えているか。
⑩帰りの会は、決められた時間でスムーズに終えているか。
楽しい空気を作りながら,学級経営を軌道にのせることが大切です。
野中信行先生が提唱されている,「時間」と「空気」を統率することを忘れてはいけないのです。
分かりやすく言えば,私が名付けた
「こわやさ」教師…こわいけどやさいい
「きびたの」教師…きびしいけど楽しい
をめざすと良いでしょう。
4月のはじめに,1学期の自分の目標を書かせることが多いと思います。例えば,学習面や生活面の目標を書かせ,後の掲示板に貼っていくクラスもあると思います。しかし,2学期になると,新しい目標を書かせることになると,1学期の目標をはずすことになります。これでは,自分の目標を推移が,生徒たちには見えないことになります。
そこで,私は次のような目標カードを作成し,4月の最初に書かせています。
たて25㎝,横10㎝の色画用紙を3段に分け,「ホップ」「ステップ」「ジャンプ」とそれぞれ,「学習面」と「生活面」の欄を設けておきます。(右図)つまり,「ホップ」は1学期の目標。「ステップ」は2学期の目標。「ジャンプ」は3学期の目標となります。
それぞれの学期のはじめに,書かせます。1枚のカードになっていますので,自分の目標の推移が一目瞭然です。なおかつ,目標のステップアップがしやすいようになっています。生徒たちが,学期ごとに,着実に成長することを願って考えたものです。
皆さんは、生徒とつき合っていく上で生徒と教師の距離について考えたことがありますか。
例えば、新任の頃は情熱と若さで、つい生徒との距離を近くしすぎて「0センチメートル」関係のお兄さん・お姉さん先生になりがちです。
この「0センチメートル」の関係の欠点は何でしょうか。
(1) べたべたと生徒がなついてくるのでついうれしくなり、言葉づかいや礼儀に対して鈍感になってしまう。
(2) 生徒との関係がいったんこじれると、修復が難しい。
(3) なついていくる生徒との接触が多くなり、周りの生徒が「えこひいきだ」と言い出す。
(4) 最初の指導ができていないため、いざ指導をするとなると、指導が入っていかないことが多い。
などでしょうか。
では、中学校の教師として、生徒との距離はどれぐらいがいいのでしょうか。
それは、つかず離れずの関係の距離を保つことです。私はこれを「80センチメートル」の関係と言っています。「80センチメートル」の関係とはどのようなことかと言えば、
(1) 生徒の名前は必ず、名字にさんを付けて呼ぶ。決して下の名前では呼ばない。
くん・さんを付けて呼ぶことにより、冷静に指導できることが多い。呼び捨てにすると感情的に指導してしまう傾向があ る。
(2) 普段はこわいぐらいの存在で、言葉づかいや礼儀などについてきびしく言う。
(3) ここぞと言うときに、ユーモアと優しさを示す。
(4) 日頃から生徒に対して、声をかけ、相談しやすい雰囲気をつくっておく。
(5) 普段はクールだが、いざとなったら、生徒のために情熱的に動く。
(6) 叱るときは、ビシッとその場で叱る。
(7) ほめるべき時は、しっかりとほめる。認める。
(8) 授業では、わかりやすく、生徒ひとり一人を評価する授業を行う。
などでしょうか。
このような意識を持って、生徒に接しています。一見冷たいようで実は温かい先生これが、「80センチメートル」関係の先生だと考え、実践しています。
中学校は小学校にくらべて、授業参観が少ないところが多いと思います。
そこで、数少ない授業参観を有効活用するために、毎回、「授業参観のしおり」を作成し、保護者に渡します。何気なく、参観するのではなく保護者も一緒に学習に参加させるという目的もあります。
時には、学習プリントの質問を保護者に答えてもらい、授業が盛り上がることもありました。
しおりの内容(B4の2枚程度)
1 学習単元名
2 学習内容
3 学習のねらい
4 参観で特に見て欲しいところ
5 学習プリント(生徒と同じもの)
6 教科書のコピー(学習するページの部分)
7 授業参観の感想記入欄(切り取り線を入れ、翌日に提出してもらうもの。)
簡単なしおりですが、保護者の率直な意見や感想が聞け、今後の授業の参考になります。
また、家に帰ってから、家族で学習プリントをやってみるなど、家族の会話のきっかけにもなっているとの感想もいただきました。
そろそろ大型連休に向けての準備が始まっている頃でしょうか。4月の最初から進めてきた学級づくりがようやく軌道にのっている状態で大型連休がやってきます。ここで何らかの手立てを打っておかないと4月の最初の状態に戻ってしまいます。最悪の場合は,最初の状態よりも悪くなってしまう可能性もあります。
そこで,大型連休中も楽しみながら課題に取り組めるような工夫が必要です。中には,プリントを何枚も印刷し製本した課題を出したり,問題集のページを指定したり,タブレットの課題を毎日,提出させたりする先生もいます。
これでは,苦痛となり課題を投げ出す生徒もいます。こうなると,信頼関係が崩れてしまうかもしれません。
さて,このような課題はどうでしょうか。課題ではなく,「ミッション」というタイトルにしたことで,生徒の意欲が高まります。また,家事や家族と協力する内容もありますので,家族で楽しめるものとなっています。実際,生徒たちは,クリアしたミッションを色鉛筆でぬっていくことで達成感を味わったと言っていました。自分の教科にあったミッション内容に変えて作ってみてください。
7 月 に 入 る と ,生 徒 た ち は 夏 休 み モ ー ド に 入 り ,落 ち 着 き が な く な っ た り ,授 業 中 の 集 中 力 が 継 続 し な く な っ た り す る こ と が 多 く な り ま す 。そ う な ら な い た め に は ,期 末 テ ス ト に 向 け て 真 剣 に 取 り 組 ま せ る こ と が 必 要 と な っ て き ま す 。3 年 生 に と っ て は ,す べ て の テ ス ト は 高 校 受 験 に 直 接 関 わ る 大 切 な テ ス ト で す 。そ こ で ,今 回 は ,テ ス ト へ 向 け て の 学 習 意 欲 を 高 め る 実 践 例 を 紹 介 し ま す 。
( 1) テ ス ト 計 画 表 作 成 の 実 態 テ ス ト 1 週 間 前 ぐ ら い に ,テ ス ト 計 画 表 を 作 成 さ せ る こ と が 多 い よ う で す 。そ の 内 容 は , お お よ そ 次 の よ う な も の で し ょ う 。 ➀ 各 教 科 の 目 標 点
➁ テ ス ト に 向 け て の 意 気 込 み
③ 各 教 科 の 1 週 間 の 学 習 計 画
④ 保 護 者 の コ メ ン ト
⑤ テ ス ト 終 了 後 の 生 徒 の 感 想
教 師 の 意 図 が 不 明 確 で 単 な る 事 務 作 業 と し て と ら え て い る と ,目 標 点 を 全 教 科 5 0 点 と 書 い た り ,「 が ん ば る 」 と か 「 疲 れ た 」 な ど い い 加 減 な こ と を 書 い た り す る 生 徒 が 出 て し ま い ま す 。
(2) テ ス ト 計 画 表 づ く り の コ ツ そこで, テ ス ト に 対 す る 学 習 意 欲 を 高 め る 計 画 表 づ く り の コ ツ を 2 つ 紹 介 し ま す 。
① 各 教 科 の 目 標 点 の 設 定 い い 加 減 な 目 標 点 を 書 く 生 徒 は , 自 分 の 実 力 を し っ か り と 見 つ め て い な い こ と が 多 い よ う で す 。 そ ん な 生 徒 に , 各 教 科 の 目 標 点 を し っ か り と 考 え さ せ て 設 定 さ せ る 手 順 は 次 の 図 の 通 り で す 。 こ う す る こ と で , 自 分 を 見 つ め 適 切 な 目 標 点 を 設定する 生 徒 が 増 え ま す 。
② 学 習 時 間 の 見 え る 化 計 画 だ け で な く ,実 際 に 学 習 し た 時 間 を 教 科 ご と に 毎 日 ,色 分 け し た グ ラ フ を 作 ら せ ま す 。毎 日 の 帰 り の 会 で 昨 日 の 学 習 時 間 ご と に 挙 手 を さ せ ,学 級 全 員 で フ ォ ロ ー( 拍 手 や コ メ ン ト )を さ せ る と 意 欲 が 高 ま り ま す 。大 切 な こ と は ,が ん ば っ た 生 徒 を 毎 回 き ち ん と 褒 め ること ( フ ォ ロ ー ) を 忘 れ な い こ と で す 。
私は,時間を意識して生徒と接しています。その具体例を以下に挙げます。
(1)授業開始と終了時刻を守る。
特に,終了時刻を守らない教師が多いものです。特に重要なのは,終了時刻です。途中であっても,ピタリと終えます。
(2)話す時間
集会などで話をする時は,話の始めに時間を言います。例えば,「3分間話すので,真剣に聞いてください」です。着任式や自己紹介や離任式などの儀式で話す場合も,できるだけ短い内容にしています。長引くと全体に迷惑がかかるので,話す内容をノートに書き出して,実際に時間を計りながら読んでみます。思いつきでダラダラ話すことは避けています。
(3)提出期限を守る
いろいろな書類の締め切りがあります。市教委へ提出する文書はもちろん週案や行事の反省など締め切りは守っています。生徒にも締め切りを守ることの大切さを話す時の説得力が増します。
(4)余裕をもって席に着く
研修会や研究発表会など受付時刻の30分前には,会場に着くようにしています。受付をすませた後で,一番前の席に座るように心がけています。時々,後ろに座って話も聞かずにしゃべっている教師がいます。とても失礼な行為だと思います。
(5)タイマーを使う
授業中では,考える時間や作業の時間などでタイマーを使っています。ダラダラと考えさせないということと授業にテンポとリズムをつけるためです。
このように時間を意識するということは,相手を意識するということです。時間を守らない人は相手に失礼な人だというこです。時間をしっかりと意識することは,信頼されるための必要条件だと思います。
紹介しているのは学年集会での様子ですが,学級の班対抗でも十分盛り上がりますので,是非,やってみてください。
学年朝会とは,生徒が企画し運営する自主的な活動の一つです。落ち着いていない学校では,ど うしても教師側からの指導が多くなり,生徒たちの自主的な活動が少なくなる傾向があります。 さて,A中学校2年生の学年朝会はどうだったでしょうか。前日に学級委員4名が何をするか 話し合いをして,当日の進行を担当しました。内容は,学級の枠を越えて2年生全員が仲良くなれ るようなゲームをしました。
「無言ゲーム」というもので,一言もしゃべらずに指示された通りの グループを作っていくというものです。今回は,
①血液型
②星座
③兄弟姉妹の数という3つの指示 が出されました。
①と③は,割と簡単にグループをつくることができましたが,②は12種類で, しかも手や体で表現しにくい星座(おひつじ座とおうし座など)もあるため,なかなかうまくいか ないようでした。時間はかかりましたが,おおむね12種類に分かれることができました。もちろ ん,5人の職員もゲームに参加し,楽しみました。
話し合う時間もわずかでしたが,ここまででき たということに正直,驚きました。
さすが,2年生の学級委員です。加えて,学級委員に協力した 2年生全員も素晴らしかったです。このような自主的活動ができれば,職場体験や修学旅行でも生 徒に任せる場面も増えてくると思います。自分たちの力で一つのことを成し遂げた喜びと充実感が, さらなる意欲を引き出すのです。これらの2年生に期待しています
4月初旬に時間をかけて決め,模造紙などに大きく書き掲示したにもかかわらず,1か月もすれば,見ようともしないただの飾りになってしまう学級のが現状です。
その理由は,掲示した段階ですべてが終わったと教師が思っているからでしょう。
また,「明るい学級」「一人一人を大切にする学級」など抽象的でわかりづらい文言が多いからです。これでは,生徒自身も学級目標に向かって何をどのようにがんばればいいのかわかりません。また,教師もどこまで到達したのか評価できないのです。生徒がどこまで成長したかが,わからないのです。
例えば,「明るい学級」とは具体的には,どのような状態をいうのかを考えさせます。「あいさつや返事が大きな声でできる」という具合です。
「一人一人を大切にする学級」であれば,「仲間が発表する時は,私語をせず発表者のほうをきちんと向く」という具合です。こういう具体的な姿を設定することで,生徒も教師も評価しやすくなるのです。例えば,帰りの会で「今日,学級目標はどこまで達成できましたか。A,B,Cで評価しましょう」ということができます。
〇月〇日 A…〇人,B…〇人,C…〇人
と毎日,黒板に書いていくと,日々の成長が見えます。
こうすることで,生徒一人一人の成長が見えます。学級目標を具体化することで,目指す姿も明確になるのです。
(1)信頼関係がなぜ大切か
教師と生徒との信頼関係をつくることが,どうして大切なのでしょうか。思いつくままに挙げてみます。
➀いざという時に指導がスッと入る。
生徒指導で大変な学校に勤務していた時,やんちゃな生徒との関係づくりを学びました。問題行動や非行をした
場合に,当事者から事情を聞くことになるのですが,なかなか話を聞かないのです。聞く耳を持っていないので
す。しかし,その生徒と関係づくりができていれば,話をしてくれることが多かったです。他の教師が指導しよう
としても,逃げたりすることが多かったのですが,私が行くと,仕方がないという顔をしながら,話を聞いてくれ
たこともあります。
➁授業への関心・態度がよくなる。
授業の必要条件として,全員参加があります。どんなに分かりやすい授業でも生徒との関係ができていなけれ
ば,全員参加は望めません。また,授業の楽しい空気をつくることは難しいのです。
特に,道徳授業を参観すると,教師と生徒の関係が分かります。関係がきちんとできている学級の道徳授業は,
空気が柔らかく,全員が発表できる空気が漂っています。楽しい表情,安心して意見を言える,話し合うことがで
きます。
極論ですが,生徒がその教師を信頼していれば,少々授業が下手でも全員参加の楽しい授業をつくることがで
きるのです。
③保護者を味方につけることができる。
生徒が家庭で話すことは,叱られたことや不平や不満が多いものです。小さなことをオーバーに話すことも多い
でしょうし,中には,自分を正当化するためにうそをつく生徒もいます。
特に,嫌いな教師のことを話すときは,盛って話すこともあると思います。
しかし,マイナスな話ばかりではありません。楽しかったことや面白かったことも家庭で話しています。
関係づくりができている教師の楽しい授業の内容,学年集会での話,授業中に叱られたことなどは,盛ることな
く,きちんと話すものです。
つまり,
〇信頼関係ができていない教師→ちょっとしたことでも保護者は,大きなマイナスイメージを持つ
→保護者がその教師のことをよく言わない→生徒に伝わる→関係が悪化する。
〇信頼関係づくりができている教師→保護者はプラスのイメージを持つ→保護者もその教師を信頼する
→保護者はその教師のことを褒める→生徒に伝わる→関係がさらに良好となる
と思うのです。
1 信頼関係をつくるために
(1)授業
①わかる
②全員が参加できる…苦手な生徒や集中できない生徒も参加できる工夫
③楽しい
④充実感
⑤学力向上
(2)動く(口だけ教師ではダメ)
①様々な場面でのコミュニケーション…あいさつ運動の時,廊下ですれ違う時,掃除の時,放課後
②こわやさ…こわそうだけど,やさしい教師
③きびたの…きびしいけれど,楽しい教師
④トラブルに対してすぐに動く…生徒から相談あった場合,後回しにしないですぐに聴く。動くこと。
⑤ほめる…叱るよりもほめるほうが効果がある。
⑥生徒のために情熱をもって動く
⑦教師と生徒との距離を保つ…「80㎝の距離」 近すぎない,離れすぎないで適度な距離を保つ。
(3)家庭との連携
①学級通信
・単なる行事連絡や学校の様子連絡板ではだめ
・担任の教育観を打ち出すことが大切…願い,思いなどを折に触れて書く。
②日頃の連絡
・適時,よいことを家庭へ連絡…悪いことではなく,良い事をすぐに連絡する。
③学年保護者会
・単なる連絡会ではダメ。保護者を感化するという考えで臨む。
・保護者への授業・講話
(4)地域との連携
①PTA実行委員会や地区懇談会では,教師として具体的な実践例や意見をしっかりと発言する。
①生徒をしっかりと観察する
単に「見る」ではダメです。
「観る」「視る」という意識で生徒一人ひとりを観察し,ゴミを拾ってくれた,仲間に対して優しい行動をしたなどの極微の成長を日々メモする習慣を身に付けておくことでが必要です。加えて,見る場面を意図的に増やす必要があります。休み時間,昼休み,掃除,放課後などを利用します。時には,特定の生徒だけをしっかりと観察する日というのを設けてもいいでしょう。生徒理解が一層深まります。
②「ほめる」材料を入手する
生徒の良い点を見るには,学級担任の目だけではどうしても限界があります。そこで,他の教師の目を借りると良い。教科担当の教師はもちろんですが,部活動の顧問教師からも,生徒をほめるための材料を入手する行動力がほしいところです。つまり,授業後の様子や部活動の試合後などに,担当教師に聞き込みに行くことです。
③「ほめる」連絡をする
保護者に連絡するほとんどの場合は,生徒指導上の問題が起こった時でです。
保護者も学校から電話があると,何か問題を起こしたのかとすぐにたずねる場合が多ようです。
これを逆手にとると良いのです。
つまり,ほめる電話を保護者にかけるのです。
定期テストの得点が大きく伸びていたことや学級委員に立候補したことなどを直接保護者に連絡します。
またこれにより,生徒と保護者の関係も良くなると思います。
直接,保護者と話すことが大切ですが,無理ならばメールなどでほめてもいいです。
④ 間接的にほめる
学級担任が直接ほめてもいいのですが,たまには別のほめかたをすると効果があります。
1つは,担任がほめたいことを伝えて,別の教師にほめてもらうことです。
2つは「校長先生が君のこと,ほめていたよ」というふうに,他の教師の名前を出してほめるのです。
これにより,生徒と他の教師との関係も良くなると思われます。
中学校ではいろいろな行事が終わると感想文を書かせることが多いです。
学級担任が原稿用紙(400字)や感想用紙(A4サイズ1枚など)を配布して書き方などの指導はせずに,書かせるだけの場合が多いようです。
行事のたびに書かせると年間に10回近く書くことになります。
これは文章を書くことが苦手な生徒にとってつらい活動です。これを私は「感想文地獄」と呼んでいます。
このようなことを繰り返していくと,書くことが嫌いになったり,適当に書く生徒が出てきたりする可能性もあるのです。
しかし,見方を変えれば,年間10回近く生徒を鍛え伸ばすチャンスがあるということになります。
つまり,教師が感想文を通してどんな力を身に付けさせたいかという考えをしっかり持って指導をすれば,感想文は絶好のチャンスとなるのです。
最 近 ,生 徒 指 導 上 の 問 題 で 気 に な っ て い る こ と が あ ります 。メ ー ル の や り 取 り や ブ ロ グ へ の 書 き 込 み に 関 す る も の です 。
仲 間( 仲 の 良 い 友 達 の 場 合 も あ る )の 悪 口 や 嫌 が る よ う な こ と ,秘 密 に し て い る こ と を 平 気 で 書 く 生 徒 が 増 え て き て い ます 。こ れ に よ っ て 人 間 関 係 が 壊 れ た り こ じ れ た り す る ト ラ ブ ル が 多 く な っ て きました 。
こ う い っ た 問 題 が 起 こ る 原 因 の 一 つ に ,生 徒 が 言 葉 の 力 を 十 分 理 解 し て い な い こ と が あ る よ う に 思 います。
た っ た 一 言 の 短 い 言 葉 に も ,相 手 や 周 り の 人 の 気 持 ち を 変 え て し ま う 力 が あ ります。
例 え ば ,美 し い 言 葉 や 元 気 が 出 る 言 葉 を 使 う こ と で ,相 手 や 周 り の 人 が 優 し い 気 持 ち に な り ,と て も い い 雰 囲 気 に な る のです。
生 徒の 言葉 を把 握 する
授 業 中 だ け で は ,生 徒 が 使 う 言 葉 の 実 態 は 十 分 に 把 握 で き ません 。そ こ で 情 報 を 得 る た め に , 次 の よ う な こ と を 行 っ て います 。
① 毎 朝 の 校 門 に 立 っ て 行 っ て い る あ い さ つ 運 動 で は ,あ い さ つ だ け で は な く ,「 あ い さ つ + α 」を 行 っ て います 。
具 体 的 に は ,「 お は よ う 」の 後 に 一 声 か け る と い う も の で す 。例 え ば ,「 朝 ご は ん 食 べ て き た か い ? 」「 眠 そ う だ け ど 勉 強 の し す ぎ か な ? 」な ど で す。
こ れ に よ っ て , 生 徒 の ち ょ っ と し た 言 葉 を 引 き 出 す こ と が で きます 。
も ち ろ ん , こ の 時 の 会 話 を も と に し て ,気 に な る 生 徒 に 対 し て は ,昼 休 み や 放 課 後 な ど を 利 用 し て , じ っ く り と 話 す こ と も で き ます 。
② 5 分 前 に 教 室 に 行 き ,生 徒 と 何 気 な い 会 話 を します 。
内 容 は ,例 え ば ,筆 箱 に つ い て い る キ ャ ラ ク タ ー を 話 題 に し た り ,部 活 動 の 成 績 を 聞 い た り ,テ ス ト の 出 来 を 聞 い た り す る な ど 他 愛 も な い も の で す 。
③ 昼 食 時 は ,生 徒 の 中 に 入 ら ず に 全 体 的 な 様 子 を 見 ます 。
生 徒 の 班 の 中 に 入 っ て 一 緒 に 食 べ る こ と も ありますが ,ほ と ん ど は 班 の 中 に は 入 ら ず に 食 事 を し な が ら ,生 徒 の 会 話 に 耳 を 傾 け て います 。
④ 隙 間 の 時 間 を で き る だ け つ く ら な い 。
例 え ば , 全 校 集 会 が 終 わ る と 生 徒 よ り も 先 に 教 室 に 行 き , 生 徒 を 待 っ て い て 会 話 を します。 特 に , 講 演 会 や 学 校 行 事 な ど の 後 に 会 話 を す る と , 感 想 文 に は 書 か な い 本 音 を も ら す こ と も あ ります。
4月の初めは,学級づくりに時間をかけますが,1か月2か月たつと,次第に意識が低くなります。気づいたときには,学級が崩れはじめているかもしれません。そうならないためには,1か月ごとに,自分の学級点検する必要があります。この点検表は,野中信行先生から学びました。是非,項目ごとにチェックしてみてください。
A 「 縦 糸 張 り 」 の 点 検
Ⅰ 指 示 な ど に き ち ん と 従 い , 言 葉 づ か い が で き て い る 。
① □ 教 師 の 指 示 に 対 し て , 生 徒 は す ぐ に 動 き 出 し て い る か 。
② □ 教 師 に 対 し て , た め 口 で は な く き ち ん と 敬 語 ( 丁 寧 語 ) で 話 し て い る か 。
Ⅱ 学 校 で の し つ け を き ち ん と 身 に つ け る 。
③ □ 靴 箱 の 靴 の 整 頓 が き ち ん と な さ れ て い る か 。
④ □ 教 室 移 動 を す る と き な ど は , き ち ん と 整 列 し て 移 動 し て い る か 。
⑤ □ 時 間 の け じ め が つ い て い る か 。 ま た , 担 任 も 始 業 ・ 終 業 の 時 間 を 守 っ て い る か 。 Ⅲ 学 級 内 ル ー ル を き ち ん と 作 る 。
⑥ □ 清 掃 は , そ れ ぞ れ の 分 担 場 所 を グ ル ー プ で 協 力 し て , 時 間 内 に 終 わ る よ う に が ん ば っ て い るか。
⑦ □ 朝 の 会 , 終 わ り の 会 は , 生 徒 が 自 主 的 に ス ム ー ズ に 運 営 し て 終 わ ら せ て い る か 。
⑧ □ 朝 自 習 は , 生 徒 が 自 分 た ち で お し ゃ べ り な く , き ち ん と 運 営 し て い る か 。
⑨ □ 朝 会 で は , 時 間 通 り に き ち ん と 並 び , 校 長 先 生 な ど の 話 を お し ゃ べ り な く 聞 い て い る か 。
⑩ □ 給 食 の 片 付 け は き ち ん と な さ れ て い る か 。( ス ト ロ ー ,袋 な ど が 散 ら ば っ て い な い か ,食 べ 残 し が 多 く な い か , 食 器 が ぐ し ゃ ぐ し ゃ に な っ て い な い か 。 な ど )
B 「 横 糸 張 り 」 の 点 検
Ⅰ 生 徒 ( 生 徒 ) と よ く 遊 ん で い る 。
① □ 教 師 は , 生 徒 と よ く 笑 い あ っ た り , 遊 ん だ り し て い る か 。 Ⅱ 生 徒 ( 生 徒 ) と 共 に 話 し 合 っ て い る 。
② □ 教 師 は , 生 徒 の 相 談 に の っ た り , 個 人 的 に よ く 話 し た り し て い る か 。 Ⅲ 生 徒 ( 生 徒 ) の 良 い 点 を 伝 え , 誉 め , 励 ま し て い る 。
③ □ 教 師 は , さ か ん に 生 徒 の 良 い 点 を 伝 え た り , 誉 め た り し て い る か 。 Ⅳ 教 室 に 笑 い を 作 り , 伸 び や か な 雰 囲 気 を 作 っ て い る 。
④ □ 教 室 で は , よ く 笑 い が 起 き て い る か 。 Ⅴ 教 師 と 生 徒 と が フ ラ ッ ト の 関 係 性 を 築 い て い る 。
⑤ □ 「 あ り が と う 」「 ご め ん ね 」「 う れ し い な 」 な ど の 愛 語 を よ く 言 っ て い る か 。
⑥ □ 生 徒 が 親 し げ に 教 師 の も と に よ く 通 っ て く る か 。
⑦ □ 教 師 が ,生 徒 の 発 言 に「 そ れ は す ご い な 」「 よ く そ ん な こ と に 気 づ い た ね 」と 感 動 し た り し て い る か 。 Ⅵ 教 室 を 公 平 で , 平 等 な 関 係 と し て 築 い て い る 。
⑧ □ ほ と ん ど の 生 徒 が , 臆 せ ず に 発 言 で き て い る か 。 Ⅶ 生 徒 同 士 の 教 え 合 い , 学 び 合 い , 助 け 合 い が で き て い る 。
⑨ □ 生 徒 同 士 で 教 え 合 っ た り す る 場 面 が 多 く な っ て い る か 。
⑩ □ 生 徒 同 士 で 注 意 し あ っ た り , 助 け 合 っ た り す る 場 面 を 多 く 見 つ け ら れ る か
4月から学級で指導してきたことが,夏休み中にリセットされてしまう可能性があります。
つまり,長期の休みのため生徒の中では,学校モードが完全にオフになってしまうのです。
このままの状態で9月に突入することは非常にまずいことです。
なぜならば,次のような生徒が出てくるからです。
・夏休みの課題などの提出物を忘れる
・椅子に座った時の姿勢が悪い・返事の声が小さい
・給食準備や清掃などスピードが遅い
・髪を染めたり眉を剃ったりするなどの生徒指導上の問題がおこる
このような生徒が出ないようにするには,夏休み中から手を打っておく必要があります。
1 夏休み中に学校生活を意識させる
夏休みに学校を意識させる取り組みを2つ紹介します。
①学級通信を送る
登校日がない学校では,生徒は部活動以外で学校を意識する時はありません。
部活動に入っていない生徒は学校を全く意識しないで40日近く過ごすことになります。
そこで,夏休み中にも学級通信を発行することで学校を意識させるのです。
いつもと同じようなプリントに印刷した通信を郵送してもよいですが,郵送料だけでも相当な費用がかかってしまいます。
そこで,はがきサイズの学級通信を書き郵送するとインパクトがあるでしょう。
もちろん,紙面に限りがあるため内容も精選する必要があります。
2 計画表通りに進んでいるか
一般的に夏休み前に作成した1日の計画表は,夏休みが終わった時に集めてチェックすることが多いようです。
しかし,この計画表を夏休み中に活用する教師はほとんどいないと思います。
そこで,学校を意識させるために,この計画表を使うといいでしょう。
つまり,1日の計画通りに進んでいるかどうかを確認するのです。
例えば,10時から11時まで家庭学習の計画を立てている生徒に,その時間帯にきちんと勉強しているかどうかの電話をかけるなどするのです。
もちろん,励ましの心を忘れてはいけません。
新採の時は,パソコンもワープロもありませんでしたから,いろいろな資料はすべて手書きをして,輪転機というアナログな印刷機を使って印刷していました。
印刷がスムーズに終わることは,まれでした。全ての印刷が終了する頃には,手が真っ黒になっていたことを思い出します。
こういったアナログ機器で手間がかかり,思わぬ時間がかかったものです。
しかし,当時の方が,自由な時間が多かったのは,どうしてでしょうか。
さて,そんな昭和の手書き資料をいくつか紹介していきます。
まずは,テスト計画表です。いかがですか?
昭和の手書き資料を紹介する,第2弾です。
テスト前の学習計画表ですが,タイトルが少々大げさですね。
左半分は,買ったばかりのワープロで作成し,右側は手書きをしました。
手書きの良さは,レイアウトが自由自在,かゆいところに手が届くことです。
学級通信は毎週発行していましたが,夏休みや冬休みは,葉書に書いて生徒に送っていました。写真の年賀状は,クイズ形式にしたものです。ラッキーナンバーは,始業式の日にお年玉プレゼント抽選会をするためのものです。たまには,こんな楽しい葉書もいいものです。
夏休みは,我々教師にとって精神的にも余裕が生まれる大切な時間ですね。
この時期に,普段でき ない学びをしましょう。
公的な研修だけではなく,身銭を切って私的な研修会やセミナーなどに参加 するのもいいでしょう。全国の先生方とのつながりが生まれます。
さて,本号からしばらくの間,夏 休み特別企画として,私が今まで学んできたことや実践を通して考えたことを紹介していこうと思い ます。
まずは,生徒との信頼関係づくりについてです。中学校教師にとって,生徒指導は大きな悩み です。その生徒指導をうまく行うためのは,生徒との信頼関係をしっかりと築いていなければなりま せん。この信頼関係ができあがると次のような良い点があると考えます。
1 いざという時に指導がスッと入る…いろいろな先生が指導しても難しい生徒に「この先生が来 たならしかたがないや」と思わせる。
2 この先生ならきいてくれる…何かあったとき,親にも言えないがこの先生になら言える,聞い てくれる。
3 保護者を味方につけることができる…生徒は,家庭で教師のことをよく話しているものである。 良いところも悪いところもである。信頼関係ができている生徒は,家庭でもその教師の良いところ を言っているはずである。そうなれば,その生徒の保護者との信頼関係もできる。
1 授業(生徒との信頼関係をつくる土台となるもの)
①授業の型を教え込む…よく黄金の3日間と言われますが,3日間で授業システムを完成させる ことは難しいのではないかと思っています。少なく見積もっても1週間はかかります。教える→ やらせる→ダメだし→気づかせる→やり直し→できた部分をほめる この繰り返し。
②時刻を守る…まずは教師が時間意識をしっかりと持っておくことが大切です。5分前教室到着,チ ャイムで終了 特に終わる時刻を厳守しています)
③教科書中心の構成と工夫…学習の焦点化を図ります ・音読(指名読み・列読み・まる読みなど)・全員参加(挙手指名システム排除・クイズなど) ・ダレのない適度な緊張感(話術を磨く)・シールによる個別即時評価で意欲を高める ・社会的思 考の訓練(Aまでわかった次はどうなるかな,そしてBへと思考を発展・深化させる。)・わからな いことがわかった喜び・知らないことを知った喜びを大切に ・テストも教科書中心につくる
④わからない生徒への対応…「ハイ!」「ハイ!」「ハイ!」を排除 ・わからない人は手を挙げる ・毎時間の机間指導 ・できたらしっかりと評価する
⑤ワークシート…資料の精選化,情報量の最小化 B5の1枚1時間 ・どの生徒にもできる課題 ・できた生徒への課題(どんどん先へ進め)
⑥ノートづくり…できあがりはみんな同じノートになるはず 黄色は赤ペンで 白は鉛筆で書かせる。
2 学級づくり(どんなスタンスをとるか)
まずは下図を見てください。とてもおおざっぱ ですが,学級づくりを4つの象限で表していま す。
A象限は,楽しくて厳しい学級,
B象限は, 楽しくなくて厳しい学級,
C象限は,厳しくなく て楽しくない学級,
D象限は,厳しくなくて楽し いを意味しています。
さて,A~Dの学級はどん な学級になると思いますか。
Aは,秩序のあるい い学級になると思います。
Bは,教師の前では, まじめにしていますが,陰に隠れてこそこそ悪さをしそうな学級です。
Cは,学級崩壊ですね。
Dは, 教師が生徒になめられて指導が入りづらいでしょう。
以下のベネッセの調査でも分かる通り,保護者 も「子どもたちが楽しいと 思える学校づくりをしてく れる」「いじめへの対応を きちんとしてくれる」教師 を期待していることがわか ります。
つまり厳しさと楽 しさのバランスがうまくと れた教師を期待してると言 っていいでしょう。
私はこ れを,「きびたの」教師と 呼んでいます。きびしいけ れどたのしい教師という意味です。
このことからも教師 と生徒との距離を保つこと も大切だと考えます。
つま り,近すぎず,離れすぎず ある程度の距離をおいて日々接したほうが,生徒指導上よいと考えます。教師の服装も距離を保つ重 要なアイテムの1つととらえています 。
10年ほど前,Y中学校の保護者からこんなことを言われました。
「最近の先生はみんな同じ。生 徒には個性,個性といいながら先生には個性がないね。一人一人の顔が見えない。」
私は,顔が見え る教師でいたいです。そのためにいろいろな修業をしてきたつもりです。
生徒にはオンリーワンと言 いながら,教師自身がその他大勢では悲しすぎますから。
家庭との連携
①学級通信…単なる行事連絡や学級の様子報告ではなく,担任の教育観を伝えることが大切です。ま た最新の教育情報を流すことも有効です。決まった曜日に発行し保護者の意識の定着を図ります。
②日頃の連絡…適時,よいことを家庭へ連絡します。家庭は,学校から電話があると何か子どもが悪 いことをしたと考えるものです。これを逆手にとって,ほめる電話をかけたり,意図的にハガキやメ ールに書いて送ります。これを「突然のラブレター」と言います。保護者にとってこんなにうれしい ことはないと思います。
③学年保護者会…単なる連絡会ではダメです。最新の教育情報や子育てのヒント(具体的な数字が書 いてあるもの,有名な大学教授が書いた本など)や資料を提示します。また,一方的な話だけではな く,保護者への授業をします。(実際に学年懇談会ではミニ道徳授業を行っていました。)
地域との連携
①PTA実行委員会や地区懇談会では,具体的な実践例をあげながら説明し,教師としての意見をし っかりと発言します。1(賛成)対6(どちらでもない)対3(反対)の法則というものがあります。 どんなに良いことを言っても必ず反対者はいます。その反対者を賛成に変えるためには,かなりのエ ネルギーを使います。それよりも,どちらでもない6をこちらに引き込むことです。
あいさつ運動の具体例
①校門ではなくあえて通りに立つ…約10年間,朝から校門ではなく車や人通りが多い通りに立ちあ いさつ運動を実践してきました。あえて通りに立つことで学校の教育に対する意欲や姿勢が保護者や 地域に伝わることもあります。
②プラスαの声かけ…「おはよう+ご飯食べてきたか」「こんにちは+今日の授業の態度すごく良か ったぞ」「さようなら+明日もがんばろう」この+アルファの言葉がちょっとしたつながりを生むこ とがあります。コミュニケーションをつくるための1つの技です。
③生徒の今日の様子の把握…声をかけた時の返事の大きさや表情などから,その生徒の様子をざっと つかみ,1日の対応を考えます。元気がない生徒には目配りをし,声をかける機会を増やします。
④あいさつの作法…あいさつは生徒からする。大きな声で気持ちいいあいさつ。歩きながらあいさつ はダメ。一端,きちんと立ち止まってするのが礼儀。返事は「はい」ではなく「はいっ」はいの後に, 小さい「っ」を入れると弾んだ明るい返事となります。
卒業式までのカウントダウンカレンダーも60日を切りました。
来週は推薦委員会があり,願書書きもあります。
いよいよ高校入試直前といった感じです。
同時に,生徒の不安や悩みが高まる時期でもあります。それを乗り切るためには,学年全体の空気を良好にすることだと思ってます。
例えば,2年生の職員が,「急に雨が降ってきた時に3年生の女子生徒がすぐに窓を閉めてくれました。」と話していました。
この話を授業が始まってすぐに生徒へ話しました。
例えば,教頭が,「保体の時間に授業の準備や活動が素晴らしい」とわざわざ話にきました。
これもすぐに授業中に話しました。
この他の,3年生の仲間ががほめられたことや良いことをすぐに授業中に話すようにしています。
つまり,仲間のよいところを3年生全体へ広げる努力をしているのです。
さらに,学年全体の空気をよくするために,年末に学年レクを計画しています。
あと,生徒と過ごすのは59日しかありません。
そう考えると寂しくなります。
最高の卒業式にするために,できるだけのことをやりたいと思っています。
今日は,生徒の育ちを見ることができました。
6時間目の総合は,体育館で学年全体の進路学習を行いましたが,
始まる前に,先に入館した6名の生徒が走って2階ギャラリーのカーテンを閉めに行きました。
そして,学級委員が整列の号令と指示を出し,人数確認と報告までスムーズに行いました。
終了後,多くの生徒がカーテンを開け,パソコンやプロジェクターなどの機器を片付けてくれました。
この一連の動きを私は黙って見ていました。
教師が指示を出さなくても,「気づいて動く」,「感じて動く」ことができる生徒に育ったことを実感した日でした。
3年生の各学級からプレゼントをもらいました。
生徒からの心温まるメッセージがびっしりと書いてあります。
中には,写真のようにとても工夫されたものもありました。
イラストもとても上手です。
生徒ひとり一人のメッセージを読むと何だか卒業式が終わった気持ちになります。
本番は15日火曜日です。別れの時がそこまできています。
今朝,撮影した写真です。
左は私の学年の傘置き場です。
右は他の学年の傘置き場です。
どうして,こういう違いが出ているのでしょうか。
それは,乱れている時に私が整理しているからです。
傘置き場は,正面玄関にあります。
入った瞬間に目に飛び込んでくる風景を大切にしたいと思っています。
例えば,下足場です。下足場のタイルです。
細かい部分かもしれませんが,こだわっている部分です。
今日は卒業式総練習がありました。
総練習後に5分程度話をし,3年間で成長したことをほめました。
話が終わると突然ステージに上がるように言われました。
すると生徒からのサプライズ表彰式があり,「感激賞」という素晴らしい賞をもらいました。
予想もしていませんでしたから,驚きと喜びでいっぱいになりました。
優しい生徒たちと過ごせた3年間は本当に幸福でした。明日でお別れです。
「さようなら」という言葉を口にすれば悲しくなるので,「ありがとう」と言って別れます。
今日の3時間目は空き時間でしたから,自学ノートのチェックをしていました。
すると1年1組の生徒が職員室へやってきて,私を呼ぶのです。
聞いてみると,学級でお楽しみ会をやっているので,是非来て欲しいということでした。そろりそろりと1年1組の教室へ近づくと,中から「サプライズゲストです。」という声が聞こえました。
ドアが開き,中へ入ると生徒たちから大きな拍手が起こりました。
その後,2つのゲームをしました。
1つは,教室に隠された1組のキャラクターである「ブッくん」を30個探すものでした。
よくもまあ,30か所も隠せたなと思うぐらい工夫されていました。
もう一つは,ビンゴゲームでした。これも大いに盛り上がり,全員に賞品が渡されました。
一番驚いたことは,このお楽しみ会を生徒だけで企画し,運営したということです。
学級担任のH先生のチカラも大きいですが,生徒がここまで成長したことがとてもうれしいです。
彼らが,2年生,そして3年生とどんな風に成長していくかとても楽しみです。
ちなみに,私もビンゴで賞品をもらいました。袋を開けてみると「シャープペンシルの芯」でした。
楽しい,うれしい日でした。
昨晩から明け方まで大雨が降りましたが,家を出るぐらいになると小降りになっていました。
部活動をしていると卒業生のTくんがやってきました。
「3年間お世話になりました」という言葉をわざわざ言いに来てくれたのです。
そしてプレゼントもいただきました。
手紙もついており,その内容にも感動しました。
〇「私は先生に出会って人への考え方,仲間への考え方が変わりました。
小学生の時,仲間とはただの話友達としか思っていませんでした。
しかし,中学生になると,互いに協力し合わなければいけないことが増えて,仲間の尊さに気づきました。
そのきっかけを与えてくださったのが,山中先生です。
学年通心も毎回おもしろくとてもためになる内容でした。
私は山中先生に出会えて本当によかったです。
これからは「幸動力,感じて動く,仲間ぢから」この3つを胸に高校でも頑張ります。
口数が少ない生徒でしたが,こんなことを感じてとっていたのだと本当に感動しました。
この手紙によって,野口芳宏先生のこの言葉の重さを再認識しました。
「教師は伝達者ではなく,影響者とならなければいけない」
同時に教師の責任の重さも再認識しました。
令和2年度最終日は,日直当番でした。
午前中は部活指導でしたが,午後からは十分な時間がありましたので,新年度の文書作成をしました。
①道徳教育関係(全体計画,道徳授業の進め方,学年別年間指導計画,教科書教材の活用,道徳科の評価)
②校内研修関係(校内研究テーマ,校内研修計画,集団づくり,学力向上)
③学年びらき関係(学年主任の思い,学年テーマ,共通実践事項,3年間を見通した指導の重要性,学級経営の大切さ,「縦糸と横糸」で信頼関係をつくる,「3.7・30・90」で学級をつくる,始業式までにしておくべき仕事内容,始業式にすべき仕事内容)
①と②は,管理職のOKをもらいましたので,明日以降の職員会議で提案し,全職員へ周知します。
③は,明日発表される学年職員向けの文書です。
学年職員の心を1つにするために毎年作成しています。
学年主任が考える学年経営を説明して,共通理解を求めます。
了承されれば,これに基づいて学級経営を進めてもらうことになります。
学年全体の大きな柱がブレなければ,各学級の指導が多少違っても1年間うまくいくことを経験で知っています。そのために作成した重要な文書です。
いよいよ明日から,新しい職員と新しい年度が始まります。学校に新しい風が吹き込んできます。
4月6日の始業式に向けての準備が進んでいます。
会議が多くて腰が痛くなりますが,毎年の恒例行事ですからあきらめています。
年度初めに全生徒に200字作文を書かせます。
タイトルは,「卒業式前夜の気持ち」です。
自分のゴールの姿を具体的にイメージさせるためです。
そのゴールに向かって,この1年間をどう過ごすかを考えさせるためでもあります。どんな,作文を書くか楽しみです。
ちなみに,この200字作文は2年生で実践しました。
新年度の勤務開始から入学式まで準備する時間は十分とは言えません。昨年度の資料を活用することも一つの方法です。そのためには,入学式までの様々な文書や資料を整理しておく必要があります。そこで,こんなフォルダを作って整理していました。こうすれば,次年度の準備が軽減されます。
7時40分からあいさつ運動。
新しい学級のことが気になるのでしょう,いつもより早めに登校する生徒が多かったです。
明るいあいさつと笑顔,やはり学校は,生徒がいるから楽しいのです。
各学級での「学級びらき」のあと,体育館で私が「学年びらき」をしました。
最高学年ではなく「最高の学年」となるように1年間で仲間を大切にして,仲間と協力して成長して欲しいという内容でした。
10枚程度のパソコンスライドを使い分かりやすくしたつもりです。
久々に100名以上の生徒を前にして話をしたのでちょっとだけ緊張しましたが,すぐに勘を取り戻しスムーズにいきました。
全生徒,真剣な顔で聴くことができました。
令和3年度,この1年間,生徒と一緒に頑張ります。
画像は,「A・B・C・Dのどんな1年にしたいですか」とたずねた時のスライドです。
結果は,Aは0,Bは0,Cは3人,Dは102人でした。生徒の意気込みを感じました。
新年度2日目。入学式。
7時に学校着。
3年生の階の窓の開放。
トイレのチェック。
廊下のゴミのチェック。
7時40分から玄関前であいさつ運動。
8時10分から3年生の朝読書の巡視。
8時40分から入学式の駐車場整理。
9時30分から12時30分まで
・個人写真撮影。学年掲示物の作成。学年ワークスペースの整理。更衣室の整理。学年通信印刷。
今年度,最初の給食。
13時55分から清掃指導。
14時10分から入学式会場撤去。
15時30分から学級担任プレート作成。職員室の整理。市教委に送る校内研修関係書類の作成。
17時から部活指導。
18時30分に帰宅。
入学式の会場撤去では,3年生が本当によく動きました。
1つの仕事が終わったら,「何かありませんか」という意欲的な生徒もいました。
その結果,予定よりも15分前に終了しました。
昨日の学年集会で話した「最高の学年」になろうとする姿が見られ,素晴らしかったです。
今年度の学年通心(通信ではなく,通心です。)のタイトルは,「仲間ぢから」としました。
仲間を大切にしてほしい,仲間と協力してほしいという願いをタイトルに込めました。
そして,今年度,最初の「ホワイトボードメッセージ」は,こんな言葉を書きました。
学年通心は,毎週月曜日に発行します。
「ホワイトボードメッセージ」は,毎週月曜日に更新するつもりです。
ということで毎週,土曜日と日曜日に忙しくなりますが,1年間,頑張ります。
4月10日の5時間目に学年集会を開きました。
最初にこんな指示を出しました。
「113人の中で,元気よく起立・気をつけ・礼の号令が大きな声でできる人はいますか?」
するとひとりの男子が挙手しました。
その号令がとても素晴らしく感心しました。
当然,全員で大きな拍手をしてほめました。
さて,本題です。
スライドを見せながら,こんな生徒に育って欲しいという私の考えを全生徒に知らせました。
今年度の1年生の学年キーワードは「幸動力」です。
この言葉をいろいろな場面で提示して,生徒に浸透させようと思います。
最後に,再度,大きな声で号令をかけられる人はいますかと問うと,今度は数名の男子生徒が挙手しました。
これも素晴らしいことです。
こんな生徒たちと過ごせる日々を大切にしていきたいです。
今日の午後は,1回目の体育大会全体練習がありました。
整列の仕方,ラジオ体操,入場行進の確認と練習を行いました。
私は,3年生の動きをじっと見ていました。
1・2年生が見ている中で,最高学年として,どう動くかを見ていたのです。
保体委員長,ブロック長,応援団長などのリーダーは頑張って全体を動かそうとしていました。
他の生徒も初めての練習としては,意識して動いていました。
練習後,3年生だけ残して私が話をしました。
こんな内容です。
「今日の練習を自己評価します。
全力で頑張った人はA,
まあまあ頑張った人はB,
手を抜いた人はCです。
どれか1つに手を挙げてください。
結果は,
Aは20名程度,
Bは80名程度,
Cは0名でした。
時間があればBの生徒に理由をたずねるのですが,今回はできませんでした。
最高の学年になるためには,これではダメです。次の練習では,Aの人が増えることを期待しています。」
このように自己評価させることで,自分を振り返らせ,レベルアップさせることができると考えています。
最近は,研究テーマとして「学力向上」を掲げる学校が多いようです。
私が研究主任をしていた頃は,「学級づくり」や「信頼関係を築くために」というテーマで取り組んできました。
資料の整理をしていると平成13(2001)年の職員研修資料が出てきました。
冬休み中にレポートをつくってもらい,まとめたものです。
その中から,気になった言葉を紹介します。
〇子どものどんな些細な話でも,聞いてやれる姿勢を持つ。
〇子どもが楽しいと思う学校
〇本気,本音
〇約束を守る
〇生徒と過ごす時間を多くする。
〇教師と教師の関係を良くしていく。
〇信頼関係を急いで築こうとするならば,本来あるべき教師と生徒との関係が崩れてしまうことも考えられる。そこのところのバランスが難しいと思う。
当時20代後半の先生が,こんなことを書いていました。
〇以上の取り組みで信頼が十分に築かれたとは思いませんが,私が行ってきたと言えることはこれぐらいです。この中には,意図的に行ってきたことや無意識で行った結果うまくいったと感じたことがないなどがあります。振り返ってみると,こういうことに関して他の先生方と話をした経験が乏しく,自分の殻から出ていないことがよくわかりました。この機会に是非お話して(最初はマネからでも)新たなポケットを持ちたいと思っています。
今から22年前の遠い昔の資料ですが,コロナ禍で人と人の良好な関係づくりが難しい今こそ,「信頼関係づくり」について考え,実践してほしい思います。
朝から4時間連続授業でヘトヘトになりました。
しかも午後は授業参観があり,放課後は学年懇談会でした。
本日唯一の空き時間である5時間目に懇談会で使うプレゼンを修正,完成させました。
コロナの影響で参加者は15名程度でしたが,久しぶりに顔を合わせて話ができました。
やはり,直接,話すことが大事だと思いました。
さて,懇談会で意識していることは,保護者に安心感を与えることです。
特に3年生の子供を持っている保護者は,高校受検に対して不安な場合が多いです。
この不安をできるだけ減らすために懇談会ではプレゼンを作り,それを使ってできるだけ分かりやすく説明しました。
内容は,こんな感じです。
⓪待ち時間は,行事の写真をスライドショーで見せました。
①学校長から
②PTAから
③教頭から
④学年経営について
⑤進路について
⑥質疑
⑦各学級での懇談
私が話したのは,④です。
その内容は写真の通りです。
参加した保護者が安心すると,保護者と生徒との関係,保護者と教師との関係が良好になると思います。
懇談会では,保護者に安心感を与えることを優先すべきなのです。
今日,学年懇談会が無事に終わりました。
懇談会終了後,育友会総会が行われたため20分間という短い時間でした。
その内容は,以下の通りです。
①学年職員自己紹介
②育友会学年委員自己紹介
③新入生激動の10日間(写真紹介)
④子育てのヒント
⑤学級担任から学級の様子
以下の資料は,④で作ったPPTです。
ほんのわずかな時間でしたが,話を聞きながら頷いてくださる保護者もいて,ちょっぴり好感触を得ました。
体育大会が終わるまで,この激動は続きます。
1階から2階へ上がる踊り場に,2学年掲示板が設置されています。
ここには,2年生関係の掲示物をはっていこうと思っています。
掲示板をなかなか見ない生徒がいます。
そこで,生徒たちが掲示板を見るようにするために,次のような工夫をしてきました。
①定期的に更新していく。
②ポスターだけをはらない。
③教科クイズをはる。
④生徒の写真をはる。
⑤全部を見せずに一部を隠してはる。
⑥生徒の作品は,全部はらずにほめる部分がある作品をはる。
⑦生徒の作品にコメントを入れる。
⑧破れたりはがれたりしていればすぐに直す。
⑨時には立体的にはる。
⑩できるだけ使う色をおさえる。
さて,現在の学年掲示版には,2年担当職員から生徒へのメッセージがはってあります。こんな学年にしたい,こんな生徒になってほしいということを書いています。
直接,生徒に話すことも大切ですが,たまには間接的な方法も効果があります。
教職最後の年に意識していることは,「保護者を安心させる」ということです。そのために,入学式直後に保護者に,学年経営について熱く語りました。その話を受けてある保護者がこんなコメントをくれました。
〇「入学式の日に山中先生が保護者に向けてのお話の際に話してくださったことが素晴らしく,H中に入学させてよかったと心から思いました。今年の1年生の学年目標が「仲間と成長する」。西小から入学したので友人が少ない中のスタートだったのですが,楽しく学校へ通えているようで本当にほっとしました。「仲間」と共に切磋琢磨し,長いようでとても短い一生の思い出となる中学校生活にして欲しいと思っております。大人になると辛かったこと,大変だったこともいい思い出となります。もう二度と戻れない中学校生活,仲間と共に成長して欲しいと切に願います。頑張れ娘よ。」
このコメントを読んで,とてもうれしくなると同時に,中学生になる子どもを持つ親の心配や不安が伝わっていました。
これからも保護者を安心させるようなことを探して実践したいと思いました。
体育大会が無事に終わりました。競技が午前中に終了する短い大会でしたが,生徒たちは懸命に頑張っていました。競技終了後に1年生を集めて,こんな質問をしました。
「今日の体育大会,全力を出した人はA,まあまあ出した人はB,手を抜いた人はCで自分を評価します。1つ選んで手を挙げてください。」
結果は,98名がA ,2名がBでした。
次に,学年職員に同じ質問をしました。
「1年生は全力を出していたと思うA,まあまあ出していたB,手を抜いていたC,で生徒を評価してください。」
結果は,全職員がAでした。
自分の学級を応援するだけでなく,同じブロックの2年生や3年生へも拍手や声援を送っていました。とても素敵な姿を見ることができました。やっぱり,学校行事は大切だと痛感した1日でした。教師人生最後の体育大会でしたから,例年とは違った思いで応援した1日でした。
昨日の体育大会を受けて,今朝学年集会を開き2つのことをしました。
①生徒一人一人のがんばりをABCで評価し挙手をさせました。結果は,Aが80%程度,Bが20%生徒でした。Cは0%でした。この評価を受けて,私の評価を説明しました。
②1年生次の目標を確認させました。
次は,7月に実施される野外宿泊活動であることを再確認させて,意欲を高めました。
大きな行事が終わると,切り替えができない生徒がいます。そんな生徒を増やさないためには,行事後に,生徒一人一人に評価させ,教師が全体の評価をすることです。そして,次の目標を明確化させることが大切だと思っています。
けじめの意味で,今朝,学年集会を開いたのです。
因みに他の学年は,いつもと同じように朝読書を行っていました。
3年生担当なので,受検に向けた面接指導や面接練習を行っています。
先週は,個人面接や集団面接の練習を行いました。
練習の感想として,緊張している生徒が多いと思いました。
言葉が出なかったり,友達言葉をつかったり,ダラダラと話したり,視点が定まっていなかったりしていました。
今後も,3年生の先生たちが面接官となって繰り返し練習をしていきます。
繰り返し練習する理由は,本番でできるだけ緊張しないで,自分の言いたいことをきちんと言えるようにするためです。
しかし,毎回同じ教師が繰り返し面接官役をやっても次第に慣れてきて,緊張感もなくなってしまいます。
今までであれば,教頭先生や校長先生に面接官をお願いして練習をしてもらっていました。
しかし,これも繰り返しやっているうちに慣れが出てしまいます。
そこで,今年は私の提案で,民間の方に面接官を依頼して面接練習をしてもらうことになりました。
具体的には,市内で活躍されている社長クラスの方に面接練習をしてもらうのです。
生徒3人対面接官1人でやってもらおうと考えています。
このような取り組みをやっているのは市内の中学校で,うちだけでしょう。
生徒たちも非常に緊張するとは思いますが,社長さんとの面接練習を経験することで,本番では気持ちの余裕ができるのではないかと考えています。
いよいよ来週,4人の社長さんが来校されます。
どんな面接練習になるか,楽しみです。
生徒たちにとっては,楽しくないでしょうけど。
結果は,後日報告します。写真は,私が作った面接練習評価カードです。
昨日の朝,臨時に学年集会を開きました。大きな問題が起こった訳ではありません。些事が起こっていたので,この辺りで一度,しっかりと話をしておくべきだと判断したからです。大きな問題が起こった時にだけ,緊急学年集会や臨時学年集会を開いても遅いのです。大事になると開くのだと生徒は勝手に判断してしまいます。つまり,大事にならないと学年集会は開かれないと考えるのです。ですから些事のうちに開いて,生徒に考えさせるほうが効果があるのです。
昨日の話のテーマは「最悪予想力」でした。
7月末の職員会議に向けて,学年職員に学年経営の評価をしてもらいました。その集約をしましたので一部を紹介します。
1年生から3年間を見通した教育の成果が見えてきました。
生徒たちは,随分と成長しました。
4月に転入した教師がこんな気づきを書いていました。
前任校と比較した正直な評価だと思います。
「よく手助けができる学年だと思います。他人のために動ける生徒が多いと感じました。」
「幸動貯金」を通して,「利他の心」を育ててきた成果が出ていると思います。
ポイントは学年平均点です。(Aは3点,Bは2点,Cは1点で集計しました。)
毎年6月29日に平和集会を実施しています。1945年6月29日に佐世保空襲があったからです。
その学習の一環として,全校生徒が平和についてのメッセージを書きました。
その中から3年生女子の作品を2つ紹介します。
この生徒たちは,以前,私が言ったことをしっかりと心に留めていました。
現在,1年生の学級担任は2者面談の真っ最中です。暑い中,保護者が来校されるので,細やかな配慮で迎える必要があります。
学年職員と一緒に案内ポスターを作成し,控室にも一工夫をしました。。
冷風機と扇風機をつけて,進路関係の資料を置きました。
廊下には,野外宿泊活動のスナップ写真を掲示して,購入希望をとるようにしました。
私は,早朝から,窓をあけて淀んだ空気を入れ換え,面談中は,時折,廊下をうろうろして,面談会場を探している保護者に対応しています。
面談の前に学年職員に言ったことは,保護者の気持ちを考えた発言をするということです。
つまり,どんな保護者でも,自分の子どもを悪く言われたり,家庭の教育方針についていろいろと意見されたりすると不愉快になるということです。
この面談を通して,学校保護者の信頼関係が少しでもでいきればいいと思います。
明日,長崎原爆祈念の日(県民祈りの日)を迎えます。
書斎で平成11年度三川内中学校の修学旅行のしおりを探して,この記事を書いています。
平成11年(1999)度,三川内中学校の修学旅行で鹿児島方面へ行きました。その訪問地の1つに知覧平和会館を設定しました。平和学習を深めるために,次のような取り組みをしました。
ちなみに生徒数は57名でした。
〈事前準備〉
①平和に関するメッセージを書いた紙で折り鶴をつくった。
②生徒自身が平和祈念の詩「いのち」をつくった。
③国語科教師が指導して,詩の群読を練習を行った。
④詩「いのち」を生徒ひとり一人と3学年担当教師が陶板に1文字ずつ書く。(私も1文字筆で書きました)
⑤校区内の窯元に頼んで陶板を焼成してもらった(まさに,本物の三川内焼です)
⑥長崎新聞社の取材を受けた。
⑦長崎新聞に記事が掲載された。(旅行の4日前)
〈知覧平和会館での取り組み〉
①会館内で生徒全員で,詩「いのち」を群読した
②陶板を館長さんへ寄贈した
③1143羽の折り鶴を寄贈した
④会館内を見学した。
ちなみに,この陶板は知覧平和会館にまだ陳列されています。
この時の生徒は,今年で40歳になります。
家族で知覧平和会館に行った時に,この陶板を見ると思います。
その時,彼らはどんなことを考えるのでしょうか。
自分の子どもたちにどんなことを話すのでしょうか。
とても懐かしい取り組みですが,とても貴重な取り組みだと思います。
私が作った夏休みのしおりは画用紙の両面印刷だけというとてもシンプルなものです。内容は以下の通りです。
①表紙(毎日の学習時間と1週間の学習時間の目標,手伝いの内容)
②1日の計画表(部活がある日とない日の2パターン)
③夏休み全体の予定表
④学習時間の累積グラフ
⑤課題一覧表と実力テスト範囲
この④は,9教科の学習時間をひとます10分を色分けして,塗りつぶしていくようにしました。
さて,この学習時間累積グラフで,こんな生徒がいました。
今までこんなグラフを作った生徒はいませんでした。
1年生の素晴らしさがこんなところにも表れました。
今日から,卒業式までのカウントダウンカードがスタートしました。
このカードは,3年生105名がそれぞれの思いを込めて書いた素敵なカードです。今日から,1枚ずつ掲示していきます。予定どおりすすめば,卒業式前日のカードが105人目となります。そして,最後の卒業式当日のカードは3年職員全員でつくります。
入学式の次の日の学年集会でこんな話をしました。「みんなのゴールは3年後の卒業式です。全員がこの学年でよかったと思えるような,そして全員が感動できる卒業式にするために,仲間と一緒に3年間がんばっていきましょう。」
3年間一緒に過ごした生徒との別れのカウントダウンがスタートしました。1日1日を大切にしていきたいと思います。
11月末の生徒会役員選挙に向けて動き始めました。1年生からは,男女各1名を決めることになります。そこで,私が,生徒会役員としてがんばってくれそうだと思う生徒を選んで名簿を作りました。それを学級担任に渡しました。その時話したことをポイントだけ紹介します。
①全体の前でいきなり立候補者を募らないでほしい。
②この他に生徒会役員に適した人物がいれば教えてほしい。
③今回の選挙だけに留まらず,3年生での会長や,副会長,専門委員長を見通をもっておくことが大切であること。
③まずは,この名簿に書かれている生徒に打診すること。
④面談という堅苦しい話ではなく,ゆっくりとした時にたずねてみること。
⑤来週行われるスケッチ大会の時が最適であり,見回りながら,気軽に生徒に話かけること。
⑥性格面や行動面だけでなく,生徒のメンタル面も考慮すること。
⑦立候補しなくても,先生たちから認めてもらったことが素晴らしいということ。
⑧立候補しない生徒には,別の機会で頑張って欲しいと伝えること。
⑨誰も立候補しない場合は,私が話してみるということ。
⑩立候補者がそろったら,立候補届を出す前に,学年職員で検討すること。
こうすることで,生徒会役員にはあまり向いていない生徒が立候補することを防ぐことができます。また,複数のリーダーを育てることができると思っています。
以上のことを「正しい根回し」とよんでします。
昨年度も1年生の頃から,この「正しい根回し」をやってきた結果,多くのリーダーが出てきて,3年生では生徒会役員として立派に仕事を果たしてくれました。
手間がかかりますが,今までやってきて,うまくいったと思います。
教職最後の年に意識していることは,「保護者を安心させる」ということです。そのために,入学式直後に保護者に,学年経営について熱く語りました。その話を受けてある保護者がこんなコメントをくれました。
〇「入学式の日に山中先生が保護者に向けてのお話の際に話してくださったことが素晴らしく,日野中に入学させてよかったと心から思いました。今年の1年生の学年目標が「仲間と成長する」。西小から入学したので友人が少ない中のスタートだったのですが,楽しく学校へ通えているようで本当にほっとしました。「仲間と共に切磋琢磨し,長いようでとても短い一生の思い出となる中学校生活にして欲しいと思っております。大人になると辛かったこと,大変だったこともいい思い出となります。もう二度と戻れない中学校生活,仲間と共に成長して欲しいと切に願います。頑張れ娘よ。」
このコメントを読んで,とてもうれしくなると同時に,中学生になる子どもを持つ親の心配や不安が伝わっていました。
これからも保護者を安心させるようなことを探して実践したいと思いました。
15年の学年主任を経験してわかったことは、学年経営の必要性です。
学年主任が大きな柱を作り、各学級の担任はその柱に基づいて学級をつくっていくのです。
学級担任の持ち味を生かしながら、学年全体の空気をつくっていくのです。
現在の生徒は空気に流されますから、早い段階で学年全体の良い空気をつくっておけば、進級し担任が変わってもさほど大きな問題はおきないと考えています。
そうなると、学年主任は3年間持ち上がったほうがうまくいくということです。
昨日は、前期終業式がありました。2年生代表の2年1組Kくんが前期を振り返る作文を読み上げました。結論から言えば、素晴らしい内容でした。事前にKくんへ行ったアドバイスは、以下の4つです。
①自分ではなく2年生全体のことを発表する。
②前期の悪かった点を反省する内容は避ける。
③2年生が成長した部分を発表する。
④後期に向けての気持ちを発表する。
放送での終業式となりましたが、Kくんの素晴らしい発表が全校に広がりました。
発表したKくん自身も学級委員として大きく成長したと実感しています。
生徒指導上の問題行動をした生徒に対して,どんなペナルティを与えてますか。
今までの学校では,校内清掃をさせることが多かったです。しかも奉仕作業という名目です。また,見せしめの意味もあるという話もあります。
以前から,このことに反対してきました。掃除は罰ではありません。また,ペナルティで「奉仕」という言葉を使うこともおかしいです。
しかし,なかなか聞き入れてもらえません。
生徒に本当の反省を促すためには,どんなことをすればいいのでしょうか。
みなさんは,どんな対応をしていますか?
総合の時間を使って,修学旅行のまとめを始めました。このまとめも3年間を見通した取り組みとしています。
1年生では,ふるさと歴史発見で学んだことを班で協力して壁新聞をつくりました。この新聞づくりでは,段落や色ペンの数や写真などいろいろな制約をつけてつくらせました。その後,各班で発表させ,学級予選で勝ち抜いた班に授業参観で発表させるというトーナメント方式で行いました。
2年生では,環境体験学習で学んだことを一人1つのテーマで調べさせて,画用紙1枚で書かせました。その後,同じテーマごとに発表させました。そして選ばれた代表者が学年全体の前で発表しました。
そして,3年生では,1年生,2年生での学びをステップアップさせるために,タブレットを使ったプレゼンをさせます。テーマは,「長崎県の魅力を県外にアピールしよう」です。このテーマに基づき,ひとりひとりが,修学旅行で学んだことを1つに絞り,それをスライドにまとめさせています。ここでも,見やすいプレゼン資料づくりを基本にして,枚数は10枚,発表時間は5分間という制約を設けました。今日は,1時間目でしたから,作成から発表までの流れの確認,プレゼン資料づくりの具体的な方法,テーマなどについて説明しました。その後,一人一人がテーマを決め,いよいよプレゼン資料をつくり始めました。1年生と2年生で学んだことを生かして,どんなプレゼンをするか楽しみです。プレゼン資料は,全4時間で完成予定です。
修学旅行で強まった「仲間ぢから」を更に強くするために,次の取り組みを実行しています。それは,合格祈願「仲間ぢから」お守り作成です。作成手順は以下通りです。
①名刺サイズのケント紙を用意します。
②その中心部に自分の名前を書きます。
③その周りに学級の仲間に励ましメッセージを書いてもらいます。
④裏には,学級を越えた仲間に励ましメッセージを書いてもらいます。
⑤担当の先生にも励ましメッセージを書いてもらいます。
⑥最後にランネート加工をします。
2時間を使ってやりましたが,とても盛り上がりました。どれも,小さい字でびっしりと書いてありました。中には,校長先生に書いてもらった生徒もいました。ラミネートをして渡す時に,どの生徒も笑顔を浮かべ大切に扱っていたのが印象的でした。このお守りをやるのは4回目ですが,今でも大切に持っている教え子もいます。まさに「仲間ぢから」は一生ものになるのです。
これは,県外へ転出した仲間のために作ったお守りです。とても優しい生徒たちです。
※メッセージが少ない生徒には、先生たちが書きます。
※注意 フリクションペンで書くと熱で文字が消えます。
今年度は,コロナの影響で授業参観は4月の1回だけしか実施されていません。保護者としては,先生たちがどんな授業をしているか心配な部分もあることでしょう。また,自分の子供が授業中どんな様子か知りたい保護者も少なくないはずです。そういった意味では,授業参観では,保護者を安心させることを目的に考えるべきでしょう。教師によっては,タブレットを使った流行の授業をしたり,発表会をさせたり,班学習をさせたりするかもしれません。そういった授業でも,保護者を安心させるような内容にしたほうがいいのです。
ということで,12月の授業参観は,3年1組で道徳授業を公開しようと思います。生徒だけでなく,保護者の心に響く授業をしたいと思います。それが,教師と保護者のより良い関係づくりにつながると思うのです。
昨日から「ふるさと歴史発見」学習のまとめとして班ごとに壁新聞を作成しています。どの班も意欲的に取り組んでいて,時間が足りない班は昼休みや放課後も作っています。この壁新聞作成にあたっては,いろいろな制約を設けています。
例えばこんなことです。
①文字色は黒色を含めて3色までとする。
②縦書き3段組みとする。
③写真は貼らない。
④イラストは色鉛筆で塗るなどです。
こういった制約を設けることで,工夫をしていきます。
まさに不自由さを体験させることが大切なのです。
さあ,どんな新聞が出来上がるか楽しみです。
それぞれの班の持ち味がでることを願っています。
卒業式までのカウントダウンカレンダーも60日を切りました。来週は推薦委員会があり,願書書きもあります。いよいよ高校入試直前といった感じです。同時に,生徒の不安や悩みが高まる時期でもあります。それを乗り切るためには,学年全体の空気を良好にすることだと思ってます。
例えば,2年生の職員が,「急に雨が降ってきた時に3年生の女子生徒がすぐに窓を閉めてくれました。」と話していました。
この話を授業が始まってすぐに生徒へ話しました。
例えば,教頭が,「保体の時間に授業の準備や活動が素晴らしい」とわざわざ話にきました。これもすぐに授業中に話しました。
この他の,3年生の仲間ががほめられたことや良いことをすぐに授業中に話すようにしています。
つまり,仲間のよいところを3年生全体へ広げる努力をしているのです。
さらに,学年全体の空気をよくするために,年末に学年レクを計画しています。
あと,生徒と過ごすのは59日しかありません。そう考えると寂しくなります。最高の卒業式にするために,できるだけのことをやりたいと思っています。
1年3組臨時学級担任4日目。(多分最終日)
この4日間,意識したことは指示をできる限り少なくすることでした。
例えば,朝の会に行くと「では,お願いします」と言うだけです。
給食終了後も「では,お願いします。」と言うだけです。
帰りの会が終わると,「戸締りもお願いします。」というだけです。
この「お願いします。」という短い指示だけで,だれが気づき,どこまで動けるかを試してみました。
結果,この4日間学級はスムーズに動いていました。
教師が細かい指示を出し続けると,生徒の意識が受け身的になります。気づいて自発的に動く生徒に育てる必要があると思います。
午後の2時間は,「ふるさと歴史発見学習」の新聞作成でしたが。これも班ごとに熱心に取り組んでいました。
私は,ほとんど見ているだけでした。
生徒の成長を実感した4日間でした。
今日の午後2時間を使って「S1グランプリ」が無事に終わりました。
30名近い保護者の参観があり,各班それぞれが工夫をした発表ができました。
クイズ,歌,踊り,劇,紙芝居などいろいろな表現方法で,本市の歴史について発表しました。生徒の成長が感じられた2時間でした。この発表会で私が意識したことは,私が前面に出ないということです。司会進行も生徒にすべて任せて,講評も若い先生にお願いしました。
保護者の感想です。
〇各グループいろんな工夫がされていて良かったです。今回紹介された場所,行ったことがない所もあるので,時間を見つけて行ってみようと思います。ありがとうございました。
〇親も知らない地元の歴史が楽しく学べていい機会になりました。
この表現力を高めていけば,3年生では学年全体で素晴らしい発表ができると思います。そんなチカラを感じました。
※「S1」のSとは、新聞のSです。
今日は卒業式総練習がありました。
総練習後に5分程度話をし,3年間で成長したことをほめました。
話が終わると突然ステージに上がるように言われました。すると生徒からのサプライズ表彰式があり,「感激賞」という素晴らしい賞をもらいました。予想もしていませんでしたから,驚きと喜びでいっぱいになりました。優しい生徒たちと過ごせた3年間は本当に幸福でした。
明日でお別れです。
「さようなら」という言葉を口にすれば悲しくなるので,「ありがとう」と言って別れます。
1年間,1年生の廊下に掲示していたものを剥がしました。
①幸動の様子を書いた付箋。
②生徒に伝えたい漫画の名言。「言葉のチカラ」
③生徒一人一人の誕生日カード。
生徒が掲示物を注意して見るようになるためには,定期的に変えることだと思います。しかも変える曜日を固定しておくと,その曜日になるのを楽しみになる生徒が出てくると思います。
くれぐれも貼りっぱなしは良くないです。色褪せたポスターをいつまでも貼ってあるのを時々見ますけど。
最後に,週に1回,メッセージを書いてきたホワイトボードもきれいに磨き上げました。
これで一区切りです。明日と明後日で来年度の作戦を練ります。
道徳のチカラの機関紙「道徳のチカラ4号」が届きました。
新年度が始まってすぐのこの時期、中村健一先生の「学級づくりは4月が全て!」はぜひとも読んでほしい論文です。
一部を引用します。
〈引用始まり〉
■「0・1・3・7・30の法則」
学級づくりは、4月が全てです。その学級が1年間もつかどうか?4月の1ヶ月で100%決まってしまいます。
だから、4月の学級づくりは、手が抜けません。全身全霊を込めて、学級づくりをしないといけない。4月の失敗は、取り戻せないのです。
〈引用終わり〉
新学期の雑務に忙殺されるのではなく、この論文をしっかりと読んでおくことが非常に重要です。
読んだ先生と読まない先生とでは、1年間の苦労が違うはずです。
機関紙の申し込みはこちらです。メール配信ですから、すぐに読めます。来週の学級開きに間に合います。
5時間目に学年集会を開きました。
最初にこんな指示を出しました。
「113人の中で,元気よく起立・気をつけ・礼の号令が大きな声でできる人はいますか?」
するとひとりの男子が挙手しました。
その号令がとても素晴らしく感心しました。
当然,全員で大きな拍手をしてほめました。
さて,本題です。
スライドを見せながら,こんな生徒に育って欲しいという私の考えを全生徒に知らせました。今年度の1年生の学年キーワードは「幸動力」です。
この言葉をいろいろな場面で提示して,生徒に浸透させようと思います。
最後に,再度,大きな声で号令をかけられる人はいますかと問うと,今度は数名の男子生徒が挙手しました。
これも素晴らしいことです。
こんな生徒たちと過ごせる日々を大切にしていきたいです。
遠足の昼食の時,2年生の様子を観察しました。
誰と誰が一緒に食べているのか,誰と誰が一緒に遊んでいるのか,誰がまず最初に遊び始めているか,どんな遊びをしているか,どんな会話をしてるかなどです。
学校生活では見えない人間関係が見える場合もあるからです。
生徒を意図的に観察することが大切だと思います。
学年主任をして10年間,学年通心を発行しています。週に1回発行していますから,400号は軽くこえています。週に1回とは言え,ネタがなくてなかなか書けないことが度々ありました。しかし,週に1回発行すると決めたことなので,1回でも休んでしまうと次の発行をしなくなると思ったので,何とか振り絞って書いてきました。苦しくなった時に,思い出すのは保護者からの温かいメッセージです。例えば,
〇「毎週楽しみです」
〇「通信全部ファイルしています」
〇「通信に書いてあった〇〇の話は,とてもよかったです」
〇「毎週,冷蔵庫に貼っています」
〇「娘が卒業してしまうと,通心が読めないことがとても残念です」(この保護者には,弟を通じて通信を渡していました)
授業参観の時や卒業式などでこんな温かいメッセージをもらいました。
そして,今回,学校評価の自由記述として,こんなメッセージがありました。
〇「毎週発行されている学年通信は,私の教育書です」
こんなうれしいメッセージはありません。毎週100名以上に配布していますが,すべての生徒が保護者に渡しているとは思っていません。また,受け取った保護者がすべて読んでいるとは思っていません。しかし,学年通心を読んで心が動いた保護者が一人でもいれば,10年間発行し続けた甲斐があるというものです。
そんな保護者に向けて,学年通心を書き続けます。
市内の中学校での研究テーマのほとんどが「学力向上」に関するものです。
しかし,現状を見ると学級経営がうまくいっていない学校が多いのではないかと密かに思っています。
小さいトラブルが多発している,長期欠席生徒が多い,授業中騒がしい,臨時の学年集会がちょくちょく開かれるなどの原因は学級集団づくりにあると思うのです。
これらすべて学級担任の責任ではありません。副担任の責任もあります。学校全体の責任でもあります。
授業は公開できますが,学級経営は公開することが難しいです。
学級は公開しても,その哲学や技術などは見えません。
そこで,全職員で学級経営について学ぶことが大切だと思うのです。
校内の研究テーマを学力向上に固執しないで,学級経営に重きを置いたほうが現実的です。
学級が安心できる,安定している場所であれば,学力も向上すると考えているのです。
現在,研究主任として来年度のテーマを考えていますが,「よりより生徒集団づくりを目指して」などのような学級経営に関するテーマにしようと目論んでいます。
熊本の下益城中学校の校内研修の講義で使用した資料です。
内容は,次の3つです。
➀学級づくりのポイント
➁学年全体で生徒を育てる
③生徒との関係づくりの実践例
明日,長崎原爆祈念の日(県民祈りの日)を迎えます。
書斎で平成11年度三川内中学校の修学旅行のしおりを探して,この記事を書いています。
平成11年(1999)度,三川内中学校の修学旅行で鹿児島方面へ行きました。その訪問地の1つに知覧平和会館を設定しました。平和学習を深めるために,次のような取り組みをしました。
ちなみに生徒数は57名でした。
〈事前準備〉
①平和に関するメッセージを書いた紙で折り鶴をつくった。
②生徒自身が平和祈念の詩「いのち」をつくった。
③国語科教師が指導して,詩の群読を練習を行った。
④詩「いのち」を生徒ひとり一人と3学年担当教師が陶板に1文字ずつ書く。(私も1文字筆で書きました)
⑤校区内の窯元に頼んで陶板を焼成してもらった(まさに,本物の三川内焼です)
⑥長崎新聞社の取材を受けた。
⑦長崎新聞に記事が掲載された。(旅行の4日前)
〈知覧平和会館での取り組み〉
①会館内で生徒全員で,詩「いのち」を群読した
②陶板を館長さんへ寄贈した
③1143羽の折り鶴を寄贈した
④会館内を見学した。
ちなみに,この陶板は知覧平和会館にまだ陳列されています。
この時の生徒は,今年で40歳になります。
家族で知覧平和会館に行った時に,この陶板を見ると思います。
その時,彼らはどんなことを考えるのでしょうか。
自分の子どもたちにどんなことを話すのでしょうか。
とても懐かしい取り組みですが,とても貴重な取り組みだと思います。
土居正博先生の「授業で学級をつくる」(東洋館出版)を読みました。
中学校では,年間1015時間の授業を実施しています。
1年生の社会で言えば,年間105時間の授業を実施しています。この膨大な時間を単なる学習の場としてとらえるのではなく,生徒ひとり一人を鍛え育てるという視点を持つことが大切です。
それが学級づくりに大いに影響するのです。
随所に,野口先生,深澤先生,土作先生,杉渕先生,中村先生などの教育哲学が垣間見えて,読んでいる時に大いにうなづきました。
若手教師に一番理解して欲しい部分が,「学級づくり」の全体像です。
①教師と子どもの信頼関係を築くこと
→
②一人ひとりの「基礎的資質」を育てること
→
③一般的な学級づくりの要素
①の信頼関係づくりで大切なことを数多くの授業例で紹介されています。
生徒一人ひとりを大切にしながら,全員参加の授業つくることが大切だと再認識しました。
早速,同僚の若手教師に紹介します。
私が学級担任だった時,夏休み明けの初日にしていたこと。
①いつもより早めに学校へ行き,教室の窓を全開して空気を入れ換える。
②机,いすをきれいに並べ,黒板をきれい消しておく。
③ゴミや虫の死がいを掃除しておく。
④黒板にメッセージを書いておく。
⑤いつもより早めに来る生徒が多いので,できるだけ多くの生徒と会話をする。
⑥朝の会や学活などを利用し,生徒の様子を観察する。
⑦休み時間や昼休みなどできるだけ多くの生徒に声掛けをする。
夏休み明けが生徒の変化が大きくなります。外見もそうですが内面の変化もあります。
その変化にできるだけ気づきたいと考えて,こんなことをやっていました。
(自殺や不登校が多くなるのも夏休み明けです。)
夏休み明けの初日は,4月,生徒と初めて出会う日と同じくらい大切な日だと思っています。
今の先生たちは,こんなことは考えないのでしょうか。
私が作った夏休みのしおりは画用紙の両面印刷だけというとてもシンプルなものです。内容は以下の通りです。
①表紙(毎日の学習時間と1週間の学習時間の目標,手伝いの内容)
②1日の計画表(部活がある日とない日の2パターン)
③夏休み全体の予定表
④学習時間の累積グラフ
⑤課題一覧表と実力テスト範囲
この④は,9教科の学習時間をひとます10分を色分けして,塗りつぶしていくようにしました。
さて,この学習時間累積グラフで,こんな生徒がいました。
今までこんなグラフを作った生徒はいませんでした。
1年生の素晴らしさがこんなところにも表れました。
昨日は、前期終業式がありました。2年生代表の2年1組Kくんが前期を振り返る作文を読み上げました。結論から言えば、素晴らしい内容でした。事前にKくんへ行ったアドバイスは、以下の4つです。
①自分ではなく2年生全体のことを発表する。
②前期の悪かった点を反省する内容は避ける。
③2年生が成長した部分を発表する。
④後期に向けての気持ちを発表する。
放送での終業式となりましたが、Kくんの素晴らしい発表が全校に広がりました。
発表したKくん自身も学級委員として大きく成長したと実感しています。
明日は,遠足が予定されています。しかし,天気予報では,午前中40%の雨予報が出されています。午前中,学校での新入生歓迎行事,部活動紹介などを行った後で,校外へ出て行くことになっています。うまくいけば,曇りになるかもしれませあん。初めての遠足が体育館では悲しいですね。
さて,遠足にはおやつがつきものです。私が子供の頃は,300円までなどといった上限がありました。しかし,私が教師になってからは,この上限がなくなり,食べられるだけ持ってきてよいという学校が多くなりました。確かに,本当に300円以内かどうか,わざわざ調べる教師はいないと思います。生徒が食べるおやつの量なんてたかが知れています。上限の金額を設定する必要はないと思います。私もそう思っていました。けれども,最近違う意味で上限を設定した方が良いのではないかと考えるようになりました。その理由は,制限を加えることで子供は考えて,選んで,計算しておやつを買うようになると思うからです。自分が食べたいおやつを全部買っては上限を越えてしまう,どれかをがまんしなければいけなくなる。AとBどちらを買うか悩む子供が出てくるでしょう。つまり,上限を設定することで,子供にいろいろな力をつけることができるのではないかと思っているのです。どうでしょうか。
昨年から準備してきた修学旅行をいよいよ来週に実施します。
はじめは関西方面を計画していましたが,コロナの影響で計画変更しました。
次は,山口,熊本方面へ,しかし,これも変更しました。
そして,県内への修学旅行,しかも1泊という内容です。
コロナに振り回された修学旅行でした。旅行会社とほぼ毎日のように連絡を取り合って,ようやくここまできました。
本日,修学旅行事前集会を実施しました。その会の最初にこんな話をしました。
「1年間準備をしてきた修学旅行がやっと実施できます。2回の変更をしていくうちに,どこへ行って思い出をつくるのではなく,誰と行ってどんな思い出をつくるかが大切だという考えに変わりました。」
それをメッセージとして書きました。
本当に長い長い準備期間でした。
「仲間ぢから」を発揮させることを目標とした修学旅行1日目が無事に終わろうとしています。県内の旅行となりましたが、生徒たちは楽しんで学んでいました。長崎県の絶景スポットでは、みんな、はしゃいでいました。今から夕飯です。夜の班長会では,自分たちの1日の活動を評価させ,明日のハウステンボスの自由活動の参考にしようと考えています。
1泊2日の修学旅行が無事に終わり,帰宅しました。今日は終日ハウステンボスでの自由活動でした。この自由活動が3年間の集大成と考えていました。1年生の時から,「自由は与えられるものではなく,勝ち取るものだ」「自由には責任が伴うものだ」とずっと話してきました。1年生の野外宿泊活動では50%,2年生の環境体験学習では60%,そして3年生の修学旅行では80%の自由を与えようと考えていたのです。これまでの生徒の活動を振り返ると,自分たちの力で何とか頑張ってきたということ,多くの幸動をしてきたことから,今回は80%の自由を与えようと思いました。具体的には,ハウステンボスでの活動は,学級の枠と班の枠を取り払い,最低2人(カップルは禁止)での活動を許可したのです。
その結果,生徒は責任ある活動ができました。まさに,自由を勝ち取ったのです。3年間で本当に成長した姿を多く見られた修学旅行でした。教師人生の記憶に残る素晴らしい修学旅行でした。生徒に感謝したいです。
昨日は,生徒会役員選挙がありました。2年生からは予想以上に多い立候補者が出て,朝から意欲的な選挙活動を行い,立ち合い演説会でも,それぞれがマニュフェストを発表し立派な演説ができました。また,応援責任者も緊張はしていましたが,一生懸命さが伝わる演説でした。生徒の成長を実感した行事でした。
人が成長していく姿を自分の目で確認できる教師という仕事は本当に素敵な仕事だと思います。
今日で2学期が終わりました。
学年経営の20の具体的実践項目を学年職員に4段階で評価してもらいました。1学期と比較しながらまとめてみました。
〈成果〉
1 20項目のうち,1学期よりも12項目で評価が高くなった。
2 学年職員が学年経営のポイントを意識した教育実践ができた。
3 学年職員が学年キーワードである「仲間と成長する」を意識した指導ができた。
4 「仲間と成長する」をベースにして,行事へ積極的に取り組ませることができた。
5 生徒指導でも,後回しをせずにその場で指導した。
6 基本的な生活習慣を身につけさせることができた。
7 「幸動貯金」の取り組みは定着してきた。
8 家庭学習の状況はよくなってきた。
〈課題〉
1 道徳授業を活性化させることが難しいと考えている。
2 生徒が意欲的に学習する授業づくりで悩んでいる。
3 不登校生徒への対応が十分ではなかった。
〈まとめ〉
素直で明るく意欲的に取り組む生徒が多い。しかし,なかなか学校へ足が向かない生徒や悩みを抱えている生徒もいる。そのためにも,学年職員が「仲間と成長する」というキーワードを意識して,生徒一人一人が笑顔になる良い学年の空気をつくる努力をしていく必要がある。
今後,生徒一人一人を観る場面を増やし,関わっていくことが重要である。
また,生徒や保護者に対して「細やかさ」を忘れないようにしたい。
冬休み中にいろいろと考えて,3学期に更に生徒を成長させるためにがんばろうと思います。
今日の5・6時間目は,外部面接官を招聘して受検の面接練習をしました。市内の社長さん2名が面接官でした。
全く知らない,しかも社長から面接されるということで,生徒たちはとても緊張していました。しかし,それがねらいです。今までに経験したことがない緊張感を味わうことで,本番の面接が少しは楽になると考えました。終了後,2名の面接官から,3年生の態度が素晴らしいとおほめの言葉をいただきました。この調子で,本番まで練習を重ねていきたいと思います。
先日,ある保護者が相談のため来校されました。保護者と話をする時に気を付けていることは,「受容」です。
つまり,ほとんどが聞き役になるというスタンスです。もちろん意見を求められたら答えますが,必要以上に自分の考えを主張しないようにしています。間違っても,生徒のマイナス面をこちらからどんどん言ったりしません。家庭教育について踏み込んで話をすることはNGです。
そういったスタンスで約1時間の相談を受けました。最初,保護者は悩まれている表情でしたが,帰る頃には,少し柔らかい表情に変わっていました。
その相談の中で,私が毎朝玄関前でやっているあいさつ運動について話され,「お疲れさまです」というねぎらいの言葉もいただきました。見ている保護者はきちんと見ているのです。
こんな小さな取り組みが,保護者との関係づくりに役立っていると実感しました。
今日,前任校であるA中学校の卒業生12名が,会いに来てくれました。高校卒業の報告をするためです。この生徒たちは,1年から3年まで持ち上がった生徒たちですから,思い入れも大きかったです。入学式の次の日の学年集会で「3年間で成長することの大切さ」や「3年間のゴールである卒業式を最高にものにしよう」と中学生になった直後に,彼らのゴールを提示しました。そして,そのゴールに向かうために様々な取り組みをしてきました。「幸動貯金」「修学旅行の自由時間獲得作戦」などです。1年生の頃は,ごたごたとしていたこの生徒たちですが,2年生の後半から見違えるように良くなり,3年生では何の問題も起きませんでした。そして,感動の卒業式を迎えることができました。これによって,3年間を見通した教育の重要性を実感しました。
そんな彼らも,故郷を離れてそれぞれの道を歩むのです。彼らが成人式を迎える時に,私は還暦となります。
その時に,再び会えることを楽しみにしています。
懐かしい,そしてとてもうれしいひと時でした。
昨晩から明け方まで大雨が降りましたが,家を出るぐらいになると小降りになっていました。
部活動をしていると,卒業生のTくんがやってきました。「3年間お世話になりました」という言葉をわざわざ言いに来てくれたのです。そしてプレゼントもいただきました。手紙もついており,その内容にも感動しました。
〇「私は先生に出会って人への考え方,仲間への考え方が変わりました。小学生の時,仲間とはただの話友達としか思っていませんでした。しかし,中学生になると,互いに協力し合わなければいけないことが増えて,仲間の尊さに気づきました。そのきっかけを与えてくださったのが,山中先生です。学年通心も毎回おもしろくとてもためになる内容でした。私は山中先生に出会えて本当によかったです。これからは「幸動力,感じて動く,仲間ぢから」この3つを胸に高校でも頑張ります。
口数が少ない生徒でしたが,こんなことを感じてとっていたのだと本当に感動しました。この手紙によって,野口芳宏先生の言葉の重さを再認識しました。
「教師は伝達者ではなく,影響者とならなければいけない」
と同時に教師の責任の重さも再認識しました。
4月1日です。今日から新年度が始まりました。
学校現場では、新しいメンバーとの出会いから始まり、校内人事、校務分掌、学級事務、始業式準備、入学式準備などの多くの仕事が怒涛のように迫ってきます。
このような状況で、新しく担当する学級(学年)をどのように作っていくかをじっくりと考えることは難しくなります。
しかし、どんな仕事よりも大切なことは、学級(学年)づくりなのです。
生徒に合う前に入念に作戦と計画を立てることが重要です。これをやらないと1年間、相当に苦労することになります。
特に初任者は、先が見えないので目の前の仕事を一生懸命にやるしかりません。
そうなると、学級づくりの根本を知らないまま、生徒と出合うことになります。
これは非常に危険なことです。
例えがふさわしくないかもしれませんが、新兵が何の装備もつけずに戦場へ向かうことと同じなのです。
先輩教師たちは、若手教師に学級づくりの重要性と基礎基本をまず最初に教えるべきです。
私が学年主任をしていた頃は、最初の学年部会で写真のような資料を配付して、3年間の学年経営について説明していました。
これをすることで、初任者を含めた若手教師は、自分の学級をどのようにつくっていけばいいかの方向が見えるのです。
新年度は、まずは学級(学年)づくりに重点を置きましょう。
※写真は、第1学年の部分だけですが、第3学年までの学年づくりについて書いています。
5時間目に学年集会を開きました。
最初にこんな指示を出しました。
「113人の中で,元気よく起立・気をつけ・礼の号令が大きな声でできる人はいますか?」
するとひとりの男子が挙手しました。
その号令がとても素晴らしく感心しました。
当然,全員で大きな拍手をしてほめました。
さて,本題です。
スライドを見せながら,こんな生徒に育って欲しいという私の考えを全生徒に知らせました。今年度の1年生の学年キーワードは「幸動力」です。
この言葉をいろいろな場面で提示して,生徒に浸透させようと思います。
最後に,再度,大きな声で号令をかけられる人はいますかと問うと,今度は数名の男子生徒が挙手しました。
これも素晴らしいことです。
こんな生徒たちと過ごせる日々を大切にしていきたいです。
7時40分からあいさつ運動。新しい学級のことが気になるのでしょう,いつもより早めに登校する生徒が多かったです。明るいあいさつと笑顔,やはり学校は,生徒がいるから楽しいのです。各学級での「学級びらき」のあと,体育館で私が「学年びらき」をしました。
最高学年ではなく「最高の学年」となるように1年間で,仲間を大切にして,仲間と協力して,一人一人が成長して欲しいという内容でした。10枚程度のパソコンスライドを使い分かりやすくしたつもりです。久々に100名以上の生徒を前にして話をしたのでちょっとだけ緊張しましたが,すぐに勘を取り戻し,スムーズにいきました。全生徒,真剣な顔で聴くことができました。令和3年度,この1年間,生徒と一緒に頑張ります。
画像は,「A・B・C・Dのどんな1年にしたいですか」とたずねた時のスライドです。結果は,Aは0,Bは0,Cは3人,Dは102人でした。生徒の意気込みを感じました。