今まで,50本以上の道徳授業を創って,実践してきました。そのいくつかは,「とっておきの道徳授業 中学校編」(日本標準)に収録されています。この本の特長は,指導案ではなく,実際に授業をした記録という形式になっていることです。ですから,生徒の意見や生徒の反応などが細かく書かれています。それが,たとえ良くない反応であったとしても,授業の実際として書かれているのです。加えて,道徳授業を自分でつくるコツやポイントがわかるようになっています。是非,参考にしていただき,自分で道徳授業をつくってみてください。
ここでは,道徳授業実践として,ブログや学年通心に掲載したものを紹介していきたいと思います。
詳しい資料を希望される方は,メールを送ってください。
先週2年2組で道徳授業を行いました。
資料として,片岡鶴太郎さんの人生を 取りあげました。
鶴太郎さんは,20代でお笑い芸人,30代で俳優とプロボクサー, 40代で画家といろいろなことにチャレンジして,成功してきたマルチタレントで す。
さて,このような人生を送ってきた鶴太郎さんには,自分に自信をもった出 来事がありました。それは,高校受験を控えた中学校3年生の夏休みのことでした。
受験勉強を始 めたところ,中3の問題集を見ても全くわからりません。仕方なく中2の問題集をやってみたそう です。しかし,それも分からない。さかのぼって中1の問題集を解いてみたところ,やっぱりわか らない。結局,小学校6年生の参考書とドリルを買ってやり始めたそうです。小6の問題 を懸命に解いていくうちにやり方がわかったそうです。すると,中1の問題がわかるようになりま した。
そして夏休みの1か月をかけて中2,中3の問題も解けるようになったそうです。夕方4時 から明け方4時までの12時間徹夜でドリルを解いたこともあるそうです。
このことについて,鶴太 郎さんは「その時のことは,今の自分の核になっていると思います。オレはやればできるんだ。馬 鹿じゃないんだ,と。このことに初めて自分の力で気づいたんです。中3の夏休みの大きな大きな 経験でした。」と言っています。
さて,授業では,鶴太郎さんの講演会の様子を動画で見せました。
この中で鶴太郎さんは
「雨が 降らないと虹は出ない」
というハワイのことわざを紹介されました。
そこで,「雨が降らないと虹 は出ない」とはどんな意味だと思いますかとたずねてみました。すると次のような答えが出ました。
・勉強しなければ,成果はでない。
・悲しいことも乗り越えれば,笑顔に変わる。
・失敗しないと成功はしない。
・何かつらいことをしないと,良いこと結果はでない。
・努力と悔しさがなければ,結果はでない。
・努力をしないと夢は実現できない。
・嫌なことでも,やってのけないと結果はでない。
・やることをやらなければ結果はでない。
・部活だったら,練習をがんばらなければ,勝つことはできない。
・苦しさやつらさを味わい,乗り越えなければ,嬉しさや楽しさは味わえない。
道徳授業の良さは,1つの問いでもいろいろな意見が出て,その意見をクラスの仲間と共有でき ることです。
教科の授業であまり目立たない生徒でも,道徳の時間には,仲間が大きくうなづくよ うな意見を発表することもあります。また,仲間の意見を聞くことで,自分の考えを深めることも できます。そうやって,より良い生き方について学んでいくのだと思います。
今回の道徳授業でも, 2組の生徒はみんなしっかりと考え,素晴らしい意見を書き,発表することができました。
5月30日(月)に市教育委員会の計画訪問があり,教育長や学校教育 課の先生方が全学級の授業を参観されました。
そこで私は植松努さんの「空想教 室」(サンクチュアリ出版)という本で道徳授業をつくり2年1組で行いました。
植松さんは,子供の頃 から紙飛行機が好きで宇宙にあこがれていました。大学で流体力学を学び,名古 屋で航空機設計を手がける会社に入社しました。1994年に北海道に戻り,父親が 経営する植松電機に入社し,現在,電磁石の開発製作を手がけています。同時に 人工衛星の打ち上げやロケットの打ち上げ実験などもしています。2012年には,ロケットの打ち上 げ実験で到達高度7,400mを達成しています。
さて,この授業のねらいは
「植松努さんのロケット づくりに賭ける情熱を知り,夢をかなえるために自分にできることがあることに気づく」 としました。
特に植松さんの次の3つの言葉の意味を考えてほしいと思いました。
①「思うは招く」 ②「人との出会いで人生は変わる」 ③「優しさとあこがれが夢をかなえる」
生徒の感想から いくかを紹介します。
〇私も「小さな自信」を持つように目標を 立てていきたいです。
〇私も自分でやりたいと思ったことや夢を大切にして何でもチャレンジしたいです。
〇今までは,これがしてみたいけど,「どうせ無理だ」と思っていたけど,この授業を聞いて「ど うせ無理だ」と思う前に自分なりにがんばることが必要なんだと思った。
〇今日の授業では,夢を叶えるための方法をたくさん知れてよかったです。夢を叶えるためには, 思い続けることと努力することが大切だと思うので,私もあきらめずに努力したいと思います
〇ずっと思っているといつかは夢がかなうということを学んだので,途中であきらめたりせず最後 までやり通そうと思いました。
〇今日の授業で自分の夢が本当にかなうか心配だったけど,この授業で少し自信がつきました。 〇この人は優しさやあこがれで夢をかなえるのでかっこいいなあと思いました。
〇夢は小さなことをからでもあきらめずにやればかなえられるということがわかりました。
1組から3組までのローテーション道徳授業が終わりました。
今回の道徳授 業で2人の人物を扱いました。
一人目は,女子プロゴルファーの渋野日向子 (しぶのひなこ)さんです。2019 年 AIG 全英女子オープンで日本人女子選手 として,42 年ぶりの海外メジャー優勝を果たした人物です。また,彼女はど んな時も笑顔を絶やさずにプレイをすることで「スマイル・シンデレラ」と呼 ばれて注目されました。
二人目は,水谷幸次さんです。笑顔は世界共通のコミュニケーションをテー マに,MERRY(楽しいこと,幸せなとき,将来の夢など)の輪を広げていく 『MERRY PROJECT』に取り組んでいる人です。「あなたにとって MERRY とは何で すか?」このシンプルな質問を世界中の人々に投げかけ,これまで同時多発テロ 直後のニューヨーク,東日本大震災の被災地,発展途上国など 30 か国を訪ねて 約4万人の笑顔を撮影してきました。
この道徳授業の目標を,「笑顔は,周りの人たちを幸福にする力があること を知り,笑顔で過ごすことが大切さを感じ取らせる」としました。
「誰かの笑顔が自分の力となったことがありますか。それはどんな時の誰の笑顔ですか」
とたず ねるとこんな答えが返ってきました。
・自分が迷っていたとき,お母さんの笑顔で決めることができた。
・試合に行く前に,家族が笑 顔で「行ってらっしゃい」と言ってくれて頑張ろうと思った。
・辛いことがあって落ち込んでい る時に友達が笑顔で「大丈夫!」と声をかけてくれて力になった。
・お父さんお母さんの笑顔が 力になった
・悩んでいる時に家族の笑顔が力になった。
・試合中に家族の笑顔が力になった。
・ 競泳の池江さんの笑顔で頑張ろうと思った。
・試合前にチームメイトの笑顔が力になった。
感想も素晴らしいものが多く,しっかりと自分事としてとらえたことが分かります。
〇笑うことの大切さが分かりました。これからつらいことがあっても笑顔で乗りこえていけた らいいなって思いました。
〇笑顔は人に元気を与える源であり,人の笑顔を大切にしていかなければいけないと思った。
〇多くの人が悲しい時や落ち込んでいる時に心から笑っている人を見ると勇気がもらえるの ではないかと思いました。
〇悲しい時や悩んでいる時も友達や親の笑顔に救われるので,自分も笑顔で過ごすことを心が けていきたいです。
〇笑顔は幸せにつなぐと知り,共感しました。笑ったあとは必ず楽しい気持ちになって悪い気 はしません。今回の授業は私に当たり前のことを教えてくれました。
〇自分一人の力で幸せになっているんじゃなくて,他の人の力もあって幸せになっていると思 いました。
〇今まで,どれだけの人の笑顔に救われただろう。改めて考えました。
12 月 20 日 5 時間目 に実施 ~ 先 週 木 曜 日 に 学 年 道 徳 授 業 を 体 育 館 で 行 い ま し た 。
前 回 ,人 権 学 習 で 実 施 し ま し た の で 2 回 目 と な り ま す 。
道 徳 授 業 を 学 級 で 実 施 す る と き は ,一 人 一 人 の 考 え を 深 め ,意 見 を つ な げ る よ う に 進 め て い き ま す 。
し か し , 140 名 近 い 大 人 数 を 相 手 に す る と き は ,パ ワ ー ポ イ ン ト の ス ラ イ ド 数 を 増 や し て テ ン ポ よ く 進 め る こ と に し て い ま す 。
マ イ ク を 使 っ て 生 徒 の 意 見 を 発 表 さ せ ま す が ,深 め て い く こ と が な か な か 難 し い か ら で す 。
で す か ら ,最 後 に 思 考 を 刺 激 す る よ う な 発 問 を し て 授 業 後 ,深 く 考 え さ せ る よ う に し て い ま す。
さ て ,今 回 の 学 年 道 徳 の 主 題 は「 失 敗 か ら 学 ぶ 」で す 。こ の こ と は ,元 京 都 伏 見 高 等 学 校 ラ グ ビ ー 部 監 督 で あ る 山 口 良 治 さ ん の 「 良 き 敗 者 た れ ! ( Good Loser)」 と い う 言 葉 が 端 的 に 表 し て い る よ う に 思 い ま す 。
使 用 し た 教 材 は , 1998 年 の 夏 の 甲 子 園 青 森 県 予 選 で 実 際 に あ っ た 試 合 を 元 に 作 成 し た も の で す 。そ の 試 合 に お い て 122 対 0 と い う 歴 史 に 残 る 大 差 で 負 け た 深 浦 高 等 学 校 の 捕 手 で あ る 拓 司 く ん と い う 選 手 に ス ポ ッ ト を あ て ま し た 。彼 は ,野 球 部 を 引 退 し た あ と 自 分 の 進 路 を 実 現 す る た め に 並 々 な ら ぬ 努 力 を 重 ね ,つ い に は そ の 目 標 を 達 成 さ せ ま し た 。拓 司 く ん の 生 き 方 を 見 つ め さ せ る こ と に よ り , 負 け を 通 し て 学 ぶ こ と の 大 切 さ を 考 え さ せ た い と 考 え ま し た 。
ま た ,最 後 に 自 分 の 生 活 に つ な げ さ せ る た め に ,野 村 克 也 さ ん と エ ジ ソ ン の 言 葉 を ヒ ン ト に 失 敗 を ど う と ら え る か を 考 え さ せ ま し た 。 発 問 は 大 き く 次 の 2 つです。
① 「 122 対 0 で 負 け た こ と と 拓 司 く ん の 大 学 合 格 は 関 係 が あ る と 思 い ま す か 」
② 「 野 村 さ ん は , 失 敗 と 書 い て 「 せ い ち ょ う 」 と 読 み , エ ジ ソ ン は 「 は っ け ん 」 と 読 む と 言 っ て い ま す 。 み な さ ん は , 失 敗 と 書 い て 何 と 読 み た い で す か 。 や り と り 帳 に 書 い て 明 日 提 出 し ま し ょ う 」 こ の 宿 題 に 生 徒 は 以 下 の よ う な 素 晴 ら し い 考 え を 書 い て き ま し た 。
「 失 敗 と 書 い て , け い け ん ( 経 験 ) と 読 む 」
「 失 敗 と 書 い て , ス テ ッ プ と 読 む 」
「 失 敗 と 書 い て , じ ん せ い ( 人 生 ) と 読 む 」
「 失 敗 と 書 い て , ま な び ( 学 び ) と 読 む 」
「 失 敗 と 書 い て , み ら い ( 未 来 ) と 読 む 」
「 失 敗 と 書 い て , ち ょ う せ ん ( 挑 戦 ) と 読 む 」
「 失 敗 と 書 い て , せ い こ う ( 成 功 ) と 読 む 」 い よ い よ 1 月 か ら ,高 校 受 検 が 本 格 的 に 始 ま り ま す 。こ の 道 徳 授 業 で 考 え た こ と や 学 ん だ こ と を 大 切 に し て ほ し い と 考 え , こ の 道 徳 授 業 を 実 施 し ま し た。
志村けんさんの人生に学ぶ
平成 29 年度の後期が始まりました。今,どんな気持ちでいますか。「新しい学期にな ったのでがんばろう」「目標に向かって毎日努力しよう」といった気持ちでしょうか。
先日,道徳の時間で志村けんさんの人生を教材として扱いました。志村さんは,ザ・ ドリフターズのメンバーで現在 67 歳です。テレビでは「バカ殿」や「変なおじさん」な どで大人気のコメディアンですが,ここに至るまでそうとうな苦労があったそうです。
その志村さんが好きな言葉は「忍耐」「努力」「心」です。
そこで,こんな発問をしま した。
「志村さんが好きな心はどんな心だと思いますか」
以下に生徒の考えを紹介しま す。
「強い心」
「あきらめない心」
「素直な心」
「どんなことにも負けない心」
「優しい 心」
「ひたむき,夢へ一直線な心」
「全力で取り組む心」
「楽しむ心」
「人を思いや る心」
「純粋でまっすぐな心」
「相手の事を考える心」
「何事も積極的に取り組む心」
「やりとげたい心」
「皆を幸せにする優しい心」
生徒が考えた心はどれも素敵な心だと思います。最後に,志村さんの人生から生徒た ちが学んだことをいくつか紹介します。
○学校でも頭のいい人は,家でたくさん努力をしているのはわかっているけど,自分は なかなか実行できていないのですごいと思いました。私もがんばります。
○今回の話を聞いて努力する人が天才なんだと思います。
○努力はやっぱり大事なんだなと思いました。
○自分は天才とは何をしてもなれるものではないと考えていたが,誰もがなれるものだ と分かった。自分の夢のために努力をしていこうと 思う。
○今日の志村さんの話を聞いて,どんなにつらいことがあっても必 ず 楽しいことがやってくると思えば何でもできると思えた。
○何でもできたり,はじめてやったことでもすぐに できたりする人が 天才だと思っていたけど,努力する人が天才だと聞いて納得しました。
感想からも努力の大切さを感じ取ったことが分かります。この気持ち を大切にしてほしいと思います。
1 年生では,学年職員 6 名が週替わりでローテーション道徳を行っています。このローテーション 道徳の 1 巡目が終わりました。
私は,道徳授業「仲間がいるから」を行いました。この授業は,学 年キーワードである「仲間と成長する」ことの大切さを心で感じ取ってほしいと思い,私が作りま した。
使った教材は2つです。
1つは,実業家の斎藤ひとりさんの言葉「仲間がいるから楽しい 仲 間がいるから前進できる」です。
2つは,昨年度の卒業式で卒業生代表が読んだ答辞です。
終盤で 「仲間がいるから( )」 あなたは,( )にどんな言葉を入れますか」と言ったところ, どの学級も 20 名近くの生徒が進んで前に出てとてもいい意見を書いてくれました。
〇今の自分がいる
〇挑戦できる
〇助け合える
〇次の一歩を踏み出せる
〇自分は変われる
〇自分を高められる
〇未来がある
〇勇気が出せる
〇思い出ができる
〇自分らしく生きられ る
〇立ち直られる
〇笑い合える
〇全力になれる
〇笑顔になれる
〇絆が深まる
〇強くな れる
〇生きる価値が見つかる
〇自信がつく
〇素直になれる
〇乗り越えられる
生徒の感想からいくつかを紹介します。
〇考えたこともないことを深めることができた。
〇小学校ではやったことないような授業でとても楽しかったです。
〇新しいタイプの授業が出てきたなあと思いました。面白かったです。
〇いままでの道徳とはちがって難しく考えずに分かりやすかった。
〇時間がすぎるのがはやかったで す。またしたいと思いました。
〇それぞれ意見は違うけど,みんなの考えがよくわかりました。 そして,理由が似ている意見も多くありましたが,ひとり一人の発表の仕方が違い,よく気持ちが 伝わりました。
〇仲間がいるのは幸せなことに気づきました。仲間とけんかしたりすると思うけ ど,相手のことをわかり合って,仲間のことをもっと大切に思えたらいいと思いました。
〇自分 は仲間がいるから頑張れるということを実際に経験したことがあります。自分ができないことに一 生懸命に取り組んだらほめてもらえたことが実際にありました。なので,今回の授業が人生の宝物 になりました。
〇自分にとっては,友達も仲間も生きるには必要だと思いました。何か悩みを聞 いたり,聞いてもらったり,してもらうことはとても大切だからです。そして,今までの道徳の授 業で一番楽しかったです。道徳授業の楽しさに気づけました。
〇仲間は,イやなことを吹き飛ば し,何倍も楽しい思いができるすごい力を持っているものだと気づきました。
〇楽しかったし,心 にしみました。友達も仲間も大切な宝物なので失わないようにしたいです。 全員意欲的で,しっかりと考え仲間の意見を聞きながら自分の考えを広げ深めることがでました。 これからも,道徳授業を通して,より良く生きることについてしっかりと考えさせたいと思います。
この授業は,群馬県の元小学校教師である深澤久先生の実践を元にしています。
6月2日(木)道徳授業の様子(2年1組) 先日,教育実習生のために道徳授業(2年1組)を公開しました。校長先生をはじめ5名の先生 が参観されました。
内容は「いじめ」についてでした,ねらいは次の2つです。
1つは,「いじめ」 は犯罪であるという視点を与えることです。
2つは,自分の良いところをさらに伸ばしていこうと いう気持ちにさせることです。
授業の大まかな流れは次の通りです。
①自分の良いところをノートの書かせる。
②友達から自分の良いところを書いてもらう。
③人として悪い行為を考える。
④「いじめ」とはどんな行為をいうのか考える。
⑤いじめと思う行為が,刑法の第何条にふれることかを班で話しあう。
⑥「いじめ」とは何か。短い言葉で表現させる。
⑦自分の良いところをもう一回確認する。
⑧今日の授業の感想を書かせる。
1組の生徒は,私の道徳授業を受けるのは初めてでしたが,みんな真剣に考え,一生懸命に発言 をしていました。生徒の感想からいくつかを紹介します。
〇いじめをすれば犯罪になるということがわかった。自分の良いところは,もっと伸ばして悪いと ころは直していって,いじめをしないようにしたいです。
〇いじめはしてはいけないことだとわかった。人をいじめると相手が悲しんだり嫌がるので,いじ めを1つの犯罪だと思って生活していきたいと思った。
〇いじめをすることで相手が傷つくし,あとからやって自分も後悔すると思うし,いじめも立派な 人権侵害だと思いました。犯罪の種類もいろいろあってとてもためになりました。これからは, いじめられている人をみたりしたら助けたいと思った。
〇自分はいじめたこともないし,いじめられたこともないので,あまりわからないけど,1つだけ わかったことがあります。それはいじめとは犯罪の並のとても悪くだれも幸せにはならないとい うことです。
道徳授業というのは,自分のより良い生き方を考える時間です。週に1時間,生徒 と同じ土俵で生き方について考える貴重な時間だと思っています。
ご家庭でも「今日の道徳はどん な話だったの?」「どんなことを考えた?」など子供さんに聞いてみてください。また,資料をき っかけにして,親としての生き方を伝えることも時には大切なことだと思います
3週間にわたり行ったローテーション道徳授業が全学級で終わりました。
今回は,長崎市浜町 にあるマツヤ万年筆病院の店主である原卓弥さんを教材として取りあげました。この教材は,令 和2年8月11日の読売新聞に掲載された記事を元に作った自作道徳授業です。 この記事を道徳授業で使いたいと考えた理由は,原さんの仕事に対する信念に感動したからで す。原さんが売った万年筆は数十万本,お客が誰であっても遠慮はしません。そのお客に合った 万年筆しか売らないのです。つまり,最適の万年筆がなかったら売らないこともあるのです。 そのために,原さんはお客さんと会話をしながら要望を聞き,書いた文字や手首の様子なども 観察して万年筆を選んでいます。しかも,商品は永久保証。材料費以外の修理費は一切取りませ ん。店の利益だけではなく,お客さんのことを思い商売をしている原さんの仕事に対する姿勢の 素晴らしさを生徒に伝えたいと考えました。生徒の感想をいくつか紹介します。
〇一人一人のお客さんのことを考え大切にしている所がとてもすごい人だなあと思いました。
〇お客さんのことをよく考えていて,とても優しいと思いました。
〇万年筆にもお客にも敬意を 表しているので,すごく尊敬します。
〇原さんは,この仕事に生きがいを感じていると思った。
〇お店の利益だけじゃなく,お客を大事に思っていることが心に残った。
〇自分より万年筆やお 客さん一人一人のことを考えているところが素晴らしいと思いました。
〇お客さんへの心遣いが 良いなと思いました。
〇仕事への姿勢がかっこいいと思った。
〇自分のもうけよりお客さんにあ った万年筆を出して,お客さんに幸せになってもらうことを大切にしていることだとわかって,なるほどと思いました。
〇お客さんの笑顔のために万年筆を売っているんだなと考えると,相手 のためにと思うことはとても大事なことだと感じました。
〇自分の利益ではなく,他の人が良い 気持ちになるようにしていてすごいと思いました。
また,ある保護者の方からのこんなコメントをいただきました。お忙しい中,本当にありがと うございました。
「原さんのように自分の仕事に自信を持って働いていらっしゃるのがうらやま しいと思い,息子にもできれば人の為に役に立つような人になって欲しいと思いました。」
どの学級も笑いがあふれ,多くの意見が出た楽しい道徳授業でした。しかし,真剣に考える場 面では静まりかえり,ほとんどの生徒が一生懸命に考え書いていました。仲間の意見を聞き,仲 間と意見を交流させることで,自分の考えを広げ深めることができた道徳授業でした。
今 の 自 分 に 満 足 す る こ と な く ,常 に チ ャ レ ン ジ し て き た 本 田 美 奈 子 .さ ん 。
ア イ ド ル 歌 手 で デ ビ ュ ー し た 彼 女 の 人 生 は 決 し て 順 風 満 帆 で は あ り ま せ ん で し た 。 苦 悩 と 挫 折 。
そんな中 で , 彼 女 は ミ ュ ー ジ カ ル 「 ミ ス ・ サ イ ゴ ン 」 の オ ー デ ィ シ ョ ン を 受 け ま し た 。 そ の 結 果 15,000 人 の 中 か ら 主 役 に 選 ば れ る の で す 。
し か し 突 然 , 彼 女 に 急 性 骨 髄 性 白 血 病 と い う 病 魔 が 襲 い ま す 。闘 病 中 も 決 し て く じ け る こ と な く 力 強 く 生 き ま し た 本 田 さ ん で し た が , 2005 年 帰 ら ぬ 人 と な っ て し ま い ま し た 。
実 は , 彼 女 の 強 い 意 志 が 名 前 に 込 め ら れ て い る の で す 。 そ れ は 名 前 の 最 後 に つ い て い る 「 .」( ド ッ ト ) な の で す 。
先 日 , 本 田 美奈子 .さんの 人 生 を 扱 っ た 道 徳 授 業 を 行 い ま し た 。 感 想 を 紹 介 し ま す 。
〇 が ん ば ろ う と い う 気 持 が み ん な に 届 く と っ て も い い 生 き 方 だ な あ と 思 い ま し た 。
〇 歌 が 生 き が い だ っ た の か も し れ な い , 私 も 何 か 生 き が い を 見 つ け て 生 き た い 。
〇 チ ャ レ ン ジ し て 自 分 の 壁 に 立 ち 向 か う こ と の 大 切 さ を 学 ぶ こ と が で き ま し た 。
〇 何 事 に も 全 力 を 出 し て す ご い な あ と 思 い ま し た 。 歌 っ て す ご い と 改 め て 思 い ま し た 。
〇 自 分 の 芯 が あ っ て か っ こ い い 人 だ な っ て 思 い ま し た 。
〇 本 田 さ ん の 気 持 や 強 さ を 知 る こ と が で き ま し た 。
〇 今 日 の 授 業 で は 「 生きる 大 切 さ 」 を 学 び ま し た 。
〇 本 田 さ ん の ど ん な 状 況 で あ っ て も ポ ジ テ ィ ブ に 考 え , そ れ を チ ャ ン ス に す る の が と て も す ご い と 思 い ま し た 。
〇 チ ャ レ ン ジ は チ ャ ン ス , こ の 言 葉 の 胸 に 僕 も 頑 張 ろ う と 思 い ま し た 。
道徳授業 を 「 よ り よ い 生 き 方 を 考 え る 時 間 」 と と ら え て います。 い ろ い ろ な 人 の 生 き 方 に 触 れ , 自 分 の 考 え を 持 ち 仲 間 と 意 見 を 交 流 さ せ る こ と で , 生 き 方 に つ い て の 考 え が 深 ま る の だ と 思 っ て い ま す 。 家庭で ,生 き 方 に つ い て 子 供 と じ っ く り と 話 す 機 会 は あ ま り な い と 思 い ま す 。で す か ら ,学 校 で は ,週 に 1 時 間 し か な い 道 徳 の 時 間 を 大 切 に し て 指導を し て い ま す 。
授 業 で 使 っ た 資 料 を 家 庭 で も ご 一 読 し て い た だ き ,子供と 一 緒 に「 よ り よ い 生 き 方 」に つ い て 考えて ほ し い と 思 い ま す 。
雨宮清さんの生き方
現在,世界には 1 億個以上の地雷が埋まっているそうです。この地雷は 1 個 1 個手作 業で撤去するのが一般的ですが,すべての地雷を見つけて撤去するには 1000 年以上かか ると言われています。地雷の被害にあった人々の悲惨な様子を知った日本人技術者の雨 宮清さんは,本業のかたわら地雷除去機の開発に挑みました。 様々な試行錯誤の結果,開発が成功して,現在カンボジアや ニカラグアなど世界各地で,この地雷撤去機が活躍していて多 くの地雷が爆破されています。
「地雷を取り除いただけでは,本当の復興にはならない。」
という雨宮さんの言葉をもとにして,本当の国際貢献とは何か について考えさせたいと思い,この道徳授業をつくりました。
生徒の感想をいくつか紹 介します。
・ただ地雷をなくすだけでなく,その後の土地のことまで考えている雨宮 さんはすごいと思いました。
・僕たちができることは,想像力を働かせていろいろなアイデアを出し それを実行することで世界が平和になるしたくさんの人が幸せにな れ るんだと思った。
・戦争を起こすのも平和を作り出すのも結局は人間なんだと思った。
・人が人のために何かをするということはとても偉大なことだと思う。
・世界では私たち日本人のように安全で安心して生活をすることができ るのが普通ではないんだと思いました。日々の生活に感謝をして,そのような人たち のために何かできることはないか考えながら生活していこうと思いました。
・自分たちだけが幸せに暮らしてもいいのかと思った。
・平和というのは,戦争がない国ではなく皆が皆のことを考えて楽しい生活をおくるこ とだと思います。相手のことを考えられる人になりたいと思いました。
・人を助けるために他の国でも協力してできるような人になりたいと思いました。
・今日の授業で地雷というものを初めて知り,驚きました。そして悲しかったです。
「緑色蛍光タンパク質(GFP)の研究(2008 年)」下村脩さん,
「iPS 細胞の作製に成功(2012 年)」山中伸弥さん,
「リチウムイオン電池の開発(2019 年)」吉野彰さんが受賞した賞は 何か知っていますか。
そうですノーベル賞です。ダイナマイトの発明者として知られるアル フレッド・ノーベルの遺言に従って 1901 年から始まった世界的な賞です。物理学、化学、生 理学・医学、文学、平和および経済学の「5分野+1分野」で顕著な功績を残した人物に贈ら れます,賞金は約 1 億2000万円です。もちろん,交通費,食費,ホテルなど滞在費は無 料だそうです。
では,次の研究で日本人が受賞した賞を知っていますか。
「牛のふんからバニラの香りの成分を抽出(2007 年)」山本真由さん,
「バナナの皮を踏んだ 時の滑りやすさを証明(2014 年)」馬渕清資さん,
「ヘリウムガスをワニに吸わせて鳴き声の仕 組みを解明(2020 年)」西村剛さん。
答えは,イグノーベル賞です。
イグノーベル賞とは,1991 年,イギリスのマーク・エイブラハム氏が創設し,風変わりな研究をした10の個人やグループ に対し,時には笑いと賞賛を時には皮肉を込めて授与される賞です。賞金は0円,交通費,食費, ホテルなどの滞在費は自腹だそうです。この賞を日本人が14年連続で受賞しています。
この「ノ ーベル賞」と「イグノーベル賞」を比較し,考えさせることで真理を探究することの大切さを考 えさせたいと思い,この授業を創りました。
授業の中心部分で「この2つの共通点があると思い ますか。あるとすればそれは何ですか」と問いました。
すると,ほとんどの生徒は「ある」と答 えました。
その理由として,
「研究者は自分が不思議に思ったことを研究していることに共通点 があると思いました。」
「そのことだけに夢中になれて,それを何年も何年も研究しているとい うのが最大の共通点だと思います。」
「誰かの役に立って,一生懸命に努力をしているところが 似ていると思いました。」など素晴らしい意見を発表しました。
最後に,生徒の感想をいくつか紹介します。
〇1つのことに打ち込み自分の好きなことを生かして,身近なもの の役に立てようとすることは素晴らしいことだと思います。
〇小さなことでも真剣に努力することが大切だと思いました。
〇自分で何かを考え。それに取り組み結果を出して,人々に発表す ることは素晴らしいことだと思います。
〇この世の中に必要じゃないことはないと僕は思います。
〇この世界に不思議なことがいっぱいになれば,面白い世界になっていくと思います。
生徒のいろいろな考えに触れることができる道徳授業は,やはり楽しいです。
先日,「涙そうそう」を使って道徳授業を 行いました。この歌の詩は,森山良子さんが亡くなったお兄 さんを想って作ったものです。
授業中「たくさんの涙に支えられて人は生きていく」とい う言葉の意味をたずねました。
すると,こんな意見がでました。
・涙を流した分だけ人は強くたくましく成長するということ。
・いろいろな涙があるけれど人の心を映し出してくれるもの。嬉しい 時も悲しい時も一 緒に支えてくれる。
・たくさんの人たちのいろいろな涙が人を成長させていく。
・何回失敗しても涙を流しても,その失敗 (涙)から次どうすればいいか学んで人は成 長し生きていくということ。
授業の感想からいくつか紹介します。
・あと半年で卒業なのでいっぱい 涙を流して,友達や家族や友人の思いを心に残して卒 業式でいっぱい涙を流したいと思いました。
・自分の中で涙は自分の弱い部分の表れだと思っていました。けれど涙を流すことで人 は自分を見直し強くなっていくものだと 改めて考えることができました。
・いつも涙は悲しかったり恋しかったりと少しマイナスなイメージが強かったのですが, 幸せを伝える一つの方法だと学びました。
・僕も涙を流すことは多くある。でも,それを支えだと思ったことは一度もなかった。 感情を表に出すことで人に支えられていることを感じることができると思った。
・とても感動して心がほっこりした。
・涙に支えられて生きているというのを聞いて心に響いた。これからは 良い意味での涙 を流したい。
・悔しかったら次はもっと努力しようとするし,悲しかったらそれを乗り越えようとす るから,その分強くなれるから,涙を流した時の感情によって人は成長できると思いま した。今日の授業は深く考えることができてよかったです。
平成21年11月,大阪で行われた中学校道徳授業改革セミナーで,大阪の町立中学校の教頭先生と話をする機会がありました。
その中で,私が創った道徳授業「ぼくのスーパーヒーロー」(『とっておき の道徳授業3』日本標準に収録)が話題になりました。その授業の最後のおばあちゃんのせりふで涙 が出たということでした。私が創った道徳授業の中でも,この授業が一番有名?ではないかと思いま す。今までに10人以上の先生に資料を送りました。
さて,そんな「ぼくのスーパーヒーロー」を創 った動機を紹介したいと思います。資料は『ぼくのおばあちゃん』(ぴあ)で,作者はイラストレー ターのなかむらみつるさんです。みつるさんとおばあちゃんの心温まる,しかし悲しい実話をもとに した絵本です。
絵本のタイトルと道徳授業のタイトルを変えた理由は,授業の導入で次のような発問 を考えていたからです。
スーパーヒーローと言えば,どんなことを思い浮かべますか。
この発問をすることで,生徒を授業に引き込もうという意図があり ました。
また,どうしておばあちゃんが,スーパーヒーローがなのか を考えさせることにより,おばあちゃんの愛情を感じて欲しいと思っ たからです。
さて,2004年の春の夜,たまたま立ち寄った本屋で この本を見つけました。ぱらぱらとページをめくっていくと,絵本の 割にはページ数が多く,このままでは授業では使えないので,買うの はやめようかなと思いました。しかし,最後のおばあちゃんの言葉を見た瞬間,買うことを決めまし た。この言葉を伝えるだけでも,授業をやる意味があると思ったからです。その言葉とは,おばあち ゃんが亡くなる時に,みつるさんに言った言葉です。
どんなに悪いことをしても怒ったりしないから,死ぬ順番だけは絶対に間違えないでね。
この言葉にグッときました。感動しました。この熱い思いをY中学校で公開した時の指導案にも 文章として入れました。
本時のねらいを達成するために選んだ資料は,『ぼくのおばあちゃん』である。選定の理由は, この本の中に書かれた亡くなる時に,おばあちゃんが孫に言った言葉を生徒に伝えるためである。
たった1行の言葉を生徒に伝えたいという理由だけで,道徳授業を創ることができるのです
私が新採の頃,長崎県教育委員会が発行した冊子にある詩が掲載されていました。
何か心に残る詩 だったのでコピーしてとっておきました。
その後,その詩を学級通信に載せ配布しました。そのことも忘れかけていた頃,卒業式の謝恩会である保護者から,1枚の紙切れを見せられました。それが, あの詩の切り抜きでした。
とてもいい詩だったので,切り抜いていつも持ち歩いているとのことでし た。
それはSEIKOがラジオCMのために募集した「1秒の言葉」という詩でした。
それから10 年ほどたって自分で道徳 授業を創りはじめ,小学 生のための道徳授業を依 頼された時,この詩を思 い出しました。言葉の大 切さを考えさせるには, とてもいいネタだと思い ました。
また,生徒が日 頃,使っている言葉が気 になっている時でしたか ら,なおさら,授業を創 りたくなりました。
授業構成はとてもシンプルで す。しかし,最後の決め の言葉がなかなか見つか りませんでした。しかし,道徳授業を創ろうという意識を持っていれば,ネタは見つかるものです。 そんな時にある本で,テレビドラマの「3年B組金八先生」のセリフを見つけました。これでネタ はそろいました。あとは,生徒の言葉に関する 経験と重ね合わせる発問を考えるだけです。そ こで,次のような発問を考えました。
〇「今ま で言われた言葉で,うれしくなったのは,どん な時に誰から言われた言葉ですか。」
〇「今まで言われた言葉で,悲しくなったのは,どんな時に誰 から言われた言葉ですか。」
あとは,「ありがとう」「がんばって」「おめでとう」「ごめんなさ い」「さようなら」を( )にしてそれぞれに入る言葉を考えさせるという流れにし,最後に金八先 生の言葉を紹介しました。
この授業がきっかけとなったかどうかは不明ですが,昨年「1秒の言葉」 が再注目され,SEIKOが映像付きのCMを創り,TVの「深いイイ話」で取り上げられました。
思春期まっただ中の中学生は,異性に対する興味関心が非 常に高く,恋愛がブームのようになってしまうことがありま す。そんな中学生に人を愛することの素晴らしさや愛される ことの喜びを伝えたいと思っていました。そして,授業を通 して,生徒に伝えたい思いがありました。
それは昔見た映画 で出てきた「愛は与えてはじめて愛である」というセリフで す。そのセリフの意味を考えさせる授業を創り3年生に授 業をしました。
扱った人物は,SF作家の眉村卓さんです。 彼が書いた『妻に捧げた1778話』(新潮新書)を資料 に使いました。眉村さんは,余命あとわずかを宣告された 妻,悦子さんのために一日一話のショートショートの小説を 書こうと決心しました。その内容は暗く重たいものではなく,どこかにクスッと笑いが起こるような ものにしようと考えました。
書いた作品は全部で1778話。悦子さんが余命1年と宣告されてから 5年がたっていました。彼の深い愛情が奇跡を起こしたのです。
2002年5月28日,この前日ま でに書き続けた物語は原稿にして1万枚以上でした。
その日もいつものように1778話目を書き始 めました。書かれた話の題名は「最終回」。実は数時間前,悦子さんは帰らぬ人となっていたのです。
その「最終回」という話を中心においた授業を構成しました。実は,この「最終回」という短編には 52行に渡る空欄があります。その空欄を 使い次の発問をしました。
眉村さんはこの52行の空欄に書きたか ったことは何でしょうか。想像して書い てください。
生徒の意見は,
「二人が結婚してからの 出来事」
「奥さんに対する感謝の言葉」
「懐かしいたくさんの思い出」「今まで支 えてくれてありがとうございました。と書 きたかったと思います。」などでした。
や はり中学生には難しい内容だったかもしれ ません
平成12年のあるセミナーで佐世保の小学校に勤務さ れているT先生が創った道徳「地雷の授業」を知りました。この 中で次の発問がありました。
「戦争が終わったら平和になると思いますか。」
この発問に感動しました。
授業の最初でこの発問をして,地雷 について考えを深めさせ,最後にこの発問を再びするという見事 な構成でした。この発問をいつか中学生にしてみたいと考えてい ました。
そんな時,雨宮清さんの話を「世界まる見えテレビ特捜 部」で知りました。
雨宮さんは,仕事でたまたま訪れたカンボジ アの人々が地雷の被害に苦しんでいることを知ります。そこで, 彼は勤務している山梨日立建機で地雷除去機の開発に挑み ます。その成功までの過程を生徒に伝え「強い意志」をね らいとした道徳授業を創ろうと思っていたのですが,資料 を集めていくうちに,違うねらいを考えるようになりまし た。それは,雨宮さんの夢は地雷をなくすことだけではな いことを知ったからです。
雨宮さんは,次のように言って います。
「地雷をなくしても本当の復興とはいわない,本当の復興のためには,あと1つ大切なことがあ る。それは,地雷を取り除いた畑に新たに作物を育てることだ。」「現地を復興させることによっ て現地の人々は新たに作物を育て,それを売ることができるようになる。現金収入を得て,子ども を学校に行かせ字を学ばせることができる。字が読めれば,危険な地域や「地雷原」などの標識に 気づくことができるから,危険を回避することができる。」 この言葉に惹かれました。
平和は自分たちの力でつくっていくものだと教えられたからです。
雨宮 さんのような気概ある日本人が外国で活躍している姿を生徒に教えることで,日本人として誇りを持 って欲しいという願いもありました。さて,この授業は昨年12月に3年生で実施しましたが,その 日の夜に雨宮さんを扱ったテレビ番組が放映され,家族の中でも話題となったそうです。そのことは 全く知りませんでしたが,本当に,いいタイミングでした 。
以前,テレビで北京パラリンピックの車いすバスケットボールの試合を見て,これは格闘技だと思 いました。
金属音が響く激しいぶつかり合いによる転倒は当たり前なのです。
それでもひたすらシュ ートを打つ選手たちを見ているうちに,障がい者のスポーツとは思えなくなくなってしまいました。
いろいろな道徳授業を見てきましたが,障がい者が苦しみや困難を乗り越えようと懸命に生きる姿 を見て,自分の生活や目標を見つめ直そうといった授業が多かったように思います。
私は,そのよう な障がい者道徳を創ることに抵抗がありました。
理由ははっきりとしていませんが,障がい者に対す る認識不足したからかもしれません。
しかし,ある雑誌に掲載されてい た,京谷和幸(きょうやかずゆき)さんの言葉と出会って道徳授業を創 りたいと思いました。
京谷さんは,高校時代から有名なサッカー選手で した。その後,Jリーグのジェフユナイテッド市原と契約しプロのサッ カー選手となりました。1993年に公式戦初出場したのですが,その 1週間後交通事故に遭い下半身不随となり生きる力を失いました。
しか し,彼は車いすバスケと出会い新たな目標を見いだすことができました。
彼はこう言っています。
「 もし神様がもう一度歩けるようにしてあげると言っても 僕は,断ります 」
自分が京谷さんの境遇にあったらこのような言葉は,絶対に言えません。
ここまできっぱりと言い 切れる理由は何だろうかと思い,彼が書いた本を探して読んでみました。
調べていくうちに,妻の陽 子さんの支えと家族(陽子さんと子ども2人)への深い愛情が背景にあることがわかりました。
これ で,授業の中心発問は決まりました。以下の発問です。
「もし神様がもう一度歩けるようにしてあげると言ったとしたら,京谷さんは断るとはっきりと言 っています。どうして断るのだと思いますか」
この理由を彼はこのように言っています。 サッカーは自分のためにやってきた。交通事故にあってから,人のことを考えることができるよ うになった。人間的に成長したから。
人は,自分一人だけでは強くなることはできません。
支えてくれる人がいるからこそ強くなれるの だと思います。
このことを考えさせる授業構成にしました
右の写真をどこかで見たという人も多いと思います。この写真を 撮影したのは,星野道夫さんです。
星野さんで道徳授業をつくろう と思った理由は2つあります。
1つは,彼は19歳の時に1枚の写 真に心惹かれました。そこにはアラスカのシュシュマレフという村 が写っていました。
彼は,その村にどうしても行きたくなくなり, アラスカにある村の村長さんたちに,自分の強い思いを書いた手紙 を出したのです。
「僕は日本の学生でホシノ・ミチオといいます。本の中であなたの村の写 真を見ました。村の生活にとても興味があります。訪ねたいと思っている のですが,誰も知りません。仕事は何でもしますから,どこかの家におい てもらえないでしょうか。 … 返事を待ってます 」
その後,ほとんどの手紙が宛先 不明で戻ってきたそうです。
1ヶ月ぐらいたち忘れかけていた頃に1通の手紙が届き,彼の人生が動 き始めました。
彼はすぐにその村に行き3ヶ月間エスキモーの人々と共同生活をしたのです。
この時 の感想を次のように書いています。
「自分で想像できる大きな自然をはるかに超越したもっと大きな 自然をこの目で見て,自分の気持ちの中に新しい風が吹いたような,新しい世界の扉を開いてしまっ たような気がしてとても感激しました。」
2つは,彼は26歳の時にアラスカ大学野生動物管理学部入学試験を受けたのですが,合格点には 30点ほど足りなかったのです。
しかし,どうしても入学したかったので学長に直接頼み込んだ結果, 何とか合格にしてもらったのです。
この2つのエピソードから,星野さんのアラスカに対する並々で はない情熱と人間臭さを感じました。
その後,彼はアラスカの美しい自然を撮影し続け,34歳の時 に第3回アニマ賞を受賞,38歳で第15回木村伊兵衛賞受賞(週刊朝日連載開始)し,41歳で結 婚,42歳で長男が生まれ幸福な人生を送っていました。
しかし,43歳の時,ロシアのカムチャツ カで撮影中,ヒグマに襲われ亡くなってしまいました。
授業の後半で星野さんのお父さんの言葉を紹 介しました
「一般的にいう寿命からすると,道夫の人生は短かったかもしれません。撮りたいもの,書きたいことがも っともっとあったと思います,でも,自分の好きなことをやっていこうと決めて, その道を歩いた … 極めて 密度の濃い人生を生きたのだから,あの男は幸せだったと思います」
最後にこの発問をして授業を終えました。
「星野さんにあって,自分にないものは何ですか」
〇目標に向かって努力すること。
〇しっかり夢をもつこと」など前向きな意見がでました。
今では,富士山やエベレストの清掃登山などで有名になった野口健さんですが,7大陸最高峰世界 最年少登頂という素晴らしい記録を持っています。
んな野口さんが登山を始めるきっかけとなった のは,1冊の本でした。
人生を変える1冊という言葉はよく聞きますが,本当にあることに驚きを感 じます。
エジプト人と日本人とのハーフである彼は小学生の頃はいじめにあっていました。いじめて いた連中に復讐をした後,エジプトの小学校に転校しました。しかし,そこでもいろいろな問題を起 こしました。これらのことが原因で父親からイギリスの全寮制高校に無理矢理入学させることになり ました。ここでも勉強もせず遊んでばかりいたせいで成績が急速に下がりはじめ,ついには暴力事件 を起こし高校では謹慎処分になってしました。その時,出会ったの本が,冒険家の植村直己さんが書 いた『青春を山に賭けて』(文春文庫)です。その時のことを,次のように言っています 。
僕は『青春を山に賭けて』をむさぼるように読んだ。大学の山岳部でも馬鹿にされ,就職も思うに まかせず海外放浪の旅に出た植村さんと,停学で行き場のない今の自分の立場に共通点があるよ うな気がした。厳しい寮生活が生活のすべてで,ましてや,謹慎処分で囚人のような生活を送った 後の僕には,植村さんの世界放浪の話しは新鮮だった 。
野口さんは16歳でモンブラン登頂を成功させた後,次々に世界の最高峰を登頂し25歳ではエベ レスト登頂に成功しました。また彼は,こうも言っています 。
いい大学に行って,一流の会社に入るだけが人生ではないと,若い人に伝えたいのです。僕と同 じく落ちこぼれて目標がない中学生や高校生はたくさんいると思います。僕は,植村さんの『青春 を山に賭けて』に出会い,生きる目標ができました。目標をなかなか見つけられない若い人に,挑 戦することや,夢を持つことの素晴らしさを僕の本から感じとってもらえることを願います。
このような野口さんの生き方に感心し,ねらいを「目標をもち前 向きに努力することの素晴らしさを感じ取らせる。」にしました。 授業の最後に次の発問をしました 。
「自分の目標を達成するため大切なものは何でしょうか 。」
これは,ねらいに近づけることができたかを判断するための発問 です。
生徒の答えには次のようなものがありました。
〇きっかけを 大切にすること。
〇目標を持つこと。
〇前向きな努力を続けるこ と。
このように,夢や目標を持つことの素晴らしさを感じ取った生 徒が多かったと思います 。
資料を集めはじめてから約1年かけて,ようやくできあがっ たので先週,2Aで道徳授業をやってみました。
取り上げたの は,最近よくテレビに登場している登山家の栗城史多(くりき のぶかず)さんです。
この人物で道徳授業をつくろうと思った 理由は,登山経験がまったくない一人の青年が単独無酸素で世 界の頂上を目指そうと思った理由に親近感を持ったからです。 (人間臭さを感じたのです)その理由は2つあります。
1つは,高校2年生の時に母親を亡くした時に交わした「一生懸命に生きる,弱音を吐かない,そ して最期に『ありがとう』と言える人生を送る」という約束です。
2つめは,高校3年生からつきあっていた彼女に振られたことです 。
特に2つめの理由に,とても親近感を持ちました。彼女に振られた後の栗城さんは,1週間も部屋 に引きこもったそうです。そして,たまたま訪れた友人の大学で登山部の募集ポスターを見て,心惹 かれるものがありました。
つきあっていた彼女が登山をしていたので,その魅力を知りたくなったそ うです。こうして彼の人生が大きく変わったのです。
2004年の北米最高峰であるマッキンリー単独登 頂を成功させ,その後,世界6大陸の最高峰を単独無酸素(これに疑問を持つ人もいます)で次々と 登頂した人です。現在は,世界最高峰であるエベレスト登頂に向けて3度目の挑戦をしています。
ま た,彼が一般的な登山家と違う点は,自分の登山を自分でビデオ撮影し,ネットで発信していること です。彼の息づかいがリアルタイムで伝わってきます。
さて,このような栗城さんの生き方から,ね らいを「生徒に自分を変えるためには勇気を出して行動することが大切であることを感じとる」とし, 授業を構成しました。
そして,授業の最後に次の発問をしました。
栗城さんが書いた本のタイトルは,『一歩を越える勇気』です。みんなにとって,自分を変える ために必要なことは何ですか 。
これに対して生徒は,次のような意見を書きました。
〇目標を見つけて一生懸命にがんばること。
〇誰にでも優しくできるようにすること。
〇がんばって勉強すること。
〇視野を広くすること。
〇い ろいろな人と話をしたり,相手の気持ちを考えながら話したりすること。
〇自分の考えをしっかりと 持つこと。
有名なスポーツ選手や偉人を扱った道徳授業はそれはそれでいいとは思いますが,構成が マズイと資料中の人物と生徒との間に大きな隔たりができてしまい,結局,他人事で終わってしまう ことになってしまいます。しかし,栗城さんの生き方は生徒に近いものがあると思います。
なお,こ の実践記録は,来春発刊予定の『とっておきの道徳授業9 中学校編』(日本書籍)に掲載予定です。
平 成 27 年 1 月 27 日 の 市 道 徳 部 会 で 東 日 本 大 震 災 を 扱 っ た 道 徳 授 業 を 公 開 し ま し た 。
主題名は「 命 は 希 望 」です。
こ の 授 業 で 使 用 し た 教 材 は 2 つ で す 。
1 つ は ,日 本 ユ ニ セ フ 協 会 が 制 作 し た 「 ハ ッ ピ ー バ ー ス デ ィ ー 3.11」 で す 。 こ れ は , 東 日 本 大 震 災 の 日 に 東 北 地 方 で 生 ま れ た 赤 ち ゃ ん た ち を 取 り 上 げ た 動 画 で す 。命 の 大 切 さ と 未 来 を 信 じ る こ と の 大 切 さ が 伝 わ る 感 動 の 動 画 で す 。
2 つ は ,『 ハ ッ ピ ー バ ー ス デ ー 3.11 あ の 日 , 被 災 地 で 生 ま れ た 子 ど も た ち と 家 族 の 物 語 』( 文 ・ 並 河 進 写 真 ・ 小 林 紀 晴 飛 鳥 新 社 ) と い う 本 で す 。 こ の 本 は , 3.11 に生まれた 11 組 の 赤 ち ゃ ん と 家 族 を 取 材 し た ノ ン フ ィ ク シ ョ ン です。
そ し て , こ の 道 徳 授 業 の 指 導 案 の 主 題 観 に 以 下 の よ う な 文 を 書 き ま し た 。
東 日 本 大 震 災 に つ い て 多 く の 新 聞 記 事 や 書 籍 が 世 に 出 て い る た め ,そ れ を 資 料 に し て 道 徳 授 業 を つ く り 実 践 し た 教 師 が い る と 思 う 。ま た ,津 波 の な ま な ま し い 動 画 も 多 く ネ ッ ト 上 に ア ッ プ さ れ て い る の で ,そ れ を 資 料 と し て 使 っ た 教 師 も い る と 思 う 。そ の よ う な 道 徳 授 業 で は ,東 日 本 大 震 災 で 亡 く な っ た 人 や 行 方 不 明 者 の 数 を 提 示 し た り ,生 き 残 っ た 人 々 の 悲 し み を 伝 え る 部 分 を 資 料 に し た り し て い る も の が 多 い よ う で あ る 。 し か し , そ の よ う な 道 徳 授 業 を つ く り 実 践 す る こ と に た め ら い が あ る 。
そ の 理 由 は 以 下 の 5 つ で あ る 。
① 被 害 者 の 深 い 悲 し み を 考 え る と , 取 り 上 げ る こ と が で き な い 。
② 大 震 災 か ら ま だ 年 月 が 経 過 し て い な い 。
③ 大 震 災 に 関 す る 本 や 記 事 を 十 分 に 読 ん で い な い 。
④ 亡 く な っ た 人 の 命 を 数 で 表 す こ と に 疑 問 を 感 じ る 。
⑤ 人 の 「 死 」 を 扱 う こ と に 慎 重 で あ り た い 。
私 の 「 生 命 観 」 の 基 に な っ て い る 二 つ の 言 葉 が あ る 。
一 つ は , 日 野 原 重 明 さ ん の ,「 い の ち は 時 間 で あ る 」 と い う 言 葉 で あ り , 二 つ は , THE BLUE HEARTS の ボ ー カ ル 甲 本 ヒ ロ ト さ ん の 「 生 きる 人 に 生 ま れ て き た ,生 き る こ と は か っ こ い い 」と い う 言 葉 で あ る 。
こ れ ら の 言 葉 を き っ か け に 思 考 を 巡 ら し た 結 果「 命 は 希 望 で あ る 」と い う「 生 命 観 」を も つ よ う に な っ た 。
具 体 的 に は ,生 き て い る か ら こ そ い ろ い ろ な こ と が で き る と い う こ と で あ り ,一 生 懸 命 に 生 き る 命 は ,周 り の 人 た ち を 幸 福 に す る と い う こ と で あ る 。
本 授 業 で は ,命 は 大 切 で あ る 単 純 な 認 識 を 持 た せ る の で は な く ,命 は 希 望 に つ な が る と い う こ と を 感 じ 取 ら せ た い と 考 え て い る 。
あ れ か ら 8 年 が 経 ち ま す 。東 北 地 方 か ら 遠 く 離 れ た 土 地 の 私 た ち が 被 災 し た 人 々 に 思 い を 馳 せ る こ と が 大 切 です。
そ う い っ た 意 味 で も ,東 日 本 大 震 災 に つ い て 道 徳 授 業 に 限 ら ず 朝 の 会 や 帰 り の 会 な ど に 生 徒 に 語 る 必 要 が あ る と 思 い ま す。
市 道 徳 部 会 主 催 の 道 徳 公 開 授 業 が 無 事 に 終 わ り ま し た 。
今 ま で は ,完 全 オ リ ジ ナ ル 教 材 を 使 用 し て き ま し た が , 初 め て 長 文 読 み 物 教 材 を 使 用 し た 道 徳 授 業 を 創 り ま し た 。
今 回 の 公 開 授 業 で 提 案 し た か っ た の は 以 下 の 3 つです。
1 教 科 書 教 材 ( 読 み も の 教 材 ) と オ リ ジ ナ ル 教 材 を 組 み 合 わ せ た 道 徳 授 業 の 工 夫
伝 え た い 内 容 が は っ き り と わ か る 教 科 書 教 材 で は ,生 徒 の 関 心 も 高 ま り ま せ ん 。 そ こ で , オ リ ジ ナ ル 教 材 を 組 み 合 わ せ る こ と に よ っ て 欠 点 を 補 完 で き る と 考 え て い ま す 。
2 思 考 を 刺 激 す る 発 問 の 工 夫 の 大 切 さ
従来の 教 材 中 の 自 分 の 気 持 ち を 問 う よ う な 発 問 で は な く ,生 徒 が 考 え た く な る 発 問 を つ く ろ う と 努 力 し て い ま す 。今 回 は ,「 命 は 美 し い と 思 い ま す か 」と い う 発 問 の 後 に ,「 す べ て の 命 は 美 し い と 思 い ま す か 」と い う 少 々 挑 発 的 な 発 問 を つ く っ て み ま し た 。このこ と に よ り , 生 徒 は 刺 激 さ れ 深 い 思 考 を し た の で は な い か と 思 い ま す 。
3 生 徒 の 意 欲 を 高 め る 授 業 技 術
い く ら 教 材 が 魅 力 的 で も 有 効 な 授 業 技 術 を 使 用 し な け れ ば ,生 徒 の 意 欲 を 高 め る こ と が で き ま せ ん 。 そ こ で , 今 回 の 授 業 で い つ く か の 授 業 技 術 を 使 用 し て み ま し た 。 例 え ば ,授 業 に テ ン ポ を つ く る た め の 列 指 名 ,発 表 す る 生 徒 を 安 心 さ せ る た め に 側 に 行 く ,発 表 し や す い よ う に 隣 の 人 の 意 見 を 黒 板 に 書 か せ る ,生 徒 の 発 言 に 対 し て 必 ず フ ォ ロ ー を す る な ど で す 。
参 観 者 に ど れ ぐ ら い の ヒ ン ト が 与 え ら れ た か 疑 問 で す が ,自 分 と し て は 手 応 え が あ っ た と 思 い ま す 。 そ れ は , 生 徒 の 感 想 か ら も 伝 わ っ て き ま し た 。
生 徒 の 感 想 よ り
〇み ん な 最 初 か ら 命 が 美 し い と は 限 ら な い か ら 相 手 を 大 切 に し ,自 分 も 大 切 に す る こ と で ,命 は 美 し く な る の で は な い か な と 思 い ま す 。
〇生 き て い る の は ,奇 跡 だ と 思 う か ら 自 分 の 命 を 粗 末 に せ ず , 最 後 ま で 大 切 に し よ う と 思 い ま す 。
〇命 は 難 し い 言 葉 だ な と 感 じ ま し た 。私 も 命 は 美 し い と 断 言 で き る よ う に な り た い と 思 い ま し た 。
〇命 は 大 事 だ け ど け っ し て 自 分 だ け の も の じ ゃ な い 。親 か ら の 宝 物 だ し ,人 の た め に 使 え る 人 に な り た い と 思 え た 。最 後 ま で 命 を 使 い 守 り き る こ と が 本 当 の 美 し い 命 だ と 思 う 。
〇自 分 に で き る こ と は 人 に 傷 つ く こ と や 嫌 な 思 い を さ せ な い こ と や 人 に 思 い や り を 持 つ こ と が 大 切 だ と 思 い ま し た 。 こ れ か ら も 命 を 大 切 に し て い き た い で す 。
〇命 は 決 し て 目 に 見 え る も の で は な い け ど ,誰 か の た め に 行 動 し て 力 強 く 生 き て い れ ば 美 し く 輝 く の だ と 思 っ た 。他 人 の 美 し い 命 を 傷 つ け る こ と な く 自 分 の 命 を 美 し く し て い き た い と 思 う 。(つづく)
〇「 命 は 美 し い 」と い う 言 葉 は と て も 深 い ,時 間 が 足 り な い く ら い に ,だ か ら 考 え が い が あ り ,楽 し か っ た 。自 分 の 命 は 美 し い か と 聞 か れ て Yes と い え る か 分 か ら な い の で Yes と 言 え る よ う に 生 き た い 。自 分 の た め だ け で は な く ,他 の 人 の た め に 生 き よ う と す る 命 を は じ め て 聞 い た 。 と て も す ご い 。
〇 今 ま で , 命 を 「 大 切 な も の 」 や 「 宝 物 」 な ど , 自 分 か ら み た こ と し か 考 え て い なか っ た か ら ,「 美 し い 」と い う 命 そ の も の を 表 す 表 現 に す ご く 新 鮮 で 新 し い 考 え 方 を 感 じ る こ と が で き ま し た 。
〇自 分 と は 全 然 違 う 意 見 を 聞 い て ,よ く 考 え る と「 そ う だ な ー 」と 思 う こ と が あ っ た 。
〇 命 を 大 切 に し , そ ま つ に し な い と い う こ と と 自 分 の 命 を ほ こ り に 思 う こ と が 大 切だ と 思 い ま し た 。
〇命 に つ い て 深 く 考 え る こ と が で き ま し た 。「 誰 か の た め に 」の お 話 は ,母 と 似 て い る 所 が あ っ て 共 感 も 感 動 も す る こ と が で き ま し た 。「 命 は 美 し い 」と い う 言 葉 は す ご く す て き だ と 思 い ま し た 。 死 に た い と 思 わ な い こ と , 人 を 悪 く 言 わ な い よ う に す る だ け で も 美 し い と 思 え る の で 自 分 も 絶 対 に 思 わ な い で 言 わ な い よ う に し た い で す 。
〇 思 っ た こ と は 生 物 そ れ ぞ れ の 感 性 だ か ら , 命 に 対 す る 考 え 方 は い っ ぱ い あ っ て いい と 思 う 。 そ の 上 で 答 え は な い と 思 う 。 自 分 以 外 の 考 え 方 を 知 れ て お も し ろ か っ た 。
〇 命 は 長 さ で は な く て そ の 人 が 精 一 杯 生 き る こ と だ と 思 い ま し た 。
〇 今 日 読 ん だ 文 は 自 分 の 家 族 に お き か え る こ と が で き た の で , お 母 さ ん の 命 は 美 しい に 全 員 賛 成 し て く れ て 嬉 し か っ た で す 。
〇 と て も 感 動 し ま し た 。 僕 も 友 達 を 傷 つ け な い よ う に し て い き た い 。
〇 命 を 美 し い と 感 じ た こ と は な か っ た け ど , 授 業 を 通 し て 考 え が 変 わ っ た 。 お 話 の中 の 「 誰 か の た め に 」 と い う 言 葉 が す ご く ひ び い た 。 自 分 も 自 分 が い や に な っ て し ま う 事 が た く さ ん あ る し , 今 後 も 感 じ る こ と が あ る と 思 う け ど 誰 か の た め に 頑 張 ろ う と 思 え た 。
〇 反 対 意 見 の 人 の 言 い 分 を 聞 い て 納 得 し た と こ ろ も あ り ま し た 。 確 か に 自 分 か ら 命を 消 し て し ま う の は 美 し い 命 を 保 っ て い る と は 言 え な い な と 感 じ ま し た 。 こ の 意 見 か ら 私 も 簡 単 に 死 に た い と か 言 わ ず に 精 一 杯 苦 し く て も 周 り の 人 の た め に 生 き て い き た い と 思 い ま し た 。
〇「 命 は 美 し い 」と い う 言 葉 に は 自 分 の 中 で も 賛 否 が あ り ま し た 。ど う し て も 生 き ら れ な い 人 が こ の 世 界 に 沢 山 い る 中 で も そ の 人 た ち の 分 ま で 生 き な い と 意 味 が な い の で 精 一 杯 が ん ば ろ う と 思 い ま す 。
〇自 分 が ど う 過 ご し て い く か で , 命 が 美 し く な っ た り す る ん だ と 皆 の 意 見 を 聞 い て思 え た し , 病 気 な ど で 死 ん で し ま う 人 た ち は 生 き た い と い う 希 望 を 持 っ て い て 私 も 生 き た い と 思 え る 希 望 を 見 つ け ま す 。
〇 命 に つ い て 深 く 考 え 直 す こ と が で き ま し た 。 自 分 の 考 え を 見 つ け る だ け で な く ,友 達 の 考 え も 知 る こ と が で き た の で 良 か っ た で す 。
〇 一 日 一 日 を 大 切 に 生 き , 美 し い 心 を 持 っ た 人 に 将 来 な り た い と 思 い ま し た 。 〇命 の 大 切 さ な ど は 考 え た こ と が あ っ た が , 美 し さ に つ い て は 今 ま で あ ん ま り 考 えた こ と が な か っ た の で 今 日 の 授 業 を 通 し て 考 え る こ と が で き て よ か っ た 。
新聞やテレビのニュースなどでご存じの方もいらっしゃると思いますが,今年度から道徳が 「特別の教科 道徳」になりました。大きな変更点は,教科書が配布されたことです。
今までは,それぞれの教師が授業で使う教材(基本的に読み物資料)を準備して実施してき ましたが,これからは,基本的に教科書を使った道徳授業を実施することになります。
第 1 学年では 4 月からローテーション道徳授業を行っています。これは,1 年生担当教師全 員が,各学級をまわりそれぞれのやり方で道徳授業を行うというものです。このやり方の良い と思われる点を4つ挙げてみます。
①それぞれの教師のやり方で授業をすすめるため,生徒の関心・意欲が高まる。
②次は,どの先生が道徳授業をするのかという生徒のワクワク感が高まる。
③同じ教材で4回道徳授業を行うので,教師の授業力が上がる。
④複数の目で生徒を観察できるので,生徒の良い部分を把握し評価できる。
私も「新幹線お掃除の天使たち」という教材と教科書の 「新しいプライド」という教材を組み合わせて,すべての学 級で実施しました。
この教材の内容は,東海道新幹線の車両 清掃をしているエッセイという会社で働く人の様子を紹介し たものです。この授業を通して,自分の仕事に誇りを持つこ との大切さや仕事を通して周りの人を幸せにすることが大切 であることを感じ取ってほしいと思いました。
最後に,生徒 の感想をいくつか紹介します。
〇どんな仕事もしているお母さんの姿が私は好きです。 ほこりに思うお母さんです。だから,この物語のような一生懸命仕事をする人を尊敬します。
〇働く上で大切なことは,その仕事を好きになる事だと思います。最初は,その仕事ははず かしいとか嫌いとか思っているかもしれないけど,自分や人のためにもちゃんと,その仕事 に向き合っていくことが大切だと思います。
〇お金をかせぐことも,将来,自分の仕事にやりがいを持つことも大切だと思った。
〇自分がやりがいのあることを一生懸命にがんばることが大切だと思いました。
週に1時間だけの道徳授業ですが,中学生のうちに道徳性を養うことは,とても大切なこと です。将来,道徳性を問われる場面に遭遇した時の判断基準の一つになるからです。
令和元年6月20日に道徳授業「幼い頃の心と今の心」を公開しました。
この道徳授業の元になったのは,「ハンバーガーグー」(てぃ先生 KKベストセラーズ)です。
その時に使 った資料を紹介しますので,保護者の皆さんも考えてください。
エピソード①
朝,登園してきたあとにおままごとをしていたA子ちゃんが(3歳)が,突然思いついたよう に言いました。「おおきくなったら,携帯になりたい!」
発問① 「どうして,携帯になりたいのでしょうか」
エピソード②
B子ちゃん(3 歳)が「せんせい みて」とかわいいお花の絵を見せてくれました。「上手だ ね!すごい!」とほめたら,「どうして,じょうずかわかる?」と聞かれたから「練習したの?」 と聞き返すと・・・
発問②「B子ちゃんは,何と言ったでしょうか」 このような園児と先生とのユニークなやりとりを資料とした道徳授業です。
この授業のめあては「幼い頃の自分を思い出すことで,自分や仲間の素敵な心を見つめる」と しました。
生徒の感想からいくつかを紹介します。
〇友だちのいいところをたくさん見つけられたからよかったです。
〇気づいて振り返ったらいろいろな人がいろんな心を持っていることに気づけた。
〇自分のいいところを言ってもらえてうれしかったです。これからも自分のいいところを続けて いきたいです。
〇私は,この授業で友達の良さにも気づいたし,自分のことについてもよくわかった。とても考 える授業になったのでよかった。
〇自分の幼い頃をすこしずつ思い出してきました。また,相手にどんな心があるか考えることも わかったりしていい時間だったなと感じました。
〇私もみんなも成長しても幼い頃の心が残っていると感じました。みんなそれぞれの心が残って いたので良かったです。
〇今は,幼い頃とは身長や考え方などいろいろなことが違うけれど,幼い頃からある心を大切に していくこともいいことなのかなあと思いました。
週に1時間だけですが,道徳授業を通して自分を見つめ仲間と意見を交流させて,より良い生 き方について考えさせたいと思っています。
※発問①の正解 「ママとずっといっしょだから」
※発問②の正解 「おはなが,かわいいからだよ」
平成23年1月に市道徳部会の研究授業を離島小規模校の鷹島中学校で実践しました。この時のタイトルは「島野修さんの人生」としましたが,「とっておきの道徳授業」では,「ブレ―ビーとネッピー」となっています。今回は,生徒の感想や研究協議で出た意見などを紹介します。
〈生徒感想より〉
1 主発問「夢とは何だと思いますか」に対する意見
〇自分の好きなことがかなわなくてもまた再チャレンジすること。
〇無限の可能性
〇だれもが持っている希望
〇自分が未来へと進んでいくための希望,勇気 ・自分で努力して自分でかなえること
〇自分の考えや思いを叶えるもの
〇自分がやりたいことや目標
〇自分への励まし。実現させるもの
〇生きていくための希望。
〇自分が目標にしていること
〇かなえるもの
〇自分で見つけだすもの。そしてかなえるもの。
〇自分を前向きにさせてくれる,はげましてくれるたくさんの力をもった大切な存在。
〇生きる希望
2 授業の感想
〇今日の授業で夢は叶えるためにあるんだなと思いました。
〇夢について久々考えました。夢はもつものだと思いました。
〇夢があることはいいことで,かなわないかもしれないけれど,信じていれば大人になったらもしか したらかなうかもしれない。かなわなくても他の夢をもてばいいと思います。
〇夢は持たないより,持ったほうがいい。
〇夢とは何かなどためになりそうなことを考えさせてくれる授業でした。
〇夢について,あらためて考えることができた。
〇夢というものは,すごいと思いました。
〇夢って大事だなあと思いました。
〇夢がかなう確率は少なくてもかなえることができることがわかった。
〇夢について考えることができてっよかったと思う。
〇早く自分の夢を見つけようと思った。
〇子供のときから見ていた夢をかなえることができなくても,新たな夢や目標を持ち続けていた島野 さんはすごいなと思いました。私もいつまでも目標がある人でありたいです。
〇自分の夢がかなわなくても,ずっとその夢を思っていればちがったところでも叶えることができる ということを教えてもらって良かったです。
〇この道徳の話でわかったことは,「夢がかなわなくてもまた夢がある」ということが心に残ったこ とです。
〈授業研究より〉
研究授業の後,市道徳部会で授業研究を行いました。今回は,その中で出た意見や質問について書 きます。
7名という少人数でしたが,活発な意見交換ができ若い先生にとっては有意義な時間だった と思います。また,新しいつながりができた時間でした。
以下,ポイントだけを掲載します。
質問 生徒に「夢とは何か」という発問がありましたが,山中先生が考える「夢」とは何ですか。
山中 ひねくれた性格のため「夢は必ずかなう」「夢を向かって努力しよう」などのきれいごとの考 えを持つことができません。今のところは,「夢を持つことで人は幸福になれる」つまり「夢 とは,人を幸福にするもの」と考えています。
質問 自分の授業では板書計画がうまくいきません。板書のコツを教えてください。
山中 授業後,板書を見たらその授業の流れがわからなければいけません。特に,パワーポイントを 使った授業では,場面が切り替わってしまうとすぐに消えてしまうので,ポイントとなる言葉 や生徒の意見などは配置を考えて書くようにしています。つまり,生徒が思考しやすいように また,生徒の思考の流れが最後にわかりやすいようにすることだと思います。
校長 耳からだけの情報は消えてしまうので,文字として残すことが大切です。ネームプレートなど を使い,視覚的に自分を見つめるような工夫も効果的です。 意見 夢がかなわない人を扱ったことで,より身近なものとして考えることができました。ビデオを 見た後の教室の空気がとてもよかった。生徒は本音で発表していたと思う。
質問 生徒の本音を引き出すコツや方法は何ですか。
山中 一番大切なのは,ネタです。意外性や驚きのあるネタを常に探しています。やはり,日頃から アンテナを高く,ネットワークを広くしておくことです。もう一つは,授業構成です。どのタ イミングで資料を提示するのか,資料のどの部分を見せるのか,主発問はどこでするのか,授 業の緩急をどうつけるかなど,どんな生徒でも,考えられるような発問,書けるような発問づ くりを心がけています。
意見 生徒への接し方が上手だった。最初にゲームを取り入れて和ませる方法が良かった。指導案を 見ただけで授業の様子がわかりました。全員参加をさせる工夫が取り入れられてよかった。
校長 道徳授業は共感させることからはじまるのだと思います。中学校の授業は言葉が乱暴だと思い ます。もう少し具体的にしっかりと説明してほしいと思います。生徒に生徒の言葉で言わせる ことが大切です。教師は復唱は避けなければいけません。というのは,せっかく生徒が自分の 言葉で発表しても教師の言葉にかえられてしまい,意欲をなくしてしまうからです。教師はし ゃべりすぎの傾向があります。もっと沈黙を大切にしてほしい。生徒のつぶやきを大切にして ほしいです。すると生徒は時間をかけてじっくりと考えようとします。道徳授業のねらいは方 向概念でいいと思います。ですから「○○しよう」となります。お疲れ様でした
平成28年1月27日(水)に1年2組で道徳授業を行いました。この授業は市道徳部会の研究授業として公開し たものです。20名をこえる参観者がありましたが,生徒たちは真剣に考えを書き発表することがで きました。
この授業のテーマは「うそ」です。
「うそ」は基本的に悪いことです。
「うそ」によって, 他人の心を傷つけたり,多くの人々を混乱させたりすることもあります。
また,「うそ」を繰り返 すことで,周りからの信用を無くすことにもなります。ですから,家庭では,幼い頃から「うそ」 をつかないようにとしつけをします。
また,イソップは「金の斧,銀の斧」や「オオカミ少年」な どの童話という形にして,「うそ」をつかずに正直に生きることの大切さを分かりやすく教えてい るのです。
しかし,「うそ」は100%悪いことかと問われたら,そうではないと答える人がほとんど だと思います。なぜならば,時と場合によっては,「うそ」をついたほうがいいことがあるからで す。
大人であれば,今までの人生を振り返ってみても「うそ」は悪いと思いつつ,ついてしまった 人も多いことでしょう。そこで,悪い「うそ」ばかりでなく,相手の思いやる「愛すべきうそ」が あることを考えさせる道徳授業を創り実践しました。
保護者から以下のようなコメントをいただきましたので紹介します。
〇「嘘」と聞くと悪い事の様に思いますが,「相手のための嘘,自分以外につく嘘で周りを幸せにで きる嘘もあると思います。自分自身をかばうための嘘というのは,いつか必ず自分に返ってくると 思います。それはきっと自分に心のゆとりがないからだと思います。相手の事を思える時に心にゆ とりがあり,自分自身充実している時だと思うので日頃から視野を広げて心にゆとりを持てる様に 親としても成長しなければと思いました。
生徒たちは,多くの参観者があり緊張もあったことでしょうが,「うそ」について真剣に考えて くれました。生徒たちに感謝です。
〈卒 業 へ 向 け て の 最 後 の 道 徳 授 業〉
先 週 ,最 後 の 道 徳 授 業 を 学 年 道 徳 と い う か た ち で 行 い ま し た 。学 年 道 徳 授 業 を 行 っ た の は わ ず か 3 回 で す が , 生 徒 は 毎 回 楽 し く 真 剣 に 授 業 を 受 け て い ま し た 。
さて,卒 業 に 向 け て の 道 徳 授 業 と い う こ と で ,教 材 は ,「 オ ワ リ は じ ま り 」( か り ゆ し 58)と い う 歌 を 使 い ま し た 。
2011 年 8 月 15 日 に 放 送 さ れ た 日 本 テ レ ビ の「 人 生 が 変 わ る 1 分 間 の 深 イ イ 話 ~ 真 剣 に 命 を 考 え る ~ 」の 中 で ,私 が 創 っ た 道 徳 授 業「 命 が あ た え る も の 」(『 と っ て お き の 道 徳 授 業 Ⅳ 』日 本 標 準 )が 取 り あ げ ら れ ま し た 。
そ の 時 に 司会 の島田 紳 助 さ ん が 紹 介 し た の が こ の 曲 で す 。
そ れ 以 来 ,こ の 曲 を 気 に 入 っ て 卒 業 シ ー ズ ン に な る と 使 っ て い ま す 。
さ て , 今 回 の 道 徳 授 業 の 流 れ は 以 下 の と お り で す 。
〇 「 い よ い よ 卒 業 で す が , 3 年 間 の 自 分 を 振 り 返 っ て み ま し ょ う 」
① 「 や り 残 し た こ と は あ り ま せ ん か 」
② 「 親 友 と 語 り 合 い ま し た か 」
③ 「 恋 は し ま し た か 」
④ 「 忘 れ ら れ な い 出 来 事 に 出 会 い ま し た か 」
⑤ 「 大 切 な 時 を 胸 に 刻 み ま し た か 」
⑥ 「 命 を 燃 や し た こ と が あ り ま す か 」
⑦ 「 笑 っ て さ よ な ら が 言 え そ う で す か 」
⑧ 「 卒 業 は 終 わ り で す か , は じ ま り で す か 」
⑨ 「 卒 業 式 で 何 が 終 わ る の で し ょ う か 」
⑩ 「 卒 業 式 で 何 が は じ ま る の で し ょ う か 」 この後「 オ ワ リ は じ ま り 」 を 流 し ま し た 。
⑪ ど う し て こ の 曲 の タ イ ト ル は 「 は じ ま り オ ワ リ 」 で は な く 「 オ ワ リ は じ ま り 」 な の で し ょ う か 。
⑫ 最 後 に , 曲 に 合 わ せ て 3 年 間 の 思 い 出 の 写 真 を ス ラ イ ド シ ョ ー で 見 せ ま し た 。
生 徒 の 中 か ら 笑 い 声 が お こ り , 体 育 館 は し ば ら く 和 や か な 空 気 に 包 ま れ ま し た 。
道徳授業「悲しみと喜び」を1年全学級で行いました。
この授業は,アンパンマンで有名なやな せたかしさんが作詞した「手のひらを太陽に」を教材とした自作道徳授業です。 この歌の歌詞をじ っくりと読むとあることに気がつきました。
それは,1 番に「生きているからかなしんだ」,2 番 に「生きているからうれしんだ」とあります。やなせさんは,どうして,「うれしい」よりも「か なしい」を先に入れたのかということです。
その理由が,『明日をひらく言葉』(やなせたかし P HP研究所)に書かれていました。
そこで,生きていく上でとても大切なことを生徒に感じ取って 欲しいと思いこの授業を作りました。
指導目標を「『手のひらを太陽に』の歌詞に込めたやなせた かしさんの思いや彼の人生観を知ることで,悲しいことがあっても前向きに生きようとする心構え をつくらせる。」として,
授業を行いました。生徒たちは楽しみながら真剣に考え,仲間の意見を 聞きながら自分の考えを広げ深めることができたと思います。
〈生徒の感想〉
〇人が亡くなったら,人や生きることの大切さがわかるし,失敗があるから,それが成功につな がるのだと思います。これからは,悲しみの心も大切にしたいと思います。悲しみを深くわかっ て,うれしさをそれよりもっとわかりたいと思いました
〇自分の考えとみんなの考えがだいぶちがっていたので,やっぱり道徳は面白いなと思いまし た。道徳には正解がないと思うのでこれからもいろいろな考えを出していこうと思います。
〇生きることの意味を知ることができました。悲しみがなければ,喜びはないということは,正 しいと思います。理由は,悲しいことがあったからこそ,努力ができるし,うれしいことにもつ ながると思うからです。
〇何となく聞いていた歌に,人生で大切な意味が 込められていたことを知り感動しました。
〇私も一度挑戦して失敗してくやしかったけど, 次頑張ろうと思い,挑戦すると成功してうれしか ったことがあります。だから,「悲しみがあるか らうれしさがある」は本当だと思いました。 〇生きていると良い事,悪い事,いろいろと起こります。私も不幸や悲しみ辛いことを経験し てからこそ幸せや普段の幸せを実感できると思います。
25日(金)の朝7時30発有川行の高速船に乗る予定でしたが,時化(しけ)のため欠航となってい ました。仕方がないので,フェリーで行くこととなったのですが,フェリーが大きく揺れ続けたこと で,一緒に行った県立大学生と仲良く船酔いになってしまいました。2時間40分の船旅が終わりほ っとしていましたが,軽い吐き気と頭痛があり授業ができるかどうか心配でした。
有川港には奈良尾 中学校の校長先生が迎えにいらしていて,陸路で40分かかってようやく奈良尾中学校に到着しまし た。全校生徒が38名の学校ですが,学校の前には海が広がっていて,夏には海水浴やサーフィンを楽 しむ人々が集まるそうです。
学校に着くころには,吐き気もおさまり給食もおいしくいただくことが できました。牛乳が「五島牛乳」でした。ちょっと珍しいので写真を撮りました。
その後,道徳授業をする3年1組の教室に行ってみると,珍しいものがいくつかありましたので写 真で紹介します。
①木製の机とイス
実際に座ってみましたが,重いのですが,すわり心地は良くて寒 い時は,温かいだろうなと思いました。ちなみに間伐材(かんばつざい)を使っているそうです。
②通学かばん
私が中学生の頃使っていた,黒色の通学かばんなのです。懐かしい気 持ちになりました。黒の通学かばんを使っている中学校があることに驚いてしまいました。
③奈中仕草(しぐさ)
この中でいいなあと思ったのは,「あいさつのトリプル S」 です。「SOUL …心をこめて」「SMILE …笑顔で」「STOP …止まって」という意味だそうです。
道徳授業を行った3年1組の14名の生徒は,大勢の先生たちが参観する中でしたが,とても真剣に 考えしっかりと発表してくれました。いろいろな学校で道徳授業をしていますが,いつも感じるのは, 人と人との出会いはとても大切だということです。一つの出会いが時間と場所を変えて新しい出会い をつくってくれることもあるのです。
フェリーの移動時間が5時間20分,車の移動が1時間20分とい うきつい日程でしたが,新しい生徒と新しい先生たちとの貴重な出会いがあり,本当に行ってよかっ たと思います。
この出会いが 将来,どこかで つながっていく ことを信じて います。
先日13日(金)に1年3組で道徳授業を行いました。その理由は,長崎大学教育学部で道徳教育を 研究されている山岸賢一郎先生からの是非参観したいという要望があったからです。
当日は,山岸先生の他,長崎大学教育学部大学院生4人,長崎県立大学生4名などが参観しました。 その道徳授業の内容について紹介します。
「何のために働きますか」とたずねられたら何と答えますか。平成24年に内閣府が調査した結果で は,
1位「お金のため」(51.1%),
2位「生きがいを見つけるため」(20.8%),
3位「社会の一員と して務めを果たすため」(14.8%)
4位「自分の才能や能力を発揮するため」(8.8%)でした。
この 結果を見た時に何か大切なことが抜けていると思いました。それは,「人々を幸福にするため」に働 くということです。この目的を感じ取らせるために,『新幹線お掃除の天使たち』(遠藤功 あさ出版) という本から作った道徳授業を実施しました。
1年3組の生徒は全員50分間熱心に授業に参加し,しっか りと考え発表してくれました。山岸先生からもお褒めの言葉をいただきました。生徒の感想と保護者 からのひとことを紹介します。 【生徒の感想】
・人のために働いている人もたくさんいることがわかりました。仕事は人を 喜ばせて,楽しい思い出を作ることができることが分かりました。
・僕は,最初自分のために仕事をする人しかいないと思っていたけど,人の ためにする人もいると知ってすごいと思った。
・僕は,今まで働くとはお金を得るためや自分のためだと思っていました。しかし,テッセイの人はお 客さんの笑顔のために働いていたのですごいと思います。
・仕事への気持ちが変わった。お金をかせぐだけじゃだめということを学んだ。
・何のために働くかはあまり考えたことがなくてちょっと難しかったです。でも,人の意見を聞いた らこのためかなあなどと納得しました。周りの人の役に立つようにしたいです。
・今日の授業でたくさん学びました。僕も将来,みんなを笑顔にすることができる人,職業に就き たいと思います。山中先生の授業は楽しかったです。
・最初は,自分が生きる為に働くのだと思っていたけど,授業が進むごとにその考えはなくなり,人 が笑顔になる為など人のことも考える授業になりました。
・どうやって働いたら,みんなが幸せになるかを考える。
・仕事への気持ちが変わった。お金をかせぐだけじゃだめということを学んだ。
・今日の授業で働く人の気持ちが少し理解できたと思います。テッセイさんは,どんな難しい掃除を だってやれるのですごいと思いました。
・仕事は楽にみえたけど,きついこともあるんだなあと思いました。 ・私は今日の授業はして良かったなあと思いました。なぜかというと,最初はお金のためだと思って いたけど本当はお客さんのためだと分かったからです
【保護者からのひとこと】
・いいところは見習っていきたいですね。誰に見られているからとかではなく自分自身のために ・列車に乗る側にしたら,ただ列車内がきれいになっているだけじゃなく,声を掛けてもらい,一礼 をされたら,これからの旅行や仕事が気持ちよく出来ると思います。ちょっとした心遣いで人の気 持ちを優しく出来ることを改めて感じました。
・同じ日本人として礼儀正しいということが誇りでもありますが,実際自分たち個人個人は本当にそ うなのか疑問もあります。しかし,この「新幹線の天使たち」から,見えていてもいなくてもがん ばることのできる人たちの素晴らしさを改めて感じ,そのように心掛けたいと思いました。 ・日本人の真面目さや勤勉さをこれからも次の若い世代や子供たちに引き継いで生かしていってほし いと思います。
・普段の生活でも同じような考え方でやってもらえたらと思います。
・あいさつは他に何もしゃべらなくても気持ちが伝わる気がします。心をこめたあいさつをしてほし いです。
・ちょっとした心遣いで人の気持ちを優しくできることを改めて感じました。
・利益のために働くという人がほとんどだと思います。仕事とは何か働くとは何かということを考え させられるエピソードなのではないでしょうか。私もそうですが,入居者様のために,そしてその ご家族様の気持ちを察しながら仕事の枠をこえて接するという気持ちは,この方たちと同じなのか なと感じ,この思いが娘にも届くといいなと思います。感じ方は人それぞれなのでしょうが,私は そう感じました。
いくつもの涙に支えられて人は生きていく
29日(金)の4時間目に2年2組で道徳授業を行いました。さて,この「涙そうそう」という道 徳授業は私が創ったオリジナルです。
道徳授業には,社会科のような教科書はありません。また, 教師自身が資料をつくってもよいということになっています。こういったことから,15年前から現 在までに約30本の道徳授業を創り実践してきました。その中の1つが,この「涙そうそう」です。
この「涙そうそう」で道徳授業を創ろうと思った理由は,この歌にとても感動したこととこの歌 詞に惹かれたからです。そして,この歌詞がどうやって出来たのかを調べていくうちに,作詞を担 当した森山良子さんのエピソードを生徒に伝えたくなったからです。
次のようなエピソードです。
兄がいなくなった後の3人の家族は互いにいたわり合うように,心の中いっぱいの兄のことに は誰も触れなかった。父と母が可哀想でならなかった。淋しくって淋しくって一人で何度も写 真を見る。何故逝ってしまったの?どうして死んでしまったの?苦しかった?それとも…。 夕暮れに空を見上げては一番きらめくお星様を兄と決め,「そこで見ていてね,私,晋ちゃんが 生きられなかった分も生きて,父や母を幸せにするからね」「ちゃんと見ていてね」「私の心が 聴こえているでしょ」嬉しいにつけ悲しいにつけ,キラキラと輝く星になった兄を仰ぎ見ては 話かける。その度に「良かったな」「頑張れよ」「大丈夫か」などと笑顔で応えるように,星が いっそう瞬いて見えました。(『あなたの涙そうそう』(幻冬舎 )
このエピソードと別の資料「ぼくがサンタになったら』を組み合わせて,大人になるた めには,いろいろな涙を流すことが大切だということを感じとらせる授業にしたいと思いました。
さて,この道徳授業で生徒はどんなことを感じたのでしょうか。感想をいくつか紹介します。 ・涙は大切なものだなと思いました。涙はひとりひとりにとって必要なものだと思いました。
・涙にはいろんな種類があると知ったので,これからの人生はたくさんの種類の涙を流していきた いと思います。
・嬉し涙,悲しい涙,くやし涙,感動したときの涙。涙にはマイナスなイメージもあると思うけど。 その全ての涙があったからこそ,前に進んでいけるんだと思った。
・涙にはすごい力があるように思えた。
・涙を流すのは「恥ずかしい」とか「かっこ悪い」とか思っていたけど,心をリフレッシュしたり いろんな感情表現ができるので良いものだと思いました。
・一生懸命してたくさんの涙を見て。たまには自分の涙も流して人生を最高のものにしたい。
道徳授業の良さは,学級の仲間のいろいろな意見や考えを聞きながら,自分の考えを広げたり深 めたりするところにあります。これからもいろいろな道徳授業を通して,より良い生き方とは何か について考えてくれればいいなと思います。
以前,A中学校の3年2組で行った7分程度のミニ道徳授業を紹介します。
発問1
「サンタクロースはいると思いますか,いないと思いますか」
反応1
「いると思う」…11人,
「いないと思う」…23人
発問2
「サンタクロースとは,どんな人ですか」
反応2
「赤い服を着ている」
「ひげを生やしている」
「トナカイのそりで空を飛ぶ」
「子供に プレゼントを運んでくる」
「優しいおじいさん」
「煙突から入ってくる」
説明1
「いろいろな意見が出ましたが,サンタクロースは幸せを与える人だと言えませんか」
説明2
「サンタクロースは,いるかもしれません,いないかもしれません。しかし,サンタク ロースの心を持つ人はいるのです。つまり,周りの人たちを幸福にする心はみんなも持 っているのです。皆さんは,冬休み中,誰にどんな幸福を与えますか。それが,サンタ クロースの心だと思います。」
ローテーション道徳授業「飼わない愛情」を1年4組で行いました。
これで3回目となります。
前回と同じように,途中で仲間との意見交流場面を5分ほどとりました。
「新しい飼い主を探す以外に殺処分される猫を救う方法はないですか」という発問をした後,
①自分の考えをワークシートに書く。
②自分のプリントを持って仲間がどんな考えを書いたか交流しながら確認する。
③その中で,これはいいと思う考えを黒板に書く。
という流れです。
4組の生徒は,とても意欲的に交流し,黒板にも10名が書いてくれました。
参観していた大学生T君は,「自分も普段考えないことを真剣に考えることができました。とても興味深かったです。」と言っていました。
この授業をしなければ,殺処分されている動物たちに心を向けることはなかったかもしれません。
そういった意味でも,道徳授業は生徒たちに,大切なことを考えさせるきっかけづくりになると思うのです。
〇私の家ではペットを飼っているので,ペットの大切さをしっかりと考えることができました。今年で7歳になるけど,いつまでもかわいいです。犬とねこも生きているから,かわいがって幸せな生活をさせてあげようと思います。
〇命の大切さ,ありがたみを分かり,人間であっても動物であっても,対等に扱うことが大切だと思いました。私も実際に猫を飼っているので,責任を持って育てようと改めて思いました。
今年最初の勤務でした。
机の上に年賀状が置かれていて,読んでみると前任校の生徒からのものでした。
その内容にちょっと感動しました。
年賀状に道徳授業のことを書いてくれていたのです。
朝から心が温かくなり,仕事始めの日がとてもうれしくなりました。
自宅へ戻り,すぐに返事を書いています。
先週と今週の2回にわたりローテーション道徳で「2つの幸福」について考えさせました。
「2つの幸福」とは,
A 「与える幸福」
B 「もらう幸福」です。
授業の中で,「与える幸福ともらう幸福では,どちらの喜びが大きいですか」という発問をしました。
すると実施した2クラスとも同じような結果でした。
AとBは半分ずつだったのです。
Aの理由としては,
・与えると自分にも返ってくるからです。
・他の人の笑顔をもらって自分も自然に笑顔になるからです。
Bの理由としては,
・相手に優しさをもらって自分も優しくなれそうだから。
・自分は何もしていないのに幸福をもらうことができるから。
などの理由を発表しました。
半分ずつに分かれたということは,これは良問だったのでしょうかね。
昨年末に行った親孝行を扱った道徳授業の後,とてもよい感想を書いた生徒が数名いたので,
コピーしてぞれぞれの家庭に渡しました。渡したものは,以下の3つです。
①授業の流れ
②親孝行を扱った読み物資料
③感想が書かれた道徳ワークシート
昨日,その反応がありました。
渡した生徒の母親が,わざわざお礼を言いにきてくれたのです。
「ありがとうございました。こんなことをしてくださる先生は初めてです」という
うれしい言葉でした。
道徳授業をきっかけにして,教師と保護者,生徒と保護者,生徒と教師のよい関係ができればいいと考えて,こんなことをやっています。
道徳授業は,50分やって終わりということではないのです。
コロナの影響で市道徳部員は不参加でしたが,道徳授業「親へのプレゼント」を公開しました。
参観者は,校内職員5名でした。
この授業の指導目標は「日頃あまり意識してない親の愛情の有難さを再確認させることで,親を大切にするという気持ちを具体的な言動で表現させる。」としました。
楽しい空気と穏やかな空気を作るようにしました。
親の愛という少し難しいテーマについて,真剣に向き合い,考える姿が見られてとてもよかったです。
生徒の感想です。
〇長い間,家族や友人,先生方からたくさんの愛をもらってきたけど,それに答えられるようなことはしてきたのだろうか。与えてもらってばかりで,とても恥ずかしい。これからは,与えられる側でなく,与える側になって,周りの人たちに愛をそそいでいきたいと思う。
〇日頃から,自分のためにがんばっている親や周りの人に感謝の気持ちでいっぱいになりました。こんどからは,ちゃんと親や周りの愛に気づいていきたいと思いました。
〇今まで以上に親に感謝をして,大切にしていこうと思いました。怒っていてもご飯を作ってくれて,習い事の送迎もしてくれるので,これからはたくさん愛を返そうと思います。
〇「愛」について深く考えたことがなくて,私も両親や友達,周りの人にこれからたくさんの感謝の愛を返していきたいと思いました。
〇親にはたまに冷たい態度をとってしまうことがあるけど,厳しく教えてくれたり,怒ってくれることも与えてもらった愛だと思うので,いつか愛でこたえれるようにしたいと思った。
〇愛について深く考え,私に今までたくさんの愛が与えられていることを知ることができました。
〇今からでも,親がしてくれたことに「ありがとう」と答えたいと思います。
〇いつも自分や家族を支えてくれて,頑張っているお母さんに感謝の気持ちでいっぱいになりました。これからは,あまり迷惑をかけずに過ごしたいです。
〇たまに親に反抗的な態度をとってしまいます。けれど,今日の道徳の時間で家族は私に愛をたくさんそそいで成長する姿を見守ってくれる大事な存在だと思いました。
この授業で,本年度の道徳公開授業は最後だと思います。残り1年で何回,道徳授業を公開できるかわかりませんが,機会があれば公開しようと思います。
ローテーション道徳授業の3回目を2年1組で行いました。
自作「ノーベル賞とイグノーベル賞」です。
3回目となるとさすがに進め方に余裕が生まれて,進め方もうまくなります。
学級担任だけが道徳授業をやっている学校では,こんなことが味わえないですね。
同じ教材を使い,違う学級の生徒に実施することで生徒への対応力も高まります。
学年職員の理解といい空気感がないとローテーション道徳授業の実施は難しいと思います。
生徒の感想をいくつか紹介します。
〇この世の中に必要じゃないことは,ないと僕は思います。
〇どちらの賞も,誰かの役に立って,一生懸命に努力をしているところが似ていると思いました。
〇この世界がふしぎがなことがいっぱいで,おもしろい世界になっていくんじゃないかと思います。
〇小さなことでも真剣に努力することが大切だと思いました。
〇2つとも,新しい発見を世界中に伝えられるいい賞だと思った。
大寒の中,市道徳部会の研究授業が終わりました。
主題は「平和に真剣に向き合う」です。
30名近い先生が参観する中,1年3組27名の生徒たちは,真剣に考え,書き,発表することができました。
終盤で,「誰か,黒板に考えを書いてくれませんか」といったところ,ほとんど全員が出て書いてくれました。
想定外(10名程度かなと考えていました)の展開でしたが,感想を省くことで時間ピッタリに終えました。
とても楽しく,充実感がある時間でした。
その後の研究協議でも,意見や感想ではなく多くの質問が出ました。
〇発問づくりのコツ
〇教科書活用の方法
〇板書
〇プリント交換発表
〇ICT活用
〇平和学習の在り方
これらの質問に丁寧に答えていきました。
最後に,退職お祝いということで大きな花束をいただきました。
20年以上,市道徳部会と関わってきましたが,とりあえず,今回で卒業です。
長い間,お世話になりました。1月24日
道徳公開授業が終わりました。
校長,教頭をはじめ計9名の参観者がありました。
それぞれの先生から評価シート(私が作った個人的な評価シート)を書いてもらいました。
その感想を読むと個々の先生に何らかの学びを与えることができたことがわかりました。
それだけでも公開して良かったと思います。
2年2組の生徒たちは,反応もよく意欲的に活動していました。
ただ,時間配分のミスで最後まで進めることができませんでした。
しかし,私のねらいとしていた意見を発表させることができたので70点ぐらいの授業だったと思います。
改善したものを別のクラスで実践します。
この授業の主発問
「地域に笑顔の花を咲かせるために何ができるでしょうか」
に対する生徒の意見です。
〇季節の行事を積極的にする。
〇あいさつ
〇祭り
〇日頃の関わり
〇ご飯をつくって届ける
〇清掃活動
〇交通整理
〇リサイクル
〇有名人を呼ぶ
〇困っている人を助ける
〇イベントをする
〇ボランティア活動に参加する
〇伝統行事をする
〇日々のあいさつ
〇幸動力
〇地域で何かがんばっている人の紹介
〇お礼を言う。
〇レクリエーション
〇一人一人が笑顔でいることを意識すること
〇ひこうき雲でメッセージを書く。
指導案では分からない,指導技術,授業の空気,生徒とのやりとりなどライブでしか伝えられないものが少しは伝わったと思います。
あと何回ぐらい道徳授業を公開できるかなと考えると,ちょっぴりしんみりしてしまいます。
次の道徳授業へ向けて頑張ります。
本日,道徳授業を公開しました。自主的な公開です。
参観者は,新採2年目のM先生と教頭でした。
自主的な公開授業の目的は,M先生に観てもらうことでした。
先日,M先生が道徳授業を公開しましたが,同じ教材で違う道徳授業を提案するということです。
目標は,勇気とは,「正義感+行動」であることを認識させ,「勇気」が社会を良くするための大きな力であることを感じとらせる。
としました。
生徒の感想をいくつか紹介します。
〇人に注意をする勇気を持ちたいと思いました。仲の良い友達にもだめな事はだめだよと素直に言うことが大切だと気づきました。
〇私は注意することが苦手です。とても注意をすると自分も相手もその周りの人も良い心になると思います。もしも悪いことをしている人がいたら勇気をふりしぼってできるだけ注意していきたいです。
〇良いことってなんだろうと考えるときがあるが。今日の授業はそれを深く考えさせられるものだった。私はいつも注意なんかしない。なぜなら,悪い事をやっている人は,この先,私の人生に関係ないからだ。でも,周りの人の事を考えると注意することも大切だ。いつかは自分も注意い
てみたい。良いことをしていたら自分に返ってくるだろう。自信を持てる人になりたい。
〇勇気について考えた。勇気を出した後も考えた。勇気を出そうと思った。
〇ちょっと勇気を出すことで変わることがあると思いました。普段は言えないようなことを勇気を出して言うと良いことがかえってくるのかもしれないと思います。
やはり,折に触れて授業を公開することも大切ですね。参観者を意識するとで,何らかの工夫をします。何よりも,別の視点で観てもらい,ヒントやアドバイスももらえるからです。
授業の評価を写真で載せておきます。2・12
おそらく現役最後になる道徳授業「天才なんていない」を1年4組で実施しました。
内容は,随分前に広山隆行先生が作られた志村けんさんの人生を扱いました。
私なりにアレンジしたものを実践しました。2020年に亡くなり大きなニュースとなったこともあり,生徒たちは真剣に聞いて,考え,発表することができました。
生徒の感想です。
〇志村さんの言葉から,努力することの大切さを学ぶことができました。
〇天才は人ぞれぞれ違うけど,努力する人はみんな天才だと思った。
〇「天才」というのは,努力できる人なのかと思いました。
〇僕は天才ではないから,努力を続けたいと思う。
〇生きていると色々なことがあるから,あきらめない心って大事だなと思いました。
悲しいことを乗り越えて生きているんだなと思いました。2.15
久しぶりに2年2組で道徳授業をしました。
冬休みに作った新作です。ネタは,「STAND BY ME ドラえもん2」の新聞広告です。
のび太としずかちゃんの結婚を題材にした感動する記事を使って,相手を幸福にするために大切なことを考えさせようと思いました。
生徒の感想からいくつかを紹介します。
〇相手を幸せにすることの大切さ,相手を幸せにするために必要なことを楽しみ,深く感動しながら知ることができました。
〇人を想う気持ちがあれば,人を幸せにできるのだと思った。
〇人の幸せというものに基準はないし,考え方もないものだなと思いました。
〇相手を幸せにすることは自分にもできると思いました。
〇誰かを幸せにすることと自分に自信がもてるようになることが大切だと思いました。
〇相手を幸せにするために自分らしくできることをしていくことが相手のためになるのだと思いました。
〇これから人の外見だけじゃなくて優しさなど内の部分を見たいと思いました。
〇人を幸せにするために,信じる心だったり,相手を想う気持ち(幸動力)をこれからしていきたいです。
〇幸せにすることはとてもむずかしいことだと思いました。
〇しずかちゃんがのび太を好きになった理由が素敵だと思いました。
「のび太としずかちゃんを結婚させるためにドラえもんはひみつ道具を使ったほうがいいと思いますか」という発問で授業が盛り上がりました。
最後で,この新聞広告のしかけを紹介すると生徒全員が驚きの声をあげました。
今日の道徳授業は,生徒全員が笑顔になる楽しい授業でした。
前回の「STAND BY ME ドラえもん2」を扱った道徳授業の感想です。
今回は,2年3組での実践報告です。
〈生徒感想〉
〇誰かをしあわせにすることは難しいことかもしれないけど,今日の学習で,人をしあわせにするために大切なことにきづくことができました。
〇その人のしあわせを願うことで,その人はいつかしあわせになれると思う。
〇私も誰かを信じることを大切にしたいと思いました。
〇人は優しさ,思いやりが大事だと改めて思った。
〇私はこの授業で,改めて,しあわせって何だろうと思いました。しあわせって自分も相手も思わなければしあわせとは言えないと思いました。
〇人をしあわせにするには,まず誰もが優しい気持ちを持って,相手を想う気持ちが大切だと思いました。
〇人をしあわせにすることは難しいけど,大切なんだと思った。
〇本当のしあわせについて考えることができた。
〇私はこれからたくさんの人をしあわせにできるような人になりたいです。
授業が一番盛り上がると予想していた動画を流した時に,音声が出なくて,残念でした。しかし,最後で音声も出たので,この授業のねらいに近づけることができたと思います。研究授業や大きな大会で発表するときは,Wi-Fiの不具合もあることを念頭に置き,パソコンとディスプレイをHDMIケーブルでつないで授業をしたほうが安全だと思いました。
ドラえもんを使った道徳授業ですから,いろいろな生徒が意見を発表できるという点も良かったです。
来週は,2年1組で3回目の道徳授業を実践します。
今日から卒業式の練習が始まりました。
全体練習のはじめに10分程度の時間をもらい,105人の生徒を相手にしたミニ道徳授業を行いました。
使った教材は,かりゆし58の「オワリはじまり」です。
2つの発問だけのシンプルな授業です。
〇「卒業式は,おわりですか,はじまりですか」
挙手をさせると
「おわり」と思うが3分の2
「はじまり」と思うが3分の1
〇「オワリはじまり」の曲を聞かせました。
〇「どうして,曲のタイトルを『はじまりおわり』ではなく,『オワリはじまり』としたのでしょうか。」
時間がなかったので,数名の生徒の発言した取りあげられませんでした。
また,生徒の意見を聞き,つなげることもできませんでした。
いい授業とは言えませんでしたが,その後の練習では,ひとり一人が一生懸命に取り組んでいました。
いきなり厳しい礼法指導を行うよりも,このような導入を行うことが大切だと思います。
明日の練習で90%完成させます。
2年1組で今年度最後の道徳授業を行いました。
2学年では5人の教師がローテーションし,3学級で道徳授業を行いました。
私は,以下の6つの道徳授業をしました。
①「自信を持って」
②「幸福を運ぶタクシー」
③「笑顔のチカラ」
④「万年筆の病院」
⑤「ノーベル賞とイグノーベル賞」
⑥「逃げるな,のび太」
※初任者ための公開授業「地域のためにできること」のみ2年2組で実践しました。
それぞれの道徳授業を3学級で行いましたので,
合計18時間の道徳授業を行ったことになります。
こういった道徳授業を行う場があることで新しい道徳授業を作る意欲が高まります。
また,同じ教材で3回行うことで,授業力も高まったと思います。
生徒たちが,毎回,私の道徳授業を楽しみにしてくれることが一番の喜びでした。
道徳授業「ハッピーバースデー3.11」を松浦市のM先生が1年生で実践されました。
その生徒感想と保護者からもコメントを送っていただきました。
生徒の感想を読むと真剣に考えたことがうかがえ,また,保護者のコメントを読むうちに涙が出そうになりました。その1つを紹介します。
○中学生になり,反抗期も始まり,子も親もイラっとくることがあり,コミュニケーションがうまく取れない時もある年代になりました。
3・11から10年と言う節目で,授業で感じたことを本人から聞いたり,10年前を思い出して考えてみると,今ある命に感謝をすることだと話しました。
そして,その命を大切に生きてくれることだと話しました。
大きな災害など起きなくても,今後の人生で大変なことはたくさんあると思います。
どんな時でも,自分をまわりの人たちを大切に,川口さんと同じになりますが,強く生きていって欲しいと思います。
1つの道徳授業をきっかけにして,親子が命について話し合い,考え合う,こんな素敵なことはありません。
道徳授業を学校の中だけに終わらせることなく,家庭や地域や社会へ広げていくことで,生徒の道徳性はもっともっと高まるはずです。
これが,本当の「道徳のチカラ」なのです。
本年度初めての道徳授業しかも1年生への初めての道徳授業をしました。教材は,この日に合わせて創った新作です。学年キーワードである「仲間と成長する」を扱った内容にしました。教科書を使わない道徳授業が初めてらしくこんな感想を書きました。
〇自分や友達,仲間のことをよく考えていなかったので,深く考えられる授業だったなと思いました。
〇普段は教科書を使うから,教科書を使わず学習するのが新鮮だった。すごく心に響いた。
〇苦手な授業が楽しく感じました。友達や仲間を大切にしていきたいです。
〇「仲間」について自分の経験を元に考えることができました。「友達」も大切だけれど結局,友達という関係が仲間として共に過ごした日々があったからできるものではないかと思いました。仲間を大切にしたいです。
〇仲間や友達の意味を知って「これからどんどん成長していける!」という可能性を感じました。
〇山中先生の言葉は「人の心を変える原動力」だなあと思いました。実際にかけられた言葉があって,私はさらなる成長に向けてがんばることができています。これは,友達や仲間でも,あてはまると思います。仲間からもらった言葉もあるからです。
〇自分の意見を持ち,発表したり,自分とちがう意見を聞いて納得したりして楽しかった。友達も仲間も大切だから大事にしながら過ごしていきます。
〇教科書を使わず考えると,思ったことも広げていき,交流もたくさんできて仲間の大切さを改めて考えることができました。
初めての私の道徳授業でしたが,1年生は積極的に発言をし,交流もできていました。特にうれしかったのは,笑顔で授業を受けていたことです。これからの道徳授業が楽しみです。
今年度はじめての道徳授業を3年1組で実践しました。
1組に近づくと,3名の女子生徒が「今日の道徳は先生ですか」とたずねました。「そうだよ」と答えると,喜んでいました。
こんな時に,教師としての喜びを感じるのです。
さて,今回は,母の日が近いこともあり,土作先生が紹介されていた動画を使った道徳授業「母という仕事」を実践しました。
その感想をいくつか紹介します。
〇いつもお母さんからしてもらっていることが当たり前と思わずに日頃から感謝や余計な心配をかけないようにしようと思いました。
〇母には感謝の言葉を毎日言えるようにします。
〇自分のお母さんがすごく大変な仕事をしていることに気づけなった自分が情けないなと思いました。今日,お母さんが家に帰ってたとき「お帰りなさい,いつもお疲れ様」と母に言おうと思いました。これ以上,母に心配かけたくはないので喜んでもらうため体調を崩さないように気を付けようと思います。
〇大変な仕事をしているお母さんに感謝して少しでもいいから自立していきたいと思いました。
〇母親は,家のことを仕事を両方していて,とても大変だと思いました。今後心配をかけないよう自立していこうと思います。
〇お母さんは,こんな重労働をやっているのにいつも笑顔ですごいなと思いました。お母さんの負担を減らしていきたいと思いました。
〇母に感謝することを最近忘れていました。
〇私のお母さんは仕事が終わるのがとても遅いです。なににきつい顔をせずに笑顔で接してくれるお母さんはかっこいいなと思いました。
〇普段は,当たり前だと思っていたり,「ありがとう」が恥ずかしくて言えなかったりするけどお母さんという仕事の大変さがわかりました。感謝を伝えていこうと思いました。
先週1年1組で行った道徳授業「仲間と成長する」に対して1人の保護者がコメントをくれました。
とてもありがたいです。
これを単なるコメントとしてとらえてしまうのではなく,その背景を想像することが大切だと思います。
忙しい母親がわざわざコメントを書こうと思った理由を考えるのです。
そこから道徳授業のチカラが見えてくるのです。
先週行った道徳授業「母という仕事」に対する保護者のコメントが届きました。読み物資料の下に,保護者からのコメント欄を付けているのが,私の道徳授業のスタイルです。道徳授業をきっかけにして,子供と親が会話しほしいと考えているからです。高学年になると,会話が少なったという保護者の声もあります。そういった意味でも,道徳授業がきっかけになればいいと思います。親が子供に夢や人生などについて語ることも大切だとも思います。
5月13日(木)に行った道徳授業「母の日に思う」(ローテーションによる2回目)の生徒感想をいくつか紹介します。教材を1つ増やしたことで,感謝の気持ちの大切さを感じ取った生徒が増えました。
途中で,動画の音声が途切れてしまうというアクシデントがありましたが,優しく和やかな空気が漂う道徳授業でした。
〇親への感謝を忘れずに,これから毎日過ごしていきたいと思いました。母の日,父の日をもっと大切な日にしたいと思います。
〇お母さんの大変さが分かっているつもりでも分かっていなかったところもあったと思うので。日頃から感謝の気持ちを持っていたいです。
〇これから感謝を伝えていかないといけないし,自分にできることは自分でして,お母さんとそしてお父さんにも心配かけないようにしていきたいです。
〇親がいつもあたりまえのようにしてくれることを普通だと思っていた時があったので,今日から,そのような考えを捨てて,毎日,感謝の気持ちを忘れずに自分でできることは自分でするようにしたいと思います。
〇親はいくつになっても親だから一生恩返しができたらいなあと思います。
〇いつも朝早く起きて,家の仕事をして,それを365日毎日するのはすごい
と思いました。それだけの感謝ではなく,ダメなことはダメ,良いことはほめて
くれる,人生で必要なことを教えてくれて感謝しています。
〇私はよくお母さんに反抗して「大嫌い!いなければよかったのに!私のことなんていらないんでしょ?」とよく言ってしまう癖があります。でも今日の授業を受けて,そういえば,コースターを自分で作ってプレゼントしたとき,笑って「ありがとう!」ってよろこんでくれたなと思うと,お母さんに感謝しないといけないなと思いました。
3年生でのローテーション道徳授業が終わりました。授業名は「自信を持って」です。学校長も参観していましたが,生徒たちは真剣に考え,発表し,聞いていました。自分で考えても難しい問いも仲間の力を借りればわかることもあるのです。また,自分一人では考えが深まらないことも仲間の意見を聞くと深まることもあるのです。予想以上に生徒はいい感想を書いていました。2回目のローテーション道徳授業に向けて修正変更します。生徒とのやりとりがとても楽しかったです。 画像はワークシートに書いた生徒の感想と授業評価です。
先週の2年1組に引き続き,道徳授業「自信をもって」を2年2組で実践しました。この学級の担任である初任2年目の教師が参観しました。
前回よりもスライドの数を減らして,説明の時間を短くしようと考えました。
前半部分は,1組と同じようにスムーズに流れましたが,
「自信をつけるためにはどうすればいいと思いますか」という発問をし,書いた考えを隣と交流させました。
そして,「隣の人の考えがいいなあと思った人は,その考えを黒板に書きましょう。」という指示を出しました。
この結果は,わずか3名でした。その後,プリントを戻させて,自分の考えを黒板に書きましょうという指示を出しましたが,一人も出ませんでした。
1組では,10名近い生徒が出て書いたので2組でもそれぐらいは出てくれるだろうと予想していました。
見事に予想が外れました。
自分の考えとほとんど同じだったので,書けなかったと思います。
つまり,発問が良くなかったのです。
深い思考を促す発問であれば,いろいろな考えを書いたはずです。
このことは,生徒の評価でもわかりました。評価項目の③「自分の考えを深めることができましたか」で3とした生徒が多かったのです。
来週は,2年3組で実施しますので,それまでに発問を練り直します。もちろん構成も再考します。
しかし,感想を一生懸命に書く生徒が多く,中には10分程度書き続けた生徒もいました。それだけ,自分と重ねて考えることができたのではないかと思います。
本日,道徳授業を公開しました。
参観者は,校内職員と学校評議員の方々そして大学生2名でした。
本年度,初めての公開授業でしたが,1年1組の生徒が意欲的に参加し活発な意見を言ってくれたおかげで何とかうまくいったという感じです。
使った資料は,「1秒の言葉」です。
この授業は2001年に実践したもので,「とっておきの道徳授業 小学校編2」(日本標準)に掲載されています。
しかし,今考えてみると平板な構成と生徒に深い思考をさせるような発問があまりない授業となっていました。
そこで,今回はいくつかの部分を変更してみました。
特に,生徒どうしの活動を取り入れることで,言葉の大切さを体験できるようにしたが,よかったと思います。
初めて,私の道徳授業を受けた生徒の感想を紹介します。
・今日の授業をして,とてもおもしろかったこともあったけおど,言葉の意味をしっかりと理解して 発言しようと思います。自分が言われて悲しくんる言葉は人に言わず,うれしくなる言葉を使いま す。
・Y先生の授業はとても生き方についてよく分かり,今後悲しい言葉を減らして,うれしい言葉を 増やしていきたいです。
・「1秒」の大切さがよくわかりました。何ごとも一生懸命することが大切ということをあらためて 感じとることができました。
・「1秒」という言葉は,とても短いけれど人を変えたり人の人生を変えることのできる言葉だと今 日の授業を受けて思いました。
・言葉の大切さ,「1秒」の大切さを学んだ。たった「1秒」で伝わるいいこと悪いこともわかった。
・今日は初めてのY先生の授業でしたが。悲しくなる言葉やうれしくなる言葉が出ていて,自分も 言われて悲しくなる言葉を友達に言わなくて,うれしくなる言葉を言っていきたいです。
・1秒で友達の仲が良くなったり悪くなったりしてしまうから,1秒1秒一生懸命使っていきたいで す。
・言葉って相手の気持ちを変えたりするんだなと改めて思いました。これからは,相手が悲しくなる言葉を使わずに,うれしくなる言葉をどしどし使っていきたいです。
・今日の授業で思ったことは,友達などを大切にして,人がうれしくなる言葉をもっと増やしていきたい。1秒1秒を大切にして,何ごともがんばりたい。
・今までの道徳の授業はあまり好きじゃなかったけど,今ままで1番がんばれた。いろいろな大切なことや言葉をたくさん知れてためになった。1秒1秒のその言葉でとてもよくなることもあることがわかった。
・一生懸命ちゃんとするのが,いいと思った。
・悲しくなる言葉はさりげなく口から出る言葉でそれを考えてみると自分は最低なやつだと思います。人間は1秒で自分の人生,ほかの人の心が変わる。言葉というのは人間というのは簡単だが,その言葉にはすごい意味がある。
・今日の授業では,「1秒1秒はとても大切」ということがわかりました。なので,今日の授業を忘れず1秒1秒の行動を考えて部活や普段の生活を過ごしていこうと思いました。
・今まで1日を大切にしようと思っていたけど,今日の授業を受けて1秒1日を大切にしていこうと思いました。
・今日の授業はとてもわかりやすく,すらすら書けました。
・1秒で何でもできるんだなあと思いました。面白かったです。
・いろいろ1秒について知った。これからは1秒も無駄にしない。
・みんなの悲しくなる言葉を開いたときには,私はたまに「だまれ」や「うざい」などの言葉を言うときがあるので,これからはそういう言葉を言わないようにして,やさしい言葉などをたくさん使っていきたいと思いました。
・1秒にはこんなに価値があるとは思いませんでした。これからは1秒1秒を無駄にせずに生きていきます。
・たった1秒だけどその1秒は自分にとって大切な1秒なんだと思いました。だから1秒1秒を大事にしていこうと思いました。
・1秒とは何かなど深く考えたことがなかったので,この道徳の授業でいつも考えないことができてとても勉強になったと思いました。
・またY先生と道徳をやりたいし,Y先生の道徳はわかりやすいです。
・とても大事な人生を無駄にしたくないなと思いました。人が嫌がることを言わないようにし,うれしくなる言葉を続けたいです。
今日の4時間目は,道徳授業を校内職員に公開しました。授業名は「命を美しくする」です。校長,教頭を含めて12名程度の職員が参観しました。感想を読むと,生徒は集中して,しっかりと考えたことがわかりました。生徒の感想をいくつか紹介します。
・「命は美しい」私はこの言葉を聞いたとき,少しだけ疑問に思いました。世の中には悪い人たちもいるし,「美しい」とは言い切れないと思いました。でも今日の授業を通して悪い人でも変えることができる,可能性は広がっている。だから美しくない命なんてないです。でも,私は今よりもっと輝く命にしたいので,人のためにできること自分のためにできることを考えて,今日からの日々を過ごしていきたいです。
・命の美しさについて学ぶことができました。私の美しい命がもっと美しくなるよう相手を気遣ったりしたいと思います。
・今日の授業では命について考えました。私はすべての命は美しいと思います。でも美しくないと思っている人がいると知って少し驚きました。これから,他人に優しく接したり目標に向かって努力したりしていきたいです。そして自分の命をさらに美しくしたいです。
・今日の授業では,命の美しさについて考えました。生きようと思う気持ちが命を美しくしてくれるのだと思います。これから,相手を傷つけたり自分の命をあきらめたりせずに努力して生きていこうと思いました。 ・今日の授業でやっぱりすべての命は美しいなあと思いました。反対意見で犯罪をおかす人の命は美しくないとあったけど,賛成意見に「たとえ悪いことをしてもそれを美しく変えたりすることは可能だ」と書いてあり,とても共感しました。これからもっと自分の命が美しくなるために他人の命も大事にしていきたいです。
・一人一人に命は美しく,かけがえのない存在だから一人一人が相手の命を大切にしあってすべての命を美しくしようと思った。
・「死」はよくわからないけど,今を精一杯生きたいと思った。
・絶対にこれがいい生き方は決まってないから自分の命が美しいと思える生き方を自分で見つけることが大切だと思いました。
・すべての命は美しいと考えました。だからこそ,自分の美しい命をもっと美しく磨いていくためにみんなをいつも思いやり,大切にし,何ごとも最後までして,自分の命をもっと美しく輝かせられるよう自分にできることはどんなことでも挑戦していきたいです。
・すべての命は美しいと思います。何かのために一生懸命に生きているということはとても価値あることだと思います。その美しい命を悪い事に使わないようにしたいです。
・たとえどんな人間でも命は美しく,さらに美しくすることができると分かった。日頃から他人の役に立つことをしたり,人がうれしくなるようなことをしたりして続けていきたい。
・強い希望があれば,奇跡が起きる。だから命は美しいなと思いました。
・自分の命だけでなく他人の命のことも考え,大切にいていきたいと思った。そのためんは周りの人と仲良くして,お互いを尊重していきたいと思った。
・命が存在する時間が限られているから,与えられた時間の中で命を輝かせることが大切だと思いました。夢に向かって努力している人や周りの人に優しく接している人の命は美しいので自分にできることをしていくべきだと思いました。
・命を美しくするためには,大きく目立つことをすれば良いものではないことがわかった。日常にある小さなゴミ拾いなどのことから命を美しくできると思った。
・お母さんの心は強いと思いました。自分も誰かを大切にして命を美しくしたいと思いました。
・生きていること自体が美しく,たとえ悪い事をしていたとしても,それを美しく変えることは誰にでもできると思います。
先日の道徳授業を参観した教師の感想をいくつか紹介します。
・生徒の心が揺れている様子がわかる授業だったと思います。行動できる心構えが作れる素晴らしい授業でした。
・発問に対して生徒がみな自分の意見をしっかりと書いていました。やはり,ねらいに対する発問が簡潔で構成が熟考されているからでしょうか。
・自分が悩んでいた部分(まとめ,板書など)のヒントになることがたくさんありました。一人一人の声掛けで生徒が自分の考えを自信をもって発表しているのがわかりました。
・生徒が楽しく考えることができる授業で勉強になりました。導入や指名など技法の一部を見せてもらいました。
・学びになったところ
指名するテンポが良く間延びすることがなかった。
「命は美しい」のポスターが効果的だと感じた。
「前に出て書いてください」の指示に中々立ち上がらなかった
生徒が声をかけながら待つと自主的に黒板に向かっていた。
・生徒が意見を出しやすくする発問がとても参考になりました。
・昨年,私がいた学校では教科書のみを使用し,その内容,発問のまま授業をしていた。なので,教科書を使って道徳授業をするものと思っていたので,道徳授業に関しての視野が確実に広がった。導入から生徒の興味を引くための方法,生徒とのコミュニケ―ションを豊かにするための方法などをもっと吸収し自分の授業づくりに生かしたい。
・道徳の研究授業を久しぶりに見て,考えさせられました。
あと何回,道徳授業を公開できるかわかりませんが,機会があればできる限り公開しようと思います。最後の最後まで学びを続けていこうと考えています。とりあえず市道徳部会での公開も決まっていますから,次はそれに向けて頑張ります。
今日は,パールシーリゾートのビジターセンターで道徳授業を行いました。
対象は小学4年生から6年生の20名と大学生が数名でした。
小学4年生が答えられるかどうか不安な発問を2つ用意していましたが,その不安は見事に消し去られ20名の子供たちは素晴らしい発表をしてくれました。
答えを書いている時は,みんな集中していてペンの音だけがカリカリと会場に聞こえていました。
しっかりと考え,意欲的に発表する素晴らしい小学生たちでした。
●子供たちの感想です。
・普段何気なく見ている草について考え,草にも弱いところと強いところがあり,人間と似ているなと思いました。
・命のことをあらためて思い,もっと命を大切にしようと思いました。
・今日の授業は分かりやすくて,植物の「生命」のことを植物の気持ちになって考えられて,とてもいい勉強になったと思いました。
・今日は,とってもいい授業になりました。植物から自分も勇気をもらい人の気持ちも考えられたからです。
・草や木や花はがんばって生きていることが分かった。気持ちを考えたりして勉強になった。命がちゃんとありとても強いことが分かった。
・命の強さがわかった。
・先生が分かりやすく話をしてくれるので,よく考えられた。
・今日学んで,道徳とは何かよくわかった。自分の考えを素直に言えてよかった。いい経験となった。
・いつもよりいろいろと考えて,できたし,いろいろみんなの考えも分かってよかった。
・自然のものたちと人間は同じ生き物だから,2つともくじけずに生きるということがわかった。
・心に響く授業だった。少し人の気持ちを考えることが好きになった。
・道徳でいろいろなことを考えて,いろいろなことを学びとてもよい授業だった。
●大学生の感想です。
・弱い強いというのは体力などではなく,どう生きていくかということなのかなと思うことができました。もっと自然に目を向けていこうと思ました。
・みんなの考えを聞いて様々な発想や視点が面白くて素晴らしいと思いました。
・普段あまり気にしていない草について考えることができました。小学生の考え発想の豊かさに驚かされました。
・子供たちの考えや発想力がとてもすごく具体的で驚きました。私たちより考えがすごいと思いました。子供たちの力に驚きました。
最後に,授業中に私が言ったことをきちんとメモした子もいて,これも素晴らしいと思います。
メモしていたことは,「書く=考える」と「無言で書くと考えられる」です。
小学生へ道徳授業をすることはなかなか難しいです。その理由は,生徒理解ができていないからです。
しかし,今日の道徳授業では,子供たちの発表,書く作業,態度などに助けられて,なかなかいい雰囲気で授業を終えることができました。
こういった意味でも,子供たちに感謝したいと思います。
下の写真は,左は,長崎新聞に掲載された記事です。右は,小学生が書いた道徳学習プリントです。
先日,「いのちを見つめる強調月間」の取り組みの一つで,学校長による講話がありました。
これを最初に,6月は,道徳授業公開や講演会などが予定されています。
この一ヶ月間,大人も子供のいのちの大切について,深く考えようというものです。
さて,校長講話の後1年4組でミニ道徳授業を行いました。
「いのちは( )」
( )にどんな言葉を入れますか?
・大事
・大切
・一つしかないもの
・親からもらった宝物
・限りがある
などの意見が出ました。
「いのちは時間」という言葉がありますが,どんな意味だと思いますか?
・寿命がある
・一秒一秒を生きている
などの意見が出ました。
「いのちは時間」をさらに深く考えた結果,「いのちは可能性」だと思うようになりました。
生きていれば,いろいろな可能性があるということです。
例えば,友達とおしゃべりする,パイロットになる,サッカー選手になる,大好きな音楽を聞く,映画を見る,好きなケーキを食べる,本を読む,恋をする,結婚する,子供を育てるなどなど
いのちがなくなれば,この可能性が全てなくなるのです。
いのちは時間
いのちは可能性
いじめは,相手のいのちの時間を削っていることです。
いじめは,相手の可能性を消していることです。
どうか,周りの人の時間や可能性を削らないでください。
もちろん,自分の時間や可能性も削らないでください。
久々,道徳授業を行いました。
学年で取り組んでいるローテーション道徳授業です。
教科書教材とオリジナル教材を組み合わせた道徳授業を実施しました。
教科書教材だけでは,生徒の反応がよくありません。
また,長文のため集中力が継続しません。
そんな欠点を補うためにオリジナル教材をているのです。
同じ教材で授業をしたのは,今回で3回目となります。
前回前々回の反省を生かしていますから,回を重ねるごとに良くなっていると思います。
余裕も生まれてきますから,生徒の反応もじっくりと観察できるようになります。
これがローテーション道徳授業のいいところだと思います。
最後に感動的な感想を書いた生徒がいましたので紹介します。
道徳授業って本当にいいですね。
先日,離島の上五島中学校で行った道徳に関する校内研修のお礼状が届きました。
普通は,社交辞令的な文章が多いですが,このお礼状を読むととてもうれしくなりました。
理由は,私が言いたかったことをしっかりと受け止めていただいたからです。
その一部を紹介します。
本年度より「特別の教科 道徳」が始まり,教科書を使った授業や評価について大きな不安と悩みを抱えて重くなっていた気持ちが先生のお話や模擬授業を通してずいぶんと軽くなりました。
また,教師自身がアンテナを張り巡らせて情報を収集し,他教科と同様に道徳の授業を楽しむことの大切さを改めて気づかせていただきました。
おかげさまで,多くの受講者がさまざまな「きっかけ」を得た大変意義深い研修会となりましたことを感謝申し上げます。
このようなお礼状をいただくと,往復5時間かけて行った甲斐があったと思います。
上五島中学校の校長先生,本当にお世話になりました。ありがとうございます。
今日から卒業式の練習が始まりました。全体練習のはじめに10程度の時間をもらい,105人の生徒を相手にしたミニ道徳授業を行いました。使った教材はかりゆし58の「オワリはじまり」です。
2つの発問だけのシンプルな授業です。
〇「卒業式はおわりですかはじまりですか」
挙手をさせると
「おわり」と思うが3分の2
「はじまり」と思うが3分の1
〇「オワリはじまり」の曲を聞かせました。
〇「どうして,曲のタイトルを『はじまりおわり』ではなく,『オワリはじまり』としたのでしょうか。」
時間がなかったので,生徒の意見を聞き,つなげることができませんでした。
しかし,その後の練習では,ひとり一人が一生懸命に取り組んでいました。
いきなり厳しい礼法指導を行うよりも,このような導入を行うことが大切だと思います。
明日の練習で90%完成させます。
今日の3時間目に1年1組で道徳授業を行いました。
新作の「明日のこと」です。初めて授業にかける時は,ワクワクしますが,多少の心配もあります。
授業準備の段階では,これがベストと判断していますが,いざ,やってみるといろいろな問題点が見つかります。
ですから,立派な学習指導案が完成したとしても,授業がうまくいくとは限らないのです。
さて,いくつかの問題点が見つかりましたので,次の2組では,改善したものを授業します。
生徒の感想です。
〇人生は過去にとらわれず。未来に向かって突き進めばいいと思いました。振り返ってうじうじ悩むのは,成功してからにしようと思います。
〇今日の授業で私は過去のことばかりを考えるのではなく,これからどのように過ごしてくかを考えるということを学びました。
〇私は,失敗してしまったことを引きずってしまうタイプだけど,前向きに明日のことを考えるのが大切だと気づくことができました。
〇失敗を引きずるのではなく,明日という新たなチャンスをものにして毎日違った明日を楽しみにした人生を送っていきたいです。自分に感謝できる人生でいたいです。
〇今まで過去の自分を見て,トラウマになり,発表や友達づくりをとても苦手としていました。しかし,過去は過ぎ去ったもので,誰も見ていないから失敗を怖がらずに何でも挑戦できるようになりたいです。今日学んだことを漢字で表すと「勇」です。
〇中学生になって時々,小学生に戻りたいと過去のことを考えてしまうことがあるけれど,今日の授業を通して,未来を楽しく歩むことが大事だと思いました。
〇自分もずっと同じものにとらわれず,視点を変えて道を探していきたいです。
昨日,3年3組で道徳授業「涙そうそう」をしました。
この授業は「とっておきの道徳授業5 中学校編」(日本標準)に収録されています。
少しアレンジをしてみました。
この授業をつくったきっかけは,「あなたの涙そうそう」(幻冬舎)の帯に書かれていた,「いくつもの涙に支えられて人は生きていく」という文に魅力を感じたからです。
合唱コンクールで金賞をとったクラスなので,この道徳をやろうと思いました。
生徒の感想からいくつかを紹介します。
〇つらいことも悲しいこともうれしいこともこれからの自分につなげていきたいです。
〇今まで,流した涙のことなどほとんど考えていなかったけど,今日じっくりと考えることができてよかった。
〇僕は今まで何回も涙を流しました。いろんな涙を流してきて自分は涙で支えられてきたと思います。涙を流すことで,感情を表せて心が楽になることが多いからです。
〇自分がこれまで泣いたことを思い出したとき,今でも悲しく思うこともあれば,良かったと思えることもたくさんあったので,そのいろいろな涙を忘れずに大切にしようと思いました。
〇これからの人生でいろいろなことを経験すると思うから,その時に涙を流したら,その涙が自分にとって強くなていくためのものであってほしい。
〇いろんな涙を流して,たくさんの経験を積んで生きていけたらいいなと思いました。
〇私は涙に救われていると思います。
〇涙を流すことが「弱いから」とか思われそうだけど,いろんな感情をもっているということなので,たくさんの涙を流していいんじゃないかなと思いました。
1つ目。
昨日の朝,学校に着くと女子バレー部顧問のO先生が話しかけてきました。
話の内容は,こんな感じです。
先日の公式戦での出来事で,いつもは試合の途中であきらめてしまう2年生のFさんが,その試合では,最後までボールに向かっていく姿が見られたそうです。
しかも,試合の次の日は休みがちだったそうですが,今日は登校していました。
そこでO先生がその理由をたずねたところ,Fさんはこんなことを言ったそうです。
「この間の山中先生の道徳授業を受けて,自分は変わろうと思ったんです。」
何とうれしい言葉でしょうか。
たった1回の道徳授業,しかも学年道徳というちょっと変則的な授業だったにもかかわらず,Fさんにとっては印象に残るものになったのです。
本当にやってよかったと思います。
こんなことがあるから、道徳授業はやめられないのです。
2つ目。
「心に響いた授業でしたか」という評価項目を4段階(4が一番よい,1がよくない)で評価させましたが,ある女子生徒が「4」の上に「すごく」と書いていました。
とてもうれしいです。やってよかったと思いました。
こんなことがあるから,道徳授業は楽しいのです。
今日の4時間目は2年2組でローテーション道徳授業をしました。タイトルは「笑顔のチカラ」です。2回目ですから前回まずかった点を少し修正して,発問を1つ減らしました。そうしたことで,流れがスムーズになったと思います。最後に時間が余ったので,「このクラスで笑顔が素敵な人は誰?」とたずねたことで,盛り上がりました。その中で「山中先生ではない」という答えがありました。確かに私の笑顔は素敵ではないと自覚しています。素敵な感想を1つ紹介します。
昨日の道徳授業「笑顔のチカラ」で,
「誰かの笑顔が自分の力となったことがありますか。それはどんな時の誰の笑顔ですか」という発問に対して,こんな意見がでました。
・自分が迷っていた時,お母さんの笑顔で決めることができた。
・試合に行く前に,家族が笑顔で「行ってらっしゃい」と言ってくれて頑張ろうと思った。
・辛いことがあって落ち込んでいる時に友達が笑顔で「大丈夫!」と声をかけてくれて力になった。
・お父さんお母さんの笑顔が力になった。
・悩んでいる時に家族の笑顔が力になった。
・試合中に家族の笑顔が力になった。
・競泳の池江さんの笑顔で頑張ろうと思った。
・試合前にチームメイトの笑顔が力になった。
こんな意見を聞くと,心が温かくなり,道徳授業っていいなあと思います。
昨日,3年3組で道徳授業「涙そうそう」をしました。
この授業は「とっておきの道徳授業5 中学校編」(日本標準)に収録されています。
少しアレンジをしてみました。
この授業をつくったきっかけは,「あなたの涙そうそう」(幻冬舎)の帯に書かれていた,「いくつもの涙に支えられて人は生きていく」という文に魅力を感じたからです。合唱コンクールで金賞をとったクラスなので,この道徳をやろうと思いました。生徒の感想からいくつかを紹介します。
〇つらいことも悲しいこともうれしいこともこれからの自分につなげていきたいです。
〇今まで,流した涙のことなどほとんど考えていなかったけど,今日じっくりと考えることができてよかった。
〇僕は今まで何回も涙を流しました。いろんな涙を流してきて自分は涙で支えられてきたと思います。涙を流すことで,感情を表せて心が楽になることが多いからです。
〇自分がこれまで泣いたことを思い出したとき,今でも悲しく思うこともあれば,良かったと思えることもたくさんあったので,そのいろいろな涙を忘れずに大切にしようと思いました。
〇これからの人生でいろいろなことを経験すると思うから,その時に涙を流したら,その涙が自分にとって強くなていくためのものであってほしい。
〇いろんな涙を流して,たくさんの経験を積んで生きていけたらいいなと思いました。
〇私は涙に救われていると思います。
〇涙を流すことが「弱いから」とか思われそうだけど,いろんな感情をもっているということなので,たくさんの涙を流していいんじゃないかなと思いました。
昨日1年2組で行ったローテーション道徳授業の感想です。
主題名は「失敗から学ぶ」(A-4)です。
〇いろいろ考えて,いい授業だった。
〇失敗を学び成長へとつながるとあらためて思いました。
〇失敗から学べることを多く知りました。
〇失敗してもいっぱい努力をいて成長していきたいです。
〇失敗しても成功に近づくから失敗しても次があると思いました。
〇失敗を活力として続けていきたいです。
〇何回も失敗して,いろんなことを発見し,成長し明日への力に変えたいです。
〇試合でも負けてもはずかしいことではないと思いました。
〇失敗してもあらたな道がひらけるのでぼくも頑張りたいです。
〇道徳の授業が考えてするので楽しかったです。
〇しっかり自分で考えることができて自分もがんばろうと思えました。
〇失敗しても,また挑戦するという事がいいと思いました。
普段はにぎやかな学級ですが,道徳授業では,真剣に考えていました。
しかし、この授業は失敗だったと思います。
自分の言葉で書いている生徒が少なかったからです。
また,生徒の意見をもっとつなげて深めていくことが不十分でした。
次の学級では、この点を改善して実践しようと思います。
今日の4時間目にローテーション道徳授業を1年3組で実施しました。
教材は前回と同じで「失敗から学ぶ」です。122対0で敗北した高校野球の選手を取りあげたものです。
生徒の感想をいくつか紹介します。
〇失敗は悪いことでも恥ずかしいことでもない。あきらめない心,成長する心,たくさんの未来への言葉を心にもって,これからもがんばりたいと思う。
〇失敗のしずぎはよくないと思います。失敗のおかげで成長があることを忘れません。
〇失敗してもまた挑戦すればいい。名言すべてが良かったと思います。
〇想像力をさらに高めることができた。考える力を強めることできた。
〇失敗を成長に変えたいと思いました。
〇部活の試合で負けたときや勉強がうまくいなかったときに思い出そうと思いました。
〇失敗しても得られることや,たくさんあることがわかりました。試合に負けたときも負けを負けたままにせずに日々の練習につなげていって努力を続けていきたいです。
生徒の感想から、前回の授業よりも良くなっていることがわかります。自分の言葉で書いている生徒が多いからです。
これでこの教材の使用は終わりです。同じ教材で4回,授業を行いました。まずいところを改善しながらできるので,ローテーション道徳授業は,とてもいいやり方だと思います。
3年1組で道徳授業を行いました。内容は,10年前につくり実践した「ブレ―ビーとネッピー」のリメイク版です。「とっておきの道徳授業 中学校編10」(日本標準)に収録されています。この授業で次の2つのことを教えたいと思いました。
①夢を持つことの大切さ。
②夢は変わってもよい。
最後の発問をしたところ,ある男子生徒が一生懸命に考えていました。それでもなかなか書けませんでした。私は黙って待っていました。道徳授業では,特に沈黙の時間が大切だと考えているからです。一生懸命に考えている時に,教師がベラベラと話すことが生徒の思考の妨げとなるのです。生徒が一生懸命に考える姿を見ることができて,とても嬉しかったです。また,道徳授業の良さを再実感しました。最後に,「夢とは」で始まる文を書かせました。いくつか紹介します。
〇夢とは,宝物
〇夢とは,いつになってもかなえられる。
〇夢とは,人を動かす原動力
〇夢とは,それを叶えようと頑張った過去は良い経験になる。
〇夢とは,追い続けるもの
〇夢とは,自分が信じていくべき道
〇夢とは,あきらめずに前を向いて歩くこと
〇夢とは,志のこと
〇夢とは,誰かのために貢献したいという思い
〇夢とは,カタチを変えても希望になる
〇夢とは,いろいろな叶えかたがあるもの
〇夢とは,生涯持ち続けるもの
先週1年3組で実施した道徳授業の報告です。
主題名は,「2つの幸福」です。
感想をいくつか紹介します。
〇「幸せについて考え直し,相手や自分の幸福についてしっかり改めて考え直しました。
〇小さなことから大きな幸せになるんだなあと思った。
〇2つの幸福を知りました。なにか1つでも小さな幸福を届けられるようになりたいと思うし,感謝の気持ちを伝えられる人になりたいです。
〇私は相手のことを考えれるような人になりたいです。
〇幸福についてすごく考えた。
〇私もこれから負けずに幸動を増やして幸動貯金をしていきたいです。
〇多くの人を幸せにできるような人になりたいです。
〇中学校になって毎日が楽しいと思えたのは友達や先生方が優しく,相手のことを考えてくれているからなのかなと思いました。
ローテーション道徳授業の2回目を1年3組で行いました。「飼わない愛情」です。
この授業の中心部分で,「新しい飼い主を見つける以外に,殺処分の猫を救う方法はありませんか」という発問をしました。
その後,こんな流れをしてみました。(前回はしていません。)
①ワークシートに個人の考えを書かせた。
②自分のプリントを持って仲間との交流時間をつくりました。
③交流する中で,いいなあと思った考えを黒板に書かせました。
④黒板に書かれた考えを1つ1つ読みあげて確認しました。
3組の生徒たちは,みんな真剣に意欲的に取り組むことができました。
そんな姿を見ている私もうれしくなりました。素敵な生徒たちです。
こんな感想を書いた生徒もいました。
〇ペットをずっと飼いたかったけど,親に☓と言われ続けて,落ち込んでいました。何でこんなに飼いたいのか自分自身で考えてみたら,可愛いからや皆に見せたいという気持ちが大きかったです。そういう心は長続きしないと思うので,自分自身を見直そうと思います。
やはり,生徒の心に響く道徳授業は大切です。
先日,公開した道徳授業の反応をいくつか紹介します。
まずは,参観した教師からのメールです。
①生徒の皆さんの感想を読み、涙が出ました。
先生の授業を参観させていただいて、道徳の授業の在り方に対して、すこ~し光が見えた気がします。ちょっと授業やってみよう、ちょっと授業やってみたいなと久しぶりに新鮮な気持ちになりました。
まだまだ迷路の中を彷徨っている私ですが、前進していきます。
ありがとうございました。
②感想ありがとうございました。生徒の感想はとてもすごいですし、それを引き出す先生の指導力に感服いたします。
G中では、早速、いただいた道徳の資料を校内研修で活用させていただきました。今後も学び続けていく所存です。
次に授業を実施した学級担任の話です。
本日,高校入試の面接練習である女子生徒に「最近,感動したことがありますか」とたずねたところ,こんな答えが返ってきたそうです。
「この間の道徳授業で感動しました。命は大切だとはわかっていましたが,命が美しいという考えはありませんでした。なので,とても感動しました」
その他の生徒の感想をまとめましたが,読んでいくうちに私の予想をこえるぐらい真剣に考えていたことがわかり,涙が出そうになりました。
たった50分間の道徳授業ですが,本当に大切だなあと思います。
今日から卒業式の練習が始まりました。全体練習のはじめに10程度の時間をもらい,105人の生徒を相手にしたミニ道徳授業を行いました。使った教材は,かりゆし58の「オワリはじまり」です。
2つの発問だけのシンプルな授業です。
〇「卒業式は,おわりですか,はじまりですか」
挙手をさせると
「おわり」と思うが3分の2
「はじまり」と思うが3分の1
〇「オワリはじまり」の曲を聞かせました。
〇「どうして,曲のタイトルを『はじまりおわり』ではなく,『オワリはじまり』としたのでしょうか。」
時間がなかったので,数名の生徒の発言した取りあげられませんでした。また,生徒の意見を聞き,つなげることもできませんでした。いい授業とは言えませんでしたが,その後の練習では,ひとり一人が一生懸命に取り組んでいました。
いきなり厳しい礼法指導を行うよりも,このような導入を行うことが大切だと思います。
明日の練習で90%完成させます。
道徳授業「母の日に思う」(ローテーションによる2回目)の生徒感想をいくつか紹介します。教材を1つ増やしたことで,感謝の気持ちの大切さを感じ取った生徒が増えました。
途中で,動画の音声が途切れてしまうというアクシデントがありましたが,優しく和やかな空気が漂う道徳授業でした。
〇親への感謝を忘れずに,これから毎日過ごしていきたいと思いました。母の日,父の日をもっと大切な日にしたいと思います。
〇お母さんの大変さが分かっているつもりでも分かっていなかったところもあったと思うので。日頃から感謝の気持ちを持っていたいです。
〇これから感謝を伝えていかないといけないし,自分にできることは自分でして,お母さんとそしてお父さんにも心配かけないようにしていきたいです。
〇親がいつもあたりまえのようにしてくれることを普通だと思っていた時があったので,今日から,そのような考えを捨てて,毎日,感謝の気持ちを忘れずに自分でできることは自分でするようにしたいと思います。
〇親はいくつになっても親だから一生恩返しができたらいなあと思います。
〇いつも朝早く起きて,家の仕事をして,それを365日毎日するのはすごい
と思いました。それだけの感謝ではなく,ダメなことはダメ,良いことはほめて
くれる,人生で必要なことを教えてくれて感謝しています。
〇私はよくお母さんに反抗して「大嫌い!いなければよかったのに!私のことなんていらないんでしょ?」とよく言ってしまう癖があります。でも今日の授業を受けて,そういえば,コースターを自分で作ってプレゼントしたとき,笑って「ありがとう!」ってよろこんでくれたなと思うと,お母さんに感謝しないといけないなと思いました。
今日は,パールシーリゾートのビジターセンターで道徳授業を行いました。
対象は小学4年生から6年生の20名と大学生が数名でした。
小学4年生が答えられるかどうか不安な発問を2つ用意していましたが,その不安は見事に消し去られ20名の子供たちは素晴らしい発表をしてくれました。
答えを書いている時は,みんな集中していてペンの音だけがカリカリと会場に聞こえていました。
しっかりと考え,意欲的に発表する素晴らしい小学生たちでした。
●子供たちの感想です。
・普段何気なく見ている草について考え,草にも弱いところと強いところがあり,人間と似ているなと思いました。
・命のことをあらためて思い,もっと命を大切にしようと思いました。
・今日の授業は分かりやすくて,植物の「生命」のことを植物の気持ちになって考えられて,とてもいい勉強になったと思いました。
・今日は,とってもいい授業になりました。植物から自分も勇気をもらい人の気持ちも考えられたからです。
・草や木や花はがんばって生きていることが分かった。気持ちを考えたりして勉強になった。命がちゃんとありとても強いことが分かった。
・命の強さがわかった。
・先生が分かりやすく話をしてくれるので,よく考えられた。
・今日学んで,道徳とは何かよくわかった。自分の考えを素直に言えてよかった。いい経験となった。
・いつもよりいろいろと考えて,できたし,いろいろみんなの考えも分かってよかった。
・自然のものたちと人間は同じ生き物だから,2つともくじけずに生きるということがわかった。
・心に響く授業だった。少し人の気持ちを考えることが好きになった。
・道徳でいろいろなことを考えて,いろいろなことを学びとてもよい授業だった。
●大学生の感想です。
・弱い強いというのは体力などではなく,どう生きていくかということなのかなと思うことができました。もっと自然に目を向けていこうと思ました。
・みんなの考えを聞いて様々な発想や視点が面白くて素晴らしいと思いました。
・普段あまり気にしていない草について考えることができました。小学生の考え発想の豊かさに驚かされました。
・子供たちの考えや発想力がとてもすごく具体的で驚きました。私たちより考えがすごいと思いました。子供たちの力に驚きました。
最後に,授業中に私が言ったことをきちんとメモした子もいて,これも素晴らしいと思います。
メモしていたことは,「書く=考える」と「無言で書くと考えられる」です。
小学生へ道徳授業をすることはなかなか難しいです。その理由は,生徒理解ができていないからです。
しかし,今日の道徳授業では,子供たちの発表,書く作業,態度などに助けられて,なかなかいい雰囲気で授業を終えることができました。
こういった意味でも,子供たちに感謝したいと思います。
先日の道徳授業を参観した教師の感想をいくつか紹介します。
・生徒の心が揺れている様子がわかる授業だったと思います。行動できる心構えが作れる素晴らしい授業でした。
・発問に対して生徒がみな自分の意見をしっかりと書いていました。やはり,ねらいに対する発問が簡潔で構成が熟考されているからでしょうか。
・自分が悩んでいた部分(まとめ,板書など)のヒントになることがたくさんありました。一人一人の声掛けで生徒が自分の考えを自信をもって発表しているのがわかりました。
・生徒が楽しく考えることができる授業で勉強になりました。導入や指名など技法の一部を見せてもらいました。
・学びになったところ
指名するテンポが良く間延びすることがなかった。
「命は美しい」のポスターが効果的だと感じた。
「前に出て書いてください」の指示に中々立ち上がらなかった
生徒が声をかけながら待つと自主的に黒板に向かっていた。
・生徒が意見を出しやすくする発問がとても参考になりました。
・昨年,私がいた学校では教科書のみを使用し,その内容,発問のまま授業をしていた。なので,教科書を使って道徳授業をするものと思っていたので,道徳授業に関しての視野が確実に広がった。導入から生徒の興味を引くための方法,生徒とのコミュニケ―ションを豊かにするための方法などをもっと吸収し自分の授業づくりに生かしたい。
・道徳の研究授業を久しぶりに見て,考えさせられました。
あと何回,道徳授業を公開できるかわかりませんが,機会があればできる限り公開しようと思います。最後の最後まで学びを続けていこうと考えています。とりあえず市道徳部会での公開も決まっていますから,次はそれに向けて頑張ります。
S中学校に勤務して約2か月がたちました。
生徒たちも社会科の授業に随分と慣れてきて,雰囲気もよくなっています。
さて,学年主任と相談していた学年道徳授業が終わりました。
この学校では初めての道徳授業です。自作の「自信を持って」です。
生徒たちは,学年道徳授業を受けたことがないため緊張していたようですが,次第に手を挙げて発表する生徒が増えて,イイ感じで進めることができました。
30分程度,体育館で私が授業をした後,各学級でワークシートを使い深めてもらいました。
久しぶりに生徒と一緒に道徳授業をやりましたが,とても楽しかったです。
社会科の授業とは違う生徒の一面が見られてとてもよかったです。
道徳授業が成功したかどうかは、生徒のワークシートを見ればわかります。
深く考えたことがわかる部分が多いと、その発問は生徒の思考を刺激したのだとわかります。
また、授業の感想を教材の中の言葉を使わずに自分の言葉で書いている部分が多いと、その道徳授業は成功したと考えています。
出版社が作った道徳教科書に準拠した「道徳ノート」では、こんなことを書く生徒はほとんどいないと思います。
写真は、私が作り毎回使用している道徳授業のワークシートです。
今日の3時間目に1年1組で道徳授業を行いました。新作の「明日のこと」です。初めて授業にかける時は,ワクワクしますが,多少の心配もあります。授業準備の段階では,これがベストと判断していますが,いざ,やってみるといろいろな問題点が見つかります。ですから,立派な学習指導案が完成したとしても,授業がうまくいくとは限らないのです。さて,いくつかの問題点が見つかりましたので,次の2組では,改善したものを授業します。
生徒の感想です。
〇人生は過去にとらわれず。未来に向かって突き進めばいいと思いました。振り返ってうじうじ悩むのは,成功してからにしようと思います。
〇今日の授業で私は過去のことばかりを考えるのではなく,これからどのように過ごしてくかを考えるということを学びました。
〇私は,失敗してしまったことを引きずってしまうタイプだけど,前向きに明日のことを考えるのが大切だと気づくことができました。
〇失敗を引きずるのではなく,明日という新たなチャンスをものにして毎日違った明日を楽しみにした人生を送っていきたいです。自分に感謝できる人生でいたいです。
〇今まで過去の自分を見て,トラウマになり,発表や友達づくりをとても苦手としていました。しかし,過去は過ぎ去ったもので,誰も見ていないから失敗を怖がらずに何でも挑戦できるようになりたいです。今日学んだことを漢字で表すと「勇」です。
〇中学生になって時々,小学生に戻りたいと過去のことを考えてしまうことがあるけれど,今日の授業を通して,未来を楽しく歩むことが大事だと思いました。
〇自分もずっと同じものにとらわれず,視点を変えて道を探していきたいです。
先日,行った道徳研究授業を観た初任者から手紙をいただいた。その内容を紹介する。
●先日は貴重な授業をみせていただき本当にありがとうございました。私自身,道徳に対する見方のようなものが変わったような気がします。あの日,学校に戻り,感想用紙に書ききれなかったこと,また,フェリーの中で考えたことを書いてみました。今後,道徳の授業を行うにあたってアドバイスなど教えていただけたらと思っております。今後ともよろしくお願い申し上げます。
自分自身はまずい授業だったが,初任者に示唆を与えることができた授業だったことが救いだ。 こうやって教師と教師のつながりが広がっていけばいいと思う。
ローテーション道徳授業の3回目が終わりました。これで「笑顔のチカラ」の道徳授業は最後です。今回も一部を変えました。
最後に「誰かの笑顔が力になったことがありますか」という発問を加えてみました。
その結果,32名中19名の生徒が力になった経験があると答えました。具体的には,
〇つらい時の友達の笑顔
〇くじけそうな時,好きなグループの笑顔を見て
〇試合に行く前に,家族が笑顔で「いってらっしゃい」と言ってくれて頑張ろうと思った。
〇試合で緊張してコートに入る時に,先輩の笑顔を見て励ましてもらえた。
〇辛いことがあって落ちこんでいる時に友達が笑顔で「大丈夫!」と声をかけてくれて力になった。
〇お父さん,お母さんの笑顔
〇悩んでいる時に家族の笑顔が力になった。
〇水泳が嫌でくじけそうになった時,競泳の池江さんの笑顔でやめずにがんばろうと思った。
〇自分が迷っている時,お母さんの笑顔で決めることができた。
〇いらいらした時に赤ちゃんイヌの笑顔を見たとき。
今回は,できるだけ生徒の意見をつないだり,広げたりする場面を増やしてみました。その結果,2年3組の生徒は,笑顔で授業を受けることができました。
3年2組
〇他の県や外国人の人にも知ってもらえるように努力していきたいです。
〇友だちと意見を交換しあうことで平和への考えが深まった。今、自分たちにできる平和への取り組みを続けていこうと思った。
〇平和とは何かを考えれた。そして平和について発信することも大切ということを知れて良かった。
〇戦争の恐ろしさや平和の尊さを感じることができた。
〇今まで学習してきたような平和についての学習と違った。どうしても自分たちが生きている今は、平和だからあまり現実味がなかったけど、視覚化されたものを見ると、やっぱり戦争がいかに恐ろしく今を生きている私たちは平和で幸せなのかというのを改めて感じました。
〇考えさせられる授業だった。
〇本当に50分しかしていないのかと疑うほど深く考えて集中できたと思う。1つのものについて考えても様々な意見があって、その自分と異なる意見を新たな考えとして受け入れるのか、否定するのかで平和になるか、平和じゃなくなるか、決まると思った。私は受け入れたいです。
〇戦争や被爆についてもっと知りたくなったし、色んな人に国境をこえて知ってほしいと思った。
〇平和について考えることができた。他の県にも原爆について知ってほしいと思った。
〇長崎で起こったことを知らない人にもいろんな形で平和を伝えていくことが大切だと思いました。
〇私たちは生まれる時間が違えば被爆者になったかもしれなかった。今生まれてよかったと考えるにではなく、原爆について後世に語り継がないといないと思った。
〇考えさせられる授業だった。作者が花瓶のことで「だれが使ってたかわからない、けど、平和な日常があったはず」と考えたように私も思えるような人になりたい。
〇平和について知れてよかったなと思いました。
〇あらためて平和について深く考えることができました。また、二度と日本で戦争を起こさないためにも次世代や戦争を知らない人に伝えていくことが大切だなと思いました。
〇今あるあたりまえはいろんな人々の犠牲によって得られたものだと知った。
〇小学生の頃から原爆についての話を聞いて、それが「あたりまえ」だと思っていたけれど、東京では違ったりするから、日本全体に広めて日本人全員が知っているということを「あたりまえ」にできるようにしたいです。
〇平和の尊さを知ることができ、このことを今後の平和学習のときに生かそうと思いました。
〇原爆のおそろしさ、平和の尊さを身近に感じることは私たち世界中に人の理解を更に深めると思った。
〇平和についてよく考えさせられた。なんでもどんなふうでも平和は大切であり、表すことができうると思った。たった1つの花瓶でも平和を表現できると分かりすごいと思った。
〇戦争で溶けてしまった瓶を花瓶にして平の尊さを発信する考えがとてもすごいとなと思った。私たち自信も少しずつでいいから戦争のおそろしさと平和の尊さを伝えていきたいと思いました。ぜひ、この花瓶を見てみたいと思いました。
〇長崎県は他の県では知れないことを知れる県だと思った。平和について行動しているひとがとてもすごい。
〇平和の尊さは実際に被爆地にあったものを展示するだけでもいろいろな考え方があり、その尊さを今後に伝えていたいと思った。
〇原爆のことを伝える方法がいろいろあることを知った。
〇今日は平和についてものすごく考えました。ゆがんだ瓶を花瓶として世界へ平和を発信するのはすごいと思いました。僕もこれから平和を呼びかけていきたいです。
〇毎熊さんのように自分にしかできないことで平和について伝えていく事はとても大切なことだと思いました。長崎に生まれた一人として私なりに平和をつむいでいきたいです。
〇平和への考え方は人それぞれとらえ方が違うんだなと思った。自分もまわりの意見を聞いて、今までの考え方から少し変えることができたんじゃないかなと思った。平和について深くもっと真剣に考えていきたい。
〇平和はどんな形になっても全国や全世界に広げられて、今後もずっと残っていく一番大切なものだと分かりました。
〇あたりまえになりつつある平和をいつまでも続けてくために頑張っている人がいることを知った。
〇芸術も戦争の恐ろしさを伝える1つの手段なんだと気づきました。
〇平和の実現に向けて何か自分ができることをしようと思った。自分たちで当たり前の「平和」をつくっていかないといけない。
〇今日は平和とは何かを深く考えることができた。
2年2組
「芸術のチカラで世界は平和になるのか」という難しい内容でしたが,一生懸命に考えたことがうかがえました。
自分で考え,仲間の意見を聞くことで自分の中に入ってきます。
これを繰り返すことで,より良い方向へと心が変わると考えます。
〇芸術の意味の深さを知った。世界のアーティストでもアスリートでもヒーローのようにたくさんの人を助けられないし,力になることはできないけれど,アートの世界では,物理的ではなく,その人の心によりそい戦争の元を消すことはできると感じた。
〇その芸術家の絵によって平和を大事にする人が少しずつ増えていけば,結果的には戦争をとめることにつながるのかなと思いました。
〇芸術というのは,国籍を問わずにいろんな人と感情を共有できることに感動しました。
〇戦争・平和に対しての思いをポスターにして人々に伝え,心に響かせることはすごいと思いました。
〇戦争の恐ろしさは自分の考えでも伝えられるから,戦争がなくならないとしても伝えていく。
〇難しかったけど,ポスターの意味が,思っていたよりも深くて面白かったです。
〇芸術は無力かもしれないけど,無意味じゃないと思いました・そのポスターを見てメッセージを伝えることが芸術の力なんだなと思いました。
〇少し難しい部分もあったけれど,しっかりと考えることができました。芸術は1つのポスターだけでもたくさんの視点からたくさんのものごとを捉えることができるんだなと思いました。
〇アートで訴え続ければいつかたくさんの人に届くはずだと思った。
〇平和を訴えるポスターを見た人が戦争について考えられるようになればいいなと思った。
先日行った道徳授業「ブレ―ビーとネッピー」の最後に「夢とは…」で始まる文を書かせました。そのいくつかを紹介します。
〇「夢とは,目標に向かってがんばること」
〇「夢とは,変わっていいもの」
〇「夢とは,人々のためを思ってがんばる心」
〇「夢とは,始まりの大きな一歩」
〇「夢とは,自分が幸福になるための切符」
〇「夢とは,努力と自分を信じること」
〇「夢とは,自分も相手も笑顔になるもの」
〇「夢とは,新しい自分を生み出すこと」
〇「夢とは,一人ではなく色んな人と助け合ってかなうもの」
〇「夢とは,力」
〇「夢とは,自分を表現するもの」
〇「夢とは,人生の始まりである」
〇「夢とは,何個あってもいいもの」
この授業は,次の3組でも行います。どんな感想を書くか楽しみです。
今日は,2回目の授業参観と学年懇談会がありました。授業参観では,3年1組で道徳授業「涙そうそう」をしました。「とっておきの道徳授業Ⅴ」(日本標準)に収録されている実践とは,違う発問をしました。保護者の参観が15名,職員が数名参観していました。こういった機会もあと何回しかないと考えると寂しくなります。
その後の懇談会では,最初の5分程度の話をしました。保護者の理解と協力で生徒が成長したことを話しました。
学年懇談会は保護者との良好な関係づくりをする場なのです。
保護者のアンケートをパラパラと見ましたが,ほとんどが高評価でした。
先週と今週の2回にわたりローテーション道徳で「2つの幸福」について考えさせました。
「2つの幸福」とは,
A 「与える幸福」
B 「もらう幸福」です。
授業の中で,「与える幸福ともらう幸福では,どちらの喜びが大きいですか」という発問をしました。
すると実施した2クラスとも同じような結果でした。
AとBは半分ずつだったのです。
Aの理由としては,
・与えると自分にも返ってくるからです。
・他の人の笑顔をもらって自分も自然に笑顔になるからです。
Bの理由としては,
・相手に優しさをもらって自分も優しくなれそうだから。
・自分は何もしていないのに幸福をもらうことができるから。
などの理由を発表しました。
半分ずつに分かれたということは,これは良問だったのでしょうかね。
ローテーション道徳授業の3回目を2年1組で行いました。
自作「ノーベル賞とイグノーベル賞」です。
3回目となるとさすがに進め方に余裕が生まれて,進め方もうまくなります。
学級担任だけが道徳授業をやっている学校では,こんなことが味わえないですね。同じ教材を使い,違う学級の生徒に実施することで,生徒への対応力も高まります。
学年職員の理解といい空気感がないとローテーション道徳授業の実施は難しいでと思います。
生徒の感想をいくつか紹介します。
〇この世の中に必要じゃないことは,ないと僕は思います。
〇どちらの賞も,誰かの役に立って,一生懸命に努力をしているところが似ていると思いました。
〇この世界がふしぎがなことがいっぱいで,おもしろい世界になっていくんじゃないかと思います。
〇小さなことでも真剣に努力することが大切だと思いました。
〇2つとも,新しい発見を世界中に伝えられるいい賞だと思った。
コロナの影響で市道徳部員は不参加でしたが,道徳授業「親へのプレゼント」を公開しました。参観者は,校内職員5名でした。この授業の指導目標は「日頃あまり意識してない親の愛情の有難さを再確認させることで,親を大切にするという気持ちを具体的な言動で表現させる。」としました。楽しい空気と穏あやかな空気を作るようにしました。親の愛という少し難しいテーマについて,真剣に向き合い,考える姿が見られてとてもよかったです。
生徒の感想です。
〇長い間,家族や友人,先生方かたたくさんの愛をもらってきたけど,それに答えられるようなことはしてきたのだろうか。与えてもらってばかりで,とても恥ずかしい。これからは,与えられる側でなく,与える側になって,周りの人たちに愛をそそいでいきたいと思う。
〇日頃から,自分のためにがんばっている親や周りの人に感謝の気持ちでいっぱいになりました。こんどからは,ちゃんと親や周りの愛に気づいていきたいと思いました。
〇今まで以上に親に感謝をして,大切にしていこうと思いました。怒っていてもご飯を作ってくれて,習い事の送迎もしてくれるので,これからはたくさん愛を返そうと思います。
〇「愛」について深く考えたことがなくて,私も両親や友達,周りの人にこれからたくさんの感謝の愛を返していきたいと思いました。
〇親にはたまに冷たい態度をとってしまうことがあるけど,厳しく教えてくれたり,怒ってくれることも与えてもらった愛だと思うので,いつか愛でこたえれるようにしたいと思った。
〇愛について深く考え,私に今までたくさんの愛が与えられていることを知ることができました。
〇今からでも,親がしてくれたことに「ありがとう」と答えたいと思います。
〇いつも自分や家族を支えてくれて,頑張っているお母さんに感謝の気持ちでいっぱいになりました。これからは,あまり迷惑をかけずに過ごしたいです。
〇たまに親に反抗的な態度をとってしまいます。けれど,今日の道徳の時間で家族は私に愛をたくさんそそいで成長する姿を見守ってくれる大事な存在だと思いました。
この授業で,本年度の道徳公開授業は最後だと思います。残り1年で何回,道徳授業を公開できるかわかりませんが,機会があれば公開しようと思います。
本日,道徳授業を公開しました。自主的な公開です。参観者は,新採2年目のM先生と教頭でした。自主的な公開授業の目的は,M先生に観てもらうことでした。先日,M先生が道徳授業を公開しましたが,同じ教材で違う道徳授業を提案するということです。
目標は,勇気とは,「正義感+行動」であることを認識させ,「勇気」が社会を良くするための大きな力であることを感じとらせる。
としました。
生徒の感想をいくつか紹介します。
〇人に注意をする勇気を持ちたいと思いました。仲の良い友達にもだめな事はだめだよと素直に言うことが大切だと気づきました。
〇私は注意することが苦手です。とても注意をすると自分も相手もその周りの人も良い心になると思います。もしも悪いことをしている人がいたら勇気をふりしぼってできるだけ注意していきたいです。
〇良いことってなんだろうと考えるときがあるが。今日の授業はそれを深く考えさせられるものだった。私はいつも注意なんかしない。なぜなら,悪い事をやっている人は,この先,私の人生に関係ないからだ。でも,周りの人の事を考えると注意することも大切だ。いつかは自分も注意い
てみたい。良いことをしていたら自分に返ってくるだろう。自信を持てる人になりたい。
〇勇気について考えた。勇気を出した後も考えた。勇気を出そうと思った。
〇ちょっと勇気を出すことで変わることがあると思いました。普段は言えないようなことを勇気を出して言うと良いことがかえってくるのかもしれないと思います。
やはり,折に触れて授業を公開することも大切ですね。参観者を意識するとで,何らかの工夫をします。何よりも,別の視点で観てもらい,ヒントやアドバイスももらえるからです。
久しぶりに2年2組で道徳授業をしました。冬休みに作った新作です。ネタは,「STAND BY ME ドラえもん2」の新聞広告です。のび太としずかちゃんの結婚を題材にした感動する手紙です。これを使って,相手を幸福にするために大切なことを考えさせようと思いました。
生徒の感想からいくつかを紹介します。
〇相手を幸せにすることの大切さ,相手を幸せにするために必要なことを楽しみ,深く感動しながら知ることができました。
〇人を想う気持ちがあれば,人を幸せにできるのだと思った。
〇人の幸せというものに基準はないし,考え方もないものだなと思いました。
〇相手を幸せにすることは自分にもできると思いました。
〇誰かを幸せにすることと自分に自信がもてるようになることが大切だと思いました。
〇相手を幸せにするために自分らしくできることをしていくことが相手のためになるのだと思いました。
〇これから人の外見だけじゃなくて優しさなど内の部分を見たいと思いました。
〇人を幸せにするために,信じる心だったり,相手を想う気持ち(幸動力)をこれからしていきたいです。
〇幸せにすることはとてもむずかしいことだと思いました。
〇しずかちゃんがのび太を好きになった理由が素敵だと思いました。
「のび太としずかちゃんを結婚させるためにドラえもんはひみつ道具を使ったほうがいいと思いますか」という発問で授業が盛り上がりました。
最後で,この新聞広告のしかけを紹介すると生徒全員が驚きの声をあげました。
今日の道徳授業は,生徒全員が笑顔になる楽しい授業でした。