読書は時空を越えることができます。
合ったことがない歴史上の人物と出合い,見たことがない未来や宇宙,深海を見ることができます。
また,体験したことがない冒険や恋愛も経験できるのです。
1冊の本との出合いが人生を変えることもあります。人生観を広げ,深めることができます。
そんな本との出合いのきっかけをつくるために,このページ「こんな本と出合ってきた」をつくりました。
この中の1冊が,あなたにとって素晴らしい出合いになることを願っています。
昨年末に図書室から6冊の本を借りてきました。
この休みで読破しようと考えたからです。
司書の先生と本についてよく話しているので,時々,希望の最新刊を購入してもらっています。感謝感謝です。
さて,この本を借りた理由は,装丁がシンプルで気に入ったからです。
見開き2ページで,左側に「短い言葉」右側に「その言葉についてのエッセイ」というつくりになっています。
その言葉とは,例えば
<しごとのこほん>
・「まじめさに逃げない」
・「改善を仕事にする」
・「考えるときは本を読む」
・「前例にたよらない」
・「いつも発信源であれ」
<くらしのきほん>
・「お礼にはいつも感想を添える」
・「毎日,小掃除」
・「でもと言わない」
・「人の時間を奪わない」
・「不自由があたりまえ」
など全部で200の言葉と200のエッセイが掲載されていますので,何か1つでも心に響く言葉に出合うかもしれません。
平成29年の1冊目としてふさわしい本でした。
「火花」を読みましたが,正直その良さがよくわかりませんでんした。
何となく無理がある展開についていけなかったからです。
しかし,この本は,すんなりと入ってきました。
特に「なぜ本を読むのか」について書いてある部分は大きく頷きながら読みました。
こんな感じです。
<引用始まり>
小説を読むとやはり視点は増えると思います。同じ人間が書いた,物語の中に,全然考えの違うふたりが出てきてぶつかるわけです。書いているひとにも複数の視点があり,読むことにより,その視点はさらに増える。
本を読み,他人の人生や判断を知ることができるのは大きいと思います。
雑誌や何かで相談を読むと,その答えは誰もがもっとちゃんと書いていたなあと思うことがあります。Aが千六百字で出した答えを,本を読んでいるBは八百字でそれは誰々がこう的確に書いていたと言い,残りの八百字でさらに自分の論を展開することができる。本を読んでいればそこからスタートできる。これはかなり大きなことだと思います。
文化は継承していけばいい。すべてをゼロから始める必要はない。先人達や他人の考えや経験を自分のものにする。読書によって知識,思考,視点を増やしながら,自分の人生と照らし合わせ実感を持ち,自分の考えを深めてゆくことができる。
<引用終わり>
お笑い芸人にしておくにはもったいない人です。
昨日あたりから風邪具合がよくなくて,午前中出勤し,午後は休みをとりました。
のどの痛みと鼻水がひどいので,横になって本を読むことが多いです。
ということで,割とハイペースで読破しています。
高校生の頃,よくラジオの「オールナイトニッポン」を聞いていました。
あのオープニングを聞くと,今でも懐かしさでいっぱいになります。
その頃,好きだったパーソナリティは,中島みゆき,ビートたけし,松山千春,笑福亭鶴光などでした。50代の人から,「そう,そう」という声が聞こえてきそうです。
深夜ですから,家人を起こさないようにイヤホンで聞いていました。しかし,あまりの可笑しさに大声で笑ってしまうことがたびたびありました。
次の日,学校に行くと,友人とオールナイトニッポンの話題で盛り上がったものでした。
さて,そんな深夜ラジオを聞き,葉書を投稿することを生きがいにしている青年が主人公です。
大学を休学し,コンビニでバイトをしています。
とても明るい青春小説とは言い難いですが,恋愛病にかかっている今どきの若者小説よりも親近感が湧きました。
それよりも,鼻水が止まりません。(2017年1月)
鈴木先生の本は,手に入るものはほとんど読んできました。
言語学社会学者という立場で,文化や環境問題,国際問題などについてユニークな論を展開されています。
この本では,日本人の感性の素晴らしさについて,様々な例を挙げながら,説明されています。
例えば,こんな話です。
・日本人はあらゆる生き物に対する共感をまだ失っていない
・見えないもの(空白)に意味を認める感性
・日本は世界で詩人がもっとも多い国
・人間以外の「小さき命」にまで感謝する日本人の感性
鈴木先生の本を読むと,日本語の素晴らしさや日本の凄さがよくわかります。
「論争」よりも「情緒」
「対決」ではなく「融和」
ということで考えたら,世界の危機を救えるのは日本人の感性しかいないと思います。
(2017年1月)
この人は,テレビに取り上げられていて知っていました。
道徳授業が創れないかと思い,読んでみました。
創れないことはないですが,あとちょっと背中を押してくれる感動がなかったです。
しかし,新津さんの生き方に学ぶことは多かったので,いずれ創るかもしれません。
合間合間に,掃除のマル秘テクニックが紹介されていますので,役に立ちます。
ローテーション道徳授業が始まってから,新しい道徳授業を創る意欲が高まってきました。
いつもこういった姿勢を大切にしたいものです。 (2017年1月)
今日の朝は,久々に40分程度の散歩をしました。
正月にひいた風邪が思いのほか長引き,いまひとつ体調がよくなかったからです。
寒さが厳しく家から出る時に,ちょっとだけ勇気が必要でしたが,街はすでに動き始めていました。日曜日の早朝からいろいろな人達が動いてることに驚きますね。
さて,下村さんは,今のところ一番おもしろいと思っているミステリー作家です。
下村さんの本はほとんど読んできましたが,どの作品も最後のどんでん返しで驚かされます。
例えば,「闇に香る嘘」では,目が不自由な主人公が犯人を追いつめていくという,驚きの設定でした。
さて,今回は,老舗の京菓子屋の美しい女性がキーパーソンです。
彼女が話す言葉に裏があるのです。
その裏とは何か,やはり最後でどんでん返しが待っています。
ミステリーとしては小粒ですが,十分楽しめる作品でした。
あと1冊買っていますので,近々読んでみようと思っています。(2017年1月)
今年初の★5つ本です。
全員参加の授業をどうやって作り出すのかを現場教師が自分の実践を紹介しながら教えてくれます。
実践も具体的で分かりやすいのはもちろんですが,その実践の背後にある教師の哲学がしっかりとしているのです。
特に堀川真理先生の道徳授業についての考え方が参考になりました。
同僚にも紹介したところ,好感触の本でした。
今のところ,私が一番勉強したいのは全員参加の授業づくりです。
まさにこの本のタイトルなのです。
校内研修で,小難しい研究テーマにするより,日常授業において全員参加をどうするかに絞ったほうが分かりやすいし,意見も出やすいのではないかと思います。
久々にヒットした教育書でした。 (2017年2月)
著者は,電通社員で缶コーヒーのジョージアCMで使われた「世界は誰かの仕事でできている」というコピーをつくった人です。
言葉を生み出す専門家が,人を感動させる言葉,人を動かす言葉を発するためには,どうすればいいのかについて書いたものです。
ポイントは「内なる言葉」を磨くことです。
「内なる言葉」とは,何かを考えている時に頭の中に浮かんでくるたくさんの言葉のことです。
このことについて,梅田さんは,次のように書いています。
〈引用始まり〉
自分の思考を深め「内なる言葉」をスムーズに「外に向かう言葉」へと変換させる。その結果,自分から生まれる言葉が,相手の胸に響き,納得や共感を得られるようになり,「この人はきちんと考えているな」「自分の言葉を話しているな」と感じてもらうことにつながるのだ」
〈引用終わり〉
「外に向かう言葉」だけを使うような教師では,ダメだと思います。このような教師の言葉は,生徒には響きません。
借りてきたような言葉でなく,「内なる言葉」を磨くことです。
磨く方法についていは,本書を読んでください。
そして,最後のほうに書いていた「動詞が衰えている」という言葉に刺激を受けました。
「英語+する」という言葉が増えてきているそうです。
なるほど。「コントロールする」「チョイスする」「スマホする」「ゲームする」「コメントする」などなど。
この原因は,体験が少なくなったことによると書いてあります。
なるほど。
話術について研究しているので,この本は,目から鱗本でした。(2017年2月)
宇佐美先生は,サークルの全国合宿でお会いしたことがあります。
道徳実践レポート検討会の最後に,全体的な講評をしていただきました。
バッサリと斬られる爽快感がありました。
さて,この本も読後にちょっぴり爽快感を味わえます。
例えば,「アクティブラーニング」について,こんな風に書かれています。
<引用はじまり>
アクティブラーニングと称してなされる活動は,多くの場合,このような教材から遊離した学習まがいである。それなのに,学習者も教師も,学習が活発であると錯覚しているのだから,たちが悪い。教材,授業の目標を明確に自覚した上で,それに適合し授業を助けるような活動をさせるべきなのである。ところが,この自覚を欠いているから,安易な思いつきの活動ばかりである。真剣な授業を妨げる活動である。
<引用終わり>
アクティブラーニングが,能動的な学習を意味するのであれば,別に班を作る必要はありません。
班を取り入れることによって,活動主義に陥ってしまう可能性があります。
つまり,活動あって学習なしという状況になるのです。
道徳授業でも,「考え,議論する」ということに注目して,班活動を取り入れている授業を見る事が多くなりました。
例えば,こんな授業パターンです。
①立場が分かれるような発問をします。
②班を作らせて班内で意見を交流させ,班としての意見をまとめます。
③小さいホワイトボードに意見を書き,黒板に貼らせます。
④班の代表に発表させます。
⑤教師がコメントします。
このような活動をした結果,より良い意見や高いレベルの意見が出ればいいのですが,なかなかそんな意見は出ません。
班で考えた意見とは思えないようなものがほとんどです。
しかも,班活動の様子を見ると,傍観者が数名出ています。
見た目は活発に見えますが,内情は,個人での学習よりもレベルが低いものになってしまっているのです。
こんな授業がアクティブラーニングと言えるのでしょうか。
一人ひとりを鍛える授業を繰り返し行うことで,考える,書く,発表する力をつけさせます。
その後,班活動を取り入れたほうがいいと思うのです。
ハイカラな横文字を使うことで,流行りの授業をやっているかのように見える,見せかけの授業では,生徒の意欲は高めることができないのです。
授業の目的は,生徒に学力をつけさせることです。
この目的を達成できるのであれば,アクティブラーニングにこだわる必要はないのです。
教育の根本をしっかりと考えることの大切さを改めて感じた1冊です。(2017年3月)
この本の良さは,タイトルにもあるように「現場発」という部分です。
大学教授や評論家ではなく,現場で頑張っている教師が自分の経験を生かして書いたのです。
ですから,それぞれの場面でいじめ対応について具体的に書かれています。
いじめは起こるものだという認識を持ち,日頃から生徒をどのように観察するか,指導するかが重要となってきます。
職員室の椅子に座って,何か起こったら動くような教師では,絶対にダメなのです。
(2017年3月)
このタイトルの前に,「新任3年目までに知っておきたい」とあります。
正直,この本に書かれている技術を全部は知りませんでした。
この本を読むと様々な局面指導の技術を知ることができます。
こういった技術は,知らないよりも知っておいたほうがいいです。
しかし,技術だけではダメです。
このような生徒を育てたいという教師の教育哲学に基づく技術が重要なのです。
この本に書かれている技術は,著者の松尾先生の教育哲学に基づいてあみ出されたものですから,すべてが使えるという訳ではないことを認識しておくことです。
また,実践してみてうまく行かない場合は,自分の教育哲学に基づいて修正していけばいいのです。
(2017年4月)
本号の特集は,とても面白かったです。
「授業名人13人の学級づくりの極意」というタイトルで,蒼々たるメンバーが授業開きについて書いていらっしゃいます。
野口芳宏先生,金大竜先生,福山憲市先生,岩下修先生などです。
中でも一番良かったのは,やはり野口先生です。
一部を引用します。
〈引用始まり〉
授業は担任の最も重要な営みであり,子供にとっては最も大切な学びの場である。
授業の質を高めるべく,担任は不断の努力を傾けるべきであり,その具現によって教師人生が楽しくなる
授業を受ける子供の真剣,誠実さが担任の努力を実らせる。
〈引用終わり〉
教師の仕事の第一は,生徒に学力を身につけさせる授業です。
ですから,授業力を高めることが教師にとって一番大切で,一番時間をかけるべきことなのです。
しかし,実際はどうでしょうか。
授業力を向上させるために,何割の時間を使っているでしょうか。
校務分掌,生徒指導,部活指導,会議,公的研修などの時間の割合が多くなっているのが現状だと思います。
野口先生の論文を読んで,根本を考えることの重要性を再認識しました。
この特集を読むだけでも,この本を買う価値はあります。買いです。(2017年4月)
昭和20年4月、戦艦大和による水上特攻に参加し奇跡的に生還した吉田さんが書いた戦記物です。
漢字とカタカナで書かれているため,読むスピードが遅かったですが,緊迫感が伝わってきました。
死にに行く人は,戦艦大和の中で何を考えていたのでしょうか。
理不尽な死に自分なりの理由を模索していた人もいました。
次の一文を是非,現代の若者に読んでもらいたいです。
〈引用始まり〉
進歩ノナイ者ハ決シテ勝タナイ 負ケテ目覚メルコトガ最上ノ道ダ
日本ハ進歩トイウコトヲ軽ンジスギタ
私的ナ潔癖ヤ徳義ニコダワッテ、本当ノ進歩ヲ忘レテイタ
敗レテ目覚メル ソレ以外ニ、ドウシテ日本ハ救ワレルカ
今、目覚メズシテ,イツ救ワレルカ
俺タチハ、ソノ先導ニナルノダ
日本ノ新生ニ先駆ケテ散ル
マサニ本望ジャナイカ
〈引用終わり〉
日本の新生のために命を賭けた多くの若者がいたのです。
私を含め我々現代人は,その多くの命を無駄にした生き方をしていないのでしょうか。
読後に静かに泣いてしまいました。
平和すぎる今だからこそ,読んで欲しい1冊です。(2017年6月)
本号での一番の喜びは,野中信行先生と同じ雑誌に名前が載ったことです。
その野中先生の通知表に対する考えがとても参考になりました。
〈引用始まり〉
通知表単独では,次学期の励みにはならない 日常活動や日常授業と連動して考えていく
〈引用終わり〉
子供の成長を伝えるものを通知表だけととらえずに,様々な手段(学級通信,家庭訪問,電話連絡,面談など)の1つとしてとらえる必要があるということです。
こう考えると,通知表の所見欄に力を入れすぎることもなくなります。
確かに通知表は大切なものという考えが強すぎて,ついつい時間をかけすぎる教師もいるのです。
長い文章を書けば,教育熱心な先生と思われるという勘違いをせずに,生徒や保護者に教師の思いや願いが伝わるような所見を書けばいいのです。
つまり,日頃から自分の学級をどれだけしっかりと観察し,どれだけフォローしているかが重要になってくるのです。
これで通知表作成の効率化が図れるのです。(2017年6月)
久々に大作を読破しました。
上下巻で約1000ページあります。
昔から山岳ものが大好きで,洋の東西を問わずいろいろな本を読んできましたが,この本を読んでなかったことを後悔しました。
一般的に登山はパーティを組んで行うものですが,あくまでも単独行を貫く,昭和初期に活躍した加藤文太郎の一生を描いた名作です。
この本を読んで,冒険家の植村直己さんを思い出しました。
彼は,エベレスト冬期登頂のために国際隊の隊長になりますが,登頂目前にして断念せざるを得なくなりました。
このことをきっかけにして,植村さんは集団で行う冒険をやめて単独による冒険へと変えていきました。
単独行では,強靱な肉体と精神力が要求されます。
加藤文太郎は,この両方をもった天才的な登山家だったのです。 (2017年6月)
以前読んだ赤坂先生の本である「やる気を引き出す全員参加の授業づくり」で多くのことを学びました。
そしてこの本では,学級をチームに育てる方法を学びました。
赤坂先生の理論を現場教師が実践している点が興味深いです。
その理論を現場教師が実践して検証しているのです。
普通の学級で実践しているところが,説得力があります。
この理論を学年づくりで実践しようと考えています。
久々に読んだ教育書ですが,とても参考になりました。 (2017年7月)
土日の早朝6時ぐらいに散歩をしていると,小学生のソフトボールチームが練習をしている時があります。その横には,数名の保護者がいます。
中学生が大きな水筒を持って部活に行っている姿を見かけます。
こんな風景は,世界中探しても日本だけだと思います。
このブログでも,何回か部活動の問題について書いてきました。
この本の内容に対してほとんどが賛成です。
部活動問題の根底には,社会全体の空気があることが書かれていました。
ブラック部活動はブラックバイトやブラック企業と繋がっているのです。
現場教師は,どうして休みなく部活動をやるのでしょうか。
休みなく練習をすれば,勝てると思っているのでしょうか。
部活動をやっておけば,生徒指導の問題は発生しないと思っているのでしょうか。
部活動をやっておけば,生徒との信頼関係が築けると思ってるのでしょうか。
ラグビーの指導で有名になったエディ・ジョーンズがこんなことを言っています。
「スポーツは楽しまなければいけない。10代まではその気持ちだけを育てればよいのです。でも,日本はスポーツを部活として学校教育に持ち込むことで,子供たちに規律を守らせてきた。スポーツを(生徒指導)の手段に使った部分が,ほかの国と違うのです」
なるほど。
スポーツを楽しむという意識になれば,生徒も教師も救われると思います。
こうなれば,土日をしっかりと休み,平日だけの練習でも良くなります。
もちろん,保護者の意識も変えていく必要もあります。
部活動問題が少しでも改善されることを願って,いろいろなところで発言しています。
まずは,現場教師が声を上げていかないと,教師自身がつぶされてしまう恐れがあるのです。
是非,この本を読んでください。’2017年7月)
今日は,朝から部活の練習試合でした。
暑い暑い体育館の中で,4校で頑張りました。
帰宅後,ラストだけ読み残していたこの本を読破しました。
内容は,アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」へのオマージュ的になものです。
孤島に集まった7人の大学生が次々と殺されていきます。
そして,全員がいなくなります。さて,犯人は誰なのか,動機は何なのか,謎が深まります。
そして,驚きのラスト。
とても読みやすい文章で,一気に読破できました。
中学生から高校生の頃,推理小説にはまっていました。
日本では,江戸川乱歩や横溝正史,高木彬光,森村誠一,海外では,アガサ・クリスティ,コナンドイルの作品を読みあさりました。
久々に,推理小説を読むと,あの頃を思い出します。
ちなみに私が一番好きな推理小説は,横溝正史の「獄門島」です。
この本は,「獄門島」をこえるととはできませんでした。
次は,どの推理小説を読むかネットで検索します。 (2017年7月)
学習指導要領には,「部活動は生徒の自主的、自発的な参加により行われる」と記されています。
自主的な活動であるにも関わらず,半強制的に活動させられています。
私が新採の頃は,50代の教師は好きな人以外は,部活動の主たる顧問として活動する人は少なかったです。
しかし,現在は50代でもほとんどの教師が,主たる顧問として休みなく働いています。
確かに部活動の存在意義は認めますが,どうして教師が休みを削ってまでもやらなくてはいけないのでしょうか。
社会全体で部活動を存続させるようなしくみをつくっていく必要があると思います。
現状を改善するために,次のようなことを勝手に考えています。
①部活動を指導できる地域の人材を発掘する。
②再任用教師を担当させる。
③保護者と教師で交代しながら土日を担当する。
④もちろん,やりたい教師は顧問をさせる。
⑤1つの中学校だけ土日を休みにしても,クレームが増えるので学校全体あるいは,自治体ごとに土日を休みとするという方向性を示す。
⑥教師自身がもっと声を上げる。
⑦保護者からのクレームにう対しては,管理職が法的根拠に基づいて対応する。
とにかく,部活動で休みなく働いている教師が,日々の授業改善や上手い学級経営ができるはずがありません。
疲れている人間が生産的なプラスアルファなことをしようという意欲が高まるのでしょうか。
教師は,スーパーマンではないのです。
普通の人間です。
精神的に肉体的に余裕がないと,生徒に対しても余裕ある対応ができません。
今後,部活動問題に対して,いろいろな場で声を上げようと思っています。
そういった意味でも,最近,職員室でも部活動の話をするようにしています。(2017年8月)
夏のミステリーシリーズの3冊目です。
読みやすい綾辻さんの推理小説を読んでいますが,「館」シリーズの3作目だそうです。
場面設定は,ほぼ同じです。
閉鎖された館に集まる怪しい男女,そして連続殺人,密室などのネタ満載です。
この本の面白いところは,劇中劇ではありませんが,小説中小説という設定です。
誰が書いているのか,こちらもミステリーです。
犯人当てと作家当ての1つを楽しめるお得なミステリーですから,なかなか引き込まれます。
今日から,休みとなります。
ゆっくりと本が読みますが,9月からの学年経営と授業の作戦を練ることもやります。
とりあえず,休みの間は,朝の涼しい時間帯で散歩をして,読書を楽しみます。 (2017年8月)
朝から妻と妻のお母さんと姪を連れて家電量販店に買い物に行きました。
帰省の関係で少々渋滞しましたが,何軒か店をまわり無事に買い物も終了しました。
この連休中,読破した本の冊数も増えました。
以前も書きましたが,読書の波が激しくて読み始めると怒濤の勢いで読みますが,読みたくなくなってしまうと本に手もつけなくなっていまいます。
夏休みの勢いがどこまで続くか分かりませんが,まだしばらくは読書熱は続きそうです。
さて,今回読破した本は,大好きなシーナさんの私小説です。
自分の息子を描いた「岳物語」は有名ですが,シーナさん自身の子供の頃の話が連作という形で発表されたことはありませんでした。
シーナさんとは20歳ぐらい年の差がありますが,ここに書かれている風景は,私の子供の頃と似ています。
読破後,懐かしさと寂しさを感じました。
この猛暑の中ですが,心がほわっとなる瞬間がありました。
シーナさんの本のタイトルをつけるセンスがとても好きです。 (2017年8月)
今日は,朝から駅伝練習
その後部活,
午後は,悉皆研修である道徳教育推進教師研修会に参加しました。
夏休みですが,忙しくなかなかのんびりとできません。
夏のミステリーシリーズは,この本でとりあえず最後でしょう。
推理小説で私が好きな設定の1つに見立て殺人があります。
見立て殺人とは,何かに見立てた連続殺人事件が起きるというものです。
たとえば,
アガサクリスティーの「そして誰もいなくなった」
ヴァンダインの「僧正殺人事件」
東野圭吾の「白馬山荘殺人事件」
何よりも私が好きなのは,横溝正史の「獄門島」です。
芭蕉の俳句に見立てた殺人事件が孤島で起きます。
「鶯の身を逆さまに初音かな」
「むざんやな 冑の下の きりぎりす」
「ひとつやに 遊女も 寝たり 萩と月」
この3つの俳句どおりに殺人が起きるのです。
これだけもゾクゾクしませんか?
横溝作品では,もう一つ「悪魔の手毬唄」があります。
こちらは,手毬唄どおりに殺人が起きます。
これも大好きな1冊です。
どちらも映画化されましたから,見てみてください。
さて,今回読破したこの本ですが,
雪に閉ざされた豪邸で,北原白秋の童謡「雨」の歌詞に見立てた連続殺人が起きます。
この歌の選択はなかなかセンスが良いのですが,今ひとつゾクゾクしませんでした。
古典的な推理小説に戻ろうかとも思っています。
読破も55冊まできました。(2017年8月)
主人公の竹井岳彦は,アイガー北壁登攀に挑みますが,悪天候のため断念しなければいけなくなりました。
外国の山に登るためには,莫大な費用がかかります。
二度とアイガーに挑むことはできないとあきらめかけた時に,妻の支援金で再チャレンジすることになります。
しかし,悪天候のためアイガーを断念した竹井は,近くのマッターホルン北壁に挑みます。
失った足から出血しながら,彼はついに山頂にたどり着きました。
その時の様子を新田氏は次のように描写しています。
〈引用はじまり〉
「岳彦は突然,大空に頭を突っ込んだ。そこが頂上だった。」
また,登攀の喜びを日本で待つ妻に次のような電報を送りました。
「われ,汝との愛の,限りなきよろこびの中にマッターホルン北壁に成功せり」
〈引用終わり〉
さらに新田氏は,この小説を次の文で締めくくっています。
〈引用終わり〉
「この小説のモデルは芳野満彦氏である。氏は水戸のモリ商会の店主服部洋子さんと結婚して現在二人のパパである。」
〈引用終わり〉
この文を読んだ時に,大きな安堵と大きな感動に包まれました。
上下巻800ページでしたが,一気に読み終えました。
満足感で一杯になった1冊です。
先ほど,youtubeでマッターホルン北壁で検索したところ,登攀の動画がアップされていました。
動画を見ているだけで足がすくみました。
(2017年8月)
正式な書名は「音読・道徳教科書 日本の美しい 言葉と作法 幼児から大人まで 教師のための教養書」です。
この本の名前どおり,大人が読んでも納得の内容です。
当たり前のことが書かれていますが,なかなかできていない人が多いのです。
例えば,
「挨拶は,人より先に自分から」
「叱って下さるのは,愛されている証拠です」
「先生のお話は,目を見て聞きます」
「駄目な事は駄目です。はいと言って聞きます」
などです。
私にとって当たり前のことでも,若い教師にとっては当たり前ではないことが増えてきています。
「これぐらい,当然だろう」と思っていても,なかなか通じないのです。
教わってこなかったからでしょう。
若い教師ですら,こんな感じですから,生徒にはなかなか通じないことも多いのです。
この本を使って,当たり前のことを当たり前に教えていくしかありません。
幼稚園や保育園で幼児教育の一環としてこの本を使って欲しいと思います。
野口先生は,この本についてこう書かれています。
〈引用始まり〉
「本書は,子供を教える為のマニュアル本ではない。子供に教える立場にある者が,その基礎教養として身に付けておくべき事柄の一端を簡明に示したものであり,いわば「指導者の為の教養書」である。人の子を導く指導者たる者は,自ら持てる広い深い教養のごく一部を子供達に教えるという姿が望ましい」
〈引用終わり〉
古くから日本人が大切にしてきた,教えや礼儀やしつけなどをしっかりと次の世代へつなげていくことが大切です。(2017年9月)
鈴木先生の本は,ほとんど読んでいます。
共通することは,とてもユニークな視点で日本や外国を論じていることです。
今の日本があるのは,島国という幸運な地理的条件だったからという考えに大きくうなづきました。
また,日本語が素晴らしい言語であることをとてもわかりやすく論じられています。
この本では,教育についても論じられていましたので紹介します。
〈引用はじまり〉
日本はいまこそ思い切って少数の英才を対象としたエリート教育を考えるべきではないでしょうか。戦後の日本では平等主義が広がったのはいいのですが,エリートを潰すことばかりやってきた。たしかに戦前のエリートにはよくない面もあったけれど,考えてみればエリートがしっかり働いていたから日本は明治維新からわずか100年ちょっとで欧米も無視できない大国になったんです。
(中略)
エリートなんかを育てようとすると「ずるい」と言い出す人がいるんです。だから小学校で全員英語をすることになる。でもよく考えてみれば,人生で本当に英語が必要な人は全体の一割もいないはずです。
(中略)
むしろ生まれたときから大学院まで母語でしっかり勉強していかないと,しっかりした世界観が身につかない。
〈引用終わり〉
私も小学校から英語を教えることに対して疑問を持っていますので,鈴木先生の論はとても興味深く読みました。
修学旅行での体の疲れがまだ残っていますが,読書で頭を柔らかくできた1日でした。
(2017年9月)
山で亡くなった世界的に有名な日本人登山家たちの実像を描いたノンフィクションです。
植村直己さん,長谷川恒男さん,加藤保男さんなどです。
1つ1つのエピソードが短いため,もう少し詳しく描いて欲しかったという感想です。
しかし,日本の著名な登山家を知りたいという人には,とてもわかりやすい1冊です。
ここから,本格的な登山小説,登山ノンフィクションに入っていってもいいでしょう。
植村さんの言葉が心に響きます。
「冒険とは生きて帰ること」 (2017年9月)
大河ギャグマンガ「風雲児たち」の作者であるみなもと太郎さんが,マンガの歴史について書いたものです。
この本の特徴は,マンガと言えば,手塚治虫ですが,その手塚マンガを中心においた考察をしていないところです。あくまでも手塚マンガを歴史の中の1つとしてとらえています。
「トキワ荘」集団のマンガと劇画,貸本マンガを平等に論じているところが良いです。
確かに手塚治虫は,日本のマンガとアニメーションの発展と進化にとって,神様みたいな存在であることは間違いないことです。
しかし,手塚治虫と同時代にマンガを愛して,マンガを進化させた漫画家も大勢いるのです。
このことを忘れていけません。
この本の売りは,「岩崎調べる学習新書」です。
この新書の特徴があとがきに書かれています。
〈引用始まり〉
「情報をあえて詰め込みすぎず,より詳しかったり細かかったりする情報については,子どもたちが自主的に調べたくなる作りにするよう心がけています。その一環として,気づいたことや気になったことをふんだんに書き込めるよう,本の紙質を文字の書き込みやすいものにしたり,行間を広めにしたり,製本を「コデックス装」といって開きやすいものにしたりするなどの工夫をしています」
〈引用終わり〉
子どものために,いろいろな工夫をしている点にやる気を感じました。(2017年9月)
一般的に「平和学習」はしますが,「戦争学習」はしません。
「平和集会」はしますが,「戦争集会」はしません。(当たり前です)
日垣隆氏も「戦争学」の大切さを論じていました。
どうして戦争が起こるのか,古代ローマ時代から現代までその原因と結果を知ることで,戦争を防ぐことができるかもしれません。
教科書では,戦争の原因について一面的な見方しかできません。経済学的な視点,地理的な視点,人種民族学的な視点,哲学的な視点など多面的な見方が必要なのです。
現場教師は,憲法9条についてしっかりと教えますが,自衛隊については,どれぐらい教えているのでしょうか。
また,自衛隊についてどれぐらい知っているのでしょうか。
そんなことを考えると,自衛隊の戦力についての知識を持っておく必要があると考えて,この本を購入しました。
大きな写真が掲載されていてとてもわかりやすいです。
著者の一人である,雪丸武彦先生(現在,大分大学准教授)からいただいた本です。雪丸先生とは県立大学にご勤務されていた時につながりが生まれた先生です。
その雪丸先生が書かれたタイトルが「学校の仕事の拡大史」です。
その中で,部活動について書かれていたところを引用します。
〈引用始まり〉
中澤は部活動について「制度と呼ぶにはあまりにも脆弱な基盤の上に成立しており,慣習と呼ぶ方が適切である」と指摘している。このような慣習のために学校が束縛されるのは望ましいことでない。一部自治体が導入しているように学校の部活動実施のルールを定め,規制する必要があろう。
〈引用終わり〉
その通りだと思います。
雪丸先生は,学校の仕事の拡大の例として,
①学校衛生・学校保健
②生活指導・生徒指導
③学校給食
④部活動
これらの歴史を振り返ることで,その本来の学校がすべき仕事ではないことがよくわかります。
大鉈を振るい,大胆にスリム化しないと,教師たちが疲弊し倒れていくのも時間の問題です。
65歳定年の睨んだ再任用制を取り入れるのは,わかりますが,もっと若手を現場に投入していかないと,高齢化が進みつつある学校現場では肉体的負担が大きすぎます。
また,ベテランが持っている教育哲学や教育技術などが,未来へ受け継がせることが難しくなります。
(2017年10月)
今日も先週に引き続き長与町まで部活の公式戦に行きました。
往復4時間です。
なかなかに疲れます。
休憩時間にこの本を読破しました。
森信三先生の名前や実践などはかじった程度しか知りませんでした。
野中信行先生がブログで紹介されていましたので読んでみました。
特に印象に残った言葉が2つあります。
1つは,野中先生も引用されていたものです。
「幸福は最初は不幸の形をして現れる」です。
これは,「隠岐の聖者」と呼ばれる永海佐一郎博士の言葉だそうです。
目の前の不幸や辛いことを何とかして耐えれば,それが大きな幸福につながるという意味でしょうか。
2つは,
「幸福とは,生活の動的統一である」
わかりにくいので,以下を引用してみます。
〈引用始まり〉
わたくしは幸福とは,さしあたっては,その人の生活自体が,一ヶの統一を保っている状態をいうと考えている。随ってもしその人の生活の統一が乱れたり,さらには破れた場合は,それは幸福の反対の不幸と考えるわけである」
〈引用終わり〉
さすがにすごい本でした。(2017年10月)
この雑誌を購入した理由は,特集を読みたかったからです。
その特集とは「学校が壊れる〜学校は完全なブラック職場だ〜」です。
なかなか刺激的なタイトルです。
しかし,内容は現場のことをしっかりと考えたものになっています。
目次から拾ってみると,
・教師の異常な勤務実態
・搾取される非正規教員
・迷走が続く全国学力テスト
・教員の多忙はこう解決せよ
です。
〈引用始まり〉
中でも,面白かったのは,教員の多忙をどう改善していくかというところです。
多忙の悪循環がまさにその通りだと感じました。
仕事ができる教員に業務が集中する。できない教員は比較的軽めの業務となるが,十分に育成されていない教員の中には学校運営や生徒指導をうまくできない人が出てくる。ひとたびトラブルが起これば,管理職や周りの教職員が問題対応に追われる。「もう続けられない」と辞めたりする教員も出てくる。そうすれと残った教員の負担が増し,最後には職員室が崩壊してしまうという悪循環だ。
〈引用終わり〉
抜本的な改善策を講じない限り,学校現場に未来は見えてこないように感じます。(2017年10月)
諏訪さんの本を読むといつも感じることは,真剣に読まないと分からないということです。
流し読みや斜め読みが絶対にできません。
しかし,教育についていつもクールに論じられていている点が,現場のど真ん中で私のように藻掻いている教師にとっては大いに参考になります。
さて,今回取り上げられているのは,アクティブラーニングです。
書店に行けば,このアクティブラーニングと書かれた教育書がたくさんあります。
このアクティブラーニングについて,諏訪さんは,こう論じています。
〈引用始まり〉
「アクティブラーニングは教育方法ではなく精神として位置づけるべきもののように思える」
〈引用終わり〉
なるほどです。
この本で,一番参考になった部分は,
「教師のちから」が十分に機能する四条件です。
①自己の実践を客観化できるように研鑽に励む
②研究会を作る
③研究会から優秀な実践家かリーダーを産み出すこと
④校長を育成すること
これもなるほどです。
詳しくは本書を読んで見て下さい。(2017年10月)
中村健一先生の授業論は,とても現場的です。きれい事ぬきです。実践的です。
ストレートです。刺激的です。
だから,納得します。
だから,私も授業で取り入れています。
明日の教師塾では,この本を使って私の授業論を紹介しようと思います。(2017年10月)
この本は,書店では購入できません。
夏のセミナーで野口先生から直接買った本です。
少しずつ読んでしましたが,ようやく読破しました。
この本の中に,感動し震えた論文がありました。今まで読んできた野口先生の論文の中で最も感動したと言ってもいいでしょう。
あまりにも感動したので,知り合いの国語教師に読んでもらったところ,彼も読み終わった時に震えたそうです。
タイトルは「文学の眼を開かされた師 岩沢文雄先生との出会い」です。
この中の「ごんぎつね」の鑑賞指導に関する部分で,こんなすごい発問をする教師がいることに驚きました。
「ごんは,なぜ殺されたのか」
この発問に対する岩沢先生の答えに震えたのです。鑑賞指導の難しさと奥深さを実感した論文でした。
是非,一人でも多くの国語教師に読んでもらいたい本です。 (2017年10月)
いよいよ,小学校の英語教育が本格化します。
楽天をはじめとして,社内で英語以外禁止という企業も出てきています。
帝国主義の時代,欧米列強が植民地で最初に行ったことは原住民の言語を奪うことでした。
母語を失うと,その国は滅びるということです。
日本が英語化すれば,日本は滅びることにはならないでしょうか。
施さんは,英語化が進めば,次のようなものが壊されると書いています。
〈引用始まり〉
①思いやりと道徳の「日本らしさ」
②「ものづくり」を支える知的・文化的基盤
③良質な中間層と小さい知的格差
④日本や日本文化に対する自信
⑤多様な人生の選択肢
〈引用終わり〉
言語学者の鈴木孝夫さんもいろいろな本で英語化を進める危険性を書いていました。
トップダウンの施策に対しても根本から考える癖をつけておく必要があります。
義務教育の期間は,日本のよさ,日本人のよさ,日本文化のよさを教えるべだと思います。
英語は中学校程度の文法と高校程度の単語ぐらい知っていればいいと思っています。
英語教師は,この本を必ず読んでおくべきです。(2017年10月)
今年読破した本で一番よかった本です。
同時に,この本を知らなかったことを残念に思いました。
特に第7章「英語教育」と「日本語教育」はとても興味深い内容で,頷くことが多かったです。
水村さんは,日本は英語教育をどのようにすすめていくかについて,3つの方針を挙げています。
①〈国語〉を英語にしてしまうこと。
②国民の全員がバイリンガルになること。
③国民の一部がバイリンガルになること。
平成30年度から,小学校3,4年で英語活動を週1時間(年間35時間),5,6年生で英語科を2時間(年間70時間)実施することになります。
また,中学校の英語の授業は基本的に英語で行うことになりそうです。
学習指導要領から判断すると,今後日本の教育は,②を目指そうとしているようです。
しかし,この方針はとても危険であると,水村さんは主張しています。
その理由は,次の機会に書いていこうと思います。
英語教師,国語教師は,この本を是非読んでほしいと思います。(2017年10月)
先日の東京出張では,観光する時間がほとんどありませんでしたが,ここだけは是非とも行きたいと考えていました。
その施設とは,植村冒険館です。
植村直己さんは,日本を代表する登山家であり冒険家です。
彼の著作は全部読みました。
特に「青春を山に賭けて」は道徳授業で使ったほどです。
その冒険館には,植村さんが冒険で使っていた地図や毛皮の手袋などが展示されていました。
それを見られただけで,幸福でした。
植村さんは,北米のマッキンリー冬期単独登頂成功後,行方不明になってしまいました。
その植村さんを捜索した報告書を書籍化したのが,この本です。
しかし,この本は一般書店では買えません。この冒険館でしか買えない本なのです。
この本には,遭難する前の植村さんの写真や捜索時の現地の写真が収録されていて,感動しました。
植村さんの言葉を思い出します。
「冒険とは生きて帰ること」 (2017年11月)
本号の特集は,教師にためのキャリアデザインカタログでした。
著名な教師がどのような教師人生を歩んできたか,具体的に書かれていました。
共通点は,分岐点で楽な道を選ばずに自分にとって厳しい道を選んだということです。
果たして自分がそのような決心ができるかどうか自信がありません。
そして,年代に関係なく学ぶ意欲が常に高いということです。
まあ,教育雑誌に名前を連ねる先生たちですから,優秀に決まっています。
そんな優秀な教師だからこそ,こんなことができるのかもしれません。
第2特集は,世代別,やるべきこと やってはいけないことでした。
これも非常に興味深い内容でした。
特に関心したのは,以下のことです。
●やるべきこととして
・教育観を持つ(40代)
・教育書を読んで技術などを吸収する(20代)
・人より一歩頑張る(30代)
・他人からの評価を気にしない(40代)
・勤務時間内で業務完遂する(50代)
●やってはいけないこと
・研究授業に挑戦しない(20代)
・群れる(40代)
特に「群れない」というは,私のスタンスと同じです。
因みに私は「群れず,媚びず,偉ぶらず」です。(2017年11月)
文章の書き方はいつ誰から教わったかを覚えている人はいるのでしょうか。
小中学校では,作文の書き方を国語の時間でしたような気がします。
やったとしても数時間ぐらいでしょうか。
読書感想文も書きましたが,きちんとした指導があったかどうか不明です。
いろいろな行事が終わるたびに感想文を書かされましたが,何の指導もなくただ最後の欄まで書くようにという指示があった記憶があります。
もちろん身近な人が,文章の書き方を教えてくれた記憶は全くありません。
教師になっても,管理職から正しい作文指導を受けたことがありません。
これでは,作文がうまくなるはずがありません。
そんな教師にとって刺激的で貴重な1冊となるはずです。
例えば,
・心理文を排除する
・作文指導で重視すべきは文のつみ重ねである。段落などに気にかけてはならない。
この本を読むと,自分が書いている文(このブログの文も)がいかにおそまつかがよくわかり,恐ろしくなります。
もっと,自分の文に責任をもつべきです。(2017年12月)