2003年5月12日に開設し,続けてきたホームページを2011年3月31日に閉鎖しました。
この日までに,70135人の方に訪問していただきました。
このホームページには,道徳教育,生徒指導,学級経営,読書記録,セミナーの様子などいろいろなコーナーをつくり書いてきましたが,あまりにも手を広げすぎたため閉鎖して,ブログ「半径3mの教育論」に絞って書くようになりました。
そこで,旧ホームページの「半径3mの教育論」の記事をこのホームページに再アップすることにしました。現在,毎日更新しているブログ「半径3mの教育論」に未収録記事をぼちぼちとアップしていこうと思います。 (1~1054)
遅くなりましたが,あけましておめでとうございます。
今年も私のホームページをよろしくお願いします。
新年早々ですが,昨年の目標であった年間100冊読破計画を達成できなかったことを大変悔やんでいる。
昨年を振り返ってみると,単身赴任生活で時間は十分あったはずだが,自分に対する甘えがあったせいか,時間を有効利用していなかったことが原因だ。
今年は,達成できるように頑張るのみ。
さて,元日の朝日新聞を読んでいると頷く記事があったので紹介する。コメントしていたのは,北京五輪出場を決めた星野仙一監督である。
星野監督が大学野球の時代お世話になった監督さんがとても厳しい方で,みんなが恐れていた。もちろん星野監督もだ。そんな経験を通して星野監督は,人が向上していくためには「恐怖」が必要である。と実感したそうだ。
この話は,野口芳宏先生も言われていた。生徒にも恐怖を与えることが必要であるということ。
現在の日本の子どもには,おっかないものがないように感じる。父親をはじめ家族や親戚の人や近所の人教師などどれも恐れてはいないようだ。
恐怖がないから,つけあがる。傍若無人にふるまう。たちが悪い。
昔は,父親は当然だが近所の人にもおっかないおじさんがいた。
仏間や神社,寺なども怖かった。
暗闇も怖かった。いろいろなことに対する恐怖を経験して大人になったと思う。
恐怖を知らない現代の子どもは,どんな大人になるのだろうか。
新学期早々,学校には迷惑をかけることになったが,昨日と本日の1泊2日で人間ドックに入った。
5年前とは違って日帰りで検診を受けに来た一般企業の人が増えたように感じた。
福利厚生が一般企業でも徹底されているからだろう。
しかし,今回行った病院はすばらしく手際がよく,ほとんど待つことなくいろいろな検査が進んだ。
胃カメラには,まさにウナギの寝床みたいに受診者が5名近く移動式ベッドに寝かせられたことがおかしかった。自分の胃の映像を見ると,毎日,こき使って申し訳ないなと感じた。臓器はどんな時でも健気に動き,働いているんだなと当たり前のことに関心した。
1日目の2時には,ほとんどの検診が終わったので,後は個室のベッドに横たわり,本をじっくりよんだ。ゆったりとした時間が過ぎた。次は50才でのドックとなる。それまで,自分の体をできるだけ,いたわろうと思う。
『生きっぱなしの記』(阿久悠 日経ビジネス人文庫)
『米原万里の「愛の法則」』(米原万里 集英社新書)
『道具にヒミツあり』(小関智弘 岩波ジュニア新書)
人間ドックのため,出足が遅れたが今日から授業が始まった。
約2週間のブランクのため,授業のリズムとテンポをうまくつくることができなった。
余分な発問や説明が多く,生徒の緊張感をうまく持続させることができなかった。
しかし,授業の後半からなんとかペースをつかみ生徒をうまくのせることができるようになった。このようになった原因は,冬休み中にエンジンを完全に切ってしまったことだ。
宮崎のK先生が言われていたように,一旦すべてを切ってしまうともとにもどすためには,相当の時間がかかるのだ。まったくその通りだと思う。
昔,夏休み直前の学年集会で,「長い休みなので先生も,学校のことは忘れて思いっきり遊びます。」と公言した若い教師がいた。
こんなすっとぼけた教師がいることも事実である。
どんなに長い休みでも,常にアイドリング状態でいることが大切だと痛感した。
先週の土曜日にサークルの学習会があった。昨年の12月に開催する予定だったが,例の散弾銃乱射事件で延期となっていた。
A氏は,理科の授業実践記録。
B氏は,11月京都で行われた「とっておきの授業づくり&学級づくりセミナー」の参加レポート。1月の下旬に行う予定の性教育の提案文書。
そして私は,2本の授業実践記録。1つめは,人権週間の一環として全校集会で行った「中学校版 1秒の言葉」 もう1つは,1年生の授業参観で行った道徳授業「親の愛」。
学習会が終わったあと,すぐ近くの居酒屋で新年会を行いC氏もここで合流。
6月の教師修業セミナー2008の内容検討や,現勤務校の様子などを語り合った。
霧雨が降っていたが,久々に良い刺激をもらったため気持ちよく帰宅できた。
今年こそ,このサークルメンバーが増えるように動いて行かなければならない。
『日本の10大新宗教』(島田裕巳 幻冬舎新書)
『社名・商品名検定 キミの名は』(朝日新聞be編集グループ 朝日新書)
『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(米村万里 角川文庫)
6ヶ月ほど前,小学校時代以来の読書好きの友人から薦められた本があった。その本とは「打ちのめされるほどすごい本」だった。著者は2006年亡くなった米原万里さんだ。恥ずかしながらこの作者を知らなかった。すぐに読もうと思ったのだが,本の紹介本ということもあり買わずにいた。今年になり,いつものように本屋を物色していたときに米原万里の愛の法則という本に目がとまった。新書ということもあり買って読んでみた。タイトル通り愛についての章もあるが,その他「国際化とグローバリゼーションのあいだ」「理解と誤解のあいだ」「通訳と翻訳の違い」という章もある。生前行った講演会の記録だが,これが面白い。久々の評価「A」本である。参考になる部分も多かった。その一部を紹介する。
●「大陸に住む民族は,ほかの国とつば競り合いを演じ,鼻を突き合わせて,常に緊張関係に ありますから,言葉とか文化は,自分たちが自分たちであることの結束の砦,よりどころとする 重要な意識があるのです。それが日本人には非常に少ない,もしくは薄い。(中略)日本人は,(四方が海という)天然の国境がずっとありつづけたから,言葉とか文化に対して非常に気楽に考えられる,幸せな民族なのかもしれません。
●「言葉というのは,単に意志を伝えたり,自分の感情や考えを伝える手段であるだけではなく,自分の感情や考えを整理したり,組み立てたりする,つまり,物事を考えるための手段でも あるのです。言葉はそれぞれの言葉を持って生きてきた民族の歴史や,文化,地理,自然,それによって培われた世界観などを映しているものですから,常にこういうふうに英語を経由して伝えられるということは,いつも日本語が英語のフィルターのかかった形でほかの言語に伝えられるということになります。さらには微妙なニュアンスはすべて捨象されてしまいます。こうして,すべてのサミット参加国が直接コミュニケーションしていたのに対して,日本だけが二十八年ものあいだ,ずっと英語経由になっていたのです。英語経由のフィルターをかけて交流してきたということ,それをなんとも思わなかった。これはかなり異常です。(中略)英語,世界最強の言語を話せば,世界を知ることができる,世界に発信できることができる,世界から情報が取り入れられると錯覚しているところで成り立っているんです。」
●同時通訳についての話で「字句どおり全部そのままにやっても,情報が多すぎて逆に伝わない のだったら,省略するところは省略して,ちゃんと伝わるようにしたほうがよいわけです。最終的に双方のイメージが一致することが大事ですから,途中の部分でいくら一生懸命になっても,肝心なところがだめになってしまったらなんにもなりません。」今後,米原万里の著作をチェックしていこうと思う。
本日,小学校6年生を対象にした中学校説明会があった。
5校時に中学校の授業の実際を参観してもらい,その後,保護者と児童に中学校についての説明を行った。
私は司会と教育課程について説明した。
一方的に話をするのも退屈するだろうと考え説明をする前に質問をした。「小学校と中学校違うところはどんなところですか。」
1分後,数名の児童を指名し発表させた。
ある児童が「制服」と答えたのですかさず,「制服です」と言い直させた。
次の児童も単語だけで答えたので語尾までしっかりというように指導した。
このようなやりとりで,児童は私に対して少々おっかないという印象を持ったに違いない。
しかし,これぐらいがちょうどよいと考える。
楽しさばかりを強調しすぎると実際の中学校生活と大きなギャップを感じ,戸惑う生徒が出てくるからだ。
厳しいところばかりを強調しすぎてもよくない。強弱のバランスが大切だ。
一見,小さな指導に見えるがこの積み重ねが子どもを変えていくのだと思う。
27名の児童は最後までよく頑張り,しっかりと聞くことができた。4月が楽しみだ。
今読んでいる,作詞家の阿久悠さんの『生きっぱなしの記』には,いくつものドキリとする言葉に 出逢う。
例えば,次の文に印をつけた。
「ぼくが思う自由とは,窮屈さを克服し,逆手に取る面白さを言う。何でも勝手に書きなさいと 与えられた自由では,ありふれた言葉の使いまわしか,困ると常套句に逃げ込む安易さしか生まれない。自由の中で尚それ以上の自由の価値を見付けるのは,とんでもなく難しいことで,天才か達人でないとできない。みんなはそれを誤解して,制約なしで白紙に対わさせることが自由だと,つい思ってしまう。」
学校現場では,これに似たようなことを平気でやっている教師がいる。
いろいろな行事が終わると,感想文を書かせることが多い。
原稿用紙を渡し,題名だけを提示しあとは,しっかり書くように指示を出す。
これでは生徒は伸びない。
制約をつけることで生徒に力をつけさせるのだ。
例えば,国語辞書を使い,できるだけ漢字をつかって書かせる。
例えば,できるだけ改行せず原稿用紙のマスを埋める。
例えば,ずべてを書き終わった文章を読み返し,最後に題名を書かせる。
こんな制約を乗り越えることによって生徒は伸びていくのだと思う。
先日読了した『道具にヒミツあり』では,日本が世界に誇る技術が数多く紹介されていた。昔から,日本の中小企業が持つ高度な技術には注目して,本やテレビで情報を得ていた。その流れで,この本も迷わず即購入。
・髪の毛よりも小さい歯車(パウダーギア)
・1本で50㎞の線を書ける日本の鉛筆。
・自動車に例えると時速200㎞で回転しているにも関わらず摩耗しないボールペン先のボール。
・アメリカのアポロ計画の宇宙服や青函トンネルにも使われているファスナーなどなど。
職人技,匠の技にもっと注目し,後継者を増やしていくことが大切だと思う。
『魔女の1ダース~正義と常識に冷や水を浴びせる13章~』(米原万里 新潮文庫)
『江戸川乱歩と13人の新青年〈理論編〉』(ミステリー文学資料館編 光文社文庫)
1日の仕事が一段落する放課後,週案を見ながら時間の使い方を考える。
持って帰りやる仕事,明日の空き時間にやる仕事を整理するのだ。
さらにこの2つの仕事を分類していく。
1週間以内に仕上げるもの。1ヶ月以内に仕上げるもの。これをスケジュール帳に記入していく。1ヶ月見開きの手帳なので一目で1ヶ月の予定が分かるようになっている。
もちろん,学校以外のサークル学習会や原稿締め切り日なども記入している。
物忘れが時々あるので,その予防にもなっている。
時間に追われるのではなく,自分自身が時間を使いこなしていく姿勢が必要だと思う。
先日,県道徳教育研究大会に参加した。
小中合同の発表だったが,私は当然中学校の道徳授業を参観した。
一年生の授業と二年生の授業を25分ずつ参観した。
1つの資料を使い,大まかな流れや発問は揃えた展開だった。
その後,中学校の分科会に参加。約60名程度。その時の私の発言。
●一年生の授業では,読み物資料を使っていた。ややもすると読み物資料では平板な授業や国語の授業の延長みたいになりがちだが,今日見た授業は,構成がうまくできており,生徒もよく考えていた。
●二年生の授業は,自作資料ということだが,確かにいい話だが,私の心にはストンと落ちなかった。なぜだろうと考えてみると,三つの発問がマズイのではないかと思う。特に,主発問である「原田さんは,幸せでしょうか。」というもの。この発問の意図が分からない。教えてください。
●次に本時のねらいの最後に「新たな生き方を模索する態度を育てる」とあるが,この50分間でここまで達成できるとは思えない。授業者は,どれぐらい達成できたと思いますか。
昼食後,小中合同の全体会に参加した。その時の私の発言。
授業研究会では,拡大した指導案に
①生徒の活動が止まったのはどこか。
②生徒の考えが深まったのはどこか
③豊かな心につながったのはどこか。
にそれぞれの教師が付箋を貼っていくという方法はとても面白い。しかし,この③の視点で付箋をはる時の判断基準はどのようなものか教えてください。
寒さが厳しい1日だったが,大きな刺激をいただいた。研究発表の関係者の方々どうもお疲れ様でした。ありがとうございました。
『社会科見学に行こう!』(小島真一編 アスペクト)
『ガセネッタ&シモネッタ』(米原万里 文春文庫)
『アメリカ下層教育現場』(林壮一 光文社新書)
おおよそ1番は注目される。記録も残るし優遇されることが多い。
スポーツの世界ではこれが如実に表れる。
しかし,1番ばかりが注目されるが2番もいる。
今回は,この2番にまつわる話をいくつか書きたいと思う。
南極点に最初に立ったのは,探検家のアムンゼンだ。その陰にはスコットがいたことは有名だ。
人類で初めて宇宙に行き,地球を見たのは,ソ連のガガーリンだ。しかし,このガガーリンは実は,2番目の候補者だったそうだ。1番目の候補者が打ち上げがせまってくると,怖じ気づいてしまい,ガガーリンにまわってきたそうだ。
作詞家の阿久悠さんが書いていたが,流行歌は歌詞の一番ばかりが注目されることが非常にいやだったそうだ。自分でつくった同じ歌詞なのにテレビでは1番だけか流されない。2番は日の目を見ない。これが辛かったそうだ。
ちなみに,私が担任をしていたときの話だが,通知表や進路関係の書類などの提出は2番目を目指していた。
1番を目指そうとするとあせりやプレッシャーを感じてミスをするからだ。
2番目ぐらいがちょうどよかった。
もっと「2」に注目してもいいと思う。
あと2週間ほどで学年末テストが始まる。そのテストに向けて各学級では計画表などをつくらせ生徒の意欲を高めることがある。各教科の目標点を書かせると,おおよそ適当に各生徒が多い。真ん中をとって50点とか冗談半分で100点とか。これでは,生徒の意欲を高めることはできない。ただ書かせるのではなく,私は次のようにすすめている。
●まず,目標点の枠に横2本線を入れ,3分割する。
●その一番下の欄に絶対とれる点数を書かせる。
●次に,一番上の欄に今までのテストでとったことがある最高点を書かせる。
●最後に,真ん中の欄に,今度のテストで取りたい目標点をしっかりと考えさせ書かせる。
このようない具体的な指示を出していくことにより,生徒は,目標点をしっかりと考え設定するようになってきた。また,自分の実力とかけ離れた点ではないこともあり,学習意欲も高まることになる。これは,原田隆史氏の実践からヒントを得た方法である。
毎週見ているテレビ番組はそれほど多くない。その中で,楽しみにしているのは,NHK総合で毎週土曜日9時から放送されている「フルスイング」だ。北九州の高校を舞台にした学園ドラマだのだが,その主人公のは59才の新任教師なのだ。この教師にはモデルがいる。プロ野球でイチローやサブロー,小久保などを育てた打撃コーチの高畠導宏さんである。彼は,30年以上プロ野球の打撃コーチをして様々な選手を育てたが,58才で解雇され通信教育で教員免許をとり59才で教壇に立つという,ドラマチックな人生を送った。しかし,現代社会を教え,野球部を甲子園に連れて行くことを夢見る熱血教師は,教師になってわずか3ヶ月で余命6ヶ月の宣告を受けたのだ。 このドラマの原作となっている「甲子園への遺言 ~伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯~」を買い,さっそく読んだ。ドラマと違い,野球時代の話が多いが,教師時代に彼が生徒に言っていた言葉がいい。それを紹介する。プロ野球でさらに人生そのもので伸びる人の7つの共通点
①素直である。
②好奇心旺盛であること。
③忍耐力がありあきらめないこと。
④準備を怠らないこと。
⑤几帳面であること。
⑥気配りができること。
⑦夢を持ち,目標を高く設定することができる人。
特に彼は,⑦夢を持つことの大切さを力説していた。高橋克美の熱血教師ぶりに少しひいてしまうこともあるが,実話が持つ魅力で毎回見ている。残り3回。土曜日が楽しみだ。
『甲子園への遺言~伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯~」(門田隆将 講談社)
『だれでも天才になれる 脳の仕組みと科学的勉強法』(池谷裕二 ライオン社)
先日読んだ『だれでも天才になれる 脳の仕組みと科学的勉強法』(池谷裕二 ライオン社)は,実に興味深い本だった。池谷氏の本は『海馬~脳は疲れない~』『進化する脳』を読んだが,今回読んだ『科学的勉強法』は高校向きに書かれているので,非常に分かりやすい。100ぺージ程度の薄い本だが,大切だと思う部分を書き出していくとA4サイズの用紙に4枚にもなった。
●記憶の半分は4時間以内に消える。
●前日の深夜に詰め込むよりも当日の早朝に詰め込む
●シータ波と扁桃体が記憶の効率を高めるカギ。
など,最新脳科学からみた勉強法のポイントが数多く紹介されている。ムダに長い時間勉強しても意味がないのだ。大切なのは勉強の効率である。学年の懇談会で保護者に紹介していこうと思う。
本日,1年生は午後から2時間を使い地区清掃を行った。1年生を2コースに分けゴミがあるだろう2つの港を中心に実施した。保護者の協力もあり,思った以上のゴミが集まった。2時間近くの活動となったが,年生はよく頑張ってくれた。意欲的かつ楽しく活動することができ立派だった。
ゴミ袋にして10袋以上のゴミが集まったことに充実感を持った生徒も多かった。今後,これを教材にして道徳授業ができないか考えてみた。
●どんなゴミが集まったか。
●清掃活動が終わった後,どんな気持ちになったか。
●そのゴミを捨てたのは誰か。
●ゴミを捨てた人に対してどんな気持ちを持ったか。
●捨てた人たちへ訴える方法はないか。
●今後,自分たちはどうするか。
体験を資料にした道徳授業として実施できそうだ。
昨日,授業参観日だった。
今回は私は授業を行わず,保護者向けの研修会を担当した。
その内容は,携帯とインターネットの使用についてである。有害サイトや出会い系サイトに絡むトラブルが急増している現状を受けてのものだ。保護者は,パソコンと聞くだけで難しい,分からないと逃げてしまっているのではないか。インターネットの闇の部分の実情を知らない保護者も多いようだ。
子どもをしっかりと管理することも保護者の義務だ。無知こそが怖ろしい。
その後,学年懇談会に移ったが,私から先日,送られてきた「全国学力・学習状況調査」から見えたことをA4サイズ1枚にまとめて配布した。
国語,数学で正答率が高い生徒と生活状況との関連の部分をまとめたもの。
生活状況や学習状況だけを伝達するのではなく,こういった教師の教育論や新しい教育問題などをどんどん伝えていくことも大切だ。
「道徳的な問題への判断力を育てるための助言」というタイトルで昨年末に書いたものが,ついに雑誌に掲載された。
読み返してみると,この書き方がおかしい。
こう書けばよかったという気持ちになる。
しかし,私の実践を振り返りまとめるには良い機会だったので,満足している。
野口芳宏先生と同じ雑誌に自分の名前が載っているというだけで感動している。
次の原稿依頼も来たのでそっちのほうもぼちぼちと書いていこうと思う。
『しゃばけ』(畠中恵 新潮文庫)
『親と子で考える 14歳からの人生学』(宮部みゆき他 PHP3月増刊号)
『グミ・チョコレート・パイン グミ編』(大槻ケンヂ 角川文庫)
『グミ・チョコレート・パイン チョコ編』(大槻ケンヂ 角川文庫)
『グミ・チョコレート・パイン パイン編』(大槻ケンヂ 角川文庫)
先週の土曜日,月1回行われるサークルの学習会があった。
私は資料として,
①全国学力調査結果を自分なりに分析したもの。
②池谷祐一氏の脳科学に関する本をまとめたレポート。
③県北道徳教育研究発表の報告を持っていった。
今回初参加のF先生を加え5名の学習会となったが,性教育,道徳授業記録道徳授業プラン,進学塾に関する情報などさまざまな資料が集まった。
自分ひとりの考えだけでは,欠点が見えにくいものだ。
レポートをサークルメンバーに見てもらうことにより,新しい視点やアイデアをもらうことができる。
会の終わり頃,県立中学校(中高一貫校)について面白い話が出た。
近視眼的になりがちな毎日だが,月に1回,冷静に自分の実践を振り返ることができる。
2月11日の朝日新聞に天台宗大阿闍梨(だいあじゃり)の酒井雄哉(さかいゆうさい)さん(81歳)の言葉。酒井さんは千日回修業という荒行を2回も行った僧である。
●「無理せず,急がず,はみださず,力まず,ひがまず,いばらない」
●「人生というのはその時,その時じゃなくて生まれたからの流れじゃないかと思う。」
3番目のはみださずという言葉が心に引っかかったので,すぐに書き写した。
高校生の頃から聞いているのは,長渕剛の曲だ。好き嫌いがはっきりしている歌手だと思うがいろいろ心に響く曲と出逢うことがある。泥臭い分や他の歌手が絶対に歌わないだろうというテーマをストレートに歌ってくれているからだろう。
「LISENCE」や「MOTHER]「HOLD YOUR LAST CHANCE」「金色に輝け50年」など何度聞いてもじーんとくる。
今回,一番新しいアルバムを借りて聞いてみた。
中には「神風特攻隊」というタイトルからすごい曲もある。
このアルバムで,何度聞いても涙が出そうになる1曲と出逢った。
タイトルは「鶴になった父ちゃん」である。亡くなった父の想い出を,鹿児島に渡ってきた
鶴たちに重ねた歌詞だ。
「父ちゃん きれいだな 一万五千羽の鶴の群れたちが舞い降りてきたよ。」
の部分で涙がでそうになる。単身赴任の身にはちょっとつらい曲だ。
『モーツァルトの息子』(池内紀 知恵の森文庫)
本日,来年度4月に行われる全国学力調査についての研修会に参加した。
内容は,本年度の長崎県の調査結果報告と来年度の調査についての説明だった。
4月22日に実施予定だが,この時期年度当初ということもあり学級組織づくり,学習や生活の躾,家庭訪問,保健行事なおどが入る忙しい時期だ。
本校では,4月のこの時期に修学旅行を実施していたが,この調査が入ってきたことにより,大きく時期を移動しなければならなくなった。
この調査は当分の間続けるということだから,2,3年で止めることなく新学習指導要領が本格的に動き出し,落ち着くまで続けて,その効果を検証してほしいものだ。
また,そうしてもらわないと,また行事をころころ変えなければならなくなる。
学校行事の大幅変更は,そう何度もしたくはないからだ。
先週の土曜日,教育評論家の長田百合子(おさだゆりこ)さんの講演会に参加した。
長田さんは名古屋で塾教育学院を経営されている方だ。約2000人の不登校,引きこもりを立ち直らせた実績をもっている。
しかし,長田さんの人生がこれまたすごかった。そういう経験をしたからこそ,子どもや親に体当たりでぶつかれるのだと思う。
圧倒的な迫力の2時間だった。その講演会からメモした部分を少し紹介する。
●人は不幸な人を助けようと考えただけで幸福になれる。
●今の大人ははっきりと言うことを避けている。
●子どもに好かれようとすることは,みっともないこと。
●子どもに尊敬される人はこわい人である。
●子育てというのは,子どもと別れること。
『夢がなくても人は死なない』(三浦展 宝島社)
『おみくじの原価は1円』(金子哲雄 宝島新書)
『東大で教えた社会人学』(草間俊介 畑中洋太郎 文春文庫)
スポーツ界で素晴らしい成績をおさめた人は,夢をもつことの大切さを語ることが多い。
中学生にもこんな語りをする教師も多いことだろう。
しかしここであえて,この夢をもつことはそんなに大切なことかを疑ってみる必要がある本と出会った。
それは,あの『下流社会』で有名になった三浦展氏の『夢がなくても人は死なない』(宝島社)である。
三浦氏が渡邉美樹氏(ワタミ社長),住谷栄之資(キッズシティージャパン社長)三田紀房(ドラゴン桜作者),藤原和博(和田中校長)と対談した内容が中心となっている。
この本から気になる言葉がいくつか見つかった。
●好きなことではなく,得意なことを仕事にしろ!
●人のためにするのが仕事。自分のためにするのが趣味。
●とりあえず「型」を身につけろ。
●好きを仕事にする前に,仕事を好きになれ。
●自分探しでクタクタになるな!
●自由は最初にあるものではなく,行為の結果である。
●自分らしさがないなら,とりあえず真似をしろ!
●自分らしく生きることは,孤独に生きることだ。
●年をとるほど,自分らしくなれる。
●夢は,いつか必ずかなう。ただし,ゆっくりと。
労働経済学者の玄田有史氏が「希望学」(中公新書ラクレ)の中で,「小学生の頃に持っていた夢がかなった人は約30%にすぎない。しかし,夢に向かって努力をすることは決してムダではない。失敗し,挫折することが大切なのだ。夢に向かって努力した人は,幸福になれる」と書いている。夢をもつことはそんなに大切ではなく,夢に向かって努力をすることが大切なのだ。
今日,ある教え子のAくんから電話があった。
その生徒は,4年前,工業系の公立高校を受験したが,残念なことに不合格となってしまった。
その後,定時制の後期試験を受験し何とか合格した。
私の教え子の中に,定時制の高校に入学した生徒が多くいるが,4年間がんばり卒業まで続けた生徒は,数名しかいない。
途中で行かなくなった生徒が多い。そんなことが,ありAくんには,とにかくやめないでほしい。高校卒業の資格は必要だ。ということを強く言った。
その後,Aくんは昼間はバイトし,夕方から学校へという毎日が続いた。
そして昨年末に自衛官に合格したという,うれしい連絡が届いた。
そんなAくんがついに定時制高校を卒業したと,連絡をくれたのだ。
しかも1日だけの欠席というほぼ皆勤賞というおまけもつけて。Aくんは,4年前の私との約束を忘れてはいなかった。見事約束を果たしてくれた。
こんな素晴らしい生徒がいる。だから教師はやめられない。Aくん,卒業おめでとうございます。
『脳を活かす勉強法 奇跡の「強化学習」』(茂木健一郎 PHP)
2年生の社会科は教科書の内容が終わったので,残りの授業は,今までの学習の復習をすることにした。しかし,普通にプリント学習をやっても生徒の意欲は高まらないので,次のような工夫をした。歴史の教科書から,過去の高校入試に出題された用語を1問1答式に100問作成した。
この100問を5分割した。つまり20問ずつに分けた。
●授業の最初の20分間で,教科書を使い答えを書かせる。
●次の10分間で,その20問を覚えさせる。
●次に1~10まで番号をうった用紙を配布する。
●そこで,さきほどの20問の中から10問を選んで出題する。
●ここで,問題を印刷するのではなく,私が2回読み上げ,答えを書かせる。
●1問につき,30秒を与える。これを10問繰り返す。
このやり方をした結果,いつもと違う出題のされかただったため,生徒は集中して取り組んだ。
また,テストの結果も3分の2は満点だった。あの池谷裕二氏も書いていたが,聞くことが記憶を確かにするのだと実感した。
先日,私が所属しているサークルの例会があった。参加者は,私を含めて4名。今回も新しい参加者があった。O先生の人脈に感謝します。
さて,今回私は3つのレポートを持参した。
1つめは茂木健一郎氏の脳科学に基づいた学習法の本のポイントをまとめたもの。
2つめは,パティシェの辻口博啓氏のインタビュー記事。これを持参した理由は次の文章がぐっときたから。「結果なんか二の次だ。その過程で努力することが尊いことなんだ。そういう言い方をする人がたくさんいます。特に子供たちに向けては頑張ったのだから,それでいいんだ」と言う。もちろんその言葉で子供たちが勇気づけられることもあるでしょう。しかし,本当に成功を手にしたい方に対して本音を言えば,それは甘えだと私は思う。皆が努力して頑張っているけど,結果を出す人間は少ない。それは運でも才能でもない。結果を出す人間は,必ず誰よりも多くの努力をしている。血の滲むような努力をしている。だからこそ結果を生むことができるのです。」
3つめは,ここ2,3年実践しいる「聴くこと」を鍛える実践の紹介。4月からT氏が離島勤務を終えて本土に戻るだろうから,今以上にフットワークが軽くなり,サークルも活性化していくだろう。
『学校がアホらしいキミへ』(日垣隆 大和書房)
『カシオペアの丘で』(重松清 講談社)
今日から,卒業式の練習がはじまった。
この学校では初めての卒業式の司会を担当するので,昨年度の映像を見ながら紙面だけではわかりづらい部分をチェックした。
司会のセリフ,生徒の細かな動き,全体的なレイアウトなど頭の中にイメージをつかむためだ。
そして,今日は初めての練習ということもあり,最初に心構えの指導を行った。
いきなり練習に入る教務主任もいるが,私は7年間,一番最初の指導ではこの心構えの指導を行ってきた。
力業的な指導だけではだめだ。生徒の心をうまくまとめひきつけることにより動きが違ってくる。3年生に対して5分程度,1・2年生には10分程度,心構えの指導を行った。
初めてにしては,生徒たちはよく頑張ったと思う。放課後,2年生の女子生徒が近寄ってきて,「先生の指導は厳しいだけではなく,分かりやすいよ。」と言ってくれた。明日は全体練習だ。この一言で頑張る気持ちが湧き起こってくる。
『〈教育力〉をみがく』(家本芳郎 寺子屋文庫)
『教師誕生』(鈴木義昭 東洋出版)
宮崎の小学校教師であるKさんの読書ブログで紹介されたいた本をやっと手に入れることができた。
『教育力をみがく』(家本芳郎 寺子屋新書)である。
220ぺージ程度の薄い本だが,内容は濃縮されている。生徒指導や学級指導にとことんこだわった家本氏の実践が数多く紹介されている。
この本の帯には「教育力とは,指導の力,人格の力,管理の力である。」と書かれている。
特に人格の力という言葉にひかれた。この人格の力についてこう書かれている。
●教師の指導は,子どもに好かれ信頼され,尊敬されるという人格的力量によって成立しているのである。この本は,新採の教師に是非,読んでもらいたい1冊である。
『くたばれ学校~ある教師の24年間の叫び~』(今村克彦 アスキー新書)
本日,卒業式が行われた。
あたたかいおだやかな日に恵まれとてもいい式だった。司会をやりながら,36名の卒業生の顔をひとりひとり見ていった。
どの顔も輝いていて,その中に寂しさが見え隠れしていた。
答辞が始まり卒業生代表が中学校生活の想い出を語りだした頃から少しずつ涙が見えてきた。
そして式歌である「旅立ちの日に」で感動は最高潮に。離島の中学校は本土の中学校とは違い,卒業すると本当に離ればなれになる。
いつでもすぐに会うというわけにはいかないのが現状だ。こういう現実があるからこそ,義務教育最後の卒業式に対する思いも強い。
卒業式を大切にする気持ちが表れたいい式だった。36名のみんな卒業おめでとう。
先日の1年生の社会授業で学習するタイトルを次のように黒板に書いた。
「蘭学と寺小屋」
このあと,いつものように授業を進めていった。音読が終わったあと(ここまで5分)
「今までの5分間で間違いがありました。間違いがありました。それは何だろう。」と問うた。
生徒は,日付が間違っているとか曜日が間違っているなどの答えを言った。ここに30人以上の人がいるにも関わらず,だれも間違いに気づかないなんて情けないです。」とさらに追い込んだ。
「実は, 」ともったいぶって,
「寺小屋です。」と言い,指でさした。ここまででやっと一人が正解を発表した。
「そうです。寺小屋ではなく寺子屋です。」
こういったフェイント的な指導もたまにはやってみると生徒の授業に対する集中力が高まっていく。
異動の季節となった。うちの学校からも5名の職員が転勤となった。
長い職員で5年,短い職員で1年間の勤務だった。
一緒に頑張ってきた仲間と分かれることは辛い。
しかし転勤する職員にも新しい学校で新しい子どもたちが待っている。転勤は,自分を新しくするチャンスだ。マンネリ化した自分の仕事を改善していくのだ。
お世話になった5名の先生方,どうもお疲れ様でした。
また,どこかで会いましょう。
『バカ親,バカ教師にもほどがある』(藤原和博,川端裕人 PHP新書)
昨日,転出される先生方を送る会が開かれた。
酒の席ということもあり日ごろあまり話をしたことがないPTA会長をはじめとする保護者と話すことができた。
保護者の話の中で,私の授業に関する話題が出てくることもありとても興味深かった。
生徒が家に帰り私の授業などについて話をしていることが分かる。
その話の中で,「私の授業は面白い。」「楽しい」とか「他の先生と違って研究家」とか「ホームページが楽しい」という評価をもらった。
分かりやすく楽しいそして工夫のある授業を実践することにより生徒との信頼関係をつくることができる。
そして保護者との信頼関係もつくることができるのだ。やはり授業がすべての基本である。
『天才 柳沢教授の生活第 26巻』(山下和美 モーニング)
私が気に入っている漫画家のひとりに山下和美さんがいる。
代表作は「天才 柳沢教授の生活」である。
また,月一連載の「不思議な少年」がある。「天才 柳沢教授の生活」は山下さんのお父さんが大学の教授であり,そのお父さんの研究している姿がモチーフになっているそうだ。
さて,その柳沢の新刊がでた。途中中断もあったが,これで26巻となる。毎回,一話完結の話だが,随所に惹かれる言葉がある。
今回も第184話「愛と自由についての命題」という話に出てくる次の言葉をメモした。
●「大切な人に優劣をつけてはいけません。大切な人は心のいろいろな片隅にいていいのです。」
『流星の絆』(東野圭吾 講談社)
『〈聞く力〉を鍛える』(伊藤進 講談社現代新書)
春休みである。
教務主任をしているため,新年度の教育課程編成準備で毎日忙しい。
しかし,忙しくなればなるほどゆっくりと考える時間をつくるようにしている。
何もしない時間をつくるのだ。熱いコーヒーを飲みながらただひたすらボーッとする。ここ数年,これがとても大切だと実感している。この何もしない時間にいろいろなことを考える。
例えば,今日はこんなことを考えた。教育って何だろうか。深く考えるのではなくひらめいたのが,「教育ってレゴではなく積木みたいなもんだな」ということだ。教師は,すべての教育活動で信頼関係を築いていっているといってもよいだろう。分かりやすい楽しい授業,挨拶,声かけ,清掃,部活などを通してである。この小さな1つ1つの積み重ねの連続である。ここまで考えた時に,1つ1つの積み重ねだったらレゴブロックみたいなものかなと思った。しかし,レゴは1つ1つはとても小さいが凹凸をカチッと組み合わせることで強固なものになっていく。教育はレゴブックみたいなものだと言いたくなるが,現実はそう甘いものではない。1つ1つの教育活動の積み重ねの連続で信頼関係が強固になっていくとは限らない。たった1つのブロックが外れたらすべてが壊れてしまうこともあるからだ。とすれば,教育はやはり積木みたいなものだという結論がでた。積木を1つ1つ積んでいく作業を繰り返す。それが信頼関係をつくっていく過程である。しかし,100個以上の積木を積んでいっても,たった1つの積木が抜け落ちることですべてが崩れてしまうことがあるのだ。やはり,教育はレゴブロックではなく,積木だと思う。
先日読んだ「親バカ ,バカ教師にもほどがある」の中で東京の和田中,藤原和博校長は次のように言っていた。
●「教育とは信頼関係を創造する行為である。人から人への直接伝える作業だから信頼が崩れたらそこで終わってしまう。」
私も同じ考えである。
『償い』(矢口敦子 幻冬舎文庫)
いよいよ平成20年度が始まった。
学年担当もきまり,学校全体が動き出した。
最初の1つが決まっていくとドミノ倒しみたいに次から次へと仕事が増えていく。となるとこの最初の1つのドミノが重要となってくる。つまり学校長の学校経営方針がこの最初のドミノということになるだろう。学校長が学校をどのようにつくっていくのか,抽象的な語句を並べるのではなく,より具体的な学校像を語ることにより,学年,学級がつくりやすくなる。最初のドミノは力を込めすぎてもうまく倒れていかない。かといって力が足りないと倒れない。この加減が難しい。全職員がスムーズに動いていけるような学校経営方針がでることを期待している。
しかし,倒れるドミノを例えにしたことはまずかったかな。
離島の小規模校のため教務主任と研究主任を兼任している。
年度初めの教務主任からの提案事項が一段落したので次は研究主任の仕事に取りかかることになった。
まずは校内研修の全体計画を作成し,管理職に提出する。
昨年は赴任してすぐの研究主任ということもあり前年度を踏襲した内容を提案したが今年度は,1年間の研修を振り返りいくつかの色を出すことにした。
1つは,特定研究授業の実施である。昨年度全職員が研究授業を実施したのはよかったが,通常授業と同時進行となるため参観者が少なく一番大事な研究協議が十分に行えなかった。そこで,今年度は,特定授業を実施し全職員が取り組めるようにした。
2つは,研修内容をより実践的なものにした。単なる伝達講習会ではなく,ひとりひとりが自分の実践をまとめたレポートを持参し,全職員で検討するという形にした。
テーマは「家庭学習の習慣化を図る具体策」「学習意欲を高める授業の工夫」などを考えている。夏季休業中に全職員がレポートを作成し,まとめた冊子をつくりたいと考えている。
この計画にどれだけの職員が動くか楽しみだ。
月曜日の着任式,始業式を迎えて準備が忙しい。職員会議が続き,市教委に送る書類や校内に提案する文書づくりが続く。そんな忙しさに押されて気づかなかったが,校内の敷地にある桜が咲いてきている。満開とはいかないが,7分咲き程度だろうか。こんな風景を見ていると,忙しさで少々いらだつ心が和む。昼食後,しばらく敷地内を歩いてみた。眼や耳や肌に春を感じることができた。いよいよあと1日で準備を終わらせなければならない。
明日からの新年度に備えて,サークルメンバーからのメールが増えてきた。新しい担当学年や校務分掌や主任などの近況が報告されている。どのメールからもメンバーからの熱い思いとやる気が伝わってくる。目の前の子どもをどのように変えたいのか,伸ばしたいのか戦略を練っている最中だろう。私も明日から新たなスタートである。頑張れなければ。
『ニッポンありゃまあお祭り紀行』(椎名誠 カラット)
新年度に入り,職員会議では多くの提案が行われた。その提案文書の書き方はそれぞれ違っている。思い出せば,提案文書の書き方などは,初任者研修で指導してもらったり,先輩から教えてもらったりしたことはない。ただ,見よう見まねで書いていたような記憶がある。そんな感じだから,提案文書には何を書けばいいのか,分からないままの教師がいるのではないか。あるいは一番書かなければいけないことを書かないことになる。そこで,様々な提案をする場合,書かなければいけないことは何かを考えた。
●提案者名(係名)
●提案日
●ねらい この行事あるいは活動で生徒をどのように変容させたいのか。
●前年度の反省及び感想を受けての改善点,改良点
いつだれが提案したのかを明記していないと,次の年に提案するときの参考にならない。小さいことを書けば,まだまだあるだろうが,以上の4点をしっかりと考え書くことにより,他の職員は納得するだろう。私も前年度の様子がよく分からないことを提案する時は,前年度の職員会議録をじっくりと読んで,問題点を洗い出すことからはじめている。昨年通り,例年と同じという提案では,生徒が毎年変わっているのにおかしいということになる。
669 今日の仕事(4月9日)
7:45~ 8:05 朝の交通安全立哨指導
8:10~ 8:15 校長,教頭と打ち合わせ
8:15~ 8:25 朝の活動の見回り
8:25~ 8:30 職員朝会
8:30~ 8:40 朝の会の見回り
8:40~ 8:45 下足場の確認(欠席生徒の確認)
8:50~ 9:40 授業準備(プリント印刷)・学年PTA資料作成
9:45~ 9:50 授業前の忘れ物チェック
9:50~10:40 社会科授業(2年生)
10:50~11:40 社会科授業(3年生)
11:45~12:40 身体測定
12:40~13:00 給食指導
13:00~13:30 昼食・休憩・生徒ノートチェック
13:30~13:50 校内巡視
13:50~14:40 来週の時間割作成,市教委提出文書作成
14:40~15:00 清掃指導
15:00~15:25 企画委員会資料作り
15:25~15:40 専門委員会
15:55~16:20 企画委員会,生徒指導部会
16:20~18:30 出張確認,時間割作成,部活,戸締まり確認
私が学級担任だった頃,できるだけ早いうちに学級を軌道にのせるためにとにかく急いでいた記憶がある。まわりのクラスに比べて遅れているところが見つかれば特にあせってしまう。日直,朝の会の仕方,昼食,班作り,学級会の流し方,などなどすべてに渡って細かく指導していた。 「黄金の3日間」という言葉に流されていたのかもしれない。しかし,今考えると一方的な指導だったと反省している。学級経営をする上で大切なことを列挙し,時系列にそって分類すべきだった。
●指導を急ぐもの
●1週間ぐらいで身につけさせるもの
●1ヶ月ぐらいで身につけさせるもの
これを取り入れることで,指導に余裕が生まれる。すると生徒ひとりひとりをしっかりと見て把握することができるだろう。失敗やまずい点を全て出さないように,詰め込んで指導するのではなく,ちょっとした失敗や問題を学級経営に活かすような指導をしていくことが大切である。
野中信行氏の「学級経営を高める 3・7・30の法則」をもっと早く読んでおけば学級経営も大きく変わったと思う。
15年以上も前,授業参観の時,ネクタイを締めて学校にいくとあるベテラン教師から,「権力に負けたのか」と言われた。
一瞬意味がわからなかったが,おそらくその教師は,校長から言われて私がネクタイを締めたと思ったのだろう。
しかし,そんなことではなく,一つの礼儀として締めただけのことだ。
そのベテラン教師は,管理されることを以上に嫌っていたのだろう。いつも服装は,ジーパンにデニムのシャツというスタイルだった。当然,授業参観の時もその服装だった。
今,考えるとこの教師は生徒や保護者に対して非常に失礼ではなかったかと思う。
生徒ひとりひとりの人権を大切にしようと言っている教師が,相手に対して失礼な服装をする。
服装は,時と場所に応じて,相手のことを考えることであると思う。
茶髪,フリース,マニキュアなどの教師が増えてきていることが,どうも気になってしょうがない。
『野口流 授業の作法』(野口芳宏 学陽書房)
本日,1年生の初めての授業があった。授業開きとなった。私の授業を初めて受ける生徒なので,細かいことをゆっくりと説明していった。以下が大まかな流れ
●私の簡単な自己紹介
●小学校と中学校の違い(3年間で社会に出る準備をする。そのためには厳しく指導することもある)
●この1年間でどうなりたいかの確認。(このままでよい。人として成長したくない。 人として成長したい。)
●生徒ひとりひとりの確認。(返事の仕方の指導)
●プリントの受け渡しの指導(声かけリレー)
●授業システムの説明(プリントを使いながら)
ここまで40分。
最後に教科書を音読させた。ただし,何も言わないで小学校でやっていた通りに読むように言った。
65点程度のでき。
ここで,音読の仕方を指導。
もう一度読ませる。
68点程度。
この1時間でちょっとだけ成長したことを評価して授業を終える。
この1年間で,この生徒たちがどのように成長するかが楽しみだ。
家庭訪問が始まった。たいがいどこの家庭でもお茶が出されるだろう。
さて,この一杯のお茶を飲むか,飲まないか。
1日6軒から7軒もの家庭を訪問するとお茶で水腹になってしまうかもしれない。
しかし,保護者の好意をムダにしないためにも,口をつける程度はしたい。
保護者の中には,この日のためにお茶の葉を買った家庭もあるかもしれない。
また,飲んだ家庭と飲まない家庭があると,飲まなかった家庭ではどうして家だけと考えるかもしれない。
ここまで考える必要はないかもしれないが,ここまで考えられる教師でいたい。
ベネッセが3ヶ月に1回発行している雑誌「BERD」という季刊誌がある。その最新号が昨日届いた。その中で一番心に残ったのは,はとバスの教育指導責任者である遠藤さんのいくつかの言葉である。
●「あなたたちは給料をもらう立場にいるのです。みなさんが笑っても泣いても遊んでいても寝ていても,会社ではみなさんに対してコストが発生しているのですよ。」
●「入社後3年間しっかり勉強して,ようやく私たちの考える『プロ』の一歩手前ぐらいです。」
●「型が完全に身についたら,自分の個性を加えていけばいいと思います。」
この言葉は,そっくりそのまま教師にあてはまるのではないだろうか。
始業式から約2週間がたった。この2週間を振り返ると実に長いように感じた。
市教委提出文書作成などやるべき仕事は山積みである。
やっと今週も終わりかと思ったら,まだ木曜日ぐらいの感じだ。
毎日が充実していると経過するのが早く感じるそうだが,充実していないわけではないが遅い。
時計上の時間はすべて同じはずだが,私が感じている1時間と他人が感じている1時間は違うはずだ。
ちょうど,私が見ている赤色と人が見ている赤色が微妙に違うように。
リズムができあがると,もうすこし早くなるのだろうか。ただ朝が来るのはやけに早いのだが。
『爆笑問題集』(爆笑問題 TVブロス)
『福島孝徳 脳外科医 奇跡の指先』(PHP研究所取材班編 PHP文庫)
私が教師に成り立ての頃,初任者研修が本格的に始まった。校外で多くの研修を受け,その度ごとにレポートを書いた記憶がある。しかし,職員室の先輩教師は「自分で覚えろ」「習うよりは慣れろ」「先輩の技を盗め」などと言っていた。これについて最近読んだ本に次のような文章があった。
●「旧来の方法では,たいていの教授が口では何もいわずに,自分で見て覚えろという教育の仕方をしていた。私の場合は,違う。隠したりもったいぶったりすることは何もないから,すべて説明しながら教えている。微に入り細をうがって,とはこのことだろう。そして,同時に君たちは,私のやる通りにする必要はないんだよ」と若い人たちにいっている。自分流にやっていいから,わたしよりもいい手術の工夫をしなさいとアドバイスをしているのである。」
こんなことを書いたのは,世界的脳外科医である福島孝徳さんである。今後,若手教師の教育に関してはこのようなやり方が必要になってくるのかもしれない。自分の指導法のすべてを語れる,そんな先輩教師になっておかなければならないのだ。
最近,気になっているのは爆笑問題の太田光である。
様々な時事ネタや歴史ネタなどを茶化すというスタイルが好きなのではなく,真面目な部分がチラチラと見えるところが気になっている。
テレビ番組の「太田総理~」はあまりにも力が入りすぎて面白くなくなったが,NHKの火曜日の夜11時から放送されている「爆問学問」が面白い。
太田と田中が日本の学者の話を聴くという番組だが,様々な分野の学問を精力的に吸収しようとしている姿がいい。
学生時代に多くの本を読んできた太田だからできる番組だと思う。
今読んでいる「爆笑問題集」の中にもその良さが見え隠れしている。
彼には「憲法9条を世界遺産に」のような真面目な内容で本を書いて欲しいと思う。
今日,学級担任が体調不良のため私が学級担任をつとめた。
帰りの会の様子。プリント配布係がプリントやノートなど多くの配布物を持ってきた。
これを一人で配るとなると相当な時間がかかる。
私は教室の隅に黙って座って見ていた。
一人で配っている姿を見て,数名の生徒が手伝いはじめた。
また,消されていない黒板をひとりの女子が黙って消し始めた。
こんな姿を見ると学級担任は本当にいいなあと感じてしまう。
1日のの終わりに爽やかな気持ちになった。
現在,島には他県からの多くの中高生が民泊学習に来ている。毎年,受け入れをされている近所の方に聞いてみると,今日は5名の中学生が泊まっていくそうだ。どこから来たのかを聞くと滋賀県からということだった。たった1泊だが,早朝から漁業体験や料理体験など盛りだくさんのようだ。少人数のため,修学旅行では体験できない家族的なもてなしや現地の人の生活を肌で感じることができると思う。
1995年「クープ・ド・フランス インターナショナル杯」最年少優勝など数多くのコンテストで素晴らしい賞を受賞した世界的なケーキ職人辻口博啓さんの言葉
●「あきらめきれない夢だったら どんなに辛くても耐えられる」
●「日本を知らずに世界に勝てるか」
●「未来とは自分の存在を世界に示すこと それが僕の存在意義だ」
(『スーパーパティシエ物語 ケーキ職人 辻口博啓の生き方』(岩崎書店)
昨日,市の教務主任研修会があった。市内の小中学校の教務主任が月に一度集まり教育課程に関わる情報交換や検討を行っている。最初に市教委からの連絡があり,その後小中全体研修及び小中別の研修となる。来年度から新学習指導要領の移行措置が始まるため,今年度はこの研修会でお互いに勉強していかなければならないだろう。私自身今年度で2年目となるので,少しずつ本音を出していきたい。
『子どもの挑戦・大人の出番』(野口芳宏 モラロジー研究所)
『失敗の愛国心』(鈴木邦男 理論社よりみちパンセ)
昨日の帰りの会で次のような話をした。
●明日から5月です。月が変わると時,カレンダーをめくりますね。この時,皆さんはどんな気持ちになりますか。私は,新しい気持ちになり,次の月からがんばろうという意欲が出てきます。 何かをする,何かをはじめるにはチャンスです。古いカレンダーを一枚めくるように自分の気持ちを新しくしよう。
去る5月2日に市内の小中学校教員がすべて集まる教育会研究総会と教科・領域部会が行われた。今年度の研究テーマと年間計画を立てることが主な内容である。私は社会科部会と道徳部会に参加した。
このうち驚いたのは道徳部会である。参加者が私を含めて4人だった。しかも今年度当番校になっている学校からの参加者がなかった。無責任きわまりない。再び集まることも難しいため,集まった4名で話し合い,副部長及び研究授業者を決定した。
ということで,研究授業は私が立候補し,やることが決まった。
会が終わったあと残った先生と立ち話をしたところ,今年の4月に長崎市から転入してきたとのこと。
また,とっておきの道徳授業の話題も出てきた新たな出会いがあり,これが広がっていけばいいなと思った。
『赤い指』(東野圭吾 講談社)
毎年,野口芳宏先生をお招きして行っている「教師修業セミナー」を今年も行います。参加希望される方は,以下の方法でお願いします。
教師修業セミナー2008in佐世保
●主 催 佐世保教育サークル
●後 援 佐世保市教育委員会・平戸市教育委員会
●日 時 平成20年6月28日(土)
●場 所 アルカス佐世保 3F 中会議室
●資料代 4000円
●定 員 60名
●講 師 野口芳宏氏 前田康裕氏
●日 程
受 付 9:40~ 9:58
開会行事 9:58~10:00 事務連絡
第1講座 10:00~10:30 「山中流 とっておきの道徳授業の作り方」山中 太氏
第2講座 10:30~11:00 「英語活動実践講座」鳩山正彦氏
第3講座 11:10~12:00 「コミュニケーション力を高める英語活動」前田康裕氏
第4講座 13:00~13:40 「野口流道徳模擬授業」野口芳宏氏
第5講座 14:50~14:30 「担任道徳から実感道徳へ」野口芳宏氏
第6講座 14:40~15:20 「力をつける活用型学習の展開と教師力の向上」前田康裕氏
第7講座 15:30~16:30 「野口流!教師力を向上させる秘訣七ヶ条」野口芳宏氏
今まで,仕事や私事でいろいろな人とコミュニケーションをとってきた。そんな経験から,次のような人は苦手だと思うようになってきた。
1 人の会話にいきなり切り込んできて,会話を別の流れに無理矢理もっていってしまう人。
2 自分の知識を披露したがる人。
3 相手の話題や内容を受け止めてくれない人。
4 眼を見て話をしない人。
5 語彙が貧困な人。
6 縦や横の関係がよく分かっていない人。
7 最後まで話を聞かない人。
さて,こういう私は,他の人からどのように思われているのだろうか。
現在,書店に並んでいる教育雑誌『楽しい学級経営 6月号』(明治図書)に私の拙い実践を紹介した文章が掲載されている。今月号は「やる気が育つ学習のしつけ」というテーマで全国の先生方の実践が原稿を寄せられている。 私もこのテーマをもとにして「6つの型で学習のしつけを徹底する」という原稿を書いた。まずは型にはめることの大切さを実践を紹介しながら論じたつもりだ。ご一読いただき,御意見をいただきたいと思う。
今年の私のテーマは「聴くことを鍛える」である。その一つの実践として,社会科の授業の中で,リスニングを取り入れている。例えば次のようなものである。
●1年生で実施
黒板に,アメリカ・イギリス・フランス・イタリア・ドイツ・中国と書く。次にノートに1から6と番号を書かせる。そして次のような指示を出す。
「今から6つの国の国歌を聴かせます。それぞれどこの国の国歌だと思うか,黒板に書いた6つの国から選んでノートに書きます。」
●第2学年で実施
黒板に,板垣退助・大隈重信・伊藤博文を書く。そして次の指示を出す。
「今からある人物の演説の音を聴かせます。内容を良く聞くとわかります。黒板に書いた3人から1つ選んでノートに書きます。」
●第3学年で実施
今からあるニュースを聴かせます。何を知らせているかノートに書きます。ヒントは,最近勉強した内容です。(日本国憲法発布のニュースと東京オリンピックのニュースを聴かせた)
※使った教材は「音の世界史」(山川出版 マルチメディア研究会)CD3枚組で歴史,地理,公民を教科書に出てくる様々な音が収録されている。
例えば,銅鐸,琵琶法師,ワットの蒸気機関,日本の方言,ヒトラーの演説,世界の言葉などである。これは使えます。
「子供のすることなすことをできるだけ詳細に見届け,良いものは良いとし,良くないものは良くないとして裁いていき,善を伸ばし,悪を矯(た)めていくのが教育であり,指導である。それを見分けていく場合の物差しは「教師の解」に他ならない。教師の解を基準にして正誤,当否を見分けていくのである。その故にこそ,教師は十分に解を高らしむるべく学び続けなければならないのだ。」
『子供の挑戦 大人の出番』(野口芳宏著 モラロジー研究所)
3日ほど前からのどの痛みと鼻水が激しくなったため昨日,病院へ行った。診察を終え,支払いを待っていると私が座っているソファの横で,3歳ぐらいの幼児が土足のままソファにあがり窓から外を覗いていた。その場には私を含めて3名の大人がいたが,誰も注意をしなかった。もちろんその子の母親も見ていたが,何も言わなかった。そこで私は,その子に「ここはくつであがったらだめだよ」と優しく注意しながら抱えおろした。それを見た母親が「すみません」という言葉は発したが,心からわびるような感じではなかった。何ともやり切れないひとときだった。
毎年,やっている長崎大学教育学部での特別講義を今年もやることが本日決まった。上薗恒太郎先生にお世話いただき毎年楽しくやらせていただいている。今から,どんな講義をしようかとワクワクしている。現役の大学生相手の講義なので,中学校という厳しい教育現場の空気を少しでも感じさせるような内容にしたいと思う。
●期日は 7月23日(水) 10:30~12:00
●場所は 長崎大学教育学部
●対象は 小学校養成課程
●テーマは 道徳教育論
野口芳宏先生の言葉
親の側,子供の側から言えば,「教育は先生次第」ということになる。それは正しい。(中略)が,しかし,同一のすぐれた教師に受け持たれても伸びる子と伸びない子の違いは生ずるのが一般である。とすれば必ずしも「先生次第」とばかりは言えなくなる。だから,本当は「先生次第」ではなく,「その先生をどう受けとめるか」という,子供や親の側の「受けとめ方次第」というのが正しいのではないか。
●『心を育てる学級経営6月号』(明治図書)
私の授業づくりのポイントの1つに「全員参加の授業」がある。教師以外の人が見ると,当たり前のことだと思われるかもしれない。しかし,この当たり前のことが,現在の中学校ではなかなかできないで悩んでいる教師が多いのだ。50分間,自分の席に静かに座らせておくことすら難しいので,全員を意欲的に授業に参加させるためには,教師の力量と技と工夫が必要だ。
さて,私がやっていることを紹介する。
●5分前に教室に着く。
●チャイムと同時に開始。
●教科書の音読。
●授業中の問い
・教科書で調べる問題。(基本用語)
・教科書の資料を読み取る問題。(写真,地図,グラフ)
・これらを総合して考える問題。(なぜ,どうして,どうなる)
●これらの問いを個別即時評価する。
ここまでだと,社会科が苦手な生徒が意欲的に参加できないこともある。そこで,授業中必ず3択のクイズを出している。最近だと,歴史の授業で次のようなクイズを出した。
「日清戦争前,清(中国)は世界の国から何とよばれていたでしょうか。」
「A 眠れるトラ B 眠れるライオン C 眠れる竜」
「1つ選んで,ノートの隅に書きなさい。」
これだけで,全員参加の盛り上がる授業となる。
本日,定例の教務主任研修会が行われた。全体会が終わり小中別部会に入る間の休憩時間に,ある中学校の先生から声をかけられた。その先生は「とっておきの道徳授業」の読者で,道徳授業に興味があるとのことだった。わずか数分の立ち話だったが,1冊の本を通しての人の広がりに関心した。この出会いを大切にしていきたい。
先日,私が所属しているサークルの例会があった。参加者はいつもの4名と少なかったが,内容は多岐にわたり大きな刺激をもらった。
A氏は,5月末までの学級の分析と今後の戦略と戦術を細かくまとめていた。日々の記録と思考をしっかりと記録していくことの大切さを改めて実感した。付箋メモは,今後私も取り入れていこうと思う。
B氏は,「我慢する」ことの大切さを論理的にまとめたレポートを持参していた。運動会での指導に使っているということだが,中学校でも十分使える。さらに,いろいろなミニネタをを披露。
「腰パン」の始まりは?
「教壇」とは何か?
「茶髪」はどうしてはじまったのか?
「卒業式の会場で,卒業生の一番前に長机を置く理由は。
これが面白く参考になった。納得です。
C氏は,毎年,実施されている命の大切さを考えるプロジェクトを紹介。
また,日本の職人芸を資料にした道徳授業を紹介。これは面白い。展開にもう一工夫あればさらによくなる。私は,雑誌に発表した論文を持参。
いよいよ6月28日は,野口先生を迎えての「教師修業セミナー2008」がある。私も第1講座を担当しているので,そろそろ形づくりに入らなければならない。忙しくなる。
約2週間前に,左目の手術を行ったために,ずいぶんと更新ができなかった。手術は無事に終わったのだが,左右の目の視力に差がありすぎてバランスが悪く生活に不自由さを感じている。もちろん学校の仕事や授業もやりにくい。長時間,本を読んだり,パソコンやテレビを見ると疲れてしまう。視力が安定するまでは,このような生活が続くだろう。しかし,当たり前のことだが,病気になって初めて体の大切さが痛いほどわかる。じっくりとゆっくりと慣れていくようにしたい。
『英語はいらない!?』(鈴木孝夫 PHP新書)
本日の教務主任研修会で持ち寄った資料のひとつに学校評価に関するものがあった。
市内7校の資料を元に意見交換を行ったが,ある学校の資料に生徒による学校評価表があり,それが気になった。
その理由は,評価項目の1つに「授業は好きか」というものがあった。
次の「授業は分かりやすいか」という項目は頷ける。
しかし,「授業が好きか」という評価項目はいかがなものか。
教師が好き,教材が好き,学習活動が好き,何か作るのが好き,考えるのが好き,分かった時の喜びがあるから好きなど判断基準があいまいだ。
例えば,好きだと答えた生徒が多かった場合,自分は人気がある教師だと安易に考える教師もいるのではないか。
教育は人気取りではない。
現在,この「好き」という基準で生徒に選択させていることが多いと感じている。
選択教科しかり,席替えの席しかり,職場体験学習の職場しかり,授業は「好き」「嫌い」で判断すべきものではない。
また,生徒に「好き」「嫌い」という見方を植え付けるべきではない。
「嫌い」だけれどがんばって授業を受けなければならないのだ。
「好き」が優先するようになれば「嫌い」だから受けない,やらないという発想の生徒が増えてしまうのだ。
今週土曜に行われる「教師修業セミナー2008」の準備で忙しい。
30分という短い講座,しかも第1講座ということを考えて構成を考えている。
今回は,参加者がもっと聴きたくなる,もって帰って自分でもやれそうという柱でいこうと思っている。
理論的な話よりも実践をもとにした話をすることになりそうだ。
せかっくの休みの日にわざわざ参加してもらうのだから,それなりの内容にしなければ申し訳ない。
生徒の現状→これを受けた道徳授業づくり→授業の検討という流れになりそうだ。
時間が許す範囲で模擬授業もやりたいと考えている。
全国のやる気のある教師との出会いがとても楽しみだ。
残りの時間,しっかりと準備をして望みたい。当日受付もできますので,是非おこし下さい。
6月28日(土) 10:00 アルカス佐世保です。
6月28日(土)教師修業セミナー2008が無事終了した。
私の講座が1番目ということもあり,少々あせったが何とか30分間の講座を無事終えることができた。
アンケートから考えると,ほとんどの参加者が満足してくれていたようなので安心している。
また,もう少し聴きたかったという意見や,道徳模擬授業の内容が今ひとつなど課題もあった。
もう一度,自分の講座をしっかりと振り替えることにする。
野口芳宏先生には3つの講座を担当していただいた。中でも道徳模擬授業では,野口先生が提唱され実践されている「実感道徳」の素晴らしさを体験することができて本当によかった。
また,素晴らしい言葉に出会うことができた。その中からいくつか。
●(生徒の意見の束ね方)個を集め,分類し,単純化していく。
●(生徒の答えが出尽くしたと感じた時)の「ない」というタイミングが難しい。
ムダに時間をかけて生徒を混乱させてはいけない。
●世の中が混乱するのは,低学力の問題ではなく,心の低学力が問題なのである。
●他律による自律。自分を他律に追い込む。サークルに属する。
40名近い参加者があり懇親会でも大いに盛り上がり,また新たつながりと広がりができた1日だった。講師の野口芳宏先生,前田康博先生,ありがとうございました。また,せっかくの休みの日にご参会いただいた40名の先生方どうもありがとうございました。
『子供の発信 親の決断』(野口芳宏 モラロジー研究所)
『部下の仕事はなぜ遅いのか』(日垣隆 三笠書房)
明治6年(1873)イギリス北部スコットランドの工業地帯グラスゴーから日本に招かれた
お雇い外国人の一人である。ダイアーは工部大学校に就任し日本の学生に技術教育を行った。24歳という若さであった。彼は日本人について次のようなことを言っている。
●日本の学生は,何でも本から学ぼうとし,それよりはるかに大切な観察と経験をおろそかに
する傾向がある。工学に携わる人は,どんなに立派な理論を知っていても,知識だけの人に
なってはいけないし,また,どんなに器用でも,無知であってはならない。
また,読書について次のようなに記している。
●読書を役立たせるには,分類化と総括化をしなければなりません。沢山の本を読んでいながら
一向に賢くならない人を見かけます。彼等の知識は秩序がなく,多く読めば読むほど思考の混乱がますますひどくなるのです。その最も大切なところは将来のためにノートしておくべきです。雑誌については,そこに出ている記事や資料をすべて読む時間がなければ,どのような論点についてでも情報を得たい時に参照できるように分類索引を作っておくと大変便利です。
知識と経験を重視したダイアーの教え子には,世界初の海底鉄道トンネル「関門トンネル」
を作った田邉朔郎がいる。
明治の初めにこのような現代の教育に通ずることを実践した人物がいたことに驚いた。
(NHKスペシャル 明治2 教育とものづくり 独創力をいかに育てるか)(NHK出版)より
先日,購入した日垣隆の『部下の仕事はなぜ遅いのか』は一見ビジネス本だが,内容は教師に対するヒントが多く詰まっている。例えば,
●アイデアを創出する能力に長けている人は,10万人に1人いるかどうか。凡人たる我々は,素直に優れたアイデアをいただけばいい。
●指導とは,「期間内」に「目標達成」させること
●「面白さ」だってマニュアル化できる。
・わかりやすい。
・知的好奇心を満たす。
・重大で関心のあることを扱っている。
やはり日垣隆はあなどれない。
夏休みを前にして,夏休みのしおりを作っている。その主な内容は
●1日の計画表(部活がある日とない日で分ける)
●夏休みの全体実行表(学習した教科,手伝い)
●読書感想文
●平和についての作文
●1週間に1回の日記
●学習時間の累計グラフ(教科ごとに色分けする)
●夏休みの評価グラフ(レーダーチャート)
これに生徒指導部から出る夏休みの生活と養護教諭から出る健康管理についてのプリントが入る。これらを2つ折りにして,綴じていく。
しかし,今日,深澤先生のブログを見て驚いた。
夏休みのしおりは,教材であると書かれていた。教材としてとらえること自体考えたこともなかった。作り方によっては生徒を教師が考えるよりよい方向へと成長させることができるのだ。ただ何となく,夏休み気分を先取りするような感じで作ってきた今までの自分を猛省した。
『ラクをしなければ成果は上がらない』(日垣隆 大和書房)
『ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書 なぜ学び,なにを学ぶのか』(講談社)
『定説だってウソばかり』(日垣隆 WAC新書)
先週行われたセミナーの感想が届いた。以下紹介する。
第1講座「とっておきの道徳授業のつくりかた」山中太氏
A…18名 B…7名 C…0名 D…0名 評価なし…2名
〔A〕
・道徳授業のできること(限界)を考えることで、方にチカラを入れすぎなくてもよ
いと思った。
・道徳授業を自作する際のたくさんのヒントをいただきました。
・順序だった話で、とてもわかりやすかったです。
・自分独特の道徳授業はまだありません。すごく勉強させてもらいました。がんばり
ます。
・最初のチョコチップクッキーから、とてもひきつけられ、もっとお話を聞いていた
いと思いました。ファイルに資料を「整理」しようとしてもう嫌になることもあった
ので、根本の「自分自身が道徳を楽しむ、伝えたいと思う」姿勢を思い出しました。
・実際に、どんな流れで道徳を考えているのか参考になりました。日々の教材探しを
がんばりたいと思います。
・30分の講座は短く感じました。もっとお話を聴きたかったです。
・せっかく指名されたのに何も反応できず詳しかったです…道徳の資料づくりの視点
をわたしもまねてみたいと思います。
・現在担任をしておらず、道徳の授業をしていませんが、道徳の授業がしたくなりま
した。アンテナを高くして、ネタをストックしていきたいと思います。
・大変わかりやすくお話いただき、勉強になりました。悩んでいたことのヒントをい
ただきました。
・「ねらいの吟味」ということが、心に強く残りました。本当にそういうことができ
るのか、と考えることで、気負わず、欲張らず、等身大の授業ができそうな気がしま
した。
・“道徳の授業の限界”と“ねらい”についての講義の中での生徒を大きく変容させ
ることはとても難しいということと、チカラも入れすぎないという姿勢も大事である
という言葉に救われました。
・ネタ選びでの「かきくけこ」、「ねらい」の吟味など、とても参考になりあmす。
私自身も学校で行うゼミナールでの話題などを日常の中で見つけ出せればと思います
が、なかなか組み立てられずにいました。
・山中先生お疲れ様でした。今後ともよろしくお願いします。特に「ねらい」の部分
は大変参考になりました。
・ネタの集め方など参考になりまた。私も今後とも、道徳授業づくりに頑張って
いきたいと思っております。宜しく御指導ください。
〔B〕
・道徳授業づくりはとても参考になります。
・何を大切にして道徳授業を組み立てていらっしゃるのかわかりました。もう少し長
く、お聞きしたかったと思います。
・山中ファンなので、ちょっと今まできいた内容とだぶるところがあったのが物足り
なかったかなあ。話されていることは、いつも納得します。
・ネタ選びの「かきくけこ」には共感しました。
・授業づくりの視点がわかりやすく簡潔に説明されてあり、今後の授業づくりに役立
てそうです。
・模擬授業…1つ1つの資料はすごくいいと思うがやはり親孝行にもっていくにはム
リがあると思う。別々の場面で使ってみたい資料でした。
・「この資料で本当にいいのか」と問い直すとのこと。たいへん感銘しました。ふつ
うは「この資料で何をねらうか」と考えて、副読本をつかった授業しかできないの
で、資料をみつけるまなざしをもちたいと思います。
・道徳授業の根本となることがわかり、実践に生かしていきたいと思います。特にネ
タ選びや「ねらい」の吟味は明確でわかりやすく、勉強になりました。
長崎では,7月の第一週を「長崎っ子の心を育てる教育週間」と設定しこの期間に様々な行事や取組をしている。
例えば,道徳授業の公開,地域の方を招聘しての講演会,命の大切さを考える生徒集会などである。
このような取組自体は悪くはないと思うが,問題は,このような行事の後に書かせる感想文である。
何か行事をすればすぐに感想文という発想はやめた方がよい。感想文を書かせることにより,教師自身がその行事に一区切りして満足するためにしているのではないか。
その証拠に,作文自体の指導はほとんど行われていない。せいぜい漢字の指導ぐらいだろう。
中身を見ると,「思う」「よかった」「ありがとうございました」の羅列となっている。
これでは,生徒は文章を書くこと自体が嫌いになってしまう可能性がある。
このような行事と感想文をセットにする安直な発想をやめて,
●短い詩
●俳句
●標語
●絵
●メッセージなど
取り入れてみるのもいいかもしれない。
毎年,全国各地で行われているモラロジー研究所主催の研究大会が今年も長崎で開催される。
私自身もここ数年連続して参加している。
しかし,今年は実践発表者の依頼を受けた。道徳授業に関する講座を40分間発表することになる。しかも光栄なことに野口芳宏先生と講師として御登壇されるのだ。
毎回100名を越える参観者があるこの大会に講師として参加できることをうれしく思う。
何をやるか,まだ未定だが具体的な実践を紹介していくことになるだろう。
〈第45回「心の教育」教育者研究大会IN長崎〉
●8月1日(金) 長崎県勤労福祉会館
●講師 野口芳宏先生,上甲美千雄先生,占部賢志先生,小嶺忠敏先生
●参加費 3000円
本日,生徒朝会が終わったあと時間が余ったので,久々に全校生徒を前にして話をした。
「みなさんは,今,世界で問題になっている落書き事件を知っていますか。新婚旅行や学生旅行で行ったイタリアで世界遺産に落書きをした日本人が数多くいるという事件です。この落書き事件と夏休みとの共通点は何でしょうか。」
●数名を指名したが,答えは出なかった。
「それは,開放感です。この落書きをした日本人は,悪い人ではなかったと思います。
普通の人だったに違いありません。
では,どうして普通の人がそんな大切な建築物に落書きをしたのでしょうか。それは,開放感です。コツコツ働いて,コツコツ勉強して海外まで来たのだから,これぐらいいいだろう。という気持ちになって落書きをしたのだと思います。開放感というのはある意味,こわいものなのです。 みなさんもあと1週間で夏休みです。40日以上の休みになるとだれもが,開放感一杯になるものです。さっきの落書きの話と同じように,この開放感はこわいものです。普通の生徒でもつい誘惑にまけて大きな事故や事件に関わることになるかもしれません。開放感一杯にならないように気をつけてください。」
毎月の小遣いで悩んでいるため,中々買いたい本を買えずにいたが,やっとまとめ買いができる懐具合になったので,一気に5冊を購入した。うちのサークルが4月に出版した「教師のチカラ」シリーズである。今までにいろいろな講座で聴いた話を分かりやすくまとめてある。今日までに2冊を読破したが,いずれもやる気を出させてくれた。夏休みを前に,楽しみができた。
『荒れへの「予防」と「治療」のコツ』(赤坂真二 日本標準)
『道徳授業は自分でつくる』(佐藤幸司 日本標準)
『道徳授業づくり上達10の技法』(鈴木健二 日本標準)
『若手教師のための力量アップ術』(土作彰 日本標準)
『中学生を変えた奇跡の道徳授業づくり』(桃崎剛寿 日本標準)
A 40単語を記憶する→テスト→単語リストを一通り覚え直す→40単語を再テスト
B 40単語を記憶する→テスト→間違えた単語だけを覚え直す→40単語を再テスト
C 40単語を記憶する→テスト→単語リストを一通り覚え直す→テストで間違えた単語だけを再テスト
D 40単語を記憶する→テスト→間違えた単語だけを覚え直す→テストで間違えた単語だけを再テスト
どのやり方が一番記憶の定着率が高かったのか。
これは若き脳科学者である池谷裕二氏の論文に書いてあったものだ。ABCDどのグループの学生も記憶とテストを4,5回繰り返すとだいたい満点がとれたそうだが,1週間後同じテストをしたら,AとBのグループは80点ぐらいだったが,CとDは20点前後しか取れなかった。
これはとても興味深い研究結果だと思う。つまり問題をすべて復習し直したほうが,記憶が定着するということである。定期テストが終わったあと,やみくもにやり直しをさせるよりも,このような科学的な根拠を示してからやらせることにより,生徒の意欲も大きく変わってくるのだ。
参考:「BERD」(ベネッセ教育研究開発センター)
いよいよ来週,毎年行っている長崎大学教育学部での道徳教育論の講義を行う。今年で5年目,5回を数える。現役の大学生が相手なので,道徳授業の基礎の基礎を講義したいと思う。テーマは「道徳授業の現状と改善」である。授業時数,内容項目,生徒の実態,教師の実態などをクイズを交えながら講義する。その後は,3タイプの道徳模擬授業を体験してもらおうと考えている。 今年はどんな学生が待っているか楽しみだ。
夏休みを直前にして,「夏休みのしおり」を作成で,1日の計画表を書かせると,決まって「自由」と書く生徒がいる。起床,朝食,そのあとは昼間で自由などと書く。この自由はとは何かと聞くと,テレビやおやつや読書などと答える。これを許してはいけない。最初に「自由」を禁止しておくのだ。このような計画表を書かせる時,私が注意していたことは,
●最初に,必ずすること,したいことを記入させる。
(起床,朝食,ラジオ体操,部活,塾,就寝など)
●ここを赤色でぬらせる。
●次に,教師が絶対にすることを指定して記入させる。
(具体的な手伝いの内容,学年に合わせた学習時間など)
●これを青色でぬらせる。
●自分の趣味を書き出させる。
(ゲーム,テレビ,読書など)
●これらを赤,青色以外の部分に記入させる。
●これらを黄色でぬらせる。
たかが計画表だが,されど計画表である。生徒を伸ばしたい方向へ導く武器にしたいものである。
昨日,毎年恒例となっている長崎大学教育学部での特別講義が終わった。当日は,大学近くで交通事故があり,大渋滞となり開始時間に間に合うか心配だったが,何とか予定時間に開始できた。 今回は,講義と模擬授業の2本立てで行ったが,時間配分がマズくて,2本目の道徳授業では,急ぎ足になってしまった。しかし,66名の学生の感想を見る限りはおおむね成功だったと言える。 また,感想を見ると,道徳授業以外の質問も多かったので,来年は,10分ほど質疑応答の時間を入れてみたい。以下感想をいくつか。
●現役の先生が自ら作った道徳の授業を見せてもらい,とても勉強になりました。所々に子ども達とのやりとり,授業の進める時のポイントなども教えてくださり,とても役立つことが聞けたと思いました。
●大学の授業で泣いたのはじめてでした。涙の止まらない授業でした。こんな道徳の授業を私はうけたことがありません。きっと子どもたちにとってもすごく心に残る授業になると思います。
66名の学生に感謝します。また,妊娠7ヶ月しかも暑さ厳しい中,参観してくれたOさん,朝一番のフェリーで鷹島からわざわざ参観してくれた同僚のI先生どうもありがとうございました。
最後になりましたが,毎年,この講義の実施を快諾される上薗先生,どうもありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。
なお全学生の感想集は後日掲載します。
『十五少年漂流記への旅』(椎名誠 新潮選書)
『史実を歩く』(吉村昭 文春文庫)
夏休みは多くの研修会が開かれる。中でも多いのが県市教委主催の公的研修会である。おおよそ,教育関係で有名な大学の先生を招聘して行われることが多い。今まで私はこのような研究会へは積極的に参加してきた。しかも座る席は,よほどのことがないかぎり最前列である。講演中はしっかりとメモをとる。しかし,どうせ大学の先生は我々現場教師のことはよく知らない,どうせ,役に立たない理論ばかりだなどと言って参加しない教師もいる。仮に参加しても,後ろの方に座り,同僚とのお喋りに興じたり,居眠りをする教師もいる。この「どうせ」という考えを持つことにより,学ぶことはできなくなってしまう。何か一つでも学ぼうとする意欲の問題なのだ。聴いたこともない話,合ったこともない人のことを最初から「どうせ」と耳をふさいでしまうのではなく, まずは,聴いてみよう。メモしてみよう。聴いたことをまとめてみよう。ここが,自分が教師として成長するかどうかのポイントとなるのだ。
「下流志向」で学びからの逃走,労働からの逃走について分かりやすく書かれていた内田樹(たつる)氏の論文が「BERD ベネッセ教育研究開発センター)に掲載されていた。気になった文章を紹介する。
●二十歳そこそこで自分の適正なんか分かるはずがないし,ましてや「天職」なんかに
出会えるはずもない。
●適正は仕事を始める前にあるものではなくて,仕事をした後で知ることができるのです。
●80年代最大の社会的変化は,消費単位が家族から個人へと移行したことだと思います。
●「男らしく」や「老人らしく」といった差異文化の装置に代わって登場したのが「自分らしく」
です。
●「自分らしさ」とは「どんな消費行動を行うか」によって決定させるということを心の底から
信じている。
●職業調べをさせたり,適正・適職探しをさせるのではなく,身体性を通して労働の喜びを
伝えることが,若者が労働意欲を持つことにつながるのではないでしょうか。
『夜明けの街で』(東野圭吾 角川書店)
『偽善エコロジー』(武田邦彦 幻冬舎新書)
いい本,面白い本に出会った時は,美味しいものを食べた時と同じぐらい満足する。そうなると,次の本は何にしようかと考える。探すときのヒントになるものが,参考文献に挙げられている本である。これを私は「リンク読書」と読んでいる。最近では,『定説だってウソばかり』(日垣隆 WAC)からのリンクで『偽善エコロジー』を読んだ。以前はNHKの「プロジェクトX」の書籍になったものの参考文献として挙げられている本を探して読んでいた。映像でも感動するのだが,やはり原書にあたりたいと考えたからだ。リンク読書の問題点は,読みたい本がすでに絶版になっていることが多いことだ。しかし,そこからまた新たなリンク読書が広がっていく。
8月1日,長崎市で行われる「第45回 心の教育研究者研究会」で40分間講座を担当することになり,何をしようかと考え,資料作りを行ってきた。毎年,100名近い参加者があるため,プリント資料を使った道徳授業では時間的なロスがでてしまう。しかし,道徳授業はやりたい。すべてパワーポイント資料を使ってもよいのだが,読み物資料を使ってすすめた方がより深まりがでる。ここが,30名近い生徒を相手にする授業との違いであり,難しいところだ。タイトルは「道徳授業でいのちの尊さを教える」に決めた。時間配分は,実践のまとめ20分,道徳授業20分でいくことにした。最後の最後まで悩むことになるだろう。しかし,明日夜,長崎市に入ることになる。ホテルでも悩むことになりそうだ。しかし,野口芳宏先生と会えることを楽しみにして,がんばりたい。
先週,島を離れての主張や研修が多かったため更新が随分遅れてしまった。8月1日に長崎での「心の教育」教育者研究会が無事終わった。100名を越える参加者で,私は40分間の講座を担当した。内容は,講義20分,道徳模擬授業20分だった。私の講座の話はこれぐらいにして,野口先生の国語の授業はとてもよかった。学校も学年も違う小学生18名相手に,詩の鑑賞の授業だった。授業が始まった時の生徒の顔と終わったあとの顔に違いで,この授業の成果が分かった。その授業中,気になった野口先生の言葉をいくつか紹介する。
●言葉の迫力
●詩というのは言葉が少ない。それを大事にすること。ゆっくり気持ちをこめて読む。
●詩のタイトルは大きな声で読む。作者は小さく読む。
●読み方が作文なんだよ。
●質問できる子は素晴らしい。
●(自問という語句を)書けと言われなくても書いた,君はえらい。
『心がぽかぽかするニュース2007』(日本新聞協会 文藝春秋)
『日本はなぜ日本を愛せないのか』(鈴木孝夫 新潮選書)
『通販な生活』(日垣隆 講談社)
『長さ1キロのアナコンダ』(椎名誠 早川書房)
『ナマコのからえばり』(椎名誠 毎日新聞社)
『ホンモノの日本語~言葉の力を取り戻す~』(金田一秀穂 大岡信 ベスト新書)
『PLUTO(6)』(浦沢直樹 小学館)
先日,学校に「学習指導要領」が届いていた。校内研修で読み合わせるために1日かけてじっくりと読んだ。現行の学習指導要領と比べながら,また電子辞書を片手に言葉の意味を調べながら読み進めていった。途中,「この文章の主語はなんだっけ」という部分にぶつかり,苦労した部分もあった。旧と新を比べながら,変更部分にマーカーを入れ,図式化できる部分はノートに書いていった。21日の校内研修では,職員一人ひとりに読んだ感想を言ってもらおうかと思っている。しかし,読みづらい文章が多かったなあ。
日垣隆氏の『通販な生活』を読んだ。この中に人生について面白い表現があった。それは,自分が生まれたから作っているアルバムにはっている写真をすべてデジタルに置き換えると,人の一生は1ギガ分にも満たないということだ。こういう捉え方をすると人生なんて本当に短いことがよく分かる。1ギガと言えば,今使っているパソコンのハードディスクが20ギガなので,20分の1となる。自分の人生がパソコンに負けるのか。何となく悲しくなる。これからの人生は,1ギガに終わらせないように,いろいろな経験をして行かなければならないなと思った。
『いい加減にしろよ(笑)』(日垣隆 文藝春秋)
『ことばと自然』(鈴木孝夫 C・Wニコル Art Days)
今,一番注目しているのは,鈴木孝夫氏である。大型の書店に行き本を探すのだが,中々見つからないことが多い。そのため,図書館に行き探すという行動を繰り返ししている。さて,今回見付けて読んだのは,『ことばと自然」という本だ。ナチュラリストのC・Wニコル氏との対談本だが,内容が多岐にわたりとても面白かった。特に,文明論に関する内容がためになった。日本と外国の比較文明論的に書かれている部分が,大いに参考になった。
●日本は魚介文明,ユーラシアは家畜文明
●森に関わると時間軸が変わる
●有限の人生と世界の無限を一体化できれば
●世界の大半は動物原理だが,日本は植物原理
●その国の未来は,〈環境と教育〉にかかっている。
ノートに書き上げた文章がまた増えた。
『冬の鷹』(吉村昭 新潮文庫)
本日,ネットでいろいろなことを調べていると,私についてのブログがあった。先日,長崎で行った「心の教育」研究会に参加された方である。以下,その文章を転載する。
●山中太先生
和歌山の毒入りカレー事件の判決文を題材に,生命尊重の授業を紹介。椎名誠の写真を淡々と提示することで,子供の命(=成長=可能性)を見守る親の眼差しをさりげなく伝えていました。 こんな授業をやってみたいと思わせる実践発表でした。うーーん いぶし銀という感じ。 山中先生を直接拝見したこと。などが印象に残った研修会でした。いぶし銀という表現が気に入りました。V9時代の巨人軍の土井という感じがします。(これはとても古い例えだ。知る人はあまりいないだろう。(笑))
「今年は野武士」さん今後ともよろしくお願いします。
新学習指導要領の第3章 道徳に,教えるべき内容項目が書いてあるが,旧に学習指導要領くらべて1項目が追加された。それは,2-(6)「多くも人々の善意や支えにより,日々の生活や現在の自分があることに感謝し,それにこたえる」である。簡単に言えば〈他者への感謝〉という項目になるだろうか。新学習指導要領で移行措置について,道徳は先行実施ということで平成21年度から新しい内容を指導していかなければならない。しかし,この新しい内容項目〈他者への感謝〉をストレートに扱った資料が従来の副読本では掲載されていないのではないか。ということは,副読本を毎年購入している学校は,各業者が急いで作っているであろう副読本に頼ることになるから,まあいいだろう。そうでない学校は,自分で資料を探し,指導の流れを事前に作っておかなければならなくなる。これは考えすぎか?
先日,21日の全校登校日の午後は,3つの校内研修が行われた。私が研究主任をしていることもあり,2年目の今年は少し自分の色を出そうと思い,全職員がレポートを提出して検討するという「レポート研修」を実施した。テーマは「保護者,生徒との信頼関係を気づく具体的方策」だった。教師だけではなく,事務職員や学校栄養職員も書いてもらうためにこういうテーマにした。 結果,ほとんどの職員がレポートを提出した。それを私が冊子にまとめひとりひとりが自分のレポートに3分程度のコメントを加えていった。いろいろな実践例がありどれも興味深かった。特に,学校栄養職員の食育を通して信頼関係をどうやってつくっていくかという内容が面白かった。あと二本は,「新学習指導要領を読む」というテーマで一人ひとりが夏休み中に読んだ新学習指導要領 の気づきと質問などを発表する研修,そしてもう一本は,パソコン研修~エクセルの活用~」というテーマで実際,活動をしながらエクセルの操作方法を身につけるものだった。時間配分に問題は残るが,受け身ではない研修ができてよかったと思う。
『闇を裂く道』(吉村昭 文春文庫)
『日本人はなぜ英語ができないか』(鈴木孝夫 岩波新書)
『風雲児たち(13)』(みなもと太郎 リイド社)
文部科学広報第105号に,平成19年1,2月に実施した「特定の課題に関する調査(小,中学校)社会」の調査結果が載っていた。それによると,中学校社会科では,次のような課題があった。
●類義語の混同
●用語としては知っているが,概念としての理解が不十分
●資料を読み取って,わかったことをまとめる力が不十分
●自分の考えを根拠を挙げて説明する力が不十分
この課題から今後,授業の力を入れるべきことが見えてくる。
◎単なる丸暗記に終わらせることなく,逆に用語の説明をさせるようにする。
◎音声だけの発表に終わらせず,自分の考えを書かせる。
◎それを他人に分かりやすく説明する力を育てる。
◎「なぜ」「どうして」「これからどうなるか」など社会的思考を促す発問を定例化させる。
なかなか難しいことだが,これを意識した授業にしていく。
明日から平常勤務が始まる。ゆっくりとできるのは今日までだった。そこで,今日は1日をかけて来年度の道徳授業年間計画づくりを行った。新学習指導要領では,道徳授業が来年度から先行実施となるため,年間計画づくりを急ぐことにした。新学習指導要領で強調されている,全教科領域での道徳教育を考慮した形式にした。その手順を紹介すると,
●24の道徳内容項目を学校行事との関連で何月に実施するかを配置する。
(例)1年生の4月の最初に,学級開きとリンクさせ礼儀・適切な言動を最初に配置する。
(例)3年生の3月の最後に,卒業式と愛校心を配置するなどである。
●年間35時間なので,生徒の実態を考え2回に渡り指導すべき内容項目を配置する。
●その指導内容項目とリンクする「心のノート」のページ数を示す。
●その指導内容項目とリンクする「学活」の内容を示す。
(例)生徒総会(行事)と集団生活の向上(道徳指導内容)と学級討議(学活)をリンクさせる。
●その指導内容項目とリンクする「総合」の内容を示す。
(例)奉仕の精神(道徳指導内容)と職場体験学習(総合)とリンクさせる。
●その指導内容項目とリンクする「教科」の単元を示す。
(例)公徳心(道徳指導内容)と社会科公民的分野の単元「公共の福祉」とリンクさせる。
またその他の注意事項として,
※県教育委員会が作成し,使用するように言っている資料は必ず入れる。
※食育とのリンクを必ず入れる。
※情報モラルに関する資料も必ず入れる。ようにした。
この形式で,各学年の35時間分を作成することになる。
各教科と道徳指導内容とのリンクが分からないため,その部分は教科担当から資料を提出して
もらい,完成させることになる。
まだまだ時間はありそうだが,新教育課程の編成も控えているためできることからやっておく。
今日は,校務準備日で久々全職員が揃った。午前中は,職員会議が中心で2学期の大きな行事の検討を行った。提案文書に詰めが甘い部分があると,審議が長引き結果的には継続審議というムダな時間がかかることになる。このようなムダな時間をつくらないためにも,提案文書を作成する時に注意していることは大きく5つある。
1 この行事を通して,生徒をどのように変容させたいのかを抽象的な語句ではなく
具体的な姿を書いておく。
2 昨年度の反省をしっかりと読み,改善策を盛り込んでおく。
3 昨年度の問題点を数名を職員から聞いておく。
4 他の職員に係の割り振りをお願いする場合は,事前にしっかりと根回しをしておく。
もちろん管理職との連絡調整もしておく。
5 昨年度の動きが分からない場合は,写真やビデオで全体的な動きや流れ,会場の様子などを確認しておく。
意見が多くでる提案=不備が多い=詰めが甘い=時間がかかりすぎる
ムダな時間を過ごさないためにも他の職員の時間をもらっているという自覚を持つことが肝要だ。
始業式の司会を担当した様子を紹介する。
○生徒の集中力を持続させるために,およその終了時間を予告(私)
○整列のし直し(私)
●開式のことば(教頭)
●生徒代表,2学期の抱負(各学年,生徒会役員)
●学校長の話
●校歌斉唱
●閉式のことば(教頭)
とここまでで式は終了。このあと表彰,諸連絡に移るのだが,その前にあまりにも声が小さかったので,私が指導を入れた。
生徒のまずい点をそのままにしておくと,生徒はこれぐらいやっておけばいいのかという甘えが出てくる。まずいときは,教師がしっかりと評価し,どこがまずかったかを理解させることが大切だ。
昨日,県教育センター主催の第1回ステップアップセミナーに参加した。
講師は東京大学の市川伸一先生だった。
大村市民会館が会場だったが,500名を越えるだろうという人数で驚いた。講義のテーマは「新学習指導要領と学力充実」だった。このテーマからもわかる通り,この市川先生は,学力向上ではなく学力充実としたことで,現在の子供たちの学力は低下していないという考えだろうと推測した。内容は,新学習指導要領には触れることは少なく,おもにどうやって学力を充実させるかという授業論だった。従来の課題解決学習の問題点を指摘しながら教師が教えることの大切さを「教えて考えさせる授業」というキーワードでまとめられた。
私自身,教えないで考えさせる,活動主義的な授業に疑問をもっているので,この考えには賛成だった。また,自ら小学生に授業をし,そこから考えるというスタンスは共感できるものだった。
今年の4月に行われた全国学力調査の報告によれば,本県はランキングだけでみると大幅な下落となった。そのことも影響してか知らないが,参加者が多かったのかもしれない。
しかし,新学期初めにこのような大規模な研修会をすることには疑問が残る。
8月のはじめに開催された「第45回心の教育研究会」の感想をモラロジーのスタッフから郵送されてきた。100名を越える参加者が私の講座をどのようにとらえたのか知りたかったので,一気に 読んだ。その一部を紹介する。
●命の大切さを教えられるのに「死で終わってはいけない」その後,生や未来について伝えていかなければいけないこと,私自身迷っていたいたことがすっきりしました。
●とても参考になりました。わかりやすくてよかったです。資料や実践例を紹介していただけるので嬉しいです。
●模擬授業をされたのですごくわかりやすかったです。素晴らしい実践発表でした。聞いていてたくさんメモをとりました。
●学校教育の改革は嘆いていても進まない。しかして,学校教育の中でほんの一握りであっても,徳の行き渡った教育空間を生み出していくことである。世の中を動かすのは,大人数ではない。ひとりでも動いていく。そこに希望を見いだしている。そのような思いで実践を積み上げておられることに感銘を深くすることができた。
●山中太先生を直接見られてよかった。和歌山毒入りカレー事件は判決から教材か?秋葉原の方が タイムリー,実施時期。椎名誠の「家族」から写真を生徒に見せることで,子供の成長を見守る親の視点を伝えている(そのことに触れずに)のがすごい!!
●いのちについての考え方,方針をまとめてあるのがよい。ただ授業をしただけになっていない。
●山中先生の話の中で出てきた本を読んでみたいと思いました。
●短い時間の中でまとまった発表で大変参考になった。
●命の尊さに迫る5つの視点,とてもわかりやすく,現場での授業改善に役立てるものと思いました。改めて気づかされて勉強になりました。
●どれも納得します。テンポのよい今の子どもたちに,とてもあった授業展開だと思います。聞いてみたいなあと思わせる先生の語り,アイデア,工夫が随所にあります。先生のお考えは以前お聴きしたことがありますが,やはり私はもう一歩つっこんで考えさせる場面がほしい。そこに挑戦してほしいなと思いました。例えば,「いのちはどんどん~」で終わるのではなく,これはどういうことなのか?どういう思いが込められているのか?じゃあ自分たちがぐんぐん大きくなるってどうしたらいいのか?そこまで考えるような突っ込んだ発問,考える時間がほしいと思いました。
先週から始まった体育大会の練習が本格的になってきた。残暑が厳しい中,生徒も教師も練習を重ねていっている。しかし,生徒の動きが今ひとつである。メリハリがない,教師にやらされているという感じが強い。そこで,今日,社会科の授業の残り15分間を使い,生徒の心に語りかける授業を行った。その流れを紹介する。
●黒板に次の文を書く。
「想い出は,役に立つのか」
●役に立つと思うか,立たないと思うか,自分の考えを決めよ。
その結果,役に立つ…31名,役に立たない…2名。
●役に立たないと思った理由を聞いた。
○忘れてしまうから。
○役に立つかどうか,わからないから。
●役に立つと思った理由を聞いた。
○楽しいことを思い出すと元気になるから。
○悲しい時に,友だちとの想い出があるとうれしくなるから。
ここで私の体験した話を紹介した。
●「私の教え子のA子の家が、4月に全焼しました。とにかく、着の身着のままで逃げましたので、手元には何も残りませんでした。幸いにも、家族全員無事だったとのことです。それから数日後、A子の同級生B男から私に電話があり、アルバムのあまりはないかとのことでした。彼は、火事で何も残っていないA子に、中学校3年間の思い出がいっぱいつまったアルバムを渡そうと考え たのです。しかし、私のアルバムを渡すわけにはいきませんし、前任校へ問い合わせましたが、 残部はないとのことでした。
●「そこで、B男くんはどうしたと思いますか。」
○「自分のアルバムをやった」
○「もう一度,ひとりひとり写真を撮りにいった」
○「もう一回、昔の同級生で記念撮影をした。」
●「正解は、「自分のアルバムをカラーコピーした。」です。
そして、こう付け足しました。それから数日後、A子から手紙が届き次のように書いてありました。 「ありがとうございました。アルバムすごくうれしかったです。○○中を思い出せて、励みになりました。一度は、将来の夢をあきらめそうになったけど、アルバムを見て、もう一度、がんばってみる気持ちになりました。」
その後A子は中学校からの夢だった航空自衛隊に合格しました。
●今度ある体育大会をみんなのいい想い出にしたいと思うなら,今のようなやらされている練習ではダメです。あと一年半で,このメンバーはバラバラになってしまいます。残りの中学校生活でいい想い出を作りたいと思うなら,今日の練習から自分たちの動きを変えていかなければいけません。
生徒の心に響く語りをし,動きを変えていくことは本当に難しい。
今年度から,授業の終わり5分間で小テストを行っている。普通,小テストは教師や生徒が作った問題を小さいプリントにしてやらせることが多いと思うが,これでは手間がかかり,教師のほうも長続きしない。そこで,このような小テストを実施している。
■準備
●B5サイズのプリントに日付と名前と1から5の番号をつけた回答欄。これを
4セット書く。
●これを両面印刷する。つまり,8回分の小テストができることになる。
■実施
●授業の残り5分ぐらいで,このプリントを配布する。
●その授業で学習した内容から5つを選び,口頭で問題を読み上げる。
●この時,ひとりでも声を出したら,その問題は取りやめにすることを事前に伝えておく。
●問題を2回ずつゆっくりと読み上げる。
●回収まで約3分間。
※小さいプリントにしないのは,自分の点数の移り変わりがしっかりと残るため,次のテストへの意欲が高まる。※8回終わったら,社会科ファイルに貼付させ,保管させていく。
◎成果
●生徒の聴く力がついた。
●授業のまとめの部分で静かになるため,いい終わり方ができるようになった。
●その時間で学習したことをその時間の終わりにテストするので,学習態度がよくなった。
▲このテストで5分間とられるので,授業そのものもの時間が少なくなった。
全学年で自学ノート提出をさせている。させていると言っても宿題ではない。出したければ出すという程度だ。しかし,出した生徒のノートはしっかりと読み,評価している。2・3年生の自学ノートは,数も少なく毎日4名程度だ。しかし,1年生は25名の生徒のうち,10名程度が出している。数は大したことはないかもしれないが,内容が面白い。大きく分けて4種類の内容となっている。
1 教科書やノートに書いている重要事項を写した程度。
2 教科書に出てきた地図やグラフを自分なりに色分けして見やすくしたもの。
3 教科書に出てきたことをさらに深く調べてまとめたもの。
(例)アイヌを学習した時は,アイヌの歴史やアイヌ語について調べてきた。
4 教科書に出てきたことからリンクさせたことを調べたもの。
(例)世界の国を学習した時は,世界の国旗を色づけして書いてきた。
(例)その後,県旗を色づけして書いてきた。
(例)次に,県の花を色づけして書いてきた。
いい自学ノートは授業中紹介する。しかし,真似をしても評価は低い,自分で何を調べるか何を学習するかを考えて自学のノートをやってくるように話をする。
さて,次はどのような自学ノートを提出するか楽しみだ。
昨年からずっと関わってきた「とっておきの道徳授業6」がいよいよ20日に発刊される。
毎年4月の発刊をしてきたが,今回は新学習指導要領の内容に則した編集方針をとったため,遅れてしまった。
私の実践も3本掲載されている。
歌手の本田美奈子.さん,無名のグランドキーパー,裁判の判決文を資料にしたものである。
この3本とも,できあがり授業をするまでに2年以上かかった。
理由は,構成に手こずったからである。
しかし,こうやって長い時間をかけてつくった道徳授業がようやく世に出るということは,うれしいしものである。
『日本浄土』(藤原新也 東京書籍)
『凡人として生きるということ』(押井守 幻冬舎新書)
『その日の前に』(重松清 文春文庫)
『公立学校の底力』(志水宏吉 ちくま新書)
今日,市内のA中学校の校長から電話があった。電話の内容は,来年行われる九州地区道徳教育研究大会で実践発表の依頼だった。テーマは「体験活動などを生かした道徳教育の在り方」である。 ほんの少し迷ったが,引き受けることにした。迷った理由は,私より若い教師に経験させることがいいのかもしれないと思ったからだ。およそ30分間の発表になるらしいが,今から少しずつ実践を積み重ねておきたいと思う。因みに,大会名は「第35回九州地区中学校道徳教育研究大会長崎大会」である。
『公立学校の底力』を読むと,問題を抱えている学校をどうやって立て直したかがよくわかる。きれいごと抜きで書かれているため,ぐいぐいと引き込まれた。小中高12の公立学校の実践が紹介されているが,共通点は,教師のパワーを感じるということだ。そのパワーを学校をよくしたいという一点に集中させることにより,生徒が変わっていくのだ。そのためには,志水氏も書いているように
①チーム力を引き出すリーダーシップ。
②信頼感にもとづくチームワーク
③学びあい育ちあう同僚性
特に,①が今一番必要だと思う。魅力ある校長がいれば,②も③も実現可能だからだ。
本日,予定されていた体育大会が雨のため延期となった。練習と準備は先週の金曜日終わっていたため,生徒のモチベーションを再び高めることが難しくなった。また,火曜日に祝日が入っているためここで再びとぎれてしまうことになる。明日の練習は,もう一度生徒のやる気を引き出すことからはじめる必要がある。ということで,今日は1日ゆっくりとした時間を過ごした。11月に行おうと思っている市道徳部会の研究授業の指導案を書き始めた。昔,書いた指導案を引っ張り出し,また『道徳授業原論』を読み直した。書いては休み,書いては休みを繰り返すと自分が書いた文章のまずいところがよくわかる。文章は一晩おいたほうがよいという言葉は,あたっている。 さあ,教師のほうのモチベーションも高めていかなければいけない。
出張に関して提出すべき書類が2つある。1つは出張に行っていいかを学校長に伺う,出張伺であり,2つは,出張後にその服務を報告する復命書である。2つめの復命書には,出張に行った内容を時系列で書くことになる。例えば,次のように書く。
8:30 受付
8:50 開会行事
9:00 講義「教育課程の編成」(県教育委員会 ○○指導主事)
12:00 昼食・休憩
13:00 演習「道徳指導案の書き方」(グループ討議)
16:30 閉会行事
これだけではなく所感を書くようにと学校長は言う。
しかし,この所感をどれぐらいの職員が読むのだろうか。多く見積もっても,校長,教頭,事務職員ぐらいか。この3人のために書くのか。公的なお金を使い出張に行き,そこで得たものを何らかの形で生徒に還元しようという気持ちがあれば,資料に所感をつけて全職員に配布すべきではないだろうか。形式だけでなら本当に税金の無駄遣いである。
9月17日の朝日新聞の記事に萩本欽一さんのインタビューが掲載されていた。
●僕ね,「あまり気にするのはやめよう」とは絶対に思わない。北京五輪で野球を見てたら,監督以下「切り替えて行こう」って何度か言ってたけど,僕は野球の時も選手に「失敗をすべて背負い込め」と言う。今までのことをすっかり忘れてはダメ。つらい思いを受けとめて,もう限界だと思う頃,運はその分大きくなって返ってくる。」 うーん,ガツンとくるいい言葉だ。
昨日の体育大会について,私は次のような感想をもった。生徒たちは,全力を出していない。全体的には無難に終わったという感じ。そこで,今日の社会科の授業のはじめに次のような話を行った。
●昨日の体育大会で自分はどれぐらいの力を出したか。次の中から1つ選んでください。
50% 60% 70% 80% 90% 100% その他。
●では,手を挙げてもらいます。(数字をそれぞれ板書していった)
○50%…1人,60%…0人,70%…3人,80%…8人,90%…20人,100%…1人
●100%以外の人は,どうして全力を出さなかったのですか。その理由を言える人?
○まわりのお客さんがいろいろ言ってくるので,ラジオ体操を手をぬいたから。90%
○1500m走の途中で,まだ早く走れそうだったけど,走らなかったから。90%
○途中で,体がきつくなったから。80%
○腰が痛かったから。90%
因みに50%の生徒は,係の仕事の最中に担当職員とトラブルがあったためやる気が失せたのだ。
●はっきり言って先生も, すべてが終わったあと,涙が出るような感動はしませんでした。 その理由は,みんなが全力を出していなかったからです。たとえ足が遅くても,たとえラジオ体操が下手でも,たとえ組体操が苦手でも,一生懸命やっている姿に観客は感動するのだと思う。
人は自分が持っている力をすべて出しきった時,何かを得ることができる。
例えば,コップに水を注いでいき,コップの縁まで水は溜まったとする。
ここがこのコップの100%ということになります。これ以上水は入らないでしょうか。
そうではありません。もう少し水を注いでもこぼれることはありません。
つまり100%以上のプラスαの水が入ることになるのです。みんなも自分が持っている力をすべて出し,100%に達した後,プラスαを得ることができるのです。来年はいよいよみんなは3年生となります。体育大会をはじめすべての行事で後輩を引っ張っていく学年です。どうか,みんなが全力を出しきり,その後のプラスαを感じてほしいと思います。
先日,めったに行かない郊外のスーパーマーケットで待ち合わせをしていた。あと5分程度時間があったので,スーパーマーケットの中に入ろうとしていた瞬間「山中先生!」と呼び止められた。 顔をみると教え子のEくんだとすぐにわかった。Eくんは,今から13年前A中学校の3年生学級担任をしていた時にクラスにいた生徒だ。バスケ部に所属し,明るい性格で行事などで多いのクラスを盛り上げてくれた。高校卒業後,一旦自衛隊に入隊したが,2年ほどで辞めて整体師の修業を積んだそうだ。現在,Tカイロプラクティックという看板を掲げ,ひとりでがんばっているとのこと。また,3年前に結婚し,その相手がこれまた私の教え子だった。待ち合わせのための本当に短い時間だったが,こんなうれしい偶然が訪れたことに驚いた。
『黄金旅風』(飯島和一 小学館文庫)
本日は,授業参観日だった。参観者が少ないという現状を考え,学校側も工夫をしていく必要があった。そこで,今回は教科ではなく総合学習を参観してもらうことにした。しかも担任とのTTである。内容は,職場体験学習の準備として,職場への事前打ち合わせにいくのだが,その電話によるアポの取り方の練習である。授業参観なので一工夫した。
●電話のかけ方練習カードを作成し,練習相手に評価をしてもらう。
●カードの評価項目は,①言葉遣い,②声の大きさ ③速さ ④間の開け方 ⑤総合
そして一言書く欄をつくった。
●班の中でのペア練習
●班員以外の生徒とのペア練習
●生徒4名と練習したら,保護者のところへ行き,練習をしてもらう。
●教師相手に練習する
●ここまですんだら自席にもどり着席
この流れで進んだが,時間が不足し,教師との練習の途中で45分経過した。
●最後に私から授業の気づきと次の授業への意欲付けをして終わった。
懇談会での保護者の感想も楽しかったという声があったので,おおむね成功だったと言える。
明日は,教頭,校長との練習を経ていよいよ職場へ電話することになる。
今日,仕事が終わり自宅へ徒歩で帰っていると1年生の女子生徒と会った。歩きながらした会話の内容である。○女子生徒 ●私
○「先生はどこに住んでいるんですか」
●「小学校の体育館に住んでいるんだよ」
○「(笑)今日,晩ご飯は何を食べるんですか?」
●「えーーと冷蔵庫に何が入っていたか今思い出しているけど…。そう言えばポン酢は残っていたはずだけどね。」
○「(笑)小学校の時,○○先生と一緒に手打ちうどんや焼きギョウザを作りましたよ。楽しかったですよー。」
○「昨日の晩ご飯で,ボラを食べました。」
●「へー。おいしそうだね。でも先生は自分魚をうまくさばけないんだよね。」
○「うちのお父さんは上手ですよ。」
普通の会話でもいいが,たまにはこのような変化球で会話を楽しんでもいいだろう。
生徒が持っている楽しい情報やネタが手に入り,生徒理解に役立つのだ。
新学習指導要領の解説本が届き,校内研修での検討も一段落といったところだろうか。
遅いとは思うが,11月には地区別説明会が実施される。これを待って来年度の教育課程を編成していても遅い。そこで,私は夏休みの最終日に来年度の教育課程編成資料を校長に提出した。この資料を作成する上で注意したことは,来年度だけの編成をするのではなく,完全実施される平成24年度までの4年間分の編成資料を作成した。このような資料を作成した方が,」各教科及び領域の授業時数の変化が一目でわかるからだ。4年間のおよその授業日数をはじきだし,そこから余剰時数を計算する。すると,平成24年の完全実施の時,今と同じような行事や学校裁量の時間をとっていたら3年生がパンクすることが予想される。さあ,どうするかである。
現在980時間から1015時間に増えるということは,単に教科の授業時数が増えるのではなく,行事に関わる時間が削られるということに注目しなければならない。いかに時間を生み出していくかが,大きな課題となっている。来年度だけの教育課程を編成しても,このような大きな問題には中々気づかないことが多い。単純に行事を減らせばいいという問題でもないのだ。全職員が,問題意識を持って教育課程を考えていくべきなのだ。
『手紙屋 ~僕の就職活動を変えた十通の手紙~』(喜多川泰 ディスカヴァー)
先日,発刊された『とっておきの道徳授業 中学校編 6』に私の道徳授業「未来の重み」が掲載されている。その資料として使った『裁判官の爆笑お言葉集』の著者である長嶺超輝さんからのメールが出版社から転送されたきた。以下がそのメールである。
〇そうそう、昨春に刊行しました前著、読んでも爆笑できないことでおなじみ「裁判官の爆笑お言葉集」を、中学校で道徳授業の教材として使ってくださった先生がいらしたようで、その事例が本に紹介されています。どうもありがとうございます。実際に言いわたした判決理由が、こうして道徳の授業に取り上げられたら、裁判官冥利に尽きますよね。子どもたちが「命」について少しでも思いを馳せる機会となるなら、毒カレー犠牲者の4名も、若干は浮かばれるのではないでしょうか。道徳授業が教師以外の人の役にたつなんて素晴らしいことだと思う。
詳細は,長嶺超輝さんのブログへ
http://miso.txt-nifty.com/tsumami/2008/10/post-4955.html
「人志松本のすべらない話」のDVDが大人気だ。私も過去,放送されたものはすべて見ている。しかし,深夜枠で放送されたもののほうが面白かったと思う。最近は,ゴールデンタイム枠でのものは,有名なお笑いタレントを集めすぎて逆に面白くなくなった。その代わりに,今,注目しているのは,深夜不定期に2回ほど放送された「人志松本の許せない話」である。内容は,松本人志を含めた5名のゲストが,自分のまわりのできごとや物に対して超個人的な私憤を紹介するものだ。例えば,布団カバーをきちんと装着するのが本当に難しい。視力検査の基準がなぜ,1.0から始まり1.5,1.3という小さく刻んであるのか。などなど。1つの話が1分程度なので,テンポもよく,松本人志の突っ込みも元気がある。どうか,人気がでてゴールデンタイムに進出してこないでほしい。
先日,二学期の中間テストが終わった。テストを返したあと2年生で話したこと。次の4つを板書した。
A 努力○ 成績○(努力をし,成績も伸びた)
B 努力○ 成績×(努力をしたが,成績は伸びなかった)
C 努力× 成績○(努力はしなかったが,成績は伸びた)
D 努力× 成績×(努力もしなかったし,成績も伸びなかった)
この4つの中で一番よいと思うものはどれか。
●全員がAに挙手した。
では,一番悪いと思うものはそれか。
●全員がDに挙手した。
では,2番目によいと思うものは,BとCどちらか。
ここで,意見が分かれた。Bが7名,Cが16名だった。
Cを選んだ主な理由は,とにかく点数が上がったのでいいと思う。
楽に成績が上がることにこしたことはないから。
最後に私の話で終えた。
先生は,Bがよいと思う。確かに成績は伸びなかったが,努力をしたことがすべてムダになったということではない,Cはたまたま感が冴えたとか,たまたま覚えていたところが出題されたとかだと思う。
例えていえば,土台がとても不安定な場所に家を建てたようなもの,いつか足下をすくわれる。
しかし,Bは違う。土台がしっかりとしていれば,何階建ての家でも建てられ,壊れることはまずない。
今は,努力を続けることが大切な時期なのです。
『言葉を育てる 米原万里対談集』(ちくま文庫)
『夢をかなえるゾウ』(水野敬也 飛鳥新社)
『一日一生』(酒井雄哉 朝日新書)
「実感道徳」を提唱されている野口芳宏先生の言葉。
「道徳はよりよく生きる力をつけるものである。みんなが幸せになるための信念を作る仕事である。」
道徳授業を自作している私にとっては,とても重くしかも大切な言葉である。
先日,夕食の時,中2の息子がその日受けた道徳授業の話をした。こちらも他の中学校でどんな道徳授業をしているか,興味があったので詳しく聞いてみた。最初は,よくわからなかったが,聞いていくうちにどこかで聞いたことのある話だなと思った。途中でわかった。それは,私が8年前につくった「たったひとりのオリンピック」と言うタイトルでシングルスカルというボート競技選手を扱ったものだった。『とっておきの道徳授業』の広がりに驚いた。
『手紙屋 蛍雪編~私の受験勉強を変えた十通の手紙~』(喜多川泰 ディスカヴァー)
深澤先生が提唱している「世のため・人のために」運動を私が全国に広める努力をしている。今までに公私を問わずいろいろな研修会で紹介してきた。学校内にとどまらずPTAなどとも協力し,広めてきた。詳細は,私の㏋でも紹介しているのでそちらをご覧いただきたい。さて,本日,ネット上で次のような記事を見付けた。
●老いの一喝 ノンフィクション作家・上坂冬子 「若者の善行」を番組にというタイトルで次のような内容だった。「テレビのはなまるマーケット(TBS)という番組で興味深いコーナーを見た。『しあわせニュース』というタイトルで心温まるエピソードを紹介している。先日も小学生の男の子が,近所のおばあさんが重たそうにゴミ袋を出している様子をみて,ボクが持っていってあげますよと声をかけ以後,欠かさずゴミ出しを代行した話を紹介していた。1年ほどたったころ母親は他家のゴミ袋を持った息子の姿をみとがめたのがきっかけで,初めてわが子の”善行”を知ったという。 (産経ニュース 2008.10.18)
少年犯罪やいじめ,など小中学生のイヤなニュースばかりがマスコミに取り上げられるがこのような立派なおこないをしている子どもがいるのである。見返りを求めず,人の役に立ちたいという真っ直ぐな気持ちを行動に移している子どもがいるのだ。こんな子どもをもっともっと増やして行きたいという思いで,この「世のため・人のために」運動を広めていっている。久々,気持ちよいニュースに出会えた。
今日から4日間の職場体験学習がはじまった。島にある11の事業所でお世話になる。事業所によっては,この4日間の利益を度外視して引き受けていただいたところもある。自分たちの島の子どものため,子どもの将来のためという理由だ。実に頭が下がる。生徒には,与えられた仕事だけをやるのではなく,自分ができる仕事を探して動くように指導してきた。今日は,5つの事業所にあいさつまわりをして,生徒の様子を見に行った。生徒は,よく働いていて事業所の方もがんばっているというお褒めの言葉をいただいた。しかし,はじまったばかりである。あとの3日間この意欲を持続させる必要がある。
職場体験学習の3日目である。保育園,老人介護施設,建設現場など11の事業所をすべて見て回った。生徒の活動をみることが目的だったが,そこで働いている方々の様子をみるためでもあった。働いている人は,パワフルだという実に当たり前のことを再確認した。立ちっぱなしの作業,中腰の作業,走っての移動,常に全力だ。また,このような人々をみて,かっこいいと思った。 翻って自分はどうだろうかと考えた。第三者から見て,パワフルに見えるだろうか。かっこよく見えるだろうか。反省。
先日,4日半行った職場体験学習の事後指導を行った。11の事業所で体験したことを一人ひとりが発表した。
その中には,
●とてもいい経験ができた。
●働くことの大変さがよくわかった。
●きつい仕事だったけど,「ありがとう」と言ってもらってとてもうれしかった。
などの感想があった。
このあと,学校長の言葉あり,最後に私がまとめをした。
「何のために働くのかと尋ねたら,だいたいつぎの2つの答えが返ってきます。
一つは,お金のためです。
二つめは,自分の特性を発揮するためです。つまり,自分が得意な点を出すのです。歌がうまい人が歌手になったり,野球が得意な人がプロ野球選手になるようにです。
しかし,みんなはこの4日半の職場体験学習で,三つめの大切なことを学んだと思います。
誰かの感想にもありましたが,なんだかわかりますか。
それは,他人を幸せにするために働くということです。
老人介護施設で働いた人が,入浴介助がとてもきつかったけど,おばあちゃんがありがとうと言ってくれたことがとてもうれしかったと言っていましたね。これが,他人を幸福にしたことになるのです。どうか,これからみんなが,仕事を選ぶとき,前の二つのことも大切ですが,三つめの
ことを忘れないで欲しいと思います。4日半お疲れ様でした。
『歌謡曲の時代~歌もよう人もよう~』(阿久悠 新潮文庫)
先日。購入した『歌謡曲の時代』(阿久悠 新潮文庫)には,ハッとするドキリとする言葉が度々出てくる。
●今,青春がないと感じるのは,年代の結び目がなくなったノッペラボウの一生で,十五歳も四十歳も同じ顔をし,同じ思考を持ち,同じことをしようとしているからかもしれない。
●テイクアウトのコーヒーと携帯電話のメールに徹底的に欠けているのは感傷でこれがないと,イエスかノーだけのつまらない二季の国の人の感性になってしまう。
●携帯電話を耳にあてただけで,姿が消えるらしい。だから恥ずかしげもなく大声を出す。
●(街の灯りというのは)東京の中に数少ないながらも暗がりが存在した時代の歌である。暗がりの中,人々が呼吸をしたり,まばたきをするような感じで,人の営みを象徴する灯りが ちらちらと見えるというものである。
とにかく,5ページに1回は,こんな言葉に出会うすごい本である。
11月1日から3日まで,ある会議に参加するために東京へ行った。
飛行機が嫌いなため,特急と新幹線を乗り継いで,片道約7時間をかけて行った。
会議は2日の午後だったこともあり,午前中は,一度は行きたいと思っていた靖国神社に行くことにした。午前9時30分に到着したが,すでの多くの人が参拝していた。大村益次郎が高くそびえ,遠くを見つめていた。朝のだったこともあるだろうが,空気が澄んだような感じがした。しっかりとお参りをして,会議が行われる四谷へ向かった。
その会議では,いろいろな刺激をいただいた。
移動だけでも18時間弱だったが,とても密度の濃い3日間だった。
『気づかせて動かす~熱情と理のマネジメント~』(山口良治,平尾誠二 PHP文庫)
『サイエンス・サイトーク 愛は科学で解けるのか』(日垣隆 新潮OH文庫)
『サイエンス・サイトーク ウソの科学 騙しの技術』(日垣隆 新潮OH文庫)
『サイエンス・サイトーク いのちを守る安全学』(日垣隆 新潮OH文庫)
先日,国語力向上セミナーという公的研修会に参加した。
結論から言えば,国語の授業を軸として全教科,全領域,全教育活動で国語力を高める指導を行ってほしいということだった。
これは,何かと似ている気がする。それは,道徳教育である。
道徳教育についてよく言われるのが,道徳の時間を要として全教科,全領域で道徳教育をすすめるということだ。
この結果,道徳の時間がどうなったか。
年間35時間の授業が実施されない。されても,説教やレクや席替えの時間に成り下がってしまった。これは,全教育活動で道徳教育をやっているのだから,特別に道徳の授業を実施する必要はないと判断した教師がいたからだろう。
国語も同じような扱いになってしまうことを非常に恐れている。どうせ,全教育活動で国語教育をすすめているのだから,国語の授業はそんな力をいれなくてもいいのではないかと考える教師が出てくることを憂えている。
国語教師よ,国語力を向上させるのは自分たちしかいないんだ,というプライドを持って毎日の授業をしてほしいと思う。
私には,本友だちのKくんがいる。Kくんとは小学校時代からずっと付き合って今に至っている。 Kくんの視点が紹介してもらった本は面白い本が多いのだ。
読書の傾向は自分の趣味の範囲を中々でることが難しい。新聞や雑誌などで紹介されている本でも,自分の食指が動くものを買っているので結局,違った角度からの本は読まずじまいになっていることが多い。
こんな時に,本友だちがいると便利だ。しかも信頼できる本友だちだ。
このKくんから紹介してもらって,ツボにはまった本は多い。椎名誠,藤原新也,諸星大二郎,米原万里など。何か違った種類の本が読みたい時にKくんから電話がかかる。
不思議なものだ。これからもKくんとのつきあいは続いていくことだろう。
『きみの友だち』(重松清 新潮文庫)
本日,県教委主催の教育課程説明会に参加した。平成24年度に完全実施される学習指導要領についての伝達講習会だった。午前中は総則,午後は道徳部会に参加した。総則部会では,来年度以降の教育課程編成についての知識が増えたことが成果だったが,道徳部会では,聞けば聞くほど道徳の授業をやりたくなくなってしまった。これは,道徳の授業が十分に実施されていないという現状を反省し,時数内容とも完全実施を何とかしたいという内容になっていたからだろう。しかし,これは逆効果になるのではないかと思った。従来の道徳の授業は,他の教科よりも自由度が高かったように思う。この自由さの中で,自作の道徳授業を創作し,発問を工夫し,構成を練っていた。 今度の学習指導要領では,より型にはめられてしまうような感じがする。これは,いずれ教科に移行するための布石になっているのだろうか。
先日,以前勤めていたY中学校のOB会があった。しかし,OB会といっても普通のOB会とは違って,参加者がユニークである。
Y中学校の現教員。
Y中学校の現保護者。
Y中学校の元教員
Y中学校の元保護者。
Y中学校の元生徒
さすがにY中学校の現生徒は参加できないが(笑)
つまり,Y中学校に関わるすべての関係者が集う会である。これが長年続いており今年で31回目だった。この日集まったのは元教育委員長,現市議会議員,健全育成会長,公民館長など関係者が約100名すごいメンバーである。懐かしい保護者や職員,校長と懐かしい話ができた楽しいひとときだった。学校を中心にいろいろな大人が協力することにより,学校が良くなっていくのだと思う。この会は藤原和博氏が言っていた「ななめの関係」に近いものだと感じた。もちろん来年もこの会に参加するつもりだ。
学ぶことと実践することは両輪
天台宗で言うところの「教行(きょうぎょう)一致」
孔子の「両輪のごとく」
来週の火曜日に予定している市道徳部会の研究授業の指導案を書いている。期末テストの作成と重なってしまい,少々遅くなりあせっている。私の指導案の書き方は,とにかく思いついた文章を書いていく。順番は考えず,とにかくひらめいた文章をただひたすら書いていく。正しい文章になっていなくても書いていく。主題設定の理由,生徒観,資料について,ねらいなど項目ごとに分類して書いていく。ある程度書いたら,休憩し読んでみる。そして文章の流れをつくる。削る。修正する。次の日は,指導案づくりはしない。1日あけることで,冷静に文章を見ることができるからだ。今日がこの日だ。約3時間をかけて,修正を加えて約90%の完成となった。ということで,明日には完成するだろう。
今日は,学習発表会だった。午後3時間を使い総合的な学習の時間で取り組んだものを学年中心に発表した。合唱,水産教室,修学旅行,職場体験学習などの内容である。私が担当している2年生は,先月4日間取り組んだ職場体験学習のまとめをポスターセッションで行った。ややもすると生徒が発表し,保護者が聞くという一方通行的な発表会が多いため,今回は,聞き手とのコミュニケーションを図るためにこの方式をとった。それぞれ11のグループを2つのセッションに分け7分間ずつ行ったが,声が小さいとか隣の班の声が聞こえるとかいう問題はあったものの,学習発表会に「動き」を与えたと思う。パワーポイントを使った発表は,一見,立派な発表に見え,保護者ウケはいいが,いが一人ひとりの生徒がどれだけ取組,どれだけ負荷を与えたのか,どれだけ成長したかの判断が難しい。新学習指導要領では,コンピューターなどの教育機器を活用するように記載されているが,それだけではだめだ。今後は,このような人の温かみがある発表方式を大切にしていきたいと思う。
明日は,市道徳部会の研究授業を行う。今年の夏から構想をはじめやっと指導案が完成し,先週末に全職員に配布した。今夜は,指導案をみながら,自分だけで授業を流してみる。生徒の答えや反応を想像しながらすすめていく。また,発問の言葉を実際に発してみる。突拍子もない答えが出たときこそ,教師のチカラが試されることになる。その答えをいかに授業に組み込み,再構築していくかである。参加者は少ないようだが,どのような授業になるかとても楽しみだ。
『宇津木魂~女子ソフトはなぜ金メダルが獲れたのか』(宇津木妙子 文春新書)
市道徳部会の研究授業が終わった。校外から6名,校内からは5名程度の参観があった。
結論から言えば,よくない授業だった。
理由は,主発問にある。前半までは生徒をひきつけることができたが,1つの発問の後,授業が失速していくことがわかった。机間巡視をしながら,生徒が考えやすいような新しい発問を考えた。しかし,その発問はしなかった。あくまでもその発問での生徒の答えを知りたかったからだ。
途中で授業を組み立て直し,少しは持ち直したが手応えはあまり感じることができなかった。生徒の実態を十分把握していなかったため,このような主発問を考えたことが大きな問題であった。
自分の授業構成に甘さがあった。今後の大きな課題である。参観していただいた,市道徳部会の先生方,参観及び研究協議お疲れさまでした。
いろいろと参考になる意見をいただけたことに感謝しています。ありがとうございました。
先日,サークル例会があった。いろいろな行事が重なり,2ヶ月ぶりの例会だった。A氏とB氏は同じ「モノ」を使った道徳授業の実践を紹介した。同じ「モノ」を使い,小学校と中学校で違った切り口で道徳授業を創ることに面白みを感じた。このような対決を次のセミナーでやってもおもしろいだろう。C氏は,落語家の講演会で学んだ話術についてのレポートを紹介した。駄洒落は「1行」 洒落は「2行」といったいろいろな笑いについての分類が興味深かった。私は,今まで貯めていた資料を持参した。
●金田一秀穂氏の日本語に関する論文コピー。
●社会科部会に持参した「社会科における導入の工夫」レポート。
●長崎大学での講座の学生感想集。
●先日,市道徳部会で行った道徳研究授業の指導案,感想集。
いろいろな意見や新しい情報を得ることで,またやる気をもらった。また,来年1月11日(日)に開催される「教師修業セミナー2009冬」の1講座を引き受けることにした。冬休みに発表に準備を進めることになる。がんばらなければ。
●教師修業セミナー2009冬
1 主 催 佐世保教育サークル
2 期 日 平成21年1月11日(日)
3 場 所 佐世保技能会館2F(長崎県佐世保市干尽町3-3)
4 参加費 当日4000円(事前申し込みの方3000円)
5 講 師 桂 聖氏(筑波大学附属小学校教諭)
菊池省三氏(北九州市立貴船小学校教諭)
佐世保教育サークルメンバー(辻川和彦氏・緒方茂氏・山中太氏)
6 日 程
10:00~11:00 〈話し合い・討論〉を活発にするために…この技能をこう高める!(菊池省三氏)
11:10~12:00 道徳授業をこう創る(仮)(山中太氏)
12:00~13:00 昼 食
13:00~13:50 同一教材で道徳模擬授業対決!(辻川和彦氏VS緒方茂氏)
14:00~15:00 〈コミュニケーション力〉を高める菊池流学級経営術(菊池省三氏)
15:10~16:30 「活用型」読解力をつける文学の授業づくり(桂 聖氏)
7 申込み方法
必要事項(お名前・住所・学校名・電話番号またはメールアドレス)を明記の上、メールでお申し込み下さい。
『星に願いを』(重松清 新潮文庫)
『人にはどれだけの物が必要か~ミニマム生活のすすめ~』(鈴木孝夫 中公文庫)
『最後の冒険家』(石川直樹 集英社)
先日,行った道徳研究授業を観た初任者から手紙をいただいた。その内容を紹介する。
●先日は貴重な授業をみせていただき本当にありがとうございました。私自身,道徳に対する見方のようなものが変わったような気がします。あの日,学校に戻り,感想用紙に書ききれなかったこと,また,フェリーの中で考えたことを書いてみました。今後,道徳の授業を行うにあたってアドバイスなど教えていただけたらと思っております。今後ともよろしくお願い申し上げます。
自分自身はまずい授業だったが,初任者に示唆を与えることができた授業だったことが救いだ。 こうやって教師と教師のつながりが広がっていけばいいと思う。
「学問のヒント」(日垣隆 講談社現代新書)には次のような事が書かれている。
●日本には軍事学博士がいない。大学の授業でもない。
●今世紀の科学技術とメディアはほとんどが戦争で発展。
●大学生に徴兵制や軍事学も無縁だという国は世界的にまれ。
●軍事学の知識がないこが民主主義の条件であるかのような風潮
●戦争を抑止する忌避または防衛するために「軍事学」が必要=戦争を解明すること。
●縄文人は人を傷つけ殺すための専用の道具(武器)は作らなかった。
●農耕社会とともに戦が始まった。
今日,行われた人権集会を見ながら,この本のこの部分を思い出していた。
●ほんとうに悲しいのは,悲しい思い出が残ることじゃない。思い出がなにも残らないことがいちばん悲しいんだよ。
『きみの友だち』(重松清 新潮文庫)
『自由と民主主義をもうやめる』(佐伯啓思 幻冬舎新書)
現在,フジテレビ系で放送されている「風のガーデン」の脚本家である倉本聰氏の本の中に,「原始の日」という話が出ていた。
この「原始の日」というのは,彼が主催している富良野塾で行われている恒例の行事だ。この日は,塾生全員,腕時計を外し,電気を使わず,ガスも使わず,自らおこした火を使い,灯りをとり,料理を作る。
しかも市販されている食料も買わず,羊を1頭,解体し,調理し,食べるのだ。
まさに,原始時代の生活に戻ったような生活を1日体験するのだ。
現在の私の生活ではここまでは無理だが,最近意識してテレビを消すようにしている。
「原始の日」に比べると本当にささやかだが,テレビを消すことによって得るものがある。
それは,静けさであり,自然の音であり,それは,考える時間であり,それはただぼんやりするだけの時間であったりする。
これがとても大切であることに改めて気づいた。
今更何をと言われそうだが,歳をとってくるとそんなことにも感動するようになるのだ。
今年の残りの授業日数もあと10日あまりとなった。学期末の事務的な仕事に追われて本来の反省をすることを忘れてはいけない。毎学期末に行っている形式的な反省ではなく,自分の実践を見つめ直すのだ。授業のシステムの改善を中心に振りかえるつもりだ。どうしてうまくいかないのかを生徒や忙しさのせいにする教師は伸びていかない。自分の実践のどこがまずいのかを考えることが大切になっていくる。大村はま先生も言われていたが,忙しさを理由にしてはいけないのだ。 学び伸びようとしない教師を見るのではなく,年齢に関係なくすごい教師をを見て,自分を伸ばしていこうと思う。そのためには,自分のまわりの教師だけを見るのではなく,全国レベルですごい教師を見るべきだ。いよいよ冬休みに入る。自分の実践を振りかえるために1月のイベントの準備に取りかかることにする。
『教育再生の迷走』(苅谷剛彦 筑摩書房)
昨晩,ある電話がかかってきた。相手は私が22年前に担任した生徒からだった。同級生の結婚式の2次会で,クラスメートが集まったのだ。久しぶりの仲間との再会で,学級担任だった私の話題となり,電話をしたという。また,中学校時代の話題で盛り上がったらしいが,その中の1つに 卒業式直前に記念になるものを全員で残すために,10年後の自分に手紙書いたことがあった。果たして,私がその手紙をまだもっているかということを確かめたかったそうだ。私は,その時の手紙をしっかりと保管している。10年後全員に郵送するつもりだったが,引っ越しや転勤のために忘れてしまっていた。10年ではなく,倍以上の年月が経っているが,同窓会を開くという話だったので,その時にでも持って行こうかと思う。その生徒たちは,すでに34歳である。
約2年がかりで書いてきた,ある原稿が昨晩やっと完成した。いろいろな方から多くのアドバイスをもらいながらの完成だった。書く上で注意したことは,読みやすさである。もともと文章を書くことが苦手なので,これには大変苦労した。何回も読み直すと,その度ごとにマズイ部分が出てくる。そこを修正する。また最初から読み直す。次のマズイ部分が出てくる。この繰り返しだった。しかし,全体の大きな流れをつかむと割と修正がスムーズにできるようになった。これからも多くの方々に私の原稿が揉まれていくことになると思う。何とか,この原稿が世に出ることを願っている。
毎年,楽しみにしている番組であるM1グランプリが今晩あった。コントやものまねや一発ギャグではなく漫才にこだわる姿勢がいい。もともと落語が好きなため,話芸,話術に惹かれるからだ。 絶妙なツッコミと間,変化球,お客の反応を見ながらの組み立てなど本当に芸だと思う。今,はやっている「爆笑,レッドカーペット」は時間が短すぎるために一発ギャグ的なものが多く,しかも楽屋ウケ的なものも多い。レッドカーペットで受けている芸人が,短命で終わらずに,どうか正統派漫才を大切して,生き残っていって欲しい。こんな意味からもこのM1グランプリという番組が長く続くことを願っている。グランプリを獲得した,NON STYLEおめでとう。
今日の祝日は自宅に戻らず,島に残っている。朝から,ちょっと早いが大掃除をし,洗濯をしている最中である。今日は,ゆっくりと仕事ができるので,1月11日に行われる,教師修業セミナー2009 冬で担当する講座の資料づくりをしようと思う。さて,今年の年間100冊読破計画だが,何とか100冊を越えることができた。もう少し時間があるので,この冊数も増えることだろう。今年の読書を振りかえり,印象に残っているのは,鈴木孝夫氏の著作との出会いである。言語学者でありながら,医学,生物学などに精通しており,そこから考えられた文明やグローバリゼーションや教育に対する考えなど大きな刺激をいただいた。また,氏は,早くから地球環境問題に関心があり,できるだけ少ない物で生活していこうというミニマム生活を実践されている。地球は自分のものであるから大切にしていこうという「地救人」の発想もユニークだ。小学校からの英語教育に関してもするどく批判されており,国際理解ではなく,国際相互理解をすすめ日本が世界をリードしていくべきだという関心した。今後も,この鈴木孝夫氏の著作を探し,読んでいこうと思う。しかし,絶版になっているものもあり,なかなか完全読破は難しいだろう。
●主として近代の西欧から始まって,日本などにも拡がった人間の自由という考えはひとたび目を人間の活動が繰り広げられている舞台としての地球の現状に向けると,果たして手ばなしで肯定できる公理なのかどうかが大変疑わしくなってくる。(『人にはどれだけの物が必要か』(鈴木孝夫 中公文庫)