お笑い芸人の千原ジュニアさんのトーク番組をYouTubeで見ていると,こんな話をしていました。
「バラエティ番組でMCを務めるためには,サッカーをやっておく必要がある。明石家さんまさんもサッカー経験者。サッカーは全体を見渡しながら進めていくことができる。野球のピッチャーでは,MCは務まらない。」
何となく,教師にとっても同じことが言えるのではないかと思いました。
キャッチャーしか見ていないような視野が狭い教師の授業は,生徒はすぐに離れてしまいます。
しかし,教室全体の空気を見ながら授業を進めていく教師であれば,生徒の良さをうまく引き出し,意見を束ねていき,すべての生徒がいい感じのまま終わることができるのです。
テレビをつけるといろいろなMCが出ていて,それぞれのタイプや持ち味があります。
そのMCを教師という視点でみれば,大いに参考になるのではないかと思います。
・明石家さんまさんタイプ
・上田晋也さんタイプ
・松本人志さんタイプ
・浜田雅功さんタイプ
・タモリさんタイプ
・坂上忍さんタイプ
どのMCが参考になりそうですか。
これをきっかけに千原ジュニアさんの動画を結構見ていますが,なかなか興味深い芸人です。「すべらない話」や「〇〇な話」などで,話術の巧みさ,ツッコミの鋭さなどを感じていましたが,もっと深く見てみようと思っています。
今回から,学級経営や教科指導で使えるちょっとした教育技術を「ちょい技」と命名して,ぼちぼちと紹介していこうと思います。
第1回目は,1年生の提出物に関する「ちょい技」です。
新入生は,とにかく配布するプリントが多いです。
入学式の日に配布したプリントでは,
・健康調査
・心臓検診
・結核調査
など保健関係書類
・給食費納入同意書
・アレルギー調査
などの給食関係書類
・学校メール登録方法
・スマホ使用の留意点
などPTA関係書類
その他,合計で15種類ぐらいあります。
そして,今日配布したプリントも15種類ぐらいありました。
この30種類のプリントのうち,回収するプリントが10枚ぐらいあります。
この数だと,回収するためにそうとうな努力が必要になってきます。
そこで,「ちょい技」です。
締め切りを統一するという技です。
プリントの内容を確認して,
A 急ぐもの
B あまり急がないもの
に分類します。
提出させる10種類のプリントをAの締め切り日とBの締め切り日に分けます。
それぞれ,提出書類一覧表を作成して,保護者に配布しておくと徹底します。
バラバラの締め切り日では,保護者も生徒も忘れてしまう可能性があります。
という方法を今回とってみましたが,結果はどうでしょうか。
3時間目は身体測定でした。測定に入る前に1年生全体へ話したことです。
①目標時間は11:25までの30分間です。できそうですか?
②全体が動く時に大切なことは何ですか。
生徒は,勝手なことをしない,思いやりと答えました。
③おしゃべりをしないことです。
測定が終わって集合させた後,
④時計を見ます。何時何分ですか?
生徒 11:25です。
⑤目標だった30分間で終わることができました。素晴らしいことです。みんなに拍手!
出来ない生徒を叱る指導よりもできたことをみんなで喜ぶ,そんな1年間にしたいです。
そのためには,教師が意図的な指導をしていかなくてはいけません。
生徒がクリアできそうな目標のちょっと上に目標を設定して活動させる。
そして出来たら,ほめる指導。
出来なければ,出来なかった理由を生徒に考えさせる。
そして次の目標に向かって努力させる。
こんな指導を繰り返して,1年生を育てていきたいと思っています。
現場教師として働きはじめて,今年で37年になります。
この37間に修得した教育技術がたくさんあります。
ほんの一例をあげると,
〇教室を一瞬で静かにさせる技術。
〇教室全体をさっと見る技術。
〇集会で話をする技術。
〇全員を授業に集中させる技術。
〇通知表の所見を簡単に書く技術。
〇全体を移動させる技術。
〇清掃を短時間で終わらせる技術。
などです。
さて,このような教育技術は,公的な研修会で学ぶことはほとんどありません。
理論的な話や形式的な内容がほとんどで,指導技術についての内容はなかったように記憶しています。
どちらかと言えば,理論や形式を重視して,教育技術を軽んじているようにも思いました。
ですから,このような方法で学びました。
〇先輩から教えてもらう。
〇先輩の様子を見て,盗む。
〇教育書から学ぶ。
〇セミナーで学ぶ。
教師は職人的要素が強いと思いますから,多くの技を持っておくことはとても重要です。
職人が師匠や先輩から技を教えてもらう,技を伝授される,技を盗むように,若手教師は,先輩教師が持つ教育技術を修得する努力をすべきだと思います。
教師人生37年目の私です。
社会科授業の大前提が2つあります。
大前提① 授業は全員参加とする
大前提② 授業は基本的につまらないもの
この2つを前提として毎日,様々な授業技術を使って社会科授業をしています。
そのいくつかを紹介すると,こんな技術です。
①3択クイズを実施する。
②ダウトカードを使い楽しく復習をさせる
③3問テストで聴くチカラを鍛える。
④指示を出したら,机間巡視しながら全員をフォローする。
⑤難しい問題は,1分間交流で仲間の力を借りる。
⑥聴く,見る,書く,話すなどの作業を明確し,それぞれの時間を確保する。
⑦誰でもどこでもいつでもやれる課題を出す。
⑧授業の開始時刻は厳守し,終わる時刻は1分前とする。
このような授業技術は,野口芳宏先生,有田和正先生,土作彰先生,野中信行先生,中村健一先生から学びました。
さて,中村健一先生の新刊「策略 ブラック授業技術」(明治図書)を読みました。
37年目の老教師も,中村先生から学んだ授業技術を毎時間使っています。
若い先生たちも,是非,この本を読んで授業技術の基礎基本を身につけてください。
きっと,授業が楽しくなります。生徒が授業を楽しみにして待つようになります。
最後の一文に心が震えました。まさに,頂門の一針でした。
中村先生,さすがです。
12月の佐世保教師塾が終わり,先ほど帰宅しました。今までは道徳授業づくりや模擬授業が中心でしたが,今回は参加者と一緒に考え,深めていく演習が中心でした。私の演習題は,「教師の観察眼を鍛える」として,毎日,生徒のどの部分を観察しているかを場面ごとに実例を挙げてもらいながら,深めていきました。登校中,授業中,休み時間,給食,掃除,下校中,生徒のどのこを観察しているかということです。教師が意識的に生徒を観察することで,生徒の微細な変化に気づくことができます。これが,信頼関係づくりの役に立ち,また生徒指導上の問題が大きくならずにすむこともあります。そういった意味でも,ただ漫然と見ているようではダメだと思います。若手,中堅,ベテラン,校長など6名の参加者でしたが,とても有意義な学びの時間を過ごすことができました。
土作彰先生が動画で紹介していた「漢字1文字クイズ」を3年生の2クラスでやってみました。「乙」「手」「口」「万」「十」「方」など全部で10問しましたが,中学3年生でも大いに盛り上がりました。中村健一先生が著書で書かれている通り,授業は基本的につまらないものだという考えに賛成です。その結果,どうすれば生徒を授業の空気にのせることができるかを常に考えるようになりました。現在の授業では,関心を高める導入をし,クイズをし,思考を刺激する発問をし,テンポをつくり,数多くのフォローをしています。めあてとまとめを板書すれば,つまらない授業がなくなるのでしょうか。そんなうまくは,いかないのが現状です。いかに生徒を授業の空気に巻き込んでいくかを考えるべきだと思っています。小学校低学年で学習する漢字1文字でしたが,生徒は思った以上にノリノリでした。
私は,生徒をほめることが苦手である。多くの中学校では,生徒を叱ったり,怒ったりすることが多いのではないだろうか。ほめて伸ばさなくてはいけないと分かっていても,問題点ばかりが目についてしまう。しかし,ほめすぎるのも良くないと思う。見えすいたほめ言葉は,逆に教師と生徒との信頼関係が崩れてしまう原因となることもあるからである。仮に,ほめる材料が見つかっても,その生徒との関係がこじれてしまっている場合,直接ほめることができない時もある。そんな時,こんなほめ方をすれば効果があるのではないかと思う。
「技① 別の教師からほめてもらう。」
直球勝負が無理なら,変化球で勝負である。つまり,他の教師に伝えてもらうのだ。例えば,「山中先生が,君のことを掃除をよく頑張る生徒なんだと言っていたぞ」などと言ってもらう。また,違うパターンでは「校長先生からほめられて,学級担任として本当にうれしかった」たまには,他の教師や教頭,校長との連携プレイも効果があるだろう。
授業では,「間」を大切にしています。秒数で言えば2秒程度の「間」です。例えば,授業開始時です。
生徒の号令「起立,気を付け,礼」であいさつをしています。「気を付け」と「礼」の間に「ちょっと待って」と言います。そして,生徒がきちんと気を付けをしているか,イスをきちんと入れているかを瞬時に見まわします。そして,私が「はい」と言った後で「礼」の号令がかかります。こうすることで,生徒の意識が変わります。動きが変わります。たかが,あいさつですが,教師が意識を持って指導をすれば,よりよいあいさつになるのです。もちろん,授業中や集会時の話でも,この「間」は大切にしていて,意識的に「間」を取り入れています。
生徒に語る時に一番気を付けていることは、使い古された言葉やどこかで聞いたことがある言葉をできるだけ使わないということです。
意外性の高い言葉や例え話などを使ったほうが、生徒の心に引っかかるのではないかと思っています。
そのために、
小説を読みます。
脚本を読みます。
映画を見ます。
音楽を聴きます。
特に、今は、小説で使われている言葉に魅力を感じています。
小説を読みながら、気に入った言葉はノートにメモをとります。
こうすることで、言葉の泉が深くなるのだと思っています。
夏休みが近づく頃になると,生徒が怖い話をリクエストしてきます。雨がひどくなり,遠くで雷が鳴り始めると最高のシチュエーションですね。授業のちょっとした隙間の時間や余った時間ができるとさっそく話を始めます。
話をする前に,注意をしておきます。
1 知っている話でも絶対に途中でネタばらししないこと。
2 途中で友達とおしゃべりをしないこと。
3 聞きたくない人は,耳をふさいで聞かなくてもいいこと。
4 あまり大きな声で叫ばないこと。
こういった小ネタをたくさん持っている教師はアドリブ力が高いと思います。
今日の午後からあまりにも暑く生徒の集中力も低下してきたので,1年生で,3つほど怖い話をしました。
こういった話を聞くときの生徒の目が輝いていて,ちょっと複雑な気持ちになりました。
今日の午後は2時間を使って,在校生のための卒業式練習がありました。
司会は,教務主任がするのですが,公立高校入試引率で不在のため,私が司会の代打を務めました。
最初の練習ですから,気合を入れさせるためにいくつかの準備をして臨みました。
また,他の職員にこういう指導があることをを教えるためというねらいもありました。
この練習をするにあたり2つのことを考えて準備をしました。
①卒業式の練習と本番に向けての心構えを作る。
②式の流れを分かりやすくする。
そのためにパワーポイントを作成し,体育館のスクリーンに投影して,指導しました。その大まかな流れを紹介します。
1 ( )式 ( )に何が入りますか。
2 卒業式の正式名称は何ですか。
3 卒業式は( )ために行う。( )に何が入りますか。
4 3年生のためだと全員手を挙げましたが,本当にそうですか?3年生だけのために,何時間も練習して,本番では1時間半もじっとがまんすることができるのですか?
大きな声で歌を歌うことができますか?
5 もちろん卒業式は,3年生のためでもありますが,それだけでは,練習や本番をしっかりとできる人は少ないと思います。では,だれのためだと練習や本番を頑張れるのでしょうか。
6 それは,自分のためです。自分の成長のためだと考えてください。そう考えると,頑張れるはずです。
このあと,画像で椅子の座り方や礼の仕方を良い例を見せて,その通りやらせました。
また,手の置き方や拍手の仕方も具体的に教えて,やらせました。
あまった時間は式歌の練習をしましたが,2年生がとてもよい歌声を披露してくれて,それに1年生も合わせて,とても素晴らしい合唱になりました。
初めての練習でしたが,1・2年生は本当によく頑張ったと思います。
代打の司会でしたが,卒業式へ向けての意欲を少しは高めることができたと思います。
私の務めは果たしたのではないかと思います。
しかし,2年ぶりの司会で疲れました。今日の私の指導を他の職員はどのように受け止めたでしょうか。